JPS60169131A - アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法 - Google Patents

アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法

Info

Publication number
JPS60169131A
JPS60169131A JP2480684A JP2480684A JPS60169131A JP S60169131 A JPS60169131 A JP S60169131A JP 2480684 A JP2480684 A JP 2480684A JP 2480684 A JP2480684 A JP 2480684A JP S60169131 A JPS60169131 A JP S60169131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
hot water
aluminum foil
film
foil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2480684A
Other languages
English (en)
Inventor
一男 岡村
椚原 弘
神崎 信義
島谷 涼一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2480684A priority Critical patent/JPS60169131A/ja
Publication of JPS60169131A publication Critical patent/JPS60169131A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方
法に関するものである。
従来例の構成とその問題点 従来この種のアルミニウム電解コンデンサは塩素イオン
を含む電解液中で、電気化学的に電解エツチングを行い
、実効表面積を拡大したアルミニウム箔と絶縁紙とを巻
回し、駆動用電解液を含浸して構成していた。
アルミニウム箔を電解エツチングし、実効表面積を拡大
する場合、溶解減量が低い場合は、溶解減量を増加させ
ると波面倍率が直線的に増加するが、徐々に波面効率が
悪くなり、ある時点で飽和状態に移行し、それ以後は溶
解減量を増加させても、かえって波面倍率が低下してし
まい、期待通りの波面倍率が得られないという現象があ
った。
この現象の生じる理由は、腐蝕処理の初期においては、
アルミニウム箔の表面にその表面拡大に有効な凹凸形状
が徐々に成長されるが、腐蝕の進行に伴って、先きに成
長した凹凸形状が、深く進行し、先端部が細くなってし
まい、途中で欠は落ちたり、溶解消失されてし壕うから
であると考えられている。
この現象を解決する方法は種々検討されているが、たと
えば工業的によく利用される手段として腐蝕工程の中間
に腐蝕を中断し、腐蝕を抑制する妨害膜を形成する工程
を設け、妨害膜を形成した後、さらに腐蝕工程を再開さ
せる方法である。
この方法が有効である理由は、腐蝕工程によって成長さ
せた表面拡大に有効な凹凸形状部分が妨害膜により保護
され、再度の腐蝕は妨害膜に点在する弱点部分から主と
して進行し凹凸形状部分が溶解消失したりあるいは脱落
することを防止するためであると説明されている。
具体的な妨害膜形成方法としては、加熱乾燥してアルミ
ニウム箔の表面を酸化させる方法、酸化性の液中でアル
ミニウム箔を陽極酸化させる方法。
油を吹きつける方法、更には熱水中にアルミニウム箔を
浸せきする方法等が提案されている。
これらの方法のうち、アルミニウム箔を熱水中に浸せき
する方法は、設備的にも手軽であり、ひんばんに利用さ
れている有効な手段である。
ところが、アルミニウム箔の処理量が増加すると、熱水
のpHが弱アルカリ性になってしまうことが知られてい
る。これは水中のHイオンがアルミニウムと反応して、
アルミニウムに正電荷を渡して水素ガス分子として外部
に出るだめ、正電荷をもつアルミニウムとOHイオンが
結合して、水酸化アルミニウムが形成され、このゾル状
の水酸化アルミニウムが弱アルカリ性を示すためである
この水酸化アルミニウムの形態は水温が80℃以上の高
温の場合は、はとんどベーマイトとなり、これらの反応
は反応式で書くと以下のように整理される。
2Al+6H20→Al2O3・H20+2H20十H
2↑(ベーマイト) このように熱水中に浸せきする方法はアルミニウム箔の
処理量が増加するにつれて、pHが増加して行き、pH
が8以上になると、アルミニウム壱表面に緻密な水酸化
アルミニウムの妨害膜の生成効率が減少してしまい、妨
害膜生成による拡面率拡大の効果が失なわれてしまうと
いう現象が起こる。その結果アルミニウム箔を常時連続
的に処理している現実の工程では、熱水のpHが安定せ
ず、波面拡大率が不安定になり、品質のバラツキを招く
という欠点があった。
発明の目的 本発明は、このような従来の欠点を除くものであり、熱
水に添加剤を加え、pHを安定させることにより妨害膜
としての水酸化アルミニウムの皮膜を安定して生成させ
、一定の波面倍率のアルミニウム箔を安定して生産する
ことを目的とするものである。
発明の構成 この目的を達成するために、本発明は電解コンデンサ用
電極箔のエツチング方法において、電解エツチング工程
の中間に、電解エツチングを中断し、熱水のpHを安定
させるだめに、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム
、ホウ酸アンモニウムのいずれか、あるいはこれらの混
合物を0.5wt 4〜2.0 wt %含むような8
0”C〜100”Cの熱水中にアルミニウム箔を浸せき
し、表面に水酸化アルミニウム皮膜を形成した後、再び
エツチングを再開することにより、安定した波面倍率を
得るようにしたものである。
この構成とすることによって、以下に詳述するように本
