JPS6013326A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPS6013326A
JPS6013326A JP12069783A JP12069783A JPS6013326A JP S6013326 A JPS6013326 A JP S6013326A JP 12069783 A JP12069783 A JP 12069783A JP 12069783 A JP12069783 A JP 12069783A JP S6013326 A JPS6013326 A JP S6013326A
Authority
JP
Japan
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layer
magnetic
parts
polyurethane
binder
Prior art date
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Pending
Application number
JP12069783A
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English (en)
Inventor
Shigeru Akutsu
阿久津 茂
Masanari Asano
真生 浅野
Kazumasa Matsumoto
和正 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPS6013326A publication Critical patent/JPS6013326A/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/68Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
    • G11B5/70Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
    • G11B5/702Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the bonding agent
    • G11B5/7021Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the bonding agent containing a polyurethane or a polyisocyanate

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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1、産業上の利用分野 本発明は、磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の
磁気記録媒体に関するものである。
2、従来技術 一般に、磁気記録媒体は、磁性粉とバインダー等を含む
磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥して製造される。そし
て、高品質化のために近時、磁性層とは反対側の支持体
面上に非磁性粉末をパイン(1) ダーで固めてなるバンクコートN(以下、BCSと略す
。)が施されるようになった。即ち、BC層の存在によ
って、例えば磁気テープをリール上に巻回したときの磁
性粉の粉落ちの防止及びテープ巻き状態の安定化、テー
プ走行性の向上環を図ることができる。また、BeF2
中に非磁性粉末を含有させることによって、BCHの表
面が適度な表面粗さに設定でき、テープデツキ側のガイ
ドビン等に対するテープ摺接時に、その擦れ合いからB
CJiを保護してテープ走行耐久性を上げることができ
る。
一方、バインダーとして使用されるポリウレタンは、他
の物質に対する接着力が強く、反復して加わる応力又は
屈曲に耐えて機械的に強靭であり、かつ耐摩耗性、耐候
性が良好であるとされている。
従って、ポリウレタンをBCHのバインダーとして用い
ることが考えられるが、本発明者が検討を加えた結果、
公知のポリウレタンを用いただけで(2) 滑性が悪いことからテープ走行中に摩擦力が増大し、か
つ膜強度も不足するためにBCWがらの粉落ちが増えて
しまう。この結果、テープ走行性不良によってジッター
量が増え、かつドロップアウトが増えて、例えばビデオ
再生画質の劣化等が生じ易い。特に、テープ巻回時に磁
性層面とBCH面との間の粘着性が大きいために、デツ
キ中におけるテープのバンクテンションにむらが生じて
走行中のテープにふらつき現象が生じ、これがビデオ再
生画面のゆれ(ジッター)を引起こす原因となる。
例えば、磁性層に使用し得るバインダーとして、特開昭
58−60430号公報に記載のカーボネートポリエス
テルポリウレタンが考えられる。しかし、このバインダ
ーをBCjlfflに転用した場合にはカーボネート成
分によって溶媒への溶解性が良く、またカーボネート成
分及びエステル成分の含有によって耐熱性(ガラス転移
温度Tg)の向上は期待できるものの、逆にエステル成
分は高温高湿下で経時変化(加水分解)を生じ易く、耐
湿性を劣化させ、スムーズなテープ走行を阻害してしま
う。また、特開昭56−137522号公報に示された
ポリエステルポリウレタンをバインダーとする場合には
、エステル成分によって耐熱性は良くなるが、上記と同
様に耐湿性が悪くなり、しかもカーボネート成分がない
ために溶媒熔解性が低下してウレタン濃度をあまり高く
できず、膜強度を低下させることになる。このために、
潤滑剤を併用する場合、バインダー全体の潤滑性を制御
して膜強度を保持する上で潤滑剤の使用量を多くせざる
を得ないが、低分子の潤滑剤が多くなることからブルー
ミングが生じ、ガイドピン等の汚れ、磁性層への転着等
の悪影響が生じる。
このように、耐久性、耐熱性、耐湿性、機械的強度等の
緒特性をすべて充分に有するバインダー組成は、これま
でのところ全く提案されておらず、従ってBCNを設け
てもジッター、経時変化等の致命的な欠陥を回避できな
いのが実情である。
また、従来では、磁性層の表面にオーバーコートN(以
下、00層と略す。)を設け、磁気ヘラ(3) ド等に対する接当による磁性層の損傷を防ぐための技術
が知られているが、00層のバインダー組成も適切に選
択しなければ、上記のBCHについて述べたと同様の問
