JPS60156381A - Uk563菌株 - Google Patents

Uk563菌株

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JPS60156381A
JPS60156381A JP1411084A JP1411084A JPS60156381A JP S60156381 A JPS60156381 A JP S60156381A JP 1411084 A JP1411084 A JP 1411084A JP 1411084 A JP1411084 A JP 1411084A JP S60156381 A JPS60156381 A JP S60156381A
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diaphorase
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影山 雅夫
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和彦 永田
Takaaki Matsuo
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチ
ド: (ジクロロフェノールインドフェノール)オキシ
ド レダクターゼを高濃度に含有する新規なバチルス 
ステアロサーモフィラス(j’1acillus 5t
earot、jermop−hilluすUK563菌
株に関するものである。
還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド: (ジ
クロロフェノールインドフェノール)オキシド レダク
ターゼは通称ジアホラーゼと呼ばれ。
動物組織、酵母、微生物などに見い出され、還元型ニコ
チンアミドアデニンジヌクレオチド(以後NADHと称
す)を基質としてメナジオン、フェリシアニド、ニトロ
テトラゾリウムブルー、2.6−ジクロロフェノールイ
ンドフェノールなどを還元発色させる酵素である。その
ため、臨床検査でN A D ](の関与する各種分析
キットの発色系の酵素として汎用されており1例えばグ
ルコース、クレアチン5乳酸1 ピルビン酸、胆汁酸な
どの測定に使用されている。かかるジアホラーゼの製造
に関しては、成育速度が速いことや大量生産のしやすさ
から、もっばら微生物菌体より分離精製されているが、
ジアホラーゼは菌体内酵素であるため。
菌体を破壊して目的のジアホラーゼのみを精製するため
には夾雑する他の蛋白をすべて除外する複雑な工程が必
要である。そのため、純度の高いジアホラーゼは著しく
高価なものとなり、経済的な点で産業上大きな問題とな
っている。
かかる問題を解決するためにジアホラーゼ含有量の高い
菌株を自然界より分離し、使用に供する努力がなされて
きており2例えばジャーナル オブ アプライド バイ
オケミストリー 1巻247〜258頁1979年(J
ournal of AppliedR4ochemi
stry)には、約10万ニー’−ット/kg乾燥菌体
のジアホラーゼを含有するバチルス ステアロサーモフ
ィラスNCA150’3株が報告されている。また、バ
イオケミカル ジャーナル 191巻457〜465頁
1980年(Biochem、 J、 1980)には
、約50万ユニツト/kg乾燥菌体のジアホラーゼを含
有するバチルス ステアロサーモフィラスP H24に
ついて報告がなされている。後者の場合、−見金有量が
高いようであるが、酵素含有量の測定温度が55℃で行
われており、酵素反応速度は10℃低下すると約%にな
ることから、臨床検査で用いられる測定温度30℃では
、約6〜8万ユニソ)/kg乾燥菌体と計算され、工業
生産上両者とも含有量が低く困難が予想される。
本発明者等は、ジアホラーゼ含有量の高い好熱性細菌を
めて広く自然界を対象に寒天平板法でスクリーニングを
行った結果2京都府宇治市小桜の土壌より、バチルス 
ステアロサーモフィラスに属すると考えられる新菌株を
発見し、その新菌株がジクロロフェノールインドフェノ
ールを水素受容体とした場合に特異的にN A D H
オキシドレダクターゼ作用を示す酵素を驚くべきことに
従来菌株の50〜80倍、すなわち少なくとも500万
ユニソ)/kg?iJ、菌体含有する好熱性細菌である
ことを見い出し5本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、バチルス ステアロサーモフィラス
