JPS60171460A - アミラ−ゼを用いた抗原決定基具有物質の測定方法 - Google Patents

アミラ−ゼを用いた抗原決定基具有物質の測定方法

Info

Publication number
JPS60171460A
JPS60171460A JP2770984A JP2770984A JPS60171460A JP S60171460 A JPS60171460 A JP S60171460A JP 2770984 A JP2770984 A JP 2770984A JP 2770984 A JP2770984 A JP 2770984A JP S60171460 A JPS60171460 A JP S60171460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amylase
antigenic determinant
substance
conjugate
ligand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2770984A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0246896B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Ashihara
義弘 芦原
Yasushi Kasahara
笠原 靖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujirebio Inc
Original Assignee
Fujirebio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujirebio Inc filed Critical Fujirebio Inc
Priority to JP2770984A priority Critical patent/JPH0246896B2/ja
Priority to US06/699,675 priority patent/US4757001A/en
Priority to EP85300991A priority patent/EP0152305B1/en
Priority to DE8585300991T priority patent/DE3584840D1/de
Publication of JPS60171460A publication Critical patent/JPS60171460A/ja
Publication of JPH0246896B2 publication Critical patent/JPH0246896B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/563Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor involving antibody fragments
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/536Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with immune complex formed in liquid phase
    • G01N33/542Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with immune complex formed in liquid phase with steric inhibition or signal modification, e.g. fluorescent quenching

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 あるいは各種疾患に由来する微量成分などを測定する方
法に関するものである。
血清、尿などの体液に含まれる微量成分の分析は病気の
診断あるいは治療経過の判定などに非常に有意義であり
、日常の臨床検査に活用されている。ところが、これら
の体液には多種多様の成分が含まれており、そのなかに
は、分子量の近似した物質、生理活性の似た物質あるい
は構造の近似した物質なども含まれていることも多い。
