JPS5828836Y2 - 建築用化粧板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は表面に自然的造形感にあふれた顕著な立体凹凸
模様を有する建築用化粧板に関するものである。

従来、天井板或いは壁面板等に用いる建築用化粧板は、
基板表面に切削加工或いは型押加工により凹凸模様を施
し、さらにその表面に塗装等を施してなるものが汎用さ
れているが、凹部と凸部のテクスチャーの変化に乏しく
、人為的な外観を呈しているものであり、表現できる装
飾意匠的効果に限度があるという欠点を有している。

本考案はこのような欠点をなくするために、表面に凹凸
模様の設けた基板において、該凹凸模様の凸模様部分の
みに粒状物等を接着剤層を介して付着させ、凹凸感をよ
り明瞭にすると共に凹部と凸部の化粧にテクスチャーの
変化を゛与えることにより自然感に富んだ立体的な外観
を呈する建築用化粧板を提供するものである。

本考案の実施例を図面に基いて説明すると、１は木質繊
維板、鉱物質繊維板、石綿セメント板等の適宜の板材よ
りなる基板で、その表面に型押し、切削加工等の手段に
よって凹凸模様２，３を施してあり、その凸模様部３の
みに接着剤層４を介して軽量骨材、砂粒、樹脂粒その他
の粒状物或いは有機、無機の繊維状物その他の機械的に
散布可能な小片物の一種又は二種以上からなる粒状物等
５を付着させてなるものである。

なお、凹凸模様を施す手段は、上記の如く、基板表面に
凹部を形成するものに限定されず、盛り上げ印刷により
凸部を形成することによって行うこともできるのは勿論
である。

又、凹模様部２は基板表面或いは切削面、型押凹部面等
の外観状態を呈しているが、予め、基板表面を印刷、塗
装等により下地処理をしておくと、切削面以外の場合、
上記下地処理面を凹模様部２に現出させることかで゛き
る。

６は凹凸模様２，３の表面を被覆した塗布層で、必要に
応じてこの塗布層６を設けることによって凸模様部３に
付着した粒状物等５をより強固に固定することができる
。

このように構成した建築用化粧板の製造法の一例を示す
と、まず第３図に示すように適宜な手段によって表面に
凹凸模様２，３の施された基板１を適宜な搬送手段によ
って接着剤塗布ローラ７に送り込み、該塗布ローラ７に
よって凹凸模様２，３のうち凸模様部３の表面にのみ接
着剤４を塗布する。

こうして接着剤塗布処理を行ったのちにその接着剤４が
接着能力を有するうちに基板１を粒状物等の散布装置８
の下方に連続的に搬送し、この散布装置８によって基板
表面全面に粒状物等５を散布する。

次に、真空吸引装置９の下方に基板１を送り込み、凹模
様部２に落下した粒状物等や接着剤４に付着しない余剰
の粒状物等を該吸引装置９により吸引除去し、しかるの
ち塗装装置１０に搬送して凹凸模様２，３の全表面に適
宜の塗料を塗布するものである。

以上のように本考案は、基板１の表面に凹凸模様２，３
を形威し、該凹凸模様２，３の凸模様部３の表面のみに
接着剤層４を介して粒状物等５を付着させてなる建築用
化粧板に係るものであるから、凹模様部２には基板１の
表面状態が露呈し、凸模様部３には該凹模様部２と異な
った粒状物等５によるテクスチャーが現出して両者の模
様を夫々顕著に現わすことかで゛き、そのためにこれら
の凹凸模様２，３によって一層明確な立体感を与えるこ
とができると共に粒状物等５により自然的造形感と変化
に富んだ模様を得ることができるものである。

そして、この化粧板表面にクリヤー塗料層を設けること
により粒状物等の脱落を防止し、又、表面の汚染を防ぐ
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はその平面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ線における拡大断面図、第３
図及び第４図は本考案化粧板の製柱工程図である。 １・・・・・・基板、２，３・・・・・・凹凸模様、４
・・・・・・接着剤層、５・・・・・・粒状物等。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 基板１の表面に凹凸模様２，３を形成し、該凹凸模
   様２，３の凸模様部３の表面のみに接着剤層４を介して
   粒状物等５を付着させてなる建築用化粧板。 ■ 前記化粧板表面に塗料層が全面にわたって設けられ
   ている実用新案登録請求の範囲第１項記載の建築用化粧
   板。