題(即ち、滑性不足又は粘着性による走行不良、耐湿性
の低下、膜強度の低下等)が生じることになる。
3、発明の目的 本発明の目的は、BCN及び/又は00層の要求性能を
すべて充たした膜組成を提供することにある。
4、発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、支持体上に磁性層が設けられている磁
気記録媒体において、前記磁性層とは反1恥 対側の支持対面上のバンクコート75(BCjti)と
、前記磁性層上のオーバーコート層(OCJ’i)との
少なくとも一方が設けられ、前記バックコート層及び/
又は前記オーバーコートFtが、エステル結合を有しな
いポリカーボネートポリウレタンをバインダーとして含
有していることを特徴とする磁気記録媒体に係るもので
ある。ここで、上記「工(5) (4) ステル結合」とは、特に、通常のカルボン酸とアルコー
ルとの反応によって生成する結合のことであり、カルボ
ニル結合を形成している炭素原子に(通常の場合は)隣
接炭素原子が直接結合しているものを指す、ここでいう
「エステル結合」とは−NHCOO−(ウレタン結合)
や−〇−C−O−1 (カーボネート結合)を含まないものとする。
本発明によれば、BCN及び/又はOCNのバインダー
としてエステル結合を有しないポリカーボネートポリウ
レタンを使用しているので、ウレタン樹脂特有の耐摩耗
性が発揮されることに加えて、カーボネート成分の存在
により耐熱性(Tg)が向上し、かつ溶媒への溶解性が
良好となってウレタン濃度を高くして膜強度を大きくで
きる。しかも、従来のバインダーとは根本的に異なって
分子中にエステル結合を含んでいないので、高温多湿条
件下での長時間使用によっても層にキズが付いたり層側
れが生じることはなく、スムーズな走(6) 社外を保持でき、既述した如きジッター等を大幅に減少
させることができる。このことは、上記ポリカーボネー
トポリウレタンが耐湿性に優れていると共に低粘着性を
示し、充分な走行安定性が得られることに依るものであ
る。
特に、BC屑に適用した場合、膜強度の向上、粘着性又
は摩擦抵抗の減少、走行耐久性又は耐摩耗性の向上等に
よって、ジッター量が著しく減少し、ドロフプアウトの
低減、S/N比(特にクロマS/N比)の向上が達成で
き、再生特性が充分かつ正確なものとなる。
また、」二記ポリカーボネートポリウレタンは、膜強度
や非磁性粉等の分散性を高めるために併用する他のポリ
マー(例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共m合体、ニトロ
セルロース)との相溶性が良いので、膜物性が変動し難
<、得られた媒体の走行性が良くなる。また、イソシア
ネート(後述)の添加量の調整、ポリカーボネートポリ
オール(後述)以外のポリオールの添加によって、媒体
のカールを矯正して再生画面に乱れを防ぎ、或いはスチ
ル特性を良くすることができる。
5、実施例 以下、本発明を実施例について詳細に説明する。
まず、BC層及び/又は00層のバインダーとして使用
する上記のポリカーボネートポリウレタンの構造を説明
する。このポリウレタンは、例えば次式に基いてポリカ
ーボネートポリオール(H−+〇−R−〇−C−0+i
−R−OH) と多価イ1 ソシアネート(○CN−R−NC○)とのウレタン化反
応によって合成される。
H−+○〜R−0−(、−0すR−○H+OC?l−R
’−NCO1 0 111 (7) −O−R−0−C−0−R−〇H )1 (但、R,R’は脂肪族若しくは芳香族炭素化水素基で
ある。lはTgの低下及びべた付き防止のために50以
下がよく、1〜30が望ましい。m氏 は膜形匁能を保持しかつ溶媒溶解性を良くするために5
〜500がより、10〜300が望ましい。
lとmは、このポリカーボネートポリオールポリウレタ
ンの平均分子量が望ましくは5万〜20万となるように
選定する。) ここで使用可能なポリカーボネートポリオールは、ポリ
オールをカーボネート結合で連鎖せしめてなるものであ
って、例えば従来公知の多価アルコールとホスゲン、ク
ロルギ酸エステル、ジアルキルカーボネート又はジアリ
ルカーボネート等との縮合によって得られる。
上記多価アルコールとしては、1,10−デカンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブクンジオール、ネオ(9) (8) ペンチルグリコール、1.5−ベンタンジオール等が挙
げられる。この多価アルコール、例えばジオールの炭素
原子数は重要であり、4〜12に設定することが望まし
いが、これは、第1図に示すように炭素原子数が〈4及
び〉12ではいずれもジッターが生じ易くなるからであ
る。これに対応してポリカーボネートポリオールの分子
量は第2図の結果り60℃で1週間保存後のジ・ツタ)
から約700〜3000とするのがよい。
上記したウレタン化反応においては、ポリカーボネート
に活性水素(−〇Hによる)が存在していることが重要
であるが、それと同様の活性水素を供給する化合物とし
て上記に例示した多価アルコール以外に、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール
、1.4−ブチレンゲリコール、ビスフェノールA1グ
リセリン、1,3.6−ヘキサンジオール、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、
スクロース、ジプロピレングリコール、メチルジェタノ
ールアミン、エチルジイソプロパ(10) ノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ビス(p−アミノシクロ
ヘキサン)、トリレンジアミン、ジフェニルメタンジア
ミン、メチレンビス(2−クロルアニリン)等の化合物
、および/又はこれらの化合物に、エチレンオキサイド
、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、テトラ
ヒドロフラン、スチレンオキサイドなどを1種または2
種以上(以下単にアルキレンオキサイドと略記する。)
付加して得られるポリエーテルポリオールがあげられる
次に、上記ポリカーボネートポリオール等の活性水素含
有ポリカーボネートは単独で使用できるが、上記ウレタ
ン化に際して他の多価アルコールを併用してもよく、他
の公知の鎖延長剤を併用してもよい。例えば、ヘキサン
ジオール、ブタンジオール等の他の低分子多価アルコー