そこで、この分析法は特異性が高く、かつ微少量まで定
量しうろことが要求される。さらに、日常検をとして利
用されるために、簡便かつルーチン化しうろことが望ま
しい。
このような条件を備えた分析法として免疫学的測定法が
ある。この方法は、抗原−抗体間の高い親和性と、抗体
が抗原決定基を判別する高い特異性を利用しており、ラ
ジオイムノアッセイ、酵素免疫測定法、血球等の凝集反
応を利用した方法等に大別される。
ラジオイムノアッセイは、感度はすぐれているが、人体
に有害である放射性物質を用いるところから使用場所や
使用量が厳しく規制されており、特殊な施設を必要とす
る。一方、酵素免疫法はこのような問題はないが、ラジ
オイムノアッセイもそうであるが、遊離標識物と結合標
識物の分離が必要である。そして、この分離操作は、非
常に繁雑であり、操作及び測定誤差の両面で問題になっ
ていた。血球等の凝集反応を利用した方法の場合にはこ
の分離操作は必要ないが、この方法は感度が低く、数n
 g −p flのような極微(社)を測定することは
困難である。
本発明者らは上記のような欠点のない1lllJ u方
法を開発すべく種々検討の結果、水に不溶性の高分子物
質を基質とする酵素に抗原決定基具有物質を結合させ、
この抗原決定基具有物質と測定対象たる抗原決定基具有
物質とを抗体に対して競争反応させ、その後この結合物
の酵素活性を測定すると測定対象たる抗原決定基具有物
質の量に応じて酵素活性が顕著に低下することを見出し
、この方法を用いれば抗原決定基具有物質を高感度で、
かつ前述の分離操作を行なわないで簡便に測定しうろこ
とを見出して、この内容を特許出願(特願昭58〜21
7145号)した。そして、さらに検討を進め、酵素と
してアミラーゼを用いた場合に抗原決定基具有物質を最
も高感度で測定できることを見出したが、ヒト血清等の
高等動物由来の検体には通常アミラーゼ゛が含まれてい
るだめ測定におけるブランク値が高くなって測定誤差が
大きくなるという問題を生じた。そこで、このブランク
値を低下させるために検体中のアミラーゼを予め失活さ
せる方法及び検体を希釈する方法を検討したが、前者の
場合にはアミラーゼを失活させるために検体を加熱処理
、酸アルカリ処理等する際に測定対象の抗原決定基具有
物質も変性ある層は分解されてしまうことがあり、後者
の場合には感度が低下してしまうだめこれらの方法はい
ずれも不適当であった。さらに、これらの方法は、操作
が繁雑であるため、簡便な測定法の開発を目指す本発明
者らの意図にそぐわないものであった。
そこで、本発明者らは、簡便さと高感度を損なわずにこ
のブランク値を低下させる方法を開発すべくさらに検討
の結果、高等動物由来のアミラーゼを特異的に阻害する
アミラーゼインヒビターを使用することによってこの目
的を達成しうろことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
すなわち、本発明は、高等動物由来のアミラーゼを含有
している検体の抗原決定基具有物質(1)を測定する方
法において、該抗原決定基具有物質(1)と、この抗原
決定基具有物質(1)と少なくとも−の抗原決定基を共
通にする抗原決定基具有物質(2)と検体に実質的に含
まれてい11’/7 ミラーゼとの結合物を、前記の共
通の抗原決定基と反応する抗体と接触せしめて反応させ
、前記の高等動物由来のアミラーゼには、このアミラー
ゼの活性を111 害する(5) ターを接触せしめて反応させ、さらに、前記の結合物に
結合されているアミラーゼが作用しうる水に不溶性の高
分子物質に前記の結合物を接触せしめて酵素反応させ、
アミラーゼ活性を測定することを特徴とする、抗原決定
基具有物質の測定方法に関するものである。
本発明の方法で測定される検体は高等動物由来のアミラ
ーゼを含有するものである。高等動物由来のアミラーゼ
とは例えば膵臓アミラーゼ、唾液アミラーゼなどであり
、このようなアミラーゼを含有する検体も通常は高等動
物由来のものである検体の種類は限定されないが、例え
ば血清、尿などである。血清、尿などの場合には、通常
は特別な前処理を必要とせず、その1ま測定を行なうこ
とができる。
測定対象である抗原決定基具有物質(1)(以下リガン
ド1という。)は抗原決定基を−又は二以上有している
ものであり、例えば、各種内分泌腺に(6) 由来スルホルモン類、免疫グロブリン、アルブミン、フ
ェリチン等の血漿蛋白質、HB抗原等のウィルス、バク
