JPS5943273Y2 - 照明器具の包装装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は照明器具の包装装置、特に器具本体に反射板
を取り付けるようにした照明器具の包装装置に関するも
のである。

従来、器具本体に反射板を取り付ける照明器具を包装す
る装置としては、包装箱に器具本体を載置し、反射板と
器具本体との接触を防止する部材と、反射板端面な保護
する部材を内接させた反射板とを器具本体の上に載置し
、反射板端面と包装箱妻面の間にクッション材を介在さ
せて包装箱の蓋をする包装装置が多かった。

ところがこのような包装装置では、部品点数が多くて包
装作業がやりにくかったり、また無駄な材料も多で非常
に不経済であった。

さらに照明器具の取付作業手順は初めに器具本体を天井
等に取り付け、次に反射板を器具本体に取り付けること
になるが、包装箱を開梱して器具本体を取り出す前に反
射板を取り出し、一時包装箱外に出さなければならず、
そのとき汚したり傷をつげたりすることがあり、照明器
具の取付工費にもそれだけ余分な時間を費すことになり
、この面からも包装装置の改善が強く望まれていた。

この考案はこのような従来のものの欠点を除去するため
になされたもので、経済的で作業効率の良い照明器具の
包装装置を提供することを目的とするものである。

次にこの考案の一実施例を図について説明する。

第１図はこの考案の一実施例によるダンボール材で作ら
れた包装装置の中心線より半分を示す展開図、第２図は
包装順序を示す斜視図、第１図はその要部の拡大斜視図
であり、図において、１は底面板、２はこの底面板１０
両側部に罫線を介して連接する側面板、３は一方の側面
板２に罫線な介して連接するステッチ化、４は他方の側
面板２に罫線を介して連接する蓋面板で、それぞれをラ
ップラウンド式に折り曲げることによって角筒体が形成
され、ステッチ化３と蓋面板４とがステッチ等により接
合されるようになっている。

一方こうして形成される角筒体の妻面開口部を閉塞する
手段として、底面板１０両端部に罫線を介して矩形状の
妻面板５が連接し、この妻面板５の先端には罫線を介し
てステッチ化６が連接している。

さらに上記妻面板５のステッチ代６側のそでには、罫線
を介して緩衝片７が連接し、上記側面板２およびステッ
チ化３とは細溝により分離され、かつ中央に角筒体の罫
線とは直角をなす罫線を有している。

上記妻面板５の蓋面板４側のそでには、ダンボール板２
枚分の幅の連結板８および罫線を介して、妻面板５に内
接する形状の角筒体妻面部の緩衝片９が連接し、この緩
衝片９は上記側面板２および蓋面板４とは細溝で分離さ
れ、かつ角筒体の罫線と直角をなす罫線を介して反射板
端面１２ａを固定する反射板固定板１０が反射板端面１
２ａに内接する形状（略台形）で連接し、この反射板固
定板１００台形の斜辺には長辺側の端部で斜辺と直角を
なす７辺を有する端片１１゜１１ａが連接している。

以上の各要素は一体的に成されている。

１２は反射板、１２ａは反射板端面、１２ｂは反射板内
面、１３は器具本体である。

次にこの包装装置の組立収納手順を第２図および第３図
により説明する。

まず第２図に示すように反射板１２を先に底面板１に載
置し、次いで第３図のように緩衝片７を２枚折りにした
ものと、緩衝片９とを妻面板５の内面に抱き合わせて反
射板端面１２ａとの間に介在させ、反射板固定板１０を
反射板端面１２ａに内接させることによって反射板端面
１２ａを固定し、端片１１ 、ｌｌａで反射板内面１２
ｂを固定し、その端片１１，１１ａの上に器具本体１３
を載置して蓋面体４をステッチ化３，６に合わせてシー
ルすれば包装完了である。

なお以上の説明において、緩衝片７ば１枚折りであって
もよいが、逆に緩衝片９、端片１１゜１１ａ等も２枚折
りにすると緩衝効果は大きくなる。

また上記実施例は細長い形状の照明器具の場合について
説明したが、この考案は正方形その他の形状の照明器具
の包装装置にも同様に適用され、同様の効果を奏する。

以上の通りこの考案によれば、端片１１ 、１１ａによ
り反射板１２と器具本体１３との接触を防止し、反射板
端面１２ａの保護は反射板固定板１０によって行い、妻
面部の保護は緩衝片７，９によって行い、これらが一体
成形されているから部品点数は一点で済み、反射板固定
板１０の斜辺罫線と直角をなす端片１１，１１ａの一辺
が反射板１２内部にはさまり、妻面板５、緩衝片７，９
、反射板固定板１０等は仮止め状態にすることができ、
２個所の端部を組むのに片方をおさえている必要もなく
、包装作業は極めて簡便で、緩衝片７等を折り曲げ形成
することにより強度も大きくなり、経済的でもある。

また開梱すると器具本体１３が先に取り出せ、照明器具
の取付手順にも合致し、反射板１２を損なうことなく、
非常にスムーズに照明器具の取付作業を行えるものであ
り、使い勝手からも効率的である。

なお緩衝片７，９を側面板２に連接し、反射板固定板１
０、端片１１．１１ａを妻面板５の先端に連接すること
も可能であるが、一般的にダンボールのライナー筋目は
強度的な理由により角筒体罫線に対して直角方向に採る
ため、緩衝片７，８の連接部がダンボールライナー筋目
と平行になり切れやすい。

これに対してこの考案によればそれがダンボールライナ
ー筋目と直角になるから、特に側面板２０幅、つまり角
筒体の高さが、低いときに有利になる。

また反射板固定板１０を妻面板５の先端に連接させると
、それだけ材料の展開面積が大きくなり、歩留りも悪く
なるので、この考案のように、反射板固定板１０を緩衝
板９に連接させる方が材料も少なくて済み、歩留りも良
く、経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による包装装置の一部の展
開図、第２図は包装順序を示す斜視図、第３図はその要
部拡大斜視図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、１は底
面板、２は側面板、３，６はステッチ化、４は蓋面板、
５は妻面板、７，９は緩衝片、１０は反射板固定板、１
１，１１ａは端片、１２は反射板、１３は器具本体であ
る。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 器具本体に反射板を取り付ける照明器具の包
   装装置において、上記反射板を載置する底面板と、この
   底面板の両側部に連接する側面板と、一方の側面板に連
   接する蓋面板と、他方の側面板に連接し、組立時に上記
   蓋面板と接合されるステッチ化と、上記底面板の両端部
   に罫線し介して連接する矩形状の妻面板と、この妻面板
   の先端に罫線を介して連接するステッチ化と、上記妻面
   板の一方のそで部に罫線を介して連接しかつ別の直角を
   なす罫線により折り重ねられる緩衝片と、上記妻面板の
   他方のそで部に連結板および罫線を介して連接し、力つ
   上記緩衝片とともに組立時に上記妻面板と上記反射板端
   面との間に介在させられる他の緩衝片と、一方の緩衝片
   に罫線を介して連接し、かつ組立時に反射板端面に内接
   する反射板固定板と、この反射板固定板に罫線を介して
   連接し、かつ組立時に上記反射板と器具本体の間に介在
   させられる端片とを備えたことを特徴とする照明器具の
   包装装置。
2. （２）端片は反射板固定板の台形状斜辺に２枚連接して
   いることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の照明器具の包装装置。