ルを併用すると、これが過剰量の上記ポリイソシアネー
トと反応してゲル化を促進する作用を期待できるが、第
3図に示す如く、ポリカーボネートポリオールの割合は
80%以上に保持する方が耐摩耗性を充分にする上で望
ましい。
次に、上記の多価イソシアネートとしては、芳香族イソ
シアネートが望ましく、これには、例えばトリレンジイ
ソシアネート(TDI) (2,4−TDI 2.6−
TDI) 、2.4−)リレンジイソシアネートの二量
体、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)、キシリレンジイソシアネート(MDI)、メタ
キシリレンジイソシアネート(MXDI)、ナフチレン
−1゜5−ジイソシアネート(NDI)、6−トリレン
ジイソシアネート(TDDI)およびこれらイソシアネ
ートと、活性水素化合物との付加体などがあり、その平
均分子量としては100〜3.000の範囲のものが好
適である。具体的には、住友バイエルウレタン■社製の
商品名スミジュールT80.同44S、同PF、同L1
デスモジュールT65、同15、同R1同RF、同TL
、同sL;武田薬品工業社製商品タケネート300S、
同500 、三井日曹ウレタン社製商品rNDIJ、r
TODIに日本ポリウレタン社製商品デスモジュールT
100 、ミリ(11) オネートMR,同MT、コロネートL;化成アップジョ
ン社製商品 PAP I −135、TD 165、同
80、同100、イソネート125 M、同143Lな
どを挙げることができる。
一方、脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(HMDI)、リジンイソシアネート
、トリメチルへキサメチレンジイソシアネート(T)I
DI)およびこれらイソシアネートと活性水素化合物の
付加体などを挙げるこ体などの中でも、好ましいのは分
子量が100〜3,000の範囲のものであへ脂肪族イ
ソシアネートのなかでも、非脂環式のイソシアネートお
よびこれら化合物と活性水素化合物との付加体が好まし
い。
具体的には、例えば住友バイエルウレタン社製商品スミ
ジュールN1デスモジュールZ 4273、旭化成社製
商品デュラネート50M、同24A−100、同24A
−90CX、日本ポリウレタン社製コロネー)HL、ヒ
ュルス社製商品TMD Iなどがある。
また、脂肪族イソシアネートのなかの脂環式イソ(13
) (12) シアネートとしては、例えばメチルシクロヘキサン−2
,4−ジイソシアネート、4.4−メチレンビス(シク
ロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネ
ートおよびその活性水素化合物の付加体などを挙げるこ
とができる。具体的には、ヒュルス化学社製商品rlP
DIJ、IPDI−71890、同−H2921、同−
B 1065などがある。
他の多価イソシアネートとしては、ジイソシアネートと
3価ポリオールとの付加体、もしくはジイソシアネート
の5量体、ジイソシアネート3モルと水の脱炭素化合物
がある。これらの例としては、トリレンジイソシアネー
ト3モルとトリメチロールプロパン1モルの付加体、メ
タキシリレンジイソシアネート3モルとトリメチロール
プロパン1モルの付加体、トリレンジイソシアネート2
モルからなる5量体があり、これらは工業的に容易に得
られる。
上記した多価イソシアネートのうちで芳香族系のものが
硬質成分(ハードセグメント)として作用するために、
ポリカーボネート(ポリオール)ポリウレタンの剛性を
充分に出せる点で望ましい。
(14) 第4図には、同ボリウレクンの平均分子量による粘着性
の変化を示したが、平均分子量を5〜20万の範囲に設
定すると粘着性を低く抑えることができるが、この場合
、」=記ポリウレタンのイソシアネート成分として芳香
族として芳香族系を使用すると曲線aで示すように粘着
性を充分に小さくできるのに対し、脂肪族系のイソシア
ネートを使用すると曲線すのように粘着性が増し、べと
付き易くなることが分かる。上記した芳香族イソシアネ
ートのうち、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネートが特に望ましい。
上記したイソシアネートの使用量は、ポリイソシアネー
ト中に含有するNCO基(イソシアネート基)が、活性
水素含有化合物(ポリカーボネートポリオール)の含有
する活性水素の総量に対し、0.8〜1.2当量比、さ
らに好ましくは0.85〜1.1当量比となるようにす
るのが望ましい。
本発明にかかるポリウレタンを製造する際には必要によ
り次の如き溶剤を用いることができる。
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのア
ミド系3、ジメチルスルホキサイドなどのスルホキサイ
ド系、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの環状エー
テル系、シクロヘキサノンなどの環状ケトン系、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
の非環状ケトン系、“セロソルブ、′ブチルセロソルブ
、“カルピトール”、“ブチルカルピトール”等として
知られているグリコールエーテル系、商品名“セロソル
ブアセテート”、′ブチルセロソルブアセテート”、1
カルピトールアセテート”、′ブチルカルピトールアセ
テート”等として知られている酢酸グリコールエーテル
系、ならびに例えば商品名“グイグライム”として知ら
れている二塩基酸エステル系溶剤の1種または2種以上
、さらには上記溶剤と酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステル系、ヘンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素系、メチレンクロライド、トリクロロエチレン
、トリクロロエタン、パークロルエチレンなどの塩素系
、メタノール、エタノール、イソプロパツール、ブタノ
ールなどのアルコール系溶剤との混合溶剤等である。ま
た、2,2.4−)(15) ジメチル13−ベンタンジオールモノイソブチレート(
キョーワノールM:協和発酵(株)製)なども溶剤とし
て使用できる。
本発明にかかるポリウレタンを製造するには、まず窒素
雰囲気中で例えば高分子ポリオールと有機イソシアネー
トとを、必要に応じ触媒及び/または溶媒の存在下に、