テリア類、α−フェトプロティン、癌胎児性抗原等の各
種臓器あるいは血中、尿中に存在する抗原などである。
このようなりがンド1の種類は問わないが、本発明の方
法は、特に高分子のものに対して威力を発揮し、例えば
分子附が1万以上のものを高感度で測定することができ
る。
結合物を構成している抗原決定基具有物質(2)(以下
、リガンド2という。)はりがンド1と少なくとも−の
抗原決定基が共通していなければならない。リガンド2
の抗原決定基は1以」二がリガンド1と共通であればよ
く、全てが共通であってもよい。従って、りがンド2は
リガンド1と同一であってもよい。
結合物を構成しているアミラーゼはα−アミラーゼ、β
−アミラーゼ、グルコアミラーゼなどであり、検体中に
実質的に含まれていないものであって、かつ後述するア
ミラーゼインヒビターの阻害活性が検体中のアミラーゼ
に対する阻否活性よりも低いものである。このようなア
ミラーゼは検体の種類及びアミラーゼインヒビターの種
’lJ4ナトに応じて異なるが、例えば麦芽由来のジア
スターセ及ヒβ−アミラーゼ、糸状菌由来のタカ・ゾア
スターセ、バチルス層細菌由来のアミラーゼ、などから
適宜選択すればよい。
アミラーゼとりガント2との結合方法は双方の官能基を
考慮して決定すればよい。官能基は、アミン基、カルボ
キシル基、水酸基、チオール基、イミダゾール基、フェ
ニル基などを利用することができ、例えばアミノ基相互
間を結合させる場合には、ジイソシアネート法、グルタ
ルアルデヒド法、ジフルオロベンゼン法、ベンゾキノン
法等数多く知られている。また、アミン基とカルボキシ
ル基との間を結合させる方法としては、カルボキシル基
をサクシンイミドエステル化する方法のほかカルボジイ
ミド法、ウッドワーF°試薬法等が知られており、アミ
ン基と糖鎖を架橋する過ヨウ素酸酸化法(Nakano
法)もある。チオール基を利用する場合には、例えばも
う一方の側のカルボキシル基をサクシンイミドエステル
化してこれにシスティンを反応させてチオール基を導入
し、チオール基反応性二価架橋試薬を用いて双方を結合
することができる。フェニル基を利用する方法としては
ソアゾ化法、アルキル化法などがある。結合方法はこれ
らの例示に限られるものではなく、このほか例えばr 
Method in Immunology andI
mmunochemi 5try Jあるいは「酵素免
疫測定法」等の放置に記載されている方法のなかから適
宜選択して利用することができる。結合比は1:1に限
らず、目的に応じて任意の比率をとることができること
はいうまでもない。反応後は、グル濾過法、イオン交換
クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィ
ーなどを適宜組み合わせて精製を行ない、必要により凍
結乾燥法等で乾燥する。
抗体はりガント1と反応するものでなければならず、リ
ガンド2はこの抗体と反応するものでなければならない
。すなわち、リガンド1とリガンド2とは少なくとも−
の抗原決定基が共通していなければならず、抗体はこの
共通の抗原決定基に(9) 対するものでなければならない。この抗体にはF(ab
’)2r Fab’ + F’abなどのフラグメント
も含まれる。
抗体の製造方法としては、リガンド1もしくはりガント
2又はこれらのいずれかと蛋白との結合物を兎、山羊、
馬、モルモット、ニワトリなどの温血動物に体重l k
gあたり0.3〜2mgを1〜数回背中皮下、フットパ
ッド、大腿筋等にアジュバントとともに注射して当該動
物の体内に形成させる。
この抗体は血清をそのまま用いてもよく、血清から抗体
すなわち免疫グロブリンを採取する公知の方法によって
精製してから用いてもよい。
一方、この抗体はモノクローナル抗体として取得するこ
ともできる。その場合には、マウスに前記のいずれかの
抗原をアジュバントとともに数回腹腔等に注射し、肺臓
細胞を取り出してポリエチレングリコール等を用いてマ
ウスミエローマ細胞と融合させる。そして、この融合細
胞のなかから当該抗体を産生ずるものをクローニングに
よってモノクローン細胞として増殖させ、マウス腹腔中
(10) で増殖させることによって単一抗体、すなわちモノクロ
ーナル抗体を大量に製造することができる。
抗体を結合物のりガント2と反応させても高分子物質に
対するアミラーゼ活性の低下が不充分な場合には抗体を
予め高分子化しておいてもよい。
