JPS60160863A - 魚類白子の処理方法 - Google Patents

魚類白子の処理方法

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JPS60160863A
JPS60160863A JP59017487A JP1748784A JPS60160863A JP S60160863 A JPS60160863 A JP S60160863A JP 59017487 A JP59017487 A JP 59017487A JP 1748784 A JP1748784 A JP 1748784A JP S60160863 A JPS60160863 A JP S60160863A
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JP
Japan
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milt
solution
fish milt
powder
fish
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JP59017487A
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JPS6331182B2 (ja
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Minoru Yamada
稔 山田
Ryuichi Ooya
隆一 大矢
Manabu Morita
森田 學
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Amano Enzyme Inc
Original Assignee
Amano Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は魚類白子の処理方法に関し、より詳しくは魚類
の白子に酵素剤を加えて播潰し、適当な温度で適当な時
間保持して酵素を作用せしめ、白子を消化、液状化せし
めたのち、ろ過、遠心等により表皮、血管等の未溶解の
固形物を除き澄明な溶液とする、あるいはその澄明な溶
液をそのまま乾燥するか、または澄明な溶液から沈澱せ
しめた溶質を乾燥して蛋白質および核酸に富む魚類白子
の溶液または粉末を製造する方法に関する。
白子は魚類の精巣の通称名である。従来白子の用途は、
食品用としては生の白子を鍋物に入れて用いる程度で、
日本では大部分は廃棄されているのが現状である。魚卵
と異なり白子の利用が一般的でない理由は、白子が腐敗
し易く保存が困難であること、味付は等の加工が雌しい
こと、特異な臭がすること、外観が食欲をそそり難いこ
となどの原因によるものと思われる。白子の処理物が食
品として、あるいはその他の用途への利用が可能となれ
ば重要な蛋白質源などの栄養源として、並びに廃棄に伴
う環境汚染の問題の解決のためにも極めて有用である。
白子の処理に関する従来技術としては、例えば特開昭5
4−2365号公報が挙げられる。これに記載された方
法は、白子を水中で強力に攪拌してコロイド状物となし
、血管、表皮などの粗大な不純物を除いて、短時間魚沸
した後、放置して凝集沈澱せしめ、次ぎに沈澱物を熱水
で洗浄し、乾燥し、必要に応じて粉砕することから成る
粉状白子の製造方法である。本発明者らは白子の有効な
利用方法について研究するに当り、上述の公知技術に従
って白子を播潰して上述処理を施し粉末とする試験を行
った。ところが白子はヌクレオ蛋白に富むため播潰する
ことにより著しく粘度が高くなり、多少水を加えて希釈
してもろ過、遠心分離等の分離操作が極めて困難であり
澄明な溶液とは到底することができなかった。しかもそ
の溶液を乾燥して得られた乾燥物は堅固な塊状で、粉砕
が難しく、水に入れても完全には溶けず、品質的並びに
工程的に満足できるものではなかった。
本発明者らは上記現状に鑑かみ白子の処理方法について
鋭意研究したところ、白子にプロテアーゼを主成分とす
る酵素剤を加えて播潰すると白子は容易に液状化して粘
度か下がり、血管、表皮等の未溶解の固形物の除去が簡
単になり、澄明な溶液が得られるとともに、その溶液を
乾燥して得られた粉末はほぼ白色で、蛋白質および核酸
に富み、室温に置いても変化がなくて長期保存ができ、
かつ水に澄明に溶解するという有利な性質を有すること
を知った。本発明法によれば、従来水で希釈しても困難
であった白子の播漬物のろ過または遠心分離が、全く水
を加えなくても可能となり、その産業上の有用性は計り
しれないものがある。本発明法により白子を処理して得
られる溶液または粉末は調味液、栄養補助食品などの食
品素材として、あるいは粉末の保水性を利用して化粧品
などに使用することができる。
以下本発明法について詳細に説明する。
本発明で使用する魚類の白子は、ニシン、サケ、マス、
スケソウダラ、マダラなど種々の魚類のものが利用でき
る。白子は生または凍結したものが人手できるが、生の
場合はそのまま、凍結晶の場合は解凍した後、播潰して
粥状とする。この場合播潰するとともに酵素剤を添加し
て、白子を消化せしめる。播潰に際して水は加えても、
加えなくてもよい。用いられる酵素剤としてはプロテア
ーゼを主成分とするものが好ましく、例えばプロメライ
ン、パパインなどの植物起源のプロテアーゼ剤、あるい
はアスペルギルス属などの微生物起源のプロテアーゼ剤
が用いられる。その他、白子を処理して得られた溶液ま
たは粉末の味覚、成分などの改良のためにリパーゼ、リ
ボヌクレアーゼなどを用いることもできる。これらは単
独または二種以上を組み合わせて用いられるが、特に好
ましくはブロメラインと糸状菌のプロテアーゼを併用す
るのがよい。ブロメラインは白子の液状化の収率を増し
、糸状菌のプロテアーゼは白子の粘度低下に著効がある
ことを確認した。酵素剤の添加量は白子に対して0.0
2〜0.5重量%が好ましく、処理温度並びに時間はそ
れぞれ20〜60℃、30分〜24時間が好ましい。以
上のようにして液状化せしめた白子は、ろ過または遠心
分離により血管、表皮などの未熔解の固形物を除き、澄
明な溶液を得て、これを調味液などに利用することがで
きる。あるいは、常法によって溶液から溶質を粉末化す
ることもできる。粉末化する方法としては、例えば、溶
液をそのままスプレードライまたは凍結乾燥する方法、
溶液から蛋白質、核酸などの溶質を沈澱せしめた後、こ
れをろ過または遠心分離によって集め、真空乾燥、熱風
乾燥などの方法で乾燥し、必要に応じて粉砕して粉末と
するか、または沈澱を再度水に熔解した後スプレードラ
イまたは凍結乾燥する方法などが挙げられる。溶液から
溶質を沈澱せしめる方法としては、溶液に鉱酸または有
機酸を加えて酸性とする方法、アルコール等の有機溶媒
を加えて沈澱せしめる方法、硫安などの塩類を加え沈澱
せしめる方法などが挙げられる。
以上のようにして白子を処理して得られた乾燥物は、指
で潰せる程度の硬さであり粉砕が極めて容易であった。
また、得られた粉末は、はぼ白色で、室温に置いても変
化はなくて長期保存が可能であり、かつ水に澄明に熔解
した。
以下試験例、実施例を以て本発明をさらに詳細に説明す
る。
試験例 凍結ニシン白子200gを解凍し水200−を加え家庭
用のミキサーで約10秒間攪拌、押潰した後、ガーゼを
使用して粗大な固形物を除去した。得られたろ液4(h
t’宛を試験管にとり、各々にブロメライン50■、パ
パイン150■、プロテアーゼ「アマノ」P6(アスペ
ルギルス属菌産生の弱アルカリ性プロテアーゼ剤、大野
製薬社製)50■またはプロテアーゼ[アマノAJ (
アスペルギルス属菌産生の中性プロテアーゼを主体とす
る酵素剤、大野製薬社製)150■を添加して、時々攪
拌しながら40℃、3時間酵素を作用せしめた。反応終
了後、回転粘度針を使用して粘度を測定し16次いで、
試験管を沸騰水中に10分間浸して酵素を失活させた後
、12+000×g 、10分間遠心分離して沈澱と上
清に分離し、沈澱は105℃、4時間乾燥してその重量
を測定し、上滑については280nmおよび260nm
における吸光度(OD)を測定した。結果を第1表に示
す。
第1表 第1表から判るように、白子は上記使用したプロテアー
ゼによって著しい粘度低下を受け、特にプロテアーゼ「
アマノJP6の効果が顕著である。
また沈m重量並びに280nm (蛋白質含量を表す)
および260nm (核酸含量を表す)における吸光度
は液状化収率の指標となるが、この目的のためにはプロ
メラインおよびパパインが好ましいことが判る。
実施例 1 凍結ニシン白子300gを解凍し、プロメライン0.3
gおよびプロザイム6 0.15gを加え、家庭用のミ
キサーで約60秒間攪拌、掴潰した後、500〆容のビ
ーカーに移し、攪拌下40℃で3時間酵素を作用せしめ
た。次いで、約85℃、10分間加熱して酵素を失活さ
せたのち、60メツシユの篩を用いて血管、表皮などの
固形物をろ過して除き、さらに微細な沈澱を遠心分離で
除いて、澄明な溶液180−を得た。
実施例 2 実施例1で得られた溶液をスプレードライすることによ
り、16.8gの粉末を得た。
実施例 3 凍結ニシン白子300gを解凍し、水150m1!およ
びプロメライン0.6 gを加え、家庭用のミキサーで
約60秒間攪拌、掴潰した後、50〇−容のビーカーに
移し、攪拌下40℃で5時間酵素を作用せしめた。次い
で、約85℃、10分間加熱して酵素を失活させたのち
、遠心分離して澄明な上清を得た。上清に活性炭を1%
加え、1時間攪拌して脱色した後、珪藻土ろ過を行い、
得られたろ液にエタノールを加えて沈澱を生成せしめた
。デカンテーションにより上澄を除き、沈澱を再度エタ
ノールで洗浄した後、40℃で真空乾燥したところ、1
0.5gの粉末が得られた。
参考例(従来技術) 凍結ニシン白子200gを解凍し水200m1!を加え
家庭用のミキサーで約10秒間攪拌、押潰した後、ガー
ゼを使用して粗大な固形物を除去した。得られたろ液を
5分間煮沸した後、グルコノデルタラクトンを2g加え
沈澱を凝集せしめた。遠心分離して沈澱を集め、沈澱に
熱水200m1!を加え再度遠心分離し、次いで沈澱を
エタノールで洗浄した後、100度で4時間真空乾燥を
行い、得られた塊を粉砕することにより、粉末28gを
得た。
上記実施例2および3並びに参考例で得られた粉末の水
分、粗脂肪、窒素、DNA、RNAおよび1%水溶液の
660nm、400nmにおける吸光度を測定した。粗
脂肪はエーテル抽出法(東京大学農芸化学教室編「実験
農芸化学」上巻、 122−124頁、朝倉書店刊)に
より、窒素含量はケルプール法(同書、116−117
頁)により、DNAおよびRNAは5chneider
の方法(日本化学会&I「生化学実験講座」第2巻、 
10−14頁、東京化学同人列)により測定した。また
、660nmおよび400nmにおける吸光度はそれぞ
れ水溶液の濁りおよび黄色系の着色度を表すものである
。測定結果を第2表に示す。
第2表 第2表に示す結果から、本発明法により鋼製した粉末は
参考例に比較して水に澄明に溶解し、着色度も低いこと
がわかる。
特許出願人 天野製薬株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 魚類白子に酵素剤を加えて播潰し、適当な温度で適
    当な時間保持して酵素を作用せしめ、白子を消化、液状
    化せしめることを特徴とする魚類白子の処理方法。 2 液状化したのち未溶解の固形物を除き澄明な溶液と
    する特許請求の範囲第1項記載の魚類白子の処理方法。 3 澄明な溶液をそのまま乾燥するか、または澄明な溶
    液から沈澱せしめた溶質を乾燥して粉末とする特許請求
    の範囲第2項記載の魚類白子の処理方法。
JP59017487A 1984-02-01 1984-02-01 魚類白子の処理方法 Granted JPS60160863A (ja)

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BIOCHIMICA ET BIOPH YSICA ACTA=1963 *

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