60℃〜100℃で数時間加熱反応しプレポリマーを作
る。同温度でさらに数時間加熱反応させ本発明にかかる
ポリウレタン樹脂を得る。必要に応じ反応停止剤を加え
加熱反応させることもできる。また反応の各段階で粘度
を低下するため溶媒を適宜追加する。得られた本発明に
かかるポリウレタン樹脂溶液は固形分15〜60%、粘
度200〜70,0OOcps /25℃となる。
上記の如くにして合成されたポリカーボネート(ポリオ
ール)ポリウレタンの平均分子量を5〜20万に選定す
るのが望ましいことは第4図について説明したが、更に
その分子量範囲では第5図のように摩耗耐久性も良くな
ることが確認されている。
(16) 以上に説明したポリカーボネート(ポリオール)ポリウ
レタンをバインダーとして含む層は、例えば第6図に示
すように、支持体1の磁性層2とは反対側の面に設けら
れたBC層3であってよい。
この場合、BCii3に含有せしめられる非磁性粉とし
ては、カーボンブラック、酸化珪素、酸化チタン、酸化
アルミニウム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム
、酸化亜鉛、α−F el 0g、タルク、カオリン、
硫酸カルシウム、窒化ホウ素、フン化亜鉛、二酸化モリ
ブデン、炭酸カルシウム等からなるもの、好ましくはカ
ーボンブラックおよび/又は酸化チタンからなるものが
挙げられる。これらの非磁性粉を80層に含有せしめれ
ば、BCHの表面を適度に荒らして(マット化して)表
面性を改良でき、またカーボンブラックの場合には80
層に導電性を付与して帯電防止効果が得られる。
カーボンブラックと他の非磁性粉とを併用すると表面性
改良(走行性の安定化)と導電性向上の双方の効果が得
られ、有利である。但、80層の表面粗さは、表面凹凸
の中心線の平均粗さ又は高さ(Ra )を0.005〜
0.1 μm、望ましくは0.025μm以下とし、ま
た最大粗さくRmax)を0.05〜0.80μmとす
るのがよい。Raについては、第7図に示すデータから
、クロマS/Nを良好にする上でRa≦0.025μと
するのが望ましいことが分る。Ra又はRmaxの値が
小さすぎると走行安定性、テープ巻同時の巻き姿が不充
分となり、また大きすぎるとBCFiから磁性層へ転写
(テープ巻同時)が生じて表面が更に荒れてしまう。
なお、BCJff3中の充填剤(非磁性粉を含む)の平
均粒径は、上記表面粗さを得るために0.5μm以下、
好ましくは0.2μm以下とするとよい。また、BCN
3の塗布・乾燥後の膜厚は0.1〜3.0μm、好まし
くは1μm以下、更には0.6μm以下がよい。非磁性
粉のBC層中への添加量は一般に10〜400 mg/
 rd、好ましくは20〜300 mg/ n(とする
上記した非磁性粉のうち、好ましく用いられるカーボン
ブラックの比表面性はBET値で200〜500 r+
?/g 、更には200〜300ITr/gとするのが
望ましい。即ち、第8図に示す如く、カーボンブラック
の比表面積が200 rrf/g未満であると粒径が大
きすぎてカーボンブラック添加によっても導電性が不充
分となり、また500 rrr/gを越えると粒径が小
さすぎて却ってカーボンブラックの分散性が劣化し易く
なる。上記BET値のカーボンブラック粒子同士がいわ
ばブドウの房状に連なったものが好適であり、多孔質で
比表面積の大きい、いわゆるストラフチャーレベルの高
いものが望ましい。こうしたカーボンブラックとしては
、例えばコロンビアカーボン社製のコンダクテックス(
Conductex) 975 (比表面積270 r
d/g 、粒径46mμ)、コンダックテックス950
(比表面積245rrf/g、粒径46mμ)、カボッ
ト・パルカン(C−abotVulcan ) X C
−72(比表面積257 rrr/g 。
粒径18mμ)等が使用可能である。
なお、上記において、「比表面積」とは、単位重量あた
りの表面積をいい、平均粒子径とは全く異なった物理量
であり、例えば平均粒子径は同一であっても、比表面積
が大きなものと、比表面積(19) が小さいものが存在する。比表面積の測定は、まず、カ
ーボンブラック粉末を250℃前後で30〜60分加熱
処理しなから脱気して、該粉末に吸着されているものを
除去し、その後、測定装置に導入して、窒素の初期圧力
を0.5kgγ/イに設定し、窒素により液体窒素温度
(−195℃)で吸着測定を行なう (一般にB、E、
T法と称されている比表面積の測定方法。詳しくはJ、
 Ame、 Chem 、 5−oc、 60309 
(1938)を参照)。この比表面積(BET値)の測
定装置には、湯浅電池(株)ならびに湯浅アイオニクス
(株)の共同製造による「粉粒体測定装置(カンタ−ソ
ープ)」を使用することができる。比表面積ならびにそ
の測定方法についての一般的な説明は「粉体の測定J 
(J、M。
DALLAVALLE、CLYDE ORRJr共著、
弁用その他訳;産業図書社刊)に詳しく述べられており
、また「化学便覧」 (応用編、1170〜1171項
、日本化学全編、先着(株)昭和41年4月30日発行
)にも記載されている。(なお前記「化学便覧」では、
比表面積を単に表面積(rrf/gr)(20) と記載しているが、本明細書における比表面積と同一の
ものである。) なお、本発明では、BCNのバインダーとして上記のポ
リカーボネートポリウレタンの他に、繊維素系樹脂及び
/または塩化ビニル系共重合体も含有せしめれば、BC
Wに適用する場合に非磁性粉の分散性が向上してその機
械的強度が増大する。
但、繊維素系樹脂及び/または塩化ビニル系共重合体の
みでは層が硬くなりすぎるが、これは上述のポリウレタ
ンの含有によって防止できる。
使用可能な繊維素系樹脂には、セルロースエーテル、セ
ルロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステル等
が使用できる。セルロースエーテルとしては、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、イ
ソプロピルセルロース、ブチルセルロース、メチルエチ
ルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、エ
チルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩
、ヒドロキシエチルセルロース、ベンジルセルロース、
シアンエチルセルロース1、ビニルセルロース、ニトロ
カルボキシメチルセルロース、ジエチルアミノエチルセ