高分子化の方法としては分子量が10万ダルトン以上で
かつ水溶性の高分子化合物を結合させればよい。高分子
化合物の例としては、可溶性デキストラン、カルボキシ
メチル化デキストラン、アミン化デキストラン、アミロ
ース等の多糖類及びその誘導体、ゼラチン、ヘモシアニ
ン、フェリチン等の蛋白質、ポリエチレングリコールな
どを挙げることができる。結合方法は前述のアミラーゼ
とりガント2との結合方法のなかから適宜選択すればよ
い。
検体に含まれるリガンド1と、リガンド2と前記のアミ
ラーゼとの結合物を溶液中で前記の抗体と接触させる。
その際、溶液の温度は20〜45℃程度、そしてPHは
通常4〜8.5程度が適当である。PHを一定に保つた
めに、必要により、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液などの緩
衝液を用いてもよい。
その際、結合物の適当な量は、その種類、リガンド1の
種類、あるいは接触時の条件などによって異なるので予
め試験をして定めるのがよい。抗体とりガント1及び結
合物との接触時間はいずれも、通常は充分に反応しうる
程度がよく、例えば37℃の場合には20〜60分間程
度が適当である。
抗体に対するリガンl’ 1及び結合物の接触順序は問
うところでは々く、いずれが先であってもあるいは同時
であってもよい。
抗体を結合物のりガント2と反応させても高分子物質に
対するアミラーゼ活性の低下が不充分な場合に、前述の
ように予め抗体を高分子化するかわりに、抗体を結合物
のリガンド2と反応させてからさらに第2抗体と反応さ
せて抗体を高分子化してもよい。この場合、第2抗体は
りガント1及び2の抗体を抗原として前述の抗体の取得
方法に準じて取得することができる。
一方、検体に含まれている高等動物由来のアミラーゼに
は、このアミラーゼを阻害する程度が前記の結合物に結
合されているアミラーゼの活性を阻害する程度より大き
いアミラーゼインヒビターを接触させる。
このアミラーゼインヒビターは検体に含まれているすべ
てのアミラーゼを失活させかつ結合物に結合されている
アミラーゼを全く阻害しないものが最も望ましいことは
いうまでもないが、実用上は検体中の主たるアミラーゼ
を失活させうるものであれば足りる場合が多い。との失
活は要は測定時においてブランク値を上昇させなければ
よく、測定後にアミラーゼインヒビターが失活するなど
してこのアミラーゼ活性が回復してもよい。このアミラ
ーゼインヒビターの作用が問題になるもう一方の、検体
に実質的に含まれていないアミラーゼはりガント2に結
合されている状態のものであり、遊離状態ではアミラー
ゼインヒビターニヨって失活するものであってもよい。
このようなアミラーゼインヒビターの例としては唾液ア
ミラーゼ及び膵臓アミラーゼの両方を阻害する小麦由来
のアミラーゼインヒビター(M、D、O’Donnel
l @ta+、。
(13) Biochim、Biophys、Acta+ Vol
、422+ pp 159−169(1,976))、
唾液アミラーゼを優先的に阻害する小麦由来のアミラー
ゼインヒビター5ain (特M 昭58−85899
号公報)及び膵臓アミラーゼを優先的に阻害するストレ
プトミセス属の放線菌が産生ずルアミラーゼインヒビタ
ーAI−B (%開昭57−2684号公報)などがあ
る。そのほか、検体に含まれている高等動物由来のアミ
ラーゼを異種動物に投与してその抗体を取得し、これを
アミラーゼインヒビターとして用いることもできる。
抗体の取得方法は前述のリガンド1及びリガンド2に対
する抗体の取得方法と同様にして取得することができる
。これらは単独で用いてもよく、併用してもよい。
検体中のアミラーゼにこのようなアミラーゼインヒビタ
ーを接触させる際の溶液の温度及びPHは通常は前述の
りガント1と結合物を抗体に接触させる条件と同一でよ
い。また、アミラーゼインヒビターの添加量もその種類
、検体中のアミラーゼの種類と量、結合物を構成してい
るアミラーゼの(14) 種類、あるいは接触させる条件かとによって異なるので
予め試験をして定めるのがよい。アミラーゼインヒビタ
ーの添加時期は、検体中のアミラーゼによる後述する水
に不溶性の高分子物質の分解を実質的に防止できればよ
く、通常はこの高分子物質の添加前に添加すればよい。
しかしながらJ般にアミラーゼインヒビターによるアミ
ラーゼ阻害作用はアミラーゼによる基質の分解速度より
