JPS60133397A - 主蒸気隔離弁の分解組立装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ この発明は原子炉に連設された主蒸気管に設けられた主
蒸気隔離弁を分解して再組立てするための分解組立装置
に係り、弁体を弁箱から円滑に離脱装着し得るようにし
たものに関する。

［発明の技術的背景及びその問題点］ 一般に、原子炉発電所において、原子炉内で発生した高
温高圧蒸気をタービン等に移送するだめの主蒸気管には
、危急時等この蒸気の流れを塞止しあるいは流量を制御
するため弁体が主蒸気管に略４５度の角度でもって傾斜
させて取付けられている主蒸気隔離弁（以下ＭＳＩＶと
略記する）が設けられている。

このＭＳｒＶはその健全性を相持すべく定期的に分解さ
れて検査及びすり合わせ調整されることになるが、この
定検時に使用される分解組立装置として、分解組立作業
を容易に且つ短時間で行うことが要求される。これはＭ
ＳＩＶが取付けられている区域は比較的放射線はが高い
ことから作業者の被ｍ線量を少なくする必要があるから
である。

従来は第１図に示す如く弁箱１Ｏの上方に設けたモルレ
ール９上をチェーン４を操作することで水平移動が可能
な台車８に接続し、巻き上げ巻ぎ戻しが可能なチェーン
７と、一端がヂＴ−ン７に接続し、他端が弁体１に係止
された金具５に接続した巻ぎヒげ巻き戻しができるヂエ
〜ン６とを用いて、弁体３の取付はフランジボルト穴に
挿入されたガイドロッド２に沿って上記台車８．チェー
ン７及び６を操作しながら弁体１を引抜く方法が用いら
れていた。しかし、この方法はヂエン６゜７及び台車８
の操作を同時に行う必要があるため熟練どかなりの労力
を作業者にめることになる。

また、作業に長時間を要するため、作業具の放射線被ば
く俗を一定の値に抑えるため多数の交代要員を必要とす
るという不都合があった。

［発明の目的］ この発明は以上のような問題点に鑑みなされたもので、
その目的はＭＳＩＶを分解して再組立てする際の分解組
立作業が簡単且つ迅速に行なえ、この作業時間を短縮す
ることができる主蒸気隔離弁の分解組立装置を得ること
である。

［発明の概要］ この発明によれば、上記目的は次のようにして達成され
る。すなわち、原子炉に連設された主蒸気管に設けられ
た主蒸気隔離弁の弁体を弁箱から抜き出し点検・補修の
後再度上記弁箱に挿着させる主蒸気隔離弁の分解組立装
置において、上記弁箱に一体的に設けられた固定フレー
ムと、昇降移動自在に吊設され上記固定フレームに着脱
自在に係止されて上記弁体の軸方向に沿って連結される
移動フレームと、この移動フレームに設けられ弁体を係
止してこれを支承しつつ移動フレームに沿って昇降移動
させるための走行部材とを備え、上記移動フレームに沿
って走行部材を移動させ上記主蒸気隔離弁から弁体を離
脱装着させる。これにより弁体を揺動させないで安定し
た状態で離脱装着ができ、弁体のシール而を損１Ｍさせ
たり、組立作業が手間取ったりしないようにすることが
でき・る。

［発明の実施例］ 以下に、この発明の好適一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。

第２図及び第３図に示す如くこの発明のＭＳＩＶの分解
組立装置は、弁箱１Ｏに設けられた固定フレーム１１と
、この固定フレーム１１に係止連結される移動フレーム
１２と、移動フレーム１２上をこれに沿って昇降径ｔｉ
ｌｌ　７ｉる走行部材１３とから構成されている。

上記固定フレーム１１を段ける弁箱１Ｏは、一端が原子
炉（図示せず）に、他端が原子炉格納容器外のタービン
（図示せず）に連結されている。

この中を移送される高温高圧蒸気を制御するために傾斜
した弁体１４が取イ」けられている。具体的には、ＭＳ
ＩＶ弁体側フランジ１５と弁箱側フランジ１６とがボル
トナツト１７でもって連結されている。第５図の左半分
は外形が矩形状の弁体側フランジ１５を示しており、こ
れを貫いて弁箱側フランジ１６に設けたスフラドボルト
１７ａが周上に顕れている。この弁体側フランジ１５の
四隅には、弁体１４を引き扱くためのフック孔１８が段
１ノられたいる。