ルロース、アミノエチルセルロース等が使用できる。セ
ルロース無機酸エステルとしては、ニトロセルロース、
硫酸セル口・−ス、燐酸セルロース等が使用できる。ま
た、セルロース有機酸エステルとしては、アセチルセル
ロース、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース
、メククリロイルセルロース、クロルアセチルセルロー
ス、β−オキシプロピオニルセルロース、ベンゾイルセ
ルロース、p−トルエンスルホン酸セルロース、アセチ
ルプロピオニルセルロース、アセチルブチリルセルロー
ス等が使用できる。
これら繊維素系樹脂の中でニトロセルロースが好ましい
。ニトロセルロースの具体例としては、旭化成(株)製
のセルツバBTHI/2、ニトロセルロース5L−1、
ダイセル(株)製のニトロセルロースR3I/2が挙げ
られる。ニトロセルロースの粘度(J IS、K−67
03(1975)に規定されているもの)は2〜1/6
4秒であるのが好ましく、特に1〜1/4秒が優れてい
る。この範囲外のものは、磁性層の膜付及び膜強度が不
足する。
また、使用可能な上記の塩化ビニル系共重合体としては
、 一般式: で表わされるものがある。この場合、 におけるlおよびmから導き出されるモル比は、前者の
ユニットについては95〜50モル%でアリ、1に−I
tのユニットについては5〜50モル%である。
また、Xは塩化ビニルと共重合しろる単量体残基を表わ
し、酢酸ビニル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、
無水マレイン酸エステル、マレイン酸、マレイン酸エス
テル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸
、アクリル酸エステル、(23) メタクリル酸、メタクリル酸エステル、プロピオン酸ビ
ニル、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレ
ートからなる群より選ばれた少なくとも1種を表わす。
(A +m)として表わされる重合度は好ましくは10
0〜600であり、重合度が100未満になると磁性層
等が粘着性を帯びやすく、600を越えると分散性が悪
くなる。上記の塩化ビニル系共重合体は、部分的に加水
分解されていてもよい。塩化ビニル系共重合体として、
好ましくは、塩化ビニル−酢酸ビニルを含んだ共重合体
(以下、「塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体」という
。)が挙げられる。塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体
の例としては、塩化ビニル−酢酸ビニルアルコール、塩
化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸、塩化ビニル−
酢酸ビニル−ビニルアルコール−無水マレイン酸、塩化
ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール−無水マレイン
酸−マレイン酸の各共重合体等が挙げられ、塩化ビニル
−酢酸ビニル系共重合体の中でも、部分加水分解された
共重合体が好ましい。上記の塩化ビニル−酢(24) 酸ビニル系共重合体の具体例としては、ユニオンカーバ
イト社製のrVAGHJ、「VYHHj、rVMCHJ
 、積木化学(株)製の「エスレックA」、「エスレッ
クA−5」、「エスレックC」、「エスレックM」、電
気化学工業(株)製の「デンカビニル1000 G j
、[デンカビニル100OWJ等が使用できる。
また、上記の塩化ビニル系共重合体と繊維素系樹脂をと
もに併用する場合は任意の配合比で使用されてよいが、
重量比にして塩化ビニル系樹脂:繊維素系樹脂を90/
10〜5/95とするのが望ましく 、80/20〜1
0/90が更に望ましいことが確認されている。この範
囲を外れて、繊維素系樹脂が多(なると(上記重量比が
5/95未満)、べた付きが発生し易くなって表面性が
悪くなることがあり、ドロップアウトを起し易くなるこ
とがある。また、塩化ビニル系共重合体が多くなると(
上記重量比が90/10を越えると)、非磁性粉の分散
不良を生じ易くなることがある。
また、BCiiのバインダー組成全体については、上述
のポリウレタンと、その他の樹脂<ta維素系樹脂およ
び/または塩化ビニル系共重合体との合計量)との割合
は、第9図に示す如く重量比で90/10〜50150
であるのが望ましく 、85/15〜60/40が更に
望ましいことが確認されている。この範囲を外れて、ポ
リウレタンが多いと分散不良が生じ易(なってジッター
が大きくなり易く、またその他の樹脂が多くなると表面
性不良となり易く、特に80重量%を越えると塗膜物性
が総合的にみてあまり好ましくなくなる。
本発明にかかるエステル結合を有しないポリカーボネー
トポリウレタンと、繊維素系樹脂及び塩化ビニル系共重
合体との組合せは一つの好ましい例である。
第6図に示した磁性N2に使用される磁性粉末、特に強
磁性粉末としては、γ−Fe2O3、Co含有r Fe
20s、FegO+、Co含有Fe904等の酸化鉄磁
性粉; Fe % Nt 5Co−、Fe N1−Co
合金、Fe −Mn−Zn合金、Fe −Ni −Zn
合金、Fe −Co −Ni−Cr合金、Fe −Co
 −Ni−P合金、Co−Ni合金等Fe SNl 、
C。
等を主成分とするメタル磁性粉等各種の強磁性粉が挙げ
られる。
この磁性N2のバインダーとして、熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂との混合
物が使用されてもよい。熱可塑性樹脂としては、軟化温
度が150℃以下、平均分子量が10,000〜200
,000 、重合度が約200〜2.000程度のもの
で、例えばアクリル酸エステル−アクリロニトリル共重
合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、
アクリル酸エステル−スチレン共重合体、メタクリル酸
エステル−アクリロニトリル共重合体、メタクリル酸エ
ステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステ
ル−、スチレン共重合体、ウレタンエラストマー、ポリ
弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、アクリロニトリル−ブタジェン共重合体、ポリアミ