もはるかにはやいのでアミラーゼインヒビターヲ高分子
物質と同時あるいは多少遅れて添加してもよい。
抗体と反応させた結合物は高分子物質に接触させて反応
させる。
高分子物質と接触させる結合物は反応物から分離したも
のでもよいが、通常は反応物に含まれている状態のまま
でよい。
この高分子物質は結合物のアミラーゼが反応しうるもの
であり、通常はアミラーゼの基質であるが、水に不溶性
であるところに特徴がある。すなわち、高分子物質が不
溶性であるために結合物のアミラーゼ部分との接触の大
部分が固−液間になり、その結果、アミラーゼの高分子
化による立体障害が大きく現われる。本発明者らはこの
ことを確認するためにペンタオースを用いて測定を行な
い、不溶性デンプンを用いた場合と比較したところ、前
者の場合にはアミラーゼ活性の低下がほとんど認められ
なかったのに対し、後者の場合にはアミラーゼ活性が顕
著に低下した。高分子物質の例としては、不溶性デンプ
ンなどがある。この高分子物質はそれ自身が可溶性であ
っても、不溶性の担体に固定化するとか重合させるなど
して不溶化して用いることもできる。この方法の例とし
ては、アガロ−スケ゛ルに2活させる方法がある。
高分子物質に結合物のアミラーゼを作用させる条件はこ
のアミラーゼの理化学的性質などに応じて適当になるよ
うに定めればよい。
アミラーゼを作用させたのちはアミラーゼの活性をめる
。この活性は、この酵素反応による分解物の増加、原料
である高分子物質の減少、その他、この酵素反応による
糸の変化を追跡すればよいO 本発明の方法は、リガンド1を特異性高くかつ極めて高
感度で測定できる。また、操作が簡単であり、安価かつ
容易にリガンド1を定量することが可能である。本発明
の方法はりガント1の種類を問わず測定できるが比較的
高分子の測定に威力を発揮する。
これまでジゴキシンやテオフィリン等の低分子・ぐブテ
ンを酵素に結合させてその変化を測定する方法は報告さ
れているが、分子量が1万以上の抗原について+J年単
位るいはそれ以下の極微量を測定する方法は全く報告さ
れておらず、極めて困難であると考えられていた。しか
るに、本発明者らはアミラーゼの利用と固−液反応の導
入によって立体障害を活用して高分子の抗原を高感度で
測定することに成功したものであり、従来、μgAlの
レベルまでしか測定しえなかった高分子抗原を本発明の
方法によってrl〜p l/AILl 程度にまで測定
できるように、なった。
以下、実施例を示す。
(17) 実施例1 ■ CHM化アミラーゼの調製 バチルス・ズブチリスアミラーゼ1 mgを10mMo
−フェナントロリンを含有するpH6,3の0.1Mリ
ン酸緩衝液1 mlに溶かし、4−(マレイミドメチル
シクロヘキサン−1−カルボン酸)サクシンイミドエス
テル(CHMS ) 2 m9Attlのツメチルホル
ムアミド(DMF )溶液100μtを加えて室温で1
時間放置して反応させた。この反応液をセファデックス
G−25のカラムに入れ、pH6,3の0,1Mリン酸
緩衝液を流してケ°ル沖過を行ない、素通り分画を分取
した。
■ SH化α−フェトプロティンの調製α−フェトプロ
ティン5 m9 ′f:5 mM EDTAを含むpH
7,5の0.1 M IJン酸緩衝液に溶かし、これに
S−アセチルメルカプトコノ・り酸無水物94勺のDM
F溶液100μtを加えて37℃で1時間反応させた。
この反応液に1Mヒドロキシルアミン水溶液(PH7,
5)110μtを加え、37℃で30分間加温した。続
いて、セファデックスG−251(18) 用いてケゝル沖過し、素通り分画を分取した。
■ アミラーゼ−α−フェトプロティン結合物の調製 前記のCHM化アミラーゼ溶液とSH化α−フェトプロ
ティン溶液を混合し、1mlまで濃縮後4℃で一夜放置
して反応させた。反応液を七フアクリルS−300を充
填しだカラムに入れ、pH7,Qの20 mM ’)ン
酸緩衝生理食塩溶液を流してケ゛ル沖過を行ない、1:
3に結合した結合物の分画を分取した。
■ ヒトα−フェトプロティンの測定 濃度0〜2000 n、9のα−フェトプロティン溶液
50μtに、■で調製した結合物溶液にポリエチレング
リコール6000を5%含有せしめた溶液50μを並び
に小麦由来のアミラーゼインヒビター混合物100μ9
/rnl及び抗ヒトα−フェトプロティンヤギIgG 
8μm1/rrtlを含有する溶液50μtf加えて2
0分間反応させた。反応液にブルースターチ懸濁液1.