そして、上記弁箱側フランジ１６には、弁体１４を分解
組立てする際に、後述するＭＳＩＶの分解組立装置の移
動フレーム１２を着脱自在に係止するための一対の固定
フレーム１１が、このフランジ１６の径方向外方へ幾分
張り出すとともに弁体７４の軸方向外方へ延出させて−
イホ的に段番ノられている。固定フレーム１１は上記フ
ランジ１６の両側に相対向して設けられるとともに、移
動フレーム１２の先端を下方と前方とで係止するための
１字状の切欠部１９を有している。また、上記切欠部１
９の前方の固定フレーム部分には、移動フレーム１２の
先端が係ｌにされたときその先端に設けられた孔２ｏど
重合する通し孔２１が段＆Ｊられている。この固定フレ
ーｌ＼１１側に設けられた孔２１には、第４図に示Ｊ−
如く、アクヂコエータ、例えば電動機２２ににって進退
駆動される［１ツクピン２３が挿通され、その進退によ
り移動フレーム１２側の孔２ｏに挿抜して移動フレーム
１２を固定フレーム１１に対して固定又は開放できるよ
うになっている。なお、固定フレーム１１１；ｉ分解組
立時にその都度取付＃ｊるＪｓうにしてもＪζい。

上記固定フレーム１１に係止連結される移動フレーム１
２は、第２図及び第４図に示す如く、下方に開放したコ
字形状をしていて、弁体の軸方向Ａと平行な角度に保持
されつつ垂直昇降移動自在に吊設されている。この吊設
手段は口字形の移動フレーム１２を跨ぐ如く配設された
２つの門型用フレーム２４．２５より成っている。　１
つは移動フレーム１２のほぼ重心位置上に垂下する主用
フレーム２４であり、その両側に同期した電動機２６．
２６に駆動される主ねじジヤツキ２７，２７が備えられ
、この主ねじジヤツキ２７．．２７が移動フレーム１２
を枢支してこの荷重を支えるようになっている。他の１
つは移動フレーム１２の上記重心位置に主用フレーム２
４により幾分間いた角度で固定された測量フレーム２５
であり、この中央部が上記主用フレーム２４から横に延
びたアーム２８に支持されるとともに電動機２９に駆動
される副ねじジヤツキ３Ｏに枢支され、移動フレーム１
２を弁体の軸方向と平行な角度に保持している。そして
、これらのねじジヤツキ２７，２７及び３０を同期して
作動させることにより移動フレーム１２を上記角度に保
持しつつ昇降移動が自在に行なえる。

また、主用フレーム２４は旋回揺動自在な自在継手３１
を介してモルレール３２に軸架されている。その軸架部
は電動機３３を駆動源とする走行装置３４及び連結材３
６にて構成され、移動フレーム１２を支持したままモル
レール３２上を水平走行移動するようになっている。ま
た、上記アーム２８と反対側に位置する土量フレーム２
４部分からバランスアーム３５が延出され、これの先端
を支えることにより移動フレーム１２の揺動を抑制する
ようになっている。上記移動フレーム１２をジヤツキ２
７．２７及び３０によりそのまま下降移動さゼれば、移
動フレーム１２が固定フレーム１１に係止連結するよう
に、上記モルレール３２は固定フレーム１１から所定距
離だ（プ離間した位置に配設されている。

また、移動フレーム１２の前後調整が必要と考えられる
ときは、自在継手３１が所要量だけ前後に移動できるよ
うに連結材３６と自在継手３１どの間で相対運動を生じ
させるような、例えば連結材に長穴を設は自在継手を長
穴に挿入係止させるような構造を取ることも可能である
。

また、第４図に示ず如くコ字形状の移動フレーム１２が
形成する空間には後に詳述する走行部材１３が該フレー
ム１２に沿ってＲ降格動自在に設けられる。この走行部
材１３を該フレーム１２に沿って昇降移動自在とするた
めに、移動フレーム１２の相対向覆る平行部月１２ａ、
１２ｂに、第５図にも示す如く、デュアルレール３６．
３６が設けられている。そして、このデュアルレール３
６．３６問にこの長手方向に沿って走行部材１３を送り
移動させるためのスクリューロッド３７が配設されてい
る。このスクリューロッド３７は第４図に示す如く、そ
の一端が軸受３８に支持され、他端が動力分配機（電動
機）４０より駆動されるウオーム減速機４１に連結され
て、スクリューロッド３７を回転させることによりその
中間に螺着した移動子４２を進退自在となしている。