ド樹脂、ポリビニルブチラール、スチレン−ブタジェン
共重合体、ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテル−
アクリル酸エステル共電(27) 合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂お
よびこれらの混合物等が使用される。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布液の状態
では200.000以下の分子量であり、塗布乾燥後に
は縮合、付加等の反応により分子量は無限大のものとな
る。また、これらの樹脂のなかで樹脂が熱分解するまで
の間に軟化または溶融しないものが好ましい。具体的に
は、例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹
脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分子量ポリ
エステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混合物、
メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネートプレポリマ
ーの混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネ
ートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グ
リコール/高分子量ジオール/トリフェニルメタントリ
イソシアネートの混合物、ポリアミン樹脂、及びこれら
の混合物等である。電子線照射硬化型樹脂としては、不
飽和プレポリマー、例えば無水マレイン酸タイプ、つ(
28) レタンアクリルタイプ、ポリエステルアクリルタイプ、
ポリエーテルアクリルタイプ、ポリウレタンアクリルタ
イプ、ポリアミドアクリルタイプ等、または多官能モノ
マーとして、エーテルアクリルタイプ、ウレタンアクリ
ルタイプ、リン酸エステルアクリルタイプ、アリールタ
イプ、ハイドロカーボンタイプ等が挙げられる。
本発明にかかる強磁性粉末とバインダーとの混合割合は
、該強磁性粉末100重量部に対してバインダー5〜4
00重量部、好ましくは10〜200重量部の範囲で使
用される。バインダーが多すぎると磁気記録媒体とした
ときの記録密度が低下し、少なすぎると磁性層の強度が
劣り、耐久性の減少、粉落ち等の好ましくない事態が生
じる。
さらに耐久性を向上させるために、磁性層に各種硬化剤
を含有させることができ、例えば上述したと同様のイソ
シアネートを含有させることができる。
上記磁性層塗料を形成するのに使用される塗料には必要
に応じて分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加
剤を含有させてもよい。
使」される分散剤としては、レシチン、リン酸エステル
、アミン化合物、アルキルサルフェート、脂肪酸アミド
、高級アルコール、ポリエチレンオキサイド、スルホコ
ハク酸、スルホコハク酸エステル、公知の界面活性剤等
及びこれらの塩があり、又、陰性有機基(例えば−CO
OH2−P O!H)を有する重合体分散剤の塩を使用
することも出来る。これら分散剤は1種類のみで用いて
も、あるいは2種類以上を併用してもよい。これらの分
散剤はバインダー100重量部に対し1〜20重量部の
範囲で添加される。また、潤滑剤としては、シリコーン
オイル、グラファイト、カーボンブランク、二硫化モリ
ブデン、二硫化タングステン、ラウリル酸、ミリスチン
酸等の高級脂肪酸、炭素原子数12〜16の一塩基性脂
肪酸と該脂肪酸の炭素原子数と合計して炭素原子数が2
1〜23個の一価のアルコールから成る脂肪酸エステル
(いわゆるロウ)等も使用できる。これらの潤滑剤は結
着剤100重量部に対して0.2〜20重量部の範囲で
添加される。
使用してもよい研磨材としては、一般に使用される材料
で溶融アルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コランダム
、人造コランダム1、ダイヤモンド、人造ダイヤモンド
、ザクロ石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)
等が使用される。これらの研磨材は平均粒子径0.05
〜5μの大きさのものが使用され、特に好ましくは、0
.1〜2μである。
これらの研磨材は結合剤100重量部に対して1〜20
重量部の範囲で添加される。使用してもよい帯電防止剤
としては、上述した如きカーボンブランクをはじめ、グ
ラファイト、酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、酸化
チタン−酸化スズ−酸化アンチモン系化合物などの導電
性粉末;サポニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオ
キサイド系、グリセリン系、グリシドール系などのノニ
オン界面活性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモ
ニウム塩類、ピリジン、その他の複素環類、ホスホニウ
ムまたはスルホニウム類などのカチオン界面活性剤;カ
ルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エ
ステル基等の酸性基を含むア(31) ニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノスルホン酸類、
アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類等の両性
活性剤などがあげられる。
なお、上記の分散剤、潤滑剤等は、上述したBON中に
含有せしめることができる。
磁性塗料の溶媒または磁性塗料塗布の際に使用する溶媒
としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;メタノ
ール、エタノール、プロパツール、ブタノール等のアル
コール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等のエステ
ル類:エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水s8メチレンクロライド、エチ
レンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロル
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用できる
また、上述した支持体1の素材としては、ポリ(32) エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン類、セルローストリアセテート、セルロース
ダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリカーボネー
トなどのプラスチック、AI!、Znなどの金属、ガラ
ス、窒化珪素、炭化珪素、磁器、陶器等のセラミックな
どが使用される。これら支持体の厚みはフィルム、シー
ト状の場合は約3〜100μm程度、好ましくは5〜5
0μmであり、ディスク、カード状の場合は、30μm
〜10mm程度であり、ドラム状の場合は円筒状とし、
使用するレコーダーに応じてその型は決められる。
支持体上へ前記磁性塗料を塗布し磁性層を形成するため
の塗布方法としては、エアーナイフコート、ブレードコ
ート、エアーナイフコート、スクイスコー)、含?fコ
ート、リバースロールコート、トランスファーロールコ
ート、グラビアコート、キスコート、キャストコート、
スプレィコート等が利用でき、その他の方法も可能であ
る。このような方法により支持体上に塗布された磁性層
は必要により層中の強磁性粉末を配向させる処理を施し
たのち、形成した磁性層を乾燥する。また必要により表
面平滑化加工を施したり所望の形状に裁断したりして、
本発明の磁気記録体を製造する。
なお、上記の塗布方法は、上述したBCNの形成時にも
採用することができる。
また、第6図の磁気記録媒体は、磁性層2と支持体1と
の間に下引き層(図示せず)を設けたものであってよく
、或いは下引き層を設けなくてもよい(以下同様)。
なお、上記のBCN又はOC眉、更には磁性層の塗布形
成時には、各塗料中に架橋剤としての多官能イソシアネ
ートを所定量添加しておくのが望ましい。こうした架橋
剤としては、既述した多官能ポリイソシアネートの他、
トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス−(p
−イソシアネートフェニル)チオホスファイト、ポリメ
チレンポリフェニルイソシアネート等が挙げられる。
第10図は、他の磁気記録媒体を示すものであるが、第
6図の媒体の磁性層2上に0Cii4が設けられている
この00層4は、磁性層2を損傷等から保護するために
設けられるが、そのために滑性が充分である必要がある
。そこで、0CN4のバインダーとして、上述のBCN
3に使用したポリカーボネートポリオールポリウレタン
を(望ましくは繊維素系樹脂および/または塩化ビニル
系共重合体を併用して)使用する。00M4の表面粗さ
は特にカラーS/Nとの関連でRa≦0.01.c+m
、 Rmax≦0.13μmとするのがよい。この場合
、支持体1の表面粗さをRa≦0.01μm、 Rma
x≦0.13μmとし、平滑な支持体1を用いるのが望
ましい。
第11図は、磁気ディスクとして構成された磁気記録媒
体を示し、支持体1の両面に上述と同様の磁性N2、○
CFi4が夫々設けられており、00層4には上述のポ
リカーボネートポリオールポリウレタンを主成分とする
バインダーが含有せしめられている。
以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の(35
) 精神から逸脱しない範囲において種々変更しうる。
なお、下記の実施例において「部」はすべて「重量部」
を表わす。
くポリカーボネートポリオール合成例〉ジエチルカーボ
ネート590部および1,6−ヘキサンジオール650
部を120℃〜200℃で15時間反応させ、その後1
50℃に冷却し、減圧下20〜50mm Hgで残留す
るエタノールと未反応ジオールを充分に留去し、770
部のポリカーボネートポリオールを得た。このポリオー
ルの水酸基(合成例1) 上記で合成したポリカーボネートポリオール170 部
とジフェニルメタンジイソシアネー)(MDI)25部
をメチルエチルケトン580部に溶解し、ウレタン化触
媒としてジブチルスズシラウリレート0.03部を添加
し、80℃で6時間反応し、ポリカーボネートポリオー
ルポリウレタンのメチルエチルケトン溶液770(36
) 部を得た(固形分濃度25,0%、ポリウレタンのMW
14万)。
(合成例2) 上記で合成したポリカーボネートポリオール162部と
MDI25部をメチルエチルケトン560部に溶解し、
ウレタン化触媒としてジブチルスズシラウリレート0.
03部を添加し、80℃で4時間反応し、さらに1,3
−ブタンジオール0.45部を添加し、2時間80℃で
反応し、ポリカーボネートポリオールポリウレタンのメ
チルエチルケトン溶液740部を得た(固形分濃度25
.4%、ポリウレタンのMW13万)。
(合成例3) 上記で合成したポリカーボネートポリオール153部と
MDI25部、ネオペンチルグリコール1.1部をメチ
ルエチルケトン540部に溶解し、ウレタン化触媒とし
てジブチルスズジラウリレー) 0.03部を添加し、
80℃で6時間反応させ、ポリカーボネートポリオール
ポリウレタンのメチルエチルケトン溶液で715部を得
た(固形分濃度24.8%、ポリウレタンのMw9.5
万)。
(合成例4) 上記で合成したポリカーボネートポリオール153部と
MDI25部、トリメタノールプロパン1.2部をメチ
ルエチルケトン540部に溶解し、ウレタン化触媒とし
てジブチルスズシラウリレート0.03部を添加し、8
0℃で6時間反応させ、ポリカーボネートポリオールポ
リウレタンのメチルエチルケトン溶液714部を得た(
固形分濃度25.0%、ポリウレタンのMw10万)。
次り側ユ 下記組成からなる磁性塗料を調製した。
Co含有r Fe2,05 100部 ポリウレタン(グツトリッチ社製ニスタン5701) 
40部 ニトロセルロース(ダイセル社製セルラインR3I/2
 20部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(U、C。
C0社製VAGH) 10部 レシチン 2部 ミリスチン酸 1部 ラウリン酸 1部 メチルエチルケトン 72部 トルエン 50部 シクロへキサノン 80部 グ久 カーボンブラック (コンダクテッ〃り975)2部 この組成物をポル−ミルで充分に攪拌混合し、更に多官
能イソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネー)L
)を10部添加した後、平均孔f?i 1μmのフィル
ターで濾過した。得られた磁性塗料を厚さ12μmのポ
リエチレンテレフタレートベースの表面に乾燥厚さ5μ
mとなるように塗布した。
一方、下記組成からなるバックコート用の塗料を調製し
た。
ポリカーボネートポリオールポリウレタン(合成例1の
もの) 10部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(U、 C。
(39) C社製V A G H) 4部 ニトロセルロース(ダイセル社製セルラインR31/2
) 3部 イソシアネート (日本ポリウレタン社製コロネートし
)3部 T i O粉末 0.3部 メチルエチルケトン 70部 トルエン 30部 シクロへキサノン 100部 ミリスチン酸 0.3部 カーボンブラック (コンダクテックス975)0.2
部 この塗料を、上記磁性層とは反対側のベース面上に乾燥
厚さ0.5μmとなるように塗布し、BC層を形成した
しかる後、スーパーカレンダロールで磁性層を表面加工
処理し、所定厚さの磁性層を有する幅広の[性フィルム
を得た。このフィルムを12.7mm幅に切断し、ビデ
オ用の磁気テープを作成した。
(40) 実1」uし一灸 実施例1において、磁性層として、公知の真空蒸着技術
によりベース上に蒸着したCO系メタル磁性層を形成し
た。そして、この磁性層上に、実施例1のバックコート
用塗料中でT t O,粉末及びカーボンブラックを添
加しない組成からなるオーバーコート用塗料を乾燥厚さ
0.1 μm以下に塗布し、00層を形成した。(これ
を実施例−2とする)。
一方、実施例−2の磁気記録媒体に、さらに実施例−1
と同様のBCiを形成したものを実施例−3とした。
此ju彫1 ジエチルカーボネート236部および1.6−ヘキサン
ジオール520部を120℃〜200℃で15時間反応
させ、その後150℃に冷却し、減圧下20〜50mm
 Hgで残留するエタノール及び未反応のジオールを充
分に留去し、520部のポリカーボネートポリオールを
得た。このポリオールの水酸基価は約426であった。
(分子量約263 ”I 、このポリオール中に1,6
−ヘキサンジオール155部と1.10−デカンジカル
ボン酸600部を入れ、約200〜220℃で8時間反
応させ、30〜50mm Hgで減圧反応を行ない、最
終的に1150部のポリカーボネートポリエステルポリ
オールを得た。このポリオールの分子量は約1650で
ありかつその水酸基価は約68であった。
このポリオール150部、水素添加MDI25部、ネオ
ペンチルグリコール0.5部をメチルエチルケトン52
0部中で80℃で約6時間反応させ、ポリカーボネート
ポリエステルポリウレタンのメチルエチルケトン溶液を
得た(固形分濃度28%)。
GPCによる同ポリウレタンのポリスチレン換算分子量
匹は11万であった。
こうして得られたポリカーボネートポリエステルポリウ
レタンを実施例1のバックコート用塗料中のポリカーボ
ネートポリオールポリウレタンに代えて用い、バックコ
ート用塗料を調製し、これを実施例1と同様にして支持
体面上に塗布し、BCliiを形成した。
炊較凱又 比較例1において、バックコート用塗料中のポリウレタ
ンとして、日本ポリウレタン(株)製のポリエステルポ
リウレタンを使用した以外は実施例−2と同様にして、
磁気テープを作成した。
上記の各側によるテープについて、下記表−1に示す特
性が得られた。
表−1 (43) この結果から、本発明に基く試料テープは滑性、表面電
気抵抗、巻き姿が良好であり、かつRF出力低下が少な
く、テープ走行が安定していることが分る。
また、次のテストを行なった。
即ち、市販のVH3方式のVTRを使用して、20°C
165%RHの条件下で50回走行させた後、次の如き
測定を行なった。
ガイドビンの汚れ: テープ裏面が接するガイドピンに付着した汚れを観察し
、Oは汚れなし、×は汚れ有りとして評価した。
ドロップアウト: ビクター社製ドロップアウトカウンターrMODEL 
VD−3DJを使用し、−20dBレベルダウン、15
μs設定時の値を測定した。
クロマS/N: カラービデオノイズメーターr S hibasoku
925D/1」により測定し、比較例1のテ(44) −プを基準とした。
また、ジッターは次の条件で測定した:メグロ・エレク
トロニクス社製のVTRジッターメーターrM’に−6
12AJを使用し、30℃、80%RHの高温多湿下で
走行回数0回、100回後の各ジッターを測定した。
結果は下記表−2に示す通りであった。
表−2 この結果は、本発明に基くテープはBC層又はOCNに
ポリカーボネートポリオールポリウレタンをバインダー
として含有せしめているので、エステル系ポリウレタン
使用の場合(比較例)に比ベて層の剥%!It(べと付
き)による汚れ、ドロ・ンプアウト、S/Nが著しく減
少し、ジ・ツク−量も大幅に減少していることを和実に
示している。
更に、テープの耐熱耐湿性を調べるために、実施例1.
2と比較例1.2の試料テープを70°Cで90%RH
の条件下に置き、そのテープ特性の経時変化を測定した
ところ、第12図及び第13図に示す結果が得られた。
これによれば、本発明に基くテープは、日数を経てBC
層、00層とも摩擦係数が低くて安定に保持され、また
BCNに関するジッター量も小さくて殆ど変化しないの
に対し、比較例のものはいずれの特性も日数を経るに伴
なって大きく変動(摩擦係数及びジッター量が大幅に増
大)することが明らかである。これは、比較例のテープ
ではBciのバインダーとしてエステル系ポリウレタン
を使用しており、そのエステル成分が高温多湿下で加水
分解され易く、このためにテープのべと付きによるテ゛
−プ走行不良が生じるからである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を説明するためのものであって、第1図は
ジオールの炭素原子数によるジッター量の変化を示すグ
ラフ、 第2図はポリカーボネートポリオールの平均分子量によ
るジッター量の変化を示すグラフ、第3図はポリカーボ
ネートポリオールの割合による耐摩耗性を示すグラフ、 第4図はポリカーボネートポリオールポリウレタンの平
均分子量による粘着性を示すグラフ、第5図はポリカー
ボネートポリオールポリウレタンの平均分子