 Orrtlを加えて37℃で20分間さらに反応させ
、0.5 N’NaOH1mlを加えて反応を停止させ
た。これを攪拌後、3500rpmで2分間遠心し、得
られた」二清の620 nmにおける吸光度を測定した
得られた吸光度とヒトα−フェトプロティンの濃度との
関係を示す検量線を第1図に示す。
次に、ヒト血清をリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)で
希釈して2n希釈列をつくり、各50μtづつを小試験
管に入れた。これに■で調製した結合物溶液にポリエチ
レングリコール6000を10%含有せしめだ液50μ
を並びに小麦由来のアミラーゼインヒビター混合物10
0μgAnlを含有しあるいは含有しない8μg An
lの抗ヒトα−フェトプロティンヤギIgG溶液50μ
tを加え、37℃で20分間反応させた。この反応液に
ブルースターチ懸濁液1.0/Illを加えて37℃で
20分間さらに反応させ、0.5N NaOH1mlを
加えて反応を停止させた。これを攪拌後3500 rp
mで2分間遠心し、上清液の620nmの吸光度を測定
した。
得られた結果を第2図に示す。尚、図中黒丸はアミラー
ゼインヒビターを添加した場合を表わし、白丸は添加し
なかった場合を表わしている。図に示すようにインヒビ
ターを添加しなかった場合には血清自体に含まれるアミ
ラーゼ活性分だけ吸光度が高くなっており、32倍に希
釈してもまだ幾分高りなっている。これに対してインヒ
ビターを添加した本発明法においてはそのようなことが
なく、希釈やブランクなしに正確な値を得ることができ
た。
実施例2 ■ C)fM化アミラーゼの調製 バチルス・ズブチリスアミラーゼ5 mgをPH6,3
の0.1Mリン酸緩衝液1 mlに溶かし、CHMS 
2mg/lnlのDMF溶液100μtを加えて室温で
1時間放置して反応させた。この反応液をセファデック
スG−25のカラムに入れ、pH6,3の0.1 M 
IJン酸緩衝液を流してケ゛ル濾過を行ない、素通り分
画を分取した。
■ ヒトIgG F (ab’)2の調製ヒトIgG1
0Inyを0,1M酢酸緩衝液(p”4.0)2mlに
ベゾシン300 μllを加え、37℃で18時間攪拌
した。0. I NNaQ)(を加えてPHを60に調
節しく21) この反応液を予め0.1 M !Jン酸緩衝1 mM 
EDTA溶液(pH6,3)で緩衝化した七フアクリル
S−300ケ9ルカラムに入れ、上記のリン酸緩衝液で
溶出した。分子量約10万付近に溶出されたピーク部分
を集めて1 nrlに濃縮し、目的のヒトIgG F 
(ab’)2を得た。
■ α−アミラーゼヒ) IgG Fab’結合物結合
膜■で調製したヒトIgG F(ab’)26 mlを
含む0.1Mリン酸緩衝1 mM EDTA溶液(pH
6,0) 1 mlに10■/m1(D2−メルカプト
エチルアミン塩酸塩水溶液100μtを加え、37℃で
90分間攪拌した。
この反応液を予め0.1 M IJン酸緩衝液(pH6
,3)で緩衝化したセファデックスG−25カラムでグ
ルp過して未反応の2−メルカゾトメチルアミンを除去
し、H8−Fab’を得だ。これに■で調製したCHM
化α−アミラーゼ2myを加え、37℃で90分間反応
させた。次にこの反応液を0.1M酢酸緩衝5 mM塩
化カルシウム溶液(pI(6,0)で緩衝化した七フア
クリルS−300カラムでケ9ル濾過して分子量20万
以上の分画を集め、これを濃縮して目(22) 的の結合物を得た。
■ ヒトIgGの測定 濃度0〜3125μjlAlのヒトTgG溶液50μt
に■で調製した結合物溶液にぼりエチレングリコール6
000を10%含有せしめた溶液50ttt並びにスト
レプトミセス・ビリトスポラスA297−A2FERM
−P5405の産生ずるアミラーゼインヒビター100
 μf/Al及び抗ヒ) TgG ヤ−t’ TgG 
I OOitg/meを含有する溶液50μtを加えて
20分間皮広させた。反応液にブルースターチ懸濁液]
、 Omgを加えて37℃で10分間さらに反応させ、
0.5 NNaOH1nilを加えて反応を停止させた
。これを攪拌後、3500rpmで2分間遠心し、得ら
れた上清の620nmにおける吸光度を測定した。
得られた吸光度とヒトTgGの濃度との関係を示す検量
線を第3図に示す。
実施例3 ■ CHM化アミラーゼの調製 バチルス・ズブチリスアミラーゼ1 mgをpH6,3
17) 0.1 Mリン酸緩衝液1 trteに溶かし
、CHMS 2 m9A/LgのDMF溶液100μt
を加えて室温で1時間放置して反応させた。この反応液
をセファデックスG−250カラムに入れ、pH6,3
の0.1 M IJン酸緩衝液を流してケ゛ル濾過を行
ない、素通シ分画を分取した。
■ SH化IgEの調製 ヒトTgE5m9を5 m MEDTAを含むpH7,
5のoIM IJン酸緩衝液に溶かし、これにS−アセ
チルメルカプトコハク酸無水物9豫匂のDMF溶液10
0μtを加えて37℃で1時間反応させた。この反応液
にIMヒドロキシルアミン水溶液(pH7,5)■10
μtを加え、37℃・で30分間加温した。続いて、セ
ファデックスG−25を用いてダル沖過し、素通り分画
を分取した。
■ アミラーゼ−IgE結合物の調製 前記のCHM化アミラーゼ溶液とSH化L l−IgE
溶液を混合し、1 ntlまで濃縮後4℃で一夜放置し
て反応させた。反応液を七フアクリルS−300を充填
したカラムに入れ、pH7,0の20 mM リン酸緩
衝生理食塩浴液を流してケ゛ル沖過を行ない、1:2に
結合した結合物の分画を分取した。
■ ヒトIgEの測定 IOμg/alのこの結合α−アミラーゼ溶液50μt
