JPS6015584Y2 - パチンコ機前板開放時の賞玉処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、賞玉の抜取り作業を必要としないで前板が自
由に開放できるようにしたパチンコ機前板開放時の賞玉
処理装置に関するものである。

従来、パチンコ機にあっては、表枠の内面にベニヤ板が
取付けられ、そのベニヤ板の臨む窓孔の周縁部にガラス
枠及び表面に上部玉受皿を備えた前板の夫々−側を枢着
して、そのガラス枠でベニヤ板の遊技部を覆い、前板は
ベニヤ板下方の発射部を開閉自在に塞ぐようになってい
る。

そして前板を閉じることによってベニヤ板の遊技部下方
に設けである賞玉出口と前板の賞玉入口が整合して賞玉
を上部玉受皿に受は入れる如く構成されている。

このため、例えば前板の内側に位置する打玉自動供給装
置が故障して前板を開く必要が生じた場合に、ベニヤ板
と前板が開離して賞玉出口から賞玉が零れ落ちないよう
に予かじめ上部玉受皿を通して玉抜きを行なう必要があ
り極めて面倒且つ不便であった。

かかる不便を解消するものとして、実公昭５０−４４８
柘号公報および特公昭５２−３６４５４号公報に示す技
術が提案されている。

しかしながら、これは作用植成いは供給口内に賞玉を停
留させておくものであるから、賞玉の零れ落ちを防止す
るため構造が複雑となり、高価となる欠点があった。

又構造の複雑化に伴なって故障を生じ易く、故障の場合
の修理が困難である等の欠点があった。

本考案は、上記従来のものの欠点を解消するためになさ
れたもので、前板を開くときに賞玉出口内に賞玉を手動
で玉抜きすることなく、賞玉出口からの賞玉を機外に零
れ落すことなく自動的に下部玉受皿に確実に誘導しうる
構造簡単にして安価なパチンコ機前板開放時の賞玉処理
装置を提供することを目的としたものである。

以下図面に示す実施例について本考案を詳細に説明する
。

図において、１はパチンコ機本体、２はその表枠、３は
板面であるベニヤ板であって、前記表枠２の略中央部に
設けた窓孔４の背面に当てがって着脱自在に固定される
。

５はその窓孔４の周縁部に取付けた縁金枠であって、ガ
ラス枠６及び表面に上部玉受皿７が固着された前板８の
夫々−側が上下２点を支点として開閉自在に枢着され、
もってガラス枠６でベニヤ板３上部の遊技部３′を覆い
、また前板８はベニヤ板３下部の発射部を開閉自在に塞
ぐ。

９はベニヤ板３の遊技部３′下方に位置し且つ機裏の賞
玉排出通路と連通状に開設された賞玉出口、１０は前記
前板８に設けられる上部玉受皿７と連通状の賞玉入口で
ある。

前板８の賞玉入口１０の裏側には、角筒状に形成された
賞玉導入筒部材の一例の賞玉シュート１１が固着される
。

この賞玉シュート１１は、角筒状の開口部が賞玉出口９
の前面開口と略等しい形状に選ばれ、その奥行が前板８
を閉じた状態で賞玉出口９の前面開口と略接するような
長さに選ばれる。

そして、賞玉シュート１１は前板８を閉じた状態で賞玉
出口９と連通状となり、賞玉を上部玉受皿７に導き入れ
る。

１２は表枠２下部に固着される下部玉受皿、１３は打玉
弾発用の操作ハンドルである。

而して本考案によれば、賞玉出口９下方のベニヤ板３前
面に前板８の開閉に支障を来たさないように下部玉受皿
１２と連通状の賞玉誘導路１４を設け、その誘導路１４
のベニヤ板３と離隔する前壁上端にゴム等の弾性材から
なる弾性板状材である障害板１５を賞玉出口９の前面に
起伏自在に対向して設け、その起立位置で賞玉出口９か
ら流れ出る賞玉を誘導路１４に誘導するようにしたもの
である。

１６は玉落下防止部材であるシャッター板であって、賞
玉シュート１１の後端側方の張出部から後端開口部寄り
の壁面に開設された溝１７に摺動自在に嵌合し、賞玉シ
ュート１１後端の開口部を開閉自在に塞ぐ。

本考案のパチンコ機は上記の構成を有するものであり、
第３図に示すように前板８を閉じた状態では障害板１５
がその賞玉シュート１１に押すして倒伏し、ベニヤ板３
の賞玉出口９と賞玉シュート１１は連通して賞玉が上部
玉受皿７に流入する。