上記移動子４２に固着された走行部材１３は、第２図か
られかるにうに箱形状をなし、その両側部に設【プたロ
ーラ４３．４３を上記デュアルレール３６に乗せること
により、移動フレーム１２が形成する空間を走行できる
ようになっている。第５図の右半分に示ず如く上記ロー
ラ４３は支持ローラ４３ａとザイドローラ／１３ｂとか
ら成り、これら２つのローラ４３ａ、４３ｂににリデュ
アルレール３６．３６を挟むことによって走行部材１３
がデ」アルレール３６．３６上を支承されつつ安定に走
行できるように構成されている。

また、走行部材１３に、上記弁体側フランジ１５の四隅
に設けたフック孔１８に対応して４つのフック４１Ｉが
その軸回りに回動自在に設けられている。その回動手段
どしては第５図に示す如くフック４４に連結したピスト
ンロッドを伸縮するシリンダ４５が適当であるが、制御
の便宜から電動式の回動手段が望ましい。そして、走行
部材１３は上記フック４４により弁体を係止してこれを
支承しつつ移動フレーム１２に沿って斜めが陪移動させ
るように構成されている。

なお、第４図においてコ字形状の移動フレーム１２の先
端に、固定フレーム１１．１１と衝合する衝合部材４６
．４６を一体的に設け、走行部材１３が弁体１４を引抜
くときに生じる反力をこの衝合部材４６．４６を介して
固定フレーム１１゜１１に与えるようになっている。

以上の構成よりなるこの実施例の作用について述べる。

先ず、ＭＳＴＶの分解作業を始めるに際して原子炉の運
転を中断し弁箱１Ｏを冷却させる。弁箱１Ｏが冷却した
ならば、弁箱側フランジ１６ど弁体側フランジ１５とを
結合していたすべてのナツトを取り外す。

第２図及び第３図に示す如く走行部材１３を後方端に引
ぎ揚げた状態の移動フレーム１２を動かし、弁体１４の
軸方向Ａと平行になるようにその傾斜角度の調整を行う
。この調整は主ねじジヤツキ２７．２７又は副ねじジヤ
ツキ３Ｏのいずれか一方を動かすことにより容易に行え
る。この調整を行ったならば主ねじジヤツキ２７．２７
及び副ねじジヤツキ３０を同時に作動して移動フレーｌ
い１２を上記傾斜角度を保持しつつ下降し、弁箱１Ｏ側
に設けた固定フレーム１１に係止させ、分解組立装置の
移動フレーム１２を弁体１４の軸方向Ａに沿って直線状
に連結する。移動フレーム１２の連結後、電動機２２を
駆動させ、その駆動により移動フレーム１２側の孔２０
と固定フレーム１１側の通し孔２１とにロックビン２３
を前進させて挿入し、以降の工程で移動フレーム１２の
ガタ付きや離脱がないように移動フレーム１２を固定フ
レーム１１に確実にロックする。

次いで、第６図に示す如く、スクリューロッド３７を回
転して走行部材１３を移動フレーム１２に沿って下降さ
せ、走行部材１３に設けた各フック４４を該当する弁体
側フランジ１５の各フック孔１８に挿入する。このフッ
ク４４のフック孔１８の挿入はフック４４の軸回り角度
を予め設定することにより自動的に行われ、挿入完了に
より走行部材１３の下降が自動的に停止するＪ：うに設
定される。挿入完了後、第４図及び第５図に示す如く、
シリンダ４５を作動しフック４４を軸回りに所定角度回
動させ、フック４４をフック孔１８に係合する。この係
合により走行部材１３と弁体１４とが連結される。

走行部材１３と弁体１４とをフック４４により係止連結
した後、第７図に示す如く走行部材１３を、今度は逆に
、移動フレーム１２に沿って徐々に上昇移動させこの走
行部材１３とともに弁体１４を軸方向Ａへ引ぎ抜く。こ
の際、弁体１４は走行部材１３によりその荷重を支障さ
れつつアコアルレール３６上を軸方向に沿って、Ｆ方へ
直線状に移動し、弁体１４もそれどともに引き抜かれる
。