にPBSで2n希釈したヒト血清50μtを加え、ヒト
血清アミラーゼの酵素作用を阻害させるだめ、500μ
97m1の抗ヒトアミラーゼヤギIgG 50μtを加
え、さらに10μfiAl抗ヒトIgEヤギIgG50
μtを加えて37℃で30分間反応させた。この反応液
100μtを、ポリスチレンフイ)レム1上に陽イオン
交換樹脂2、反射層3、ブル−スターチ4の順に積層し
た第4図に示す多層フイ)レム上に滴下し、室温20分
後のアミラーゼ活性をリフラクトメータ−で測定した。
゛ 得られた反射強度とヒ) IgE濃度との関係を第
5図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法で測定して得られだα−フェトプ
ロティンの検量線であり、第2図はヒト血清の希釈率と
吸光度の関係をアミラーゼインヒビターを添加した場合
(黒丸)と添加しなかった場合(白丸)について測定し
た結果を示すもので(25) ある。第3図は本発明の方法で測定して得られだヒ)I
gGについての検量線である。第4図は測定の一例で使
用した多層フィルムの構成を示すものであり、第5図は
この多層フィルムを用いて測定したヒト血清の希釈率と
相対反射強度との関係を示すものである。 特許出願人 富士レビオ株式会社 代理人 弁理士田中政浩 (26)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 高等動物由来のアミラーゼを含有している検体の抗原決
    定基具有物質(1)を測定する方法において、 該抗原決定基具有物質(1)と、この抗原決定基具有物
    質(1)と少なくとも−の抗原決定基を共通にする抗原
    決定基具有物質(2)と検体に実質的に含まれていない
    アミラーゼとの結合物を、前記の共通の抗原決定基と反
    応する抗体と接触せしめて反応させ、 前記の高等動物由来のアミラーゼには、このアミラーゼ
    の活性を阻害する程度が前記の結合物に結合されている
    アミラーゼの活性を阻害する程度より大きいアミラーゼ
    インヒビターを接触せしめて反応させ、 さらに、前記の結合物に結合されているアミラーゼが作
    用しりろ水に不溶性の高分子物質に前記の結合物を接触
    せしめて酵素反応させ、アミラーゼ活性を測定すること
    を特徴とする、 抗原決定基具有物質の測定方法
JP2770984A 1984-02-16 1984-02-16 Amiraazeomochiitakogenketsuteikigujubutsushitsunosokuteihoho Expired - Lifetime JPH0246896B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2770984A JPH0246896B2 (ja) 1984-02-16 1984-02-16 Amiraazeomochiitakogenketsuteikigujubutsushitsunosokuteihoho
US06/699,675 US4757001A (en) 1984-02-16 1985-02-08 Method of measuring biological ligand by utilizing amylase
EP85300991A EP0152305B1 (en) 1984-02-16 1985-02-14 Method of measuring biological ligand by utilising amylase
DE8585300991T DE3584840D1 (de) 1984-02-16 1985-02-14 Verfahren zur messung eines biologischen ligands unter verwendung von amylase.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2770984A JPH0246896B2 (ja) 1984-02-16 1984-02-16 Amiraazeomochiitakogenketsuteikigujubutsushitsunosokuteihoho

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60171460A true JPS60171460A (ja) 1985-09-04
JPH0246896B2 JPH0246896B2 (ja) 1990-10-17

Family

ID=12228522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2770984A Expired - Lifetime JPH0246896B2 (ja) 1984-02-16 1984-02-16 Amiraazeomochiitakogenketsuteikigujubutsushitsunosokuteihoho

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0246896B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0779513A1 (en) 1995-12-14 1997-06-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method for immunological determination of hemoglobin derivative and treating reagent for use therein
