JPH03136226A - 電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法 - Google Patents

電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法

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Publication number
JPH03136226A
JPH03136226A JP9740290A JP9740290A JPH03136226A JP H03136226 A JPH03136226 A JP H03136226A JP 9740290 A JP9740290 A JP 9740290A JP 9740290 A JP9740290 A JP 9740290A JP H03136226 A JPH03136226 A JP H03136226A
Authority
JP
Japan
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etching process
aluminum foil
etching
ion
electrolyte
Prior art date
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Pending
Application number
JP9740290A
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English (en)
Inventor
Atsushi Koike
小池 厚
Hideji Fujiwara
秀二 藤原
Michiko Yamashita
山下 美智子
Manabu Kazuhara
学 数原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Elna Co Ltd
Original Assignee
Elna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電解コンデンサ用アルミニウム箔のエツチン
グ方法に関し、さらに詳しく言えば、中高圧用のアルミ
ニウム電解コンデンサ用電極箔のエツチング方法に関す
るものである。
〔従来の技術〕
この種の電極箔には、電極体となるアルミニウム箔を電
気的もしくは化学的にエツチング処理して実効表面積を
拡大したものが使用される。
拡面率を上げる方法は種々提案されているが、一般的に
は、アルミニウム箔を硫酸、蓚酸、リン酸などの皮膜を
形成する酸を添加した塩化物水溶液中で電気的にエツチ
ングを行い、ピットを多数形成する前段エツチングと、
塩素イオン、硫酸イオン、硝酸イオンの少なくとも1種
類以上を含む水溶液中で電気的もしくは化学的エツチン
グを行い、ピットの内壁に沿ってアルミニウムを溶解し
、ビット径を目的の太さにする後段エツチングとを組合
せて行うようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
アルミニウム箔には、不純物として銅が10〜50pp
m含まれている。したがって、工業的に連続エツチング
を行うと、前段、後段のそれぞれの電解液中に銅が一定
量増加していく。
電解液中に銅イオンが存在すると、アルミニウム箔の表
面溶解が促進される。これは銅イオンの存在域に比例し
、その量が多くなるとビット内径の溶解よりも箔表面の
溶解が起こりやすくなり、大幅な拡面率の低下をもたら
すことになる。
このため、従来では定期的に電解液を更新したり、特殊
な処理設備を設置して銅イオンを除去するようにしてい
るが、コストアップの問題が生ずる。また、電解液を更
新する際には、その都度ラインを止める必要があるため
、生産性にも悪影響を及ぼすことになる。
〔課題を解決するための手段〕 上記課題を解決するため、この発明においては、アルミ
ニウム箔を所定の電解液中において電気的にエツチング
して多数のビットを形成する第1のエツチング工程と、
同工程で形成されたビットの径を目的とする太さにする
ため、塩素イオン、硫酸イオン、硝酸イオンの少なくと
も1種以上を含む電解液中において電気的もしくは化学
的なエツチングを行う第2のエツチング工程とを有する
電解コンデンサ用アルミニウム箔のエツチング方法にお
いて、 第2のエツチング工程に用いる電解液中に鉄イオンを所
定景添加することを特徴としている。この場合において
、鉄イオンの添加量は好適には0.01〜1oooρρ
mの範囲とされる。
なお、ビットを多数発生させる第1のエツチング工程に
おける電気的エツチングは直流電解エツチングが特に有
効であり、その電解液としては塩酸水溶液に添加物とし
て硫酸、リン酸、蓚酸などを1%以下の濃度で添加する
のが好適である。また、硫酸水溶液に添加物として塩酸
を0.5〜10%添加することも好ましい。さらに、こ
の第1のエツチング工程を2段に分割し、上述の塩酸系
電解エツチングを行ったのち、硫酸系電解エツチングを
行ってもよい。また、第1のエツチング工程の前に、化
学的ソフトエツチングを行ってもよい。
ピット径を太くする第2のエツチング工程には、化学エ
ツチングと電解エツチングの2つの方法があるが、前者
の場合、硝酸水溶液にリン酸または蓚酸を1%以下の濃
度で添加したもの、塩酸水溶液に添加物として硫酸、リ
ン酸、蓚酸などを1%以下の濃度で添加したもの、また
は硫酸水溶液に添加物として塩酸を0.5〜10%添加
したものを電解液として用いるのが好適である。なお、
この電解液は、電解エツチングにも使用することができ
る。
〔作   用〕
第2のエツチング工程の電解液中に鉄イオンを添加する
ことにより、銅イオンによるアルミニウム箔の表面溶解
が抑制される。
〔実 施 例〕
以下、この発明の実施例を従来例と比較しながら説明す
る。
〔従来例〕
■使用したアルミニウム箔;厚さ104μm、純度99
.99% ■第1のエッチング工程;塩酸5wt%、硫酸0.02
すt%を含む液温80℃の電解液にアルミニウム箔を浸
漬し、電流密度200mA/aaの直流電流にて60秒
間通電する。
■第2のエッチング工程;前の工程でビットを形成した
アルミニウム箔を硝酸7wt%、リン酸0.1vt%を
含む液温85℃の電解液に15分間浸漬して化学エツチ
ングを行う。
まず、上記アルミニウム箔を第1のエツチング工程でエ