また、この引抜過程において移動フレーム１２が固定フ
レーム１１にロックビン２３で確実に１コツクされてい
るので移動フレーム１２のガタ付ぎゃ離脱の惧れがなく
、これに基因する弁体１４の非直線的移動を防止できる
。

このようにして、弁先＠１４ａを完全に引き抜くまで、
所定の距離だけ弁体１４を上方へ移動させたならば、そ
の移動を停止する。そして、［１ツクピン２３を抜き移
動フレーム１２を固定フレーム１１から開放した後、第
８図に示す如く主ねじジヤツキ２７．２７及び副ねじジ
ヤツキ３Ｏを同時に逆作動して当初降下させた分だけ逆
に移動フレーム１２を上昇させ支承されている弁体１４
を弁箱１Ｏから充分離した後、移動フレーム１２を第８
図に示す如く旋回させ、走行装行３４を駆動して弁体１
４をモルレール３２に沿って搬出Ｊる。

このように弁体１４を弁箱１Ｏより引抜いた後、弁体１
４を点検補修する一方、弁箱１０内にラツビンクマシン
等を挿入し、これを点検調整する。

そして、両者の点検調整が完了した後、上記した順序を
逆にして、再び弁体１４の組立作業を行う。

したがって上記実施例によれば、移動フレーム１２の垂
直昇降のみで弁体１４を１ｌｉｌ鋭装着する走行部材を
位置決めできるので、操作が極めて簡Ｉｌ！となる。し
かも、移動フレーム１２は弁箱１Ｏに一体的に設けられ
た固定フレーム１１に係止連結され、ロックビン２３に
より確実に固定されるので、走行部材１３の斜め昇降、
特に弁体１４を支承しつつ昇降する際、弁体位置がいず
れにあっても弁体１４の軸方向への位置を常に保持する
ことができ弁体１４の離脱装着を円滑に行える。

なお、上記実施例において移動フレームの走行装置３４
による水平走行や吊フレーム２４．２５による昇隣移動
、走行部材１３の昇降移動及びロックピン２３のロック
・解除等の一連の作動はすべて電動機等によって駆動さ
れているので、この一連の作動を予めプログラムされた
ケーシング回路により連続して行うようにしても、ある
いはその都度個別的に作動させるようにしてもよい。

［発明の効果］ 以上要するにこの発明によれば次のような優れた効果を
発揮する。

（１）　移動フレームと走行部材の昇降移動により主蒸
気隔離弁の弁体の１１１１１２装盾が行なえるので、熟
練度を必要としないと共に作業者数を削減し得る。した
がって、分解組立作業を容易且つ１時間で行うことがで
き、作業自体の安全性を可及的に向上させることができ
る。

（２）　弁箱に一体的に設【プられた固定フレームに移
動フレームが係止連結されるので、重い弁体を支承しつ
つ移動フレームに沿って走行部材が昇降する際にも移動
フレーム位置を弁体の軸方向に常に保持することができ
、弁体の分解組立時にシール面を損傷することなく、分
解組立作業を確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の主蒸気隔離弁の分解組立装置を示す概略
図、第２図及び第３図はこの発明に係る好適一実施例を
示す主蒸気隔離弁の分解組立装置の概略構造の正面図及
び側面図、第４図は同分解組立装置を係止連結した状態
の要部平面図、第５図は第４図の■−Ｖ線矢視図、第６
図乃至第８図は同作動説明図である。 尚、図中１０は弁箱、１１は固定フレーム、１２は移動
フレーム、１３は走行部材、１４は主蒸気隔離弁の弁体
、Ａは弁体の軸方向である。 第１図 第６図 第７図 −〜Ａ叉−一

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 原子炉に連設された主蒸気管に設けられた主蒸気隔離弁
   の弁体を弁箱から抜き出し再度弁箱に挿着させる主蒸気
   １Ｉ１１ｉＩｔ弁の分解組立装置において、上記弁箱に
   一体的に設けられた固定フレームと、昇降移動自在に吊
   設され上記固定フレームに着脱自在に係止されて上記弁
   体の軸方向に沿って連結される移動フレームと、該移動
   フレームに設けられ弁体を係止してこれを支承しつつ移
   動フレームに沿って昇降移動させるための走行部材とを
   備え、上記移動フレームに沿って走行部材を移動させて
   弁箱から弁体を離脱装着するよう構成したことを特徴と
   する主熱気隔離弁の分解組立装置。