この状態から第４図のように前板８を開くと障害板１５
が賞玉シュート１１の押圧から釈放されてその復元弾性
により起立し、その結果賞玉出口９から流れ出る賞王は
障害板１５に衝き当って下部の賞玉誘導路１４に落下し
総て下部玉受皿１２に誘導されることになる。

尚前板８を開放する場合に先立ち、ガラス枠６を開き、
これにより前板８の上面より露出するシャッター板１６
を溝１７に従ってスライドさせ賞玉シュート１１後端開
口部を塞ぐようにして置けば、勢いよく前板８を開いた
時、上部玉受皿７に貯溜されている玉は、前板８の開口
移動の反動で賞玉入口１０から賞玉シュート１１後端開
口部に向って転動しても、シャッター板１６によって阻
止され後端開口部より玉が零れ落ちることもない。

本考案装置は、前記に説明したように賞玉出口下方のベ
ニヤ板前面に下部玉受皿と連通状の賞玉誘導路を設け、
また賞玉出口の前面に起伏自在な障害板を対設し、前板
を開くことによって障害板が起立して賞玉出口から流れ
出る賞玉を自動的にその下方の賞玉誘導路に導くように
したものであって、前板を開いた時に賞玉がベニヤ板の
賞玉出口からパチンコ機外に零れ落ちることがないから
自由に前板を開くことができ、従って従来のように前板
を開く度に、玉抜きを手動で行なう煩瑣な作業を全く必
要とせず、又賞玉出口内に賞玉を停留させるような複雑
な装置を設ける必要もなく、これによって停留している
賞玉の圧力で、或いは前板を開放して故障修理点検の際
に作業員が停留装置に不用意に触れて賞玉が機外に零れ
落ちるような不安もない。

その上賞玉は前板を開くと同時に自動的に賞玉出口から
確実に下部玉受皿に誘導しうるものであり、賞玉出口内
に賞玉を停留させないで安心して修理点検等の作業を行
なうことができる。

又構造が簡単で、安価に製作でき、堅牢にして故障を起
すことなく長期に亘って使用することができる等の特有
の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係るもので、第１図はパチンコ機の正面図
、第２図はガラス枠及び前板を開いて示す要部の斜視図
、第３図及び第４図はその作用を示す要部の縦断側面図
である。 １・・・・・・パチンコ機本体、３・・・・・・ベニヤ
板、３′・・・・・・遊技部、７・・・・・・上部玉受
皿、８・・・・・・前板、９・・・・・・賞玉出口、１
２・・・・・・下部玉受皿、１４・・・・・・賞玉誘導
路、１５・・・・・・障害板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前面に上部玉受皿を偏着し且つ上部玉受皿の上流部側に
   賞玉入口を穿設した前板をパチンコ機の前面に開閉自在
   に装着し、前板の裏側に間隔を隔てて相対して設けられ
   且つ遊技部下方に開口部を穿設することによって賞玉出
   口を設けた板面を有し、上部玉受皿より下方のパチンコ
   機前面に下部玉受皿を設けて成るパチンコ機において、
   角筒状に形成され、その後端の開口部が賞玉出口の開口
   部に対応する形状に選ばれ、その前端の開口部が前板の
   裏面の賞玉入口周囲部分に固着される賞玉導入筒部材と
   、 賞玉導入筒部材の後端の開口部に設けられ且つ前板を開
   いたとき選択的に上部玉受皿の玉が賞玉入口および賞玉
   導入筒部材を通って零れ落ちるのを防止するための玉落
   下防止部材と、 賞玉出口の開口部の下方から下部玉受皿の上方までの間
   の板面に位置する溝状に形成された賞玉誘導路と、 その下部が賞玉出口前面の賞玉誘導路の溝状の壁面に固
   着され、その上部が賞玉出口側へ折れ曲ったとき少なく
   とも賞玉出口の横方向長さであり且つ賞玉誘導路の奥行
   き方向の上面の一部を被うような形状に選ばれた弾性板
   状部材とを設け、前板を閉じたとき、賞玉導入筒部材の
   底面で弾性板状部材を折り曲げ、且つ賞玉導入筒部材の
   後端の開口部が賞玉出口と対向して上部玉受皿と賞玉出
   口とを連通状態にさせ、 前板を開いたとき、弾性板状部材が直立して賞玉出口か
   ら排出される賞玉を、賞玉誘導路へ導き且つ賞玉誘導路
   を介して下部玉受皿へ排出することを特徴とするパチン
   コ機前面板開放時の賞玉処理装置。