JPS5943274Y2 - 照明器具の包装装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は照明器具の包装装置、特に器具本体に反射板
を取り付けるようにした照明器具の包装装置に関するも
のである。

従来のこ種の照明器具の包装装置としては、包装箱に器
具本体を載置し、反射板と器具本体との接触を防止する
部材と、反射板端面を保護する部材を内接させた反射板
とを器具本体の上に載置し反射板端面と包装箱妻面との
間にクッション材を介在させて包装箱の天面蓋をする包
装装置が多かった。

ところが、このような包装装置では部品点数が多く、ま
た無駄な材料も多く、包装作業に多くの手数を要し、非
常に不経済であった。

また照明器具の取付作業のことを考えると、初めに器具
本体を天井等に取り付け、次に反射板を器具本体に取り
付ける手順であるが、包装箱を開けると初めに反射板を
取り出すことになり、一時的に反射板を包装箱外に出す
ことによって汚したり、あるいは傷をつげたりしかねな
いし、さらに照明器具の取付工事にもそれだけ余分な時
間を費すことになり、この面からも包装装置の改善が望
まれていた。

この考案はこのような従来のものの欠点を除去するため
になされたもので、経済的で、作業効果の良い照明器具
の包装装置を提供することを目的とするものである。

次にこの考案の実施例を図について説明する。

第１図はこの考案の一実施例によるダンボール材で作ら
れた包装装置の中心線より半分を示す展開図、第２図は
包装順序を示す斜視図、第３図はその要部の拡大斜視図
であり、図において、１は底面板、２はこの底面板１０
両側部に罫線を介して連接する側面板、３は一方の側面
板２に罫線を介して連接するステッチ化、４は他方の側
面板２に罫線を介して連接する蓋面板で、それぞれをラ
ップラウンド式に折り曲げることによって角筒体が形成
され、ステッチ化３と蓋面板４がステッチ等により接合
されるようになっている。

一方こうして形成される角筒体の妻面開口部を閉塞する
手段として、底面板１０両端部に罫線を介して矩形状の
妻面板５が連接し、この妻面板５の先端には、ダンボー
ル板厚４枚と反射板端部１１ａを抱き込むべき幅を有す
る連結板６と、罫線を介し反射板端部１１ａを固定保護
する反射板固定板７が反射板端部１１ａに内接する形状
（略五角形）で連接し、さらにその五角形の両斜辺を罫
線として端片８が連接し、その中央部、反射板固定板７
の五角形の頂部にＶ形状の溝が設けられ端片８には反射
板固定板７の五角形の斜辺に対して少なくとも９０度の
向きつ賂中央部位に罫線９が施されている。

一方妻面板５のステッチ代３側のそでには、罫線を介し
て緩衝片１０が連接され、前記側面板２およびステッチ
化３とは細溝に□より分離され、かつ連結板６および端
片８とも別の細溝により分離され、また中央に角筒体の
罫線とは直角をなす罫線が形成されている。

妻面板５の蓋面板４側のそでには、ダンボール板厚２枚
分の幅の連結板６ａおよび罫線を介して緩衝片１０ａが
連接し、前記側面板２、蓋面板４、連結板６および端片
８とは細溝で分離され、かつ角筒体の罫線とは直角をな
す罫線を中央に有し妻面板５に内接する長さを有してい
る。

以上の各要素は一体的に形成されている。

１１は反射板、１１ａは反射板端面、１１ｂは反射板内
面、１２は器具本体である。

次にこの包装装置の組立収納手順を第２図および第３図
により説明する。

まず第２図のように反射板１１を先に底面板１に載置し
、次いで第３図に示すように２枚折りにした緩衝片１０
，１０ａを妻面板５の内面に抱き合わせて反射板端面１
１ａとの間に介在させ、反射板固定板７を反射板端面１
１ａに内接させることによって反射板端面１１ａを固定
し、さらに罫線９により２枚折りした端片８を反射板内
面１１ｂに内接させ固定する。

次に第２図に戻り、器具本体１２を反射板内面１１ｂの
上に端片８を介在させて載置し、蓋面板４をステッチ化
３に合わせシールすれば包装完了である。

なお上記説明において、端片８および緩衝片１０゜１０
ａはそれぞれ１枚折りでもよいが、上記実施例のように
２枚折りにする方が、緩衝効果は大きくなる。

また上記実施例は細長い形状の照明器具の場合について
説明したが、他の正方形その他の形状の照明器具であっ
てもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。

以上の通り、この考案によれば、端片８によって反射板
１１と器具本体１２が接触するのを防正し、反射板端面
１１ａの保護は反射板固定板Ｔによって行い、妻面部の
保護は緩衝片１０・１０ａによって行え、これらが一体
成形されているから部品点数は一点で済み、組立に際し
ては罫線９で折った端片８が反射板１１内にはさまり、
妻面板５、緩衝片１０．ｌｅａ等を仮止めすることがで
き、両端を組み込むとき片方をおさえている必要もない
ため、組立も非常に簡便で、強度も大きい。

また開梱すると器具本体１２が先に取り出せ、照明器具
の取付手順にも合致し、反射板１１を損なわず、非常に
スムーズに照明器具の取付作業を行え、経済的にも使い
勝手からも効率的である。

なお緩衝片１０ｔ１０ａを側面板２″に連接することも
可能であるが、一般的にダンボールのライナー筋目は強
度的な理由により、角筒体罫線に対して直角方向に採る
ため、連接部がダンボールライナー筋目と平行になって
切れやすい。

これに対してこの考案における緩衝片１０ｔ１０ａの連
接部はダンボールライナー筋目と直角になるから、特に
側面板２０幅、つまり角筒体の高さが低いときには有利
になる。

また反射板１１と器具本体１２との接触防止のためには
、端片８を２重に折り込む方力安全であり、このために
はこの考案のように構成すると、これが容易に行えると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による包装装置の一部の展
開図、第２図は包装順序を示す斜視図、第３図はその要
部拡大斜視図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、１は底
面板、２は側面板、３はステッチ化、４は蓋面板、５は
妻面板、６は連結板、７は反射板固定板、８は端片、１
０，１０ａは緩衝片、１１は反射板、１２は器具本体で
ある。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 器具本体に反射板を取り付ける照明器具の包
   装装置において、上記反射板を載置する底面板と、この
   底面板の両側部に連接する側面板と、一方の側面板に連
   接する蓋面板と、他方の側面板に連接し、組立時に上記
   蓋面板と接合されるステッチ化と、上記底面板の両端部
   に罫線を介して連接する妻面板と、この妻面板の一方の
   そで部に罫線を介して連接し、かつこれ９０度の向きの
   罫線により折り重ねられる緩衝片と、上記妻面板の他方
   のそで部に連結板および罫線を介して連接され、かつこ
   れと９０度の罫線により折り重ねられて上記緩衝片とと
   もに組立時に上記妻面板と上記反射板端面との間に介在
   させられる他の緩衝片と、上記妻面板の先端に連結板を
   介して連接し、かつ組立時に上記反射板端面に内接する
   反射板固定板と、この反射板固定板の先端に罫線を介し
   て連接し、かつこれと９０度の罫線により折り重ねられ
   て組立時に上記反射板と器具本体の間に介在させられる
   端片とを備えたことを特徴とする照明器具の包装装置。
2. （２）端片は反射板固定板の先端中央に設けられたＶ字
   溝により分割されていることを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の照明器具の包装装置。