JPS6013824Y2 - 照明器具の包装装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、たとえば直管形螢光ランプ器具等の照明器
具の包装装置に関するものである。

従来、この種照明器具を包装する場合は、たとえば、段
ポール製の包装箱内に、所定の形状の支持部材を配置し
て、この支持部材上に照明器具本体を載置するとともに
、この照明器具本体と反射板との間に所定の形状のスペ
ーサを介装したのち、照明器具本体と反射板とをねじ止
めし、さらに上記反射板の両端に緩衝部材を装着腰次い
で上記反射板の移動を防止するために、この反射板と包
装箱との間の間隙内に、この間隙形状に合わせて三角形
状に折り曲げた支持部材を挿入したのち包装箱の蓋を閉
じて封緘していた。

しかしながら、上述した従来の包装装置は、包装箱内に
おいて、照明器具本体と反射板との間に介装する包装部
材（支持部材、緩衝部材、スペーサ等）の種類と使用量
がきわめて多いばかりでなく、包装作業の手順が面倒で
、著しく手数がかかる欠点がある。

この考案は、かかる点に着目してなされたもので、包装
箱内において、照明器具本体と反射板との間に介装する
包装部材を一枚の段ボールの折曲げと、打抜き折曲げと
によって一体成形するようにして上述した諸欠点を除去
しようとするものである。

すなわち、第１図〜第４図は何れもこの考案の一実施例
を示すもので、第１図は所定位置に折曲げ線および打抜
き部等を設けた折曲げ前の段ポールからなる１枚の包装
部材の正面図、第２図は包装部材を折曲げ、そして折抜
き折曲げて所定の形状に組立てた状態を示す斜視図、第
３図は分解した照明器具とこの考案の包装部材を示す分
解斜視図、第４図はこの考案の包装部材を用いて包装箱
内に照明器具を収容した状態を示す断面図で、まず、第
１図において、段ボールからなる一枚の包装部材１には
、包装すべき照明器具本体の形状に合わせて折曲げるた
めの複数の折曲げ線２が設けられている。

そして、この包装部材１は上記各折曲げ線２から所定方
向に折曲げることによって、照明器具本体を載置するた
めの橋部を有する床面部３と、一対の側面部４，６と天
井部５が形成されるようになされている。

また、上記包装部材１には天井部５から側面部４，６に
かけて、折曲げ線７，７から打抜き折曲げられる一対の
反射板支持部８，８が形成されるとともに、この両反射
板支持部８，８の自由端部には、第２図に示すように、
上記両側面部４，６に穿けられた横長の挿入穴１０．１
０に挿入支持される挿入部９，９が形成されている。

この考案の包装装置における包装部材１は上記のように
構成されているので、複数の折曲げ線２．７をそれぞれ
所定の方向に折曲げ、反射板支持部８，８の挿入部９，
９を挿入穴１０．１０に挿入することによって第２図に
示すような所定の形状の包装部材１が完成する。

そしてこの包装部材１を、第４図に示すように、やはり
段ボール製の包装箱１１内に照明器具本体１２およびこ
れにねじ止めされた反射射板１４と共に収容するとき、
まず、天井部５は折曲げないで、包装部材１の床面部３
の橋部に照明器具本体１２を嵌合させることによって、
器具の中で比較的重量の重い安定器１３による照明器具
本体１２の移動を防止するようにしており、この包装部
材１の床面部３の巾寸法は、第４図に示すように包装箱
１１の床面の内巾寸法とほぼ同一に形成され床面部３の
移動を阻止するように構成されている。

また、包装部材１の天井部５は、床面部３に照明器具本
体１２を反射板１４と共に収めてから第４図に示すよう
に折曲げ、さらに、反射板支持部８，８を折曲げ線７，
７から折曲げてその挿入部９，９を挿入穴１０．１０に
挿入し、この反射板支持部８，８を反射板１４の斜面に
沿わせたあと、上記反射板１４の両端部に緩衝部材（図
示せず）を装着し、包装箱１１の上部開口を蓋１５で閉
じて包装作業を完了する。

なお、上述した包装部材１は、照明器具の長さに応じて
第３図に示すように複数個を用いればよい。

以上述べたように、この考案によれば、包装箱１１内に
おいて、照明器具本体１２と反射板１４との間に介装す
る包装部材を、一枚の段ボールからなる包装部材１の折
曲げとし、打抜き折曲げとによって一体成形するように
したので、従来の場合と比較して包装部材の点数の削減
と、作業の簡素化が計り得られるばかりでなく、包装部
材１の一部を打抜き折曲げて反射板支持部８，８をも形
成するようにしたので、さらに包装部材の種類を削減す
ることができるものである。

また、この考案によれば、包装部材１を折曲げて床面部
３と、側面部４，６と、天井部５を形成するようにした
ので、この包装部材１は包装箱１１の補強につながるな
ど、その実用的効果が顕著である。

【図面の簡単な説明】

図は何れもこの考案の一実施例を示すもので、第１図は
折曲げ前の包装部材の正面図、第２図は所定の形状に打
抜き折曲げた包装部材の斜視図、第３図は照明器具と包
装部材の分解斜視図、第４図はこの考案の包装部材を用
いて照明器具を包装箱内に収めた状態を示す断面図であ
る。 図面中、１は包装部材、２，７は折曲げ線、３は床面部
、４，６は側面部、５は天井部、８は反射板支持部、９
は挿入部、１０は挿入穴、１１は包装箱、１２は照明器
具本体、１４は反射板である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）包装部材を折り曲げて照明器具の長手方向の所定
   位置に巻回することにより包装箱内で照明器具を支持す
   る照明器具の包装装置において、前記包装部材は、照明
   器具の長手方向幅より小さい幅に形成されるとともに、 前記照明器具の底部の折曲形状に対応して折曲げられた
   床面部と、この床面部に対面する天井部と、この天井部
   を床面部に対して支持する側面部と、該天井部及び側面
   部の一部を打抜くとともに前記照明器具の頂部形状に対
   応して折曲げられた反射板支持部とを各々含み、 前記側面部には、前記反射板支持部の係止体が形成され
   ていることを特徴とする照明器具の包装装置。
2. （２）前記包装部材及び包装箱の材料として段ボールを
   用いたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の照明器具の包装装置。
3. （３） 前記係止体は、前記反射板支持部の自由端が
   挿入される穴である実用新案登録請求の範囲第１項又は
   第２項記載の照明器具の包装装置。