ツチングしてその表面にビットを形成し、次いで第2の
エツチング工程の電解液中の銅イオン濃度をそれぞれ0
.2,0.4,0.6,0.8,1.Oppmとしてエ
ツチングを行い、銅イオンの存在しないものを含め従来
例として6種類のエツチング処理済みのアルミニウム箔
を得た。そして、これらのアルミニウム箔を硼酸8%水
溶液(液温85℃)中において200■の化成電圧で化
成し、その化成容量を測定した結果を次の表1に示す、
また、そのグラフを第2図に示す。
(表2) (表1) 〔実施例1〕 アルミニウム箔、第1および第2のエツチング条件は同
じとして、」−記従来例中容量低下の著しい銅イオン濃
度がI 、 Oppmの電解液中に塩化第二鉄を用いて
鉄(Fe)イオンをそれぞれ0.01,0.1,1.0
゜10.100.loooppm添加してエツチングし
た箔の鉄イオンの添加量とその200■化成容量の測定
結果を次頁の表2に示す。また、そのグラフを第1図に
示す。
上記の表2および第1図のグラフから明らかなように、
鉄イオンの有効添加量は約0.01〜1000ppmで
あるが、より好ましい添加量は10〜200ppmであ
る。
〔実施例2〕 第1のエッチング工程;塩酸7%、リン酸0.01%を
含む液温80℃の電解液に上記のアルミニウム箔を浸漬
し、電流密度300mAIcdの直流通電を行った。
第2のエッチング工程;塩酸7%、硫酸30%を含む液
温80℃の電解液中で電流密度250mA/a#の直流
通電を行った。
第3のエッチング工程;塩#7%、リン10.01%を
含む液温80℃の電解液にアルミニウム箔を浸漬し、化
学エツチングを行った。その際、電解液中の銅イオン濃
度が0.5ppmである電解液に硝酸鉄水溶液を電解液
中の鉄含量が1100ppとなるように添加した。
このようにして得たエツチング箔を200vにて化成し
、その静電容量を測定したところ、 1.98μF/f
flであった。ちなみに、比較例として鉄を添加しなか
った場合の静電容量は1.3μF/cdであった。
〔実施例3〕 第1のエッチング工程:硫酸30%、塩酸1.5%を含
む液温70℃の電解液に上記アルミニウム箔を浸漬し、
電流密度250mA/ ciの直流通電を行った。
第2のエツチング]:程;硫酸30%、塩酸2%を含む
液温85℃の電解液にアルミニウム箔を浸漬し、化学エ
ツチングを行った。その際、電解液中の銅イオン濃度が
0 、5ppmである電解液に硝酸鉄水溶液をその電解
液中の鉄の含斌が200pP園となるように添加した。
このようにして得たエツチング箔を200■にて化成し
、その静電容量を測定したところ、2.53μFedで
あった。これに対して、比較例として鉄を添加しなかっ
た場合の静電容量は1.4μF/cdであった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、塩素イオン、
硫酸イオン、硝酸イオンの少なくとも1種以上を含み、
ピット径を目的の太さにする最終段のエツチング工程に
用いられる電解液中に鉄イオンを0.01〜1000p
p−添加することにより、銅イオンによるアルミニウム
箔゛の表面溶解が抑制される。したがって、電解液の定
期的な更新や、銅イオンを除去する処理投信などが不要
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による鉄イオン添加量対化成容斌の関
係を示したグラフ、第2図は電解液中の銅イオン対化成
容量の関係を示したグラフである。 特 許 出 願 人 工ルナー株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルミニウム箔を所定の電解液中において電気的
    にエッチングして多数のピットを形成する第1のエッチ
    ング工程と、同工程で形成されたピットの径を目的とす
    る太さにするため、塩素イオン、硫酸イオン、硝酸イオ
    ンの少なくとも1種以上を含む電解液中において電気的
    もしくは化学的なエッチングを行う第2のエッチング工
    程とを有する電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチ
    ング方法において、 上記第2のエッチング工程に用いる電解液中に鉄イオン
    を所定量添加することを特徴とする電解コンデンサ用ア
    ルミニウム箔のエッチング方法。
  2. (2)鉄イオンの添加量は0.01〜1000ppmで
    ある請求項1に記載の電解コンデンサ用アルミニウム箔
    のエッチング方法。
JP9740290A 1989-07-31 1990-04-12 電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法 Pending JPH03136226A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-198535 1989-07-31
JP19853589 1989-07-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03136226A true JPH03136226A (ja) 1991-06-11

Family

ID=16392769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9740290A Pending JPH03136226A (ja) 1989-07-31 1990-04-12 電解コンデンサ用アルミニウム箔のエッチング方法

Country Status (1)

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JP (1) JPH03136226A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5439565A (en) * 1993-03-19 1995-08-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of manufacturing electrode foil for aluminium electrolytic capacitors

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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