発明っ目的が達せられる。すなわち熱水中に添加剤を敬
加することにより、pHの安定化が得られるのは、塩化
アンモニウム、リン酸アンモニウム、ホウ酸アンモニウ
ム等の薬品は水溶液中で、アルミニウム箔が連続的に処
理されpHが上昇する傾向にあるのをやわらげるpH緩
衝効果が存在するからである。
アルミニウム箔を浸せき処理する熱水のpHの小さな変
動は、波面倍率に非常に大きな影響を与える。その理由
は、水酸化アルミニウムの溶解性とpHとの関係から理
解される。
水酸化アルミニウムはアルミニウムと同様に両性の性質
を有し、酸にもアルカリにも溶解する。
pHが8以上になると、水酸化アルミニウム皮膜は少し
ずつ溶けやすくなる。
皮膜生成に溶解反応が加わると、溶解が平面的でなく、
皮膜形態が穴を生じる傾向にある。
これはアルミニウムをやや溶解する硫酸やシュウ酸中で
、アルミニウムを電解した時に生じる皮膜がポーラス皮
膜と呼ばれ、表面に微細な穴が多数おいている構造にな
っている仁とと類似している。
その結果、その穴を通してアルミニウムとOHイオンが
反応できるため、成長速度は大きく密度の低い厚い皮膜
が形成される。
反面pH6〜8の状態では、水酸化アルミニウムの溶解
がほとんど起こらないため、薄い緻密な皮膜が形成され
るのである。
これはアルミニウムをほとんど溶解しない中性塩の液中
で、アルミニウムを電解した場合、バリア一層ばかシの
薄い緻密な皮膜が生成される現象と類似している。
このようにわずかな熱水のpHの変化が形成される水酸
化アルミニウム皮膜の形態に影響を与えひいては波面倍
率に影響を与えるのである。
よって処理液としての熱水のpHは常に一定に管理され
ていなければならず、アルミニウム連続処理に伴うpH
の変化を緩衝させ、pHを安定化させるために熱水に添
加剤を加える方法が非常に有効なのである。
実施例の説明 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
〔実施例1〕 100μ4Nアルミニウム箔1oOctftを(八98
“°Cの熱水14の中に1分間浸せきした場合と (B
)塩化アンモ70.5%添加した熱水1eに1分間浸せ
きした時の、液のpHの変動と処理枚数との関係を第1
図に示す。
図で明らかなように、処理枚数が多くなるにつれて熱水
のpHは徐々に上昇して弱アルカリ性になるが、塩化ア
ンモニウムを添加した場合はpHの変動がほとんどなく
、pH変動への緩衝剤として効果があることを示してい
る。
〔実施例2〕 現実にアルミニウム箔が連続的に処理されている工程で
の現象を再現するために、アルミニウム箔のエツチング
を行い、(〜 熱水中で処理な行い、(B) 塩化アン
モニウム0.5%添加した熱水中で処理を行い、その後
エツチングを再開するという検討を行った。
熱水中での処理条件は実施例1七同じ条件で行い、エツ
チングはNaC120%水溶液中で、9゜”Co、cs
 A / cr!の温度及び電流密度で直流を印加し、
2分間行うと込う方法を採用した。
実験枚数と波面倍率との関係を第2図に示す。
第2図で明らかなように、熱水の場合は処理枚数が増加
すると、ある時点から、急に波面倍率か減少する。しか
し塩化アンモニウムを添加した場合は処理枚数が多くな
っても波面倍率が変化しないことがわかる。
なお本実施例は添加剤として塩化アンモニウムについて
記載したが、リン酸アンモニウム、ホウ酸アンモニウム
においても全く同様の結果が得られた。
発明の効果 以上のように、本発明は熱水処理をエツチングの中間で
行う方法において、熱水にpHを安定させ ゛る目的で
、pH緩衝効果のある添加剤を添加することによりpH
の安定化、ひいては波面倍率の安定化が得られ、アルミ
ニウム電解コンデンサ用電極箔の品質の安定化が得られ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は熱水中のアルミニウム箔の浸せきにおける、処
理枚数とpHとの変動についての特性図、第2図は熱水
浸せき処理を途中で含むような工。 チング方法において、処理枚数と波面倍率との関係を示
す特性図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塩素イオンを含む水溶液を電解液とし、電解液中におい
    て、アルミニウム箔と対極との間に、アルミニウム箔を
    陽極として直流あるいは、交流重畳直流あるいはパルス
    電流を印加し、電解エツチングを行い、この電解エツチ
    ング工程の中間に工、ソチングを中断し、熱水のpHを
    安定させるために塩化アンモニウム、リン酸アンモニウ
    ム、ホウ酸アンモニウムのいずれか、あるいはこれらの
    混合物をo、cs wt%〜2.0wt%含むような8
    0℃〜100℃の熱水中にアルミニウム箔を浸せきしア
    ルミニウム箔表面に、水酸化アルミニウム皮膜を形成さ
    せる工程を設け、その後エツチングを再開するアルミニ
    ウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法。
JP2480684A 1984-02-13 1984-02-13 アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法 Pending JPS60169131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2480684A JPS60169131A (ja) 1984-02-13 1984-02-13 アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2480684A JPS60169131A (ja) 1984-02-13 1984-02-13 アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60169131A true JPS60169131A (ja) 1985-09-02