EP2141180A1 (en) 2008-06-30 2010-01-06 Fujifilm Corporation Antibody recognizing canine CRP and human CRP
EP2336158A1 (en) 2009-12-21 2011-06-22 Fujifilm Corporation Dry analytical element for measurement of canine CRP
EP2562185A1 (en) 2011-08-24 2013-02-27 Fujifilm Corporation Antibody against human TSH and canine TSH

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0779513A1 (en) 1995-12-14 1997-06-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method for immunological determination of hemoglobin derivative and treating reagent for use therein
EP2141180A1 (en) 2008-06-30 2010-01-06 Fujifilm Corporation Antibody recognizing canine CRP and human CRP
EP2336158A1 (en) 2009-12-21 2011-06-22 Fujifilm Corporation Dry analytical element for measurement of canine CRP
EP2562185A1 (en) 2011-08-24 2013-02-27 Fujifilm Corporation Antibody against human TSH and canine TSH
US9296814B2 (en) 2011-08-24 2016-03-29 Fujifilm Corporation Antibody against human TSH and canine TSH

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0246896B2 (ja) 1990-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1206877A (en) Immunoassay for nonenzymatically glucosylated proteins and protein fragments - an index of glycemia
Surolia et al. Protein A: nature's universal anti-antibody
US4353982A (en) Immunochemical assay for creatine kinase-MB isoenzyme
Wallace et al. Calmodulin. Production of an antibody in rabbit and development of a radioimmunoassay.
EP0005271A2 (en) Method and kit for enzyme immunoassay of biological substances
US4621048A (en) Reagents containing an anti-ligand bound to an anti-enzyme and methods for employing said reagents in an immunoassy
EP0124366B1 (en) Method of measuring biological ligands
EP0144176B1 (en) Method of measuring a biological ligand
US4757001A (en) Method of measuring biological ligand by utilizing amylase
JPS60171460A (ja) アミラ−ゼを用いた抗原決定基具有物質の測定方法
Pizzano et al. Specific detection of the Amadori compounds in milk by using polyclonal antibodies raised against a lactosylated peptide
JPS60171461A (ja) アミラ−ゼを用いた抗原決定基具有物質測定法
JPS6180049A (ja) 酵素を利用した抗原決定基具有物質測定法
JPS607362A (ja) 酵素を用いた抗原決定基具有物質の測定法
JPS60108756A (ja) 酵素を用いた抗原決定基具有物質の測定方法
JPS6123970A (ja) アミラ−ゼを利用した抗原決定基具有物質測定法
JPS6232363A (ja) 抗核抗体の検出方法及び装置
JPH0340832B2 (ja)
JPH0317101B2 (ja)
JPS585661A (ja) 前立腺酸ホスフアタ−ゼアイソザイムの定量方法
JPH0377462B2 (ja)
JPS63159759A (ja) 酵素免疫測定法
JPH02176465A (ja) リガンドの測定法
JPS59164960A (ja) 抗原決定基具有物質の測定法
JPH0340831B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term