に属し、NADH: (ジクロロフェノールインドフェ
ノール)オキシド レダクターゼを少なくとも500万
ユニソ)/kg湿菌体含有するIJK563株である。
本発明のUK563菌株は、ジアホラーゼが0.06m
Mジクロロフェノールインドフェノール及び1mM還元
型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドを含む50m
Mのリン酸緩衝液(30”C。
PH7,5)を加えたときの600nmの吸光度の単位
時間当りの減少量を測定し、1分間当り吸光度を6減少
せしめる酵素活性を1ユニツトとした時に。
少なくとも500万ユニソ)/kg乾燥菌体を含有して
いる。
次に本発明の菌株の菌学的性質を示す。この菌学的性質
の検討には、マニュアル・オブ・マイクロバイオロジカ
ル・メソソズ(Manual of Micro−bi
ological Methods ; 5ociet
y of AmericanBacteriologi
sts、 Mcgraw−11i11 Rook Co
mpar+y ) +微生物の分類と同定(長谷用武治
編著、東京大学出版会)及び培地学各#! <坂崎利−
著、納谷書店)に記載されている方法、培地組成を用い
た。また。
寒天培地の場合には、寒天を3%(重量)を加えた。
〔形態的所見〕60℃、24時間培養 1、細胞の形及び大きさ:桿状、(0,5〜0.8)×
(1〜2)ミクロン 2、多形性:なし 3、運動性:あり 4、胞子 :円筒形の内生胞子を細胞中央ないしは先端
に形成する。胞子のうはふくれない。
5、ダラム染色:陽性 6、抗酸性:なし 〔生育状態〕60℃、24時間培養 ■、肉汁寒天平板培養 形状:円形 周縁:波状 隆起:扁平 光沢:なし 表面:平滑 色調:透明 2、肉汁寒天斜面培養 生育度:良好 形状 :糸状 3、肉汁液体培養 表面生育:わずかに歯環を形成する。
濁度:混濁 沈渣:少量 着色、脱色:なし 4、肉汁ゼラチン穿刺培養 ゼラチン30%添加、60℃で適時培養した後、冷却し
て固化状態を判定:ゼラチン液化5.肉汁寒天穿刺培養 形状:金球状 表面生育:良好 6、リドマス、ミルク リドマス退色plf 6.0. ミルクは固化された後
液化される。
〔生理学的性質〕60℃、1〜2日培養1、硝酸塩の還
元:あり 2、脱窒反応:陰性 3、MRテスト:陽性 4、VPテスト:陽性 5、インドールの生成:なし 6、硫化水素の生成:弱い陽性 7、デンプンの加水分解:あり 8、クエン酸の利用:なし 9、硝酸塩の利用 :なし 10、アンモニウム塩の利用:なし 11、色素の生成:なし 12、ウレアーゼ活性:なし 13、オキシダーゼ活性:あり 14、カタラーゼ活性:あり 15、生育pH: 5.0〜8.5 至適ptl:6.0〜7.5 16、生育温度:40〜70℃ 至適温度:50〜63℃ 17、酸素に対する態度 好気的で良く生育するが、嫌気下でも弱い生育が見られ
る。
18.0−Fテスト:陰性 19、フェニルアラニンの脱アミノ反応:陰性20、塩
化ナトリウムの耐性:5%では生育するが。
7%では生育できない。
21、ビタミン要求性:あり。ビオチン及びビタミンB
群 22、チロシンの分解性:なし 〔炭素源からの酸及びガスの生成)60℃、1〜2日培
養 酸 ガス 1、L−アラビノース − 2、D−キシロース − 3、D−グルコース 十 − 4、D−マンノース + − 5、D−フラクトース 十 − 6、D−ガラクトース − 7、麦芽糖 十 − 8、ショ糖 十 − 9、乳糖 − 10、トレハロース + − 11、D−ソルビット − 12、D−マンニット − 13、イノジット −− 14、グリセリン 十 − 15、デンプン 十 − 以上の菌学的性質から、ノ\−シイのマニュアJレオブ
・デイタミネイティブ・バタテリオロジー第8版(Be
rgey’s Manual of Determin
ative Bacteri−ology 8ed、)
に基づき検索した結果、ノ<チルレスステアロサーモフ
ィラス(Bacillus stearothermo
−直シ)に大略一致した。そこでバチルス ステアロサ
ーモフィラスの標準菌株、I AM 1.1001゜1
1002、 11003. 11004 (以上東京大
学応用微生物研究所保管株) 、I FO12550(
財団法人発酵研究所(呆管株)との対比を行ったところ
、2,3゜の生理学的性質において、上記標準菌株と互
いに異なっており1本菌株はバチルス ステアロサーモ
フィラスに属するものであるが、既存菌株とは異なって