Family

ID=12148433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2480684A Pending JPS60169131A (ja) 1984-02-13 1984-02-13 アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60169131A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01212425A (ja) * 1988-02-19 1989-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPH01212424A (ja) * 1988-02-19 1989-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPH01212426A (ja) * 1988-02-19 1989-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
US7990682B2 (en) * 2006-02-09 2011-08-02 Sanyo Electric Co., Ltd. Anode element, method of manufacturing the same, and solid electrolytic capacitor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01212425A (ja) * 1988-02-19 1989-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPH01212424A (ja) * 1988-02-19 1989-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPH01212426A (ja) * 1988-02-19 1989-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
US7990682B2 (en) * 2006-02-09 2011-08-02 Sanyo Electric Co., Ltd. Anode element, method of manufacturing the same, and solid electrolytic capacitor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0432223A1 (en) Electrolytic method for regenerating tin or tin-lead alloy stripping compositions
JPH0235443B2 (ja)
JPS6079707A (ja) アルミニウム電解コンデンサ
US4363708A (en) Process for exposing silicon crystals on the surface of a component of an aluminum alloy of high silicon content
Chin et al. Corrosion inhibition of iron and copper in chloride solutions by benzotriazole
JPS60169131A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JP2007103798A (ja) 電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法
JPS6229519B2 (ja)
US3039898A (en) Coating aluminum surfaces
JP2009146984A (ja) 電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPS60163423A (ja) 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔のエツチング方法
JPS5825218A (ja) 低圧電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JP2692107B2 (ja) アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JP2696882B2 (ja) アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JP2001297950A (ja) アルミ電解コンデンサ用陽極箔の製造方法
JP4758827B2 (ja) 電解コンデンサ用電極箔の製造方法
KR930003433B1 (ko) 전해 콘덴서용 알루미늄박의 에칭액 및 이를 사용하는 에칭방법
JPH1154381A (ja) アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPS60170927A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPH08241832A (ja) アルミ電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPH03136226A (ja) 電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法
JPH11354387A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
SU1640216A1 (ru) Способ электрохимического травлени алюминиевой фольги
JPS60170928A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JPH03101213A (ja) 電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法