JPS6032177Y2 - 埋込式支柱保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は支柱を簡単に垂直に設けるための埋込式支柱保
持装置に関するものである。

従来、定められた場所に必要に応じて支柱を立て）鎖ま
たはロープ等を張るために予め地面に支柱が緩く挿入さ
れる穴を設けたり、保持用のパイプ等を埋設していた。

上記の穴は支柱を入りやすくするために、支柱の外径よ
り多少大きく形成されている。

また支柱保持用に埋込まれるパイプも、抜き替し容易な
パイプを用うれば支柱がぐらつき、立てた支柱がぐらつ
かないように、支柱がやっと入る程度の内径のパイプを
用うれば、長期使用中銹のために支柱の抜き差しができ
難くなる欠点があった。

本考案の目的は、上記欠点を除き、支柱の抜き替しか容
易であり、しかも立てた支柱が垂直に保持される埋込式
支柱保持装置を提供することにある。

以下、図示の実施例に基づいて本考案を説明する。

本考案は第３図に示すように、金属またはビニール製の
埋込みパイプ１と、フランジ２と、複数の保持部材３と
から構成されている。

上記埋込みパイプ１は支柱４（第１図参照）の基部５の
外径より充分大きい内径を有している。

またその外周面には複数の小孔６が相対して配設されて
いる。

パイプ１の内周面の上記小孔６の上下には、それぞれ一
対の突起７が設けられている（第２図参照）。

パイプ１の一端は第１図に示すように閉止端８となり地
中に埋設され、他端は開口部９となり、地面１６と面一
に設けられている。

上記パイプ１の外周面には、ねじ１０が形成されている
。

上記開口部９にはフランジ２が、その内周面に形成され
たねじ１１によって固装されている。

またフランジ２の中央部には支柱４の基部５が緩く挿通
される支柱孔１２が形成されている。

パイプ１の内周面には複数の保持部材３が相対して設け
られている。

該保持部材３は第３図に示すように金属板またはビニー
ル製等で形成されたソリ状の板部１３と、板部１３の中
央部に固定された紐１４と、紐１４を挾んで板部に固定
されたコイル状のスプリング１５から構成されている。

上記保持部材３は第２図および第３図に示すように埋込
みパイプ１の内周面に形成された突起７にスプリング１
５を嵌入し、紐１４を小孔６に挿通して埋込みパイプ１
の外周面で固定して、上記スプリング１５が突起７より
はずれないように装着しである。

各板部１３で囲って形成される面積が支柱４の基部５の
断面積より小さくなるようにスプリング１５の長さが定
められている。

本考案は上記のように構成されているから、本考案の装
置を使用するには第１図に示すうにフランジ２の面が地
面１６と面一になるように予め所定の場所に埋設してお
く。

支柱４を立てるには、第１図に示すようにフランジ２に
形成された支持孔１２に支柱４の基部５を挿入して強く
押込めば、基部５は埋込みパイプ内周面に設けられて保
持部材３を押し開きながら埋込みパイプ１内に侵入して
ゆき支柱４に設けられたフランジ１７で停止して、支柱
４は地面に垂直に立つ。

支柱４を立てた後に支柱４の頭部に固装された係止部材
１８に鎖またはロープ等を引掛けてゆけばよい。

支柱４を抜取るきには鎖またはロープをはずした後に単
に支柱を引抜けばよい。

以上のような構成を具えた本考案に依れば、支柱４の抜
き差しが極めて容易に達成化されることとなる。

また、本考案は埋込みパイプ１の開口部に、中央部に支
持孔１２を設けたフランジ２を螺合しであるから、支柱
４の差込み時に、該フランジ２の存在に依り該支柱４と
埋込みパイプ１の内壁との間に充分なる間隙を形成する
ことが出来、従って、該間隙内に、コイルスプリング１
５を介して弾力的に支持したソリ状の板部１３から戒る
複数の保持部材３を収装することが許容化される。

これに依り、支柱４は、その差込み部分は該保持部材３
に依る強力なる弾力的支持、並びにフランジ２の支持孔
１２に依る確乎たる安定が図られることとなり、該支柱
４の立設は良好なる垂直状態に保たれることとなる。

すなわち、例えばフランジ２を設けなかった場合、支柱
４と埋込みパイプ１の内壁との間に充分なる間隙を形成
することが出来ないため、この場合、保持部材３として
単なる薄手の板ばね状のものに依存せざるを得す、従っ
て、支柱４に対する弾力的支持が極めて弱く、該支柱４
のガタ付き発生と云う問題が生するも、本考案はこのよ
うな問題発生をよく阻止することとなる。

更に本考案は、支柱４の下端寄りにフランジ１４を固設
したから、埋込みパイプ１に対する支柱４の差込み時、
該フランジ１７が支柱４の差込み長さを所定のものに規
制することとなり、従って、例えば該フランジ１７を設
けずに埋込みパイプ１の深さに基づき支柱４の差込み量
を規制するように威した場合に生じる埋込みパイプ１の
製造上要求され精密性、並びに該パイプ１内底部の小石
または砂を入り込んだ場合に生じる支柱１の適正差込み
の阻害性と云う問題は、本考案に於ては埋込みパイプ１
をやや深めのものを用いることに依り全く解消されるこ
ととなる。

更に、該フランジ１７は支柱４の差込み時に、埋込みパ
イプ１側のフランジ２の支持孔１２に対する蓋的作用を
奏腰従って、該支持孔１２の差込み間隙から砂等が入り
込むようなことを良く防止することとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の埋込式支柱保持装置を用いて支柱を立
てる方法を説明するための断面図、第２図は装置の要部
の−を切欠いて縦断面で示す断面図、第３図は同上分解
斜視図である。 １・・・・・・埋込みパイプ、２・・・・・・フランジ
、３・・・・・・保持部材、訃・・・・・閉止部、６・
・・・・・開口部、１２・・・・・・支柱孔、１５・・
・・・・スプリング、１６・・・・・・地面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端が閉止端となって地中に埋設されかっ他端が開口部
   となって地面に開口した埋込みパイプ１と、該埋込みパ
   イプ１の開口部に螺合されかつ中央部に支持孔１２が設
   けられてフランジ２と、上記埋込みパイプ１の内周面に
   設けられて、ソリ状の板部１３を支柱４を押圧する向き
   にコイルスプリング１５を介して弾力的に支持して成る
   複数の保持部材３と、上記支持孔１２から埋込みパイプ
   １に差込むための支柱４の下端部寄りに固設したフラン
   ジ１７とから戒る埋込式支柱保持装置。