JPS6016209Y2 - 障子の外れ止め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、上枠の障子嵌め溝に障子の上框を嵌める構
造のいわゆる溝嵌込み式窓における障子外れ止め装置に
関する。

本出願人は、さきに、この種の障子外れ止め装置として
、外障子の上框に固定されたボディに室内外方向の横案
内孔と、該横案内孔と連通ずる縦案内孔とを設け、上記
縦案内孔に外れ止め棒を摺動自在に挿入すると共に、横
案内孔に外れ止め棒を昇降させるべき傾斜カム面を有す
るカム棒を摺動自在に挿入し、上記カム棒の露出端部を
内障子との接触により押して外れ止め棒を上枠の障子嵌
め溝内に突出させるようにした構成のものを提案した（
実願昭５３−８２５３）。

本考案は、技術の豊富化のため従来装置と全く異る構成
の新な障子外れ止め装置を提供するもので、以下図面を
参照してその詳細を説明する。

第１図において、窓枠の上枠１は上壁２から内壁３、中
間壁４及び外壁５を延出し、これら内、外、中間壁間に
内障子嵌め溝６及び外障子嵌め溝７を形成し、この嵌め
溝６，７に内障子８及び外障子９の各上框１０．１１を
嵌め、一方の外障子９に本案障子外れ止め装置が装備さ
れている。

障子外れ止め装置は、外障子上框１１の横断面コ字状の
溝１２内に固定された外れ止め本体１３と、上枠１の外
障子嵌め溝７の上面に固定された外れ止め設定周当リピ
ース１４とからなる。

通常は、第２図示のように、２個の外れ止め本体１３．
１３を外障子上框１１の左右両側部に取付け、■個の外
れ止め設定周当リビース１４を召合わせ部の近くに取付
ける。

まず、外れ止め本体１３の構造を説明する。

第３．４．５．６図において、上面を開放した矩形箱形
のケース１５をネジ２１．２１により上框１１の溝底面
に固定し、このケースの室内、外側に位置する両側壁１
６，１７に軸１８の両端を回転自在に支持し、該軸１８
の外周面から外れ止めレバー１９及び該外れ止めレバー
と適宜の開き角度で二叉状をなす外れ止め設定用作動レ
バー２０を軸１８の直径方向へ突出している。

上記両レバー１９．２０は外れ止めレバー１９の方を上
記当りピース１４がわへ位置させており（第４図）、又
作動レバー２０を外障子９走行時に上記当すピース１４
と接しうる位置におくが、外れ止めレバー１９は当すピ
ース１４と接しない位置に偏位させている。

この両レバー１９．２０を当すピース１４と反対がわへ
揺動するように常時弾発するバネ２２を軸１８に巻装す
ると共に、作動レバー２０のケース側壁１７内面に対向
する側面に、第６図示のようにバネ２４により弾発され
るストップボール２３を設け、一方上記ケース側壁１７
の内側面に、上記作動レバー２０が第４図示のように当
りピース１４がわへ若干傾斜して起立する位置及び作動
レバー２０が２点鎖線のごとく倒伏した位置をとる時そ
れぞれ上記ストップボールと係合するボール係止孔２５
及び２５′を設けである。

なお、上記ケース側壁１７の内側面には、さらに上記係
止孔２５から当すピース１４がわの面に該係止孔２５へ
のストップボール２３の嵌入深さより浅い凹陥面２６を
形成している。

このような構造であるから、両レバー１９，２０は、ス
トップボール２３が凹陥面２６に接する時はバネ２２の
弾発力によりストップボール２３が係止孔２５に係止す
る位置まで第４図反時計方向へ弾発的に揺動し、その位
置で作動レバー２０をほぼ起立させると共に外れ止めレ
バー１９を倒伏させた状態に弾性的に保持される。

ついで作動レバー２０を押してストップボール２３を係
止孔２５から離脱させると、両レバー１９，２０はバネ
２２により第４図反時計方向へさらに弾発的に揺動し、
ストップボール２３が係止孔２５′に係止する位置で停
止して外れ止めレバー１９を起立させる。

この場合、上記係止孔２５′を除き、作動レバー２０が
ケース１５の底壁に接することにより外れ止めレバー１
９を起立状態に保持するようにしてもよい。

さらに、係止孔２５から離脱したストップボール２３が
ケース側壁１７内面に圧接することによりバネ２２に抗
して外れ止めレバー１９を起立状態に保持する構成もあ
る。

２７は上記軸１８の一端面に設けたドライバー溝、２８
は上框１１の上記溝２７つき軸端に対応する位置にあけ
た操作孔である。

上記外れ止め設定周当リビース１４は第１．第４図示の
ようにアングル状の小片で、その−片を上記作動レバー
２０の走行軌道上に垂下させている。

本装置の作用は次のようである。

作動レバー２０を起立させ、外れ止めレバー１９を倒伏
させた第４図の状態で、外障子９を窓枠に建込む。

その際障子上框１１を上枠１の嵌め溝７内に押し入れる
と、作動レバー２０が嵌め溝上面に当ってバネ２２に抗
しつつ倒伏するが、建込みが完了すると直ちに起立状態
に戻る。

次に外障子９を当すピース１４がわへ走行させると、作
動レバー２０が当すピース１４に押されて第４図反時計
方向へ揺動しつつ倒伏し、それに代わって外れ止めレバ
ー１９が起立する。

これで外障子９が外れ止め状態に設定される。

必要により外障子９を窓枠から外す場合は、操作孔２８
からドライバーを挿入して軸１８を回し上記外れ止めレ
バー１９が倒伏する第４図の状態に戻せばよい。

なお、上枠１の嵌め溝７の上面が高い場合には、障子上
框１１を嵌め溝７に押し入れる時作動レバー２０が嵌め
溝７上面に当ることがないので、バネ２２を除くことも
できる。

この考案の障子の外れ止め装置は、障子を窓枠に建込ん
だ後これを走行させるだけで外れ止めレバーを上枠の障
子嵌め溝内に自動的に起立させて障子を外れ止め状態に
設定することができるものであって、従来のカム式装置
について技術の豊富化を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は窓の上部の縦
断面図、第２図は窓の一部省略正面図、第３図は外れ止
め本体の斜面図、第４図は外れ止め本体部分の縦断正面
図、第５図は同上平面図、第６図は第４図のＶＩ−ＶＩ
断面図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上梓の障子嵌め溝に障子の上框を嵌める窓において、 上記上框に、外れ止めレバー及び外れ止め設定用作動レ
   バーを二叉状に突出する回転体を両レバーを上方へ露出
   した状態で回転自在に取付け、上記上枠の障子嵌め溝に
   、外れ止め設定用当りピースを上記作動レバーの走行軌
   道上で垂下突設し、 上記外れ止めレバーと作動レバーは、作動レバーがほぼ
   起立すると外れ止めレバーが倒伏し、作動レバーが倒伏
   すると外れ止めレバーが起立する位置関係にあると共に
   、上記作動レバーは起立時に障子走行により上記当すピ
   ースにされて倒伏状態に至る関係にあり、 上記回転体を、上記作動レバーがほぼ起立する位置及び
   上記外れ止めレバーが起立する位置にそれぞれに保持す
   る手段を装備した、 障子の外れ止め装置。