おり、待にシアホラ〜ゼ含有量が著しく高いことから新
菌株と判定できるので、バチルスステアロサーモフィラ
スUK563と命名し、昭和58年9月29日に通産省
工業技術院微生物工業技術研究所へ寄託した。その微生
物受託番号は微工研菌寄第7275号(FERM P−
7275)である。
本発明のIJK563菌株を培養するに際して用いられ
る培地としては、細菌の一般的培地であればよく、特に
液体培地を用いることが好ましい。
この培地の栄養源において炭素源として1例えばグルコ
ース、シュークロス、フルクトース、 殿粉。
加水分解物、稠密、亜硫酸パルプ廃液の糖類、酢酸、乳
糖等の有機酸類、さらにUK563菌株が資化しうるア
ルコール類、油脂、脂肪類及びグリセリン等が使用でき
、窒素源として1例えばアミノ酸、ペプトン、肉エキス
、酵母エキス等の有機物が使用でき、必要に応じて無機
の窒素源を加えても良い。さらに無機塩類として1例え
ばカリウム、ナトリウム、リン酸、亜鉛、鉄、マグネシ
ウム、マンガン、銅、カルシウム、コバルト等の各塩類
、微量金属塩、コーン・ステープ・リカー。
ビタミン類、核酸等を使用してもよく、細菌の一般的栄
養源が使用できる。これらの培地を用いて。
[JK’563株を20’C〜80’C,好ましくは4
0℃〜70°C2最適には50℃〜63℃で約2〜6時
間、好気的に培養すればよい。この場合2回分培養法及
び連続培養法のどちらでも菌体を得ることができる。
本発明のUK563菌株は、ジアホラーゼ含有量が著し
く高いため、ジアホラーゼを効率良く得ることが可能で
、精製法も簡略化でき、工業生産上メリットが大きい。
実際にジアホラーゼを単離精製するには、菌体を緩衝液
に懸濁させ1通常の方法で破砕後、塩あるいは界面活性
剤を含む溶液などで抽出し、核酸の除去、硫酸アンモニ
ウムを用いた塩析による分画などを行った後1種々の担
体を用いたカラムクロマトグラフィーを実施すればよい
。カラムクロマ1〜グラフイーとしては、特に高価なア
フィニティークロマトグラフィーを必要と廿ず、一般に
よく用いられているDEAE(ジエチルアミノエチル)
−セルロースのようなイオン交換クロマトグラフィー、
フェニルアガロースのような疎水性クロマトグラフィー
及びケル濾過クロマトグラフィーを行うことにより、高
純度のジアホラーゼを得ることができる。
次に本発明の菌株から得られるジアホラーゼの理化学的
性質を示す。
(11作用;次の反応を触媒する。
NADI++ジクロロフェノールインドフェノール→N
AD+還元型ジクロロフェノールインドフェノ ーール (2)基質特異性:2,6−シクロロフエノールインド
フエノールの活性値を100%とすると,メナジオンで
18%,フェリシアン化カリでおよそ1.5%,P−ア
イオドニトロテトラゾリウムでおよそ1%,ニトロテト
ラゾリウムブルーでおよそ0、1%である。
(3)至適p11:約pH 7.5 (温度30℃)(
4)安定pH範囲: pH 7.0〜11.0で4℃,
24時間の処理でほとんど失活が起こらない。
(5)作用適温の範囲: pl+ 7.5で,25℃よ
り65℃までの温度の上昇とともに活性は増大する。通
常は30°Cにおいて反応を行わしめる。
(6)耐熱性:60°C,15分間の加熱に対して10
0%の活性を保持し安定である。
(7)分子量:セファデソクスG−75ゲルクロマトグ
ラフイーから約30, 000であった。
(8)活性の測定法: 0.06.mMの2,6−シク
ロロフエノールインドフエノール及び1mMのNADH
を含む50mMのリン酸緩衝液(pH 7.5>にジア
ホラーゼを加えたときの600nmの吸光度の単位時間
当りの減少量を測定しく30℃)、1分間当りり吸光度
を6減少せしめる酵素活性を1ユニツトとした。
(9)単一性:精製標品にはアクリルアミディスク電気
泳動法により陽極側に移動し,単一なバンドを与えた。
本発明の菌株は,ジアホラーゼ含有量が著しく高いため
,カラムクロマトグラフィーなどの精製工程が大幅に小
型化,簡略化でき,操業性,収率が向上し,ジアホラー
ゼを効率良′,かつ工業生産に適した経済性でもって型
造することができる。
次に本発明を実施例によって具体的に説明する。
実施例1,比較例1 グルコース0.175%( W/W, 以下同様)、酵
母エキス0.15%, ヘア” ) 70.10%, 
KH2 PO40.10%, Na2HPO 4 ・1
2820 0.10%, MgSOa ’ 782 0
0、05%の組成よりなるpH 7.4の培地100m
 I!を500+nβ三角フラスコに入れ,1気圧加圧
下,121℃で湿熱滅菌した。これに同組成の寒天培地
で生育させたバチルス ステアロサーモフィラスU’K
 5 6 3株1工研菌寄第7275号)を植菌し、5
8℃で回転振盪培養(高崎製作所、 RGRNo、 2
型180 rpm)を開始した。約3時間で菌の増殖が
対数増殖後期となったので、培養を中止し、 8000
G 5分間遠心分離(トミ〜製作所、 、 R371型
)を行って菌体を簗菌した。
こうして得られた湿菌体1g(乾燥菌体200mgに相
当)を、20mJのO,1Mリン酸緩衝液(pl+ 7
.5)に懸濁し、超音波破砕機(久保田商事200M型
)を用いて破砕し、菌体中のジアホラーゼ含有量を測定
したところ、530万ユニット/kg乾燥菌体の高含有
量値を示した。
なお、比較のため、バチルス ステアロサーモフィラス
■^M 11003株(東京大学応用微生物研究所より
入手、バチルス ステアロサーモフィラスNC4150
3株と同じ菌株。)を用いる以外は、上記と全く同様に
して湿菌体を得、上記と全く同様にして菌体中のジアホ
ラーゼ含有量を測定したところ、28万ユニット/kg
乾燥菌体であった。
実施例2 実施例1と同様にして500m l三角フラスコで培養
を行った後、三角フラスコ10本分の培養液を同組成の
培地201!を入れ、あらかじめ湿熱滅菌(121℃、
1気圧加圧下10分)した3ON容ジャーファーメンタ
−(丸菱理化装置、 MSJ−U型。
手羽タービン式)に接種した。通気量20i/分。
回転数40Orpm、温度60℃で培養を開始したとこ
ろ、直ちに菌の生育がみられ増殖に伴いpHの低下が起
こったので、 4N NaOHでpHを6.8〜7.2
に調整しつつ培養を続けたところ、約2時間で波長66
0nmにおける吸光度が1.2に達し、はぼ培地中の主
要炭素源であるグルコースを消費しつくしたので、炭素
源制限型の連続培養を実施した。連続培養はハツチ培養
に用いたものと同組成の培地を2Q 1. /firの
速度下で供給すると同時に、同速度で培養液をジャーフ
ァーメンタ−から抜き出し。
希釈率を1.0hr−1に設定して実施した。
連続培養移行後、3時間目の菌体のジアホラーゼ含有量
を測定したところ、560万ユニット/kg乾燥菌体で
あり、連続培養によってもジアホラーゼ高含有量の菌体
が得られることが確認された。
特許出願人 ユニ亭力株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)バチルス ステアロサーモフィラスに属し、還元
    型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド=(ジクロロ
    フェノールインドフェノール)オキシド レダクターゼ
    を少なくとも500万ユニ・ッ)/kg乾燥菌体含有す
    るUK563菌株。
JP1411084A 1984-01-27 1984-01-27 Uk563菌株 Granted JPS60156381A (ja)

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JP1411084A JPS60156381A (ja) 1984-01-27 1984-01-27 Uk563菌株

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JP1411084A JPS60156381A (ja) 1984-01-27 1984-01-27 Uk563菌株

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JPH043947B2 JPH043947B2 (ja) 1992-01-24

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013094630A1 (ja) 2011-12-21 2013-06-27 東洋紡株式会社 ジアホラーゼ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013094630A1 (ja) 2011-12-21 2013-06-27 東洋紡株式会社 ジアホラーゼ
US9506043B2 (en) 2011-12-21 2016-11-29 Toyobo Co., Ltd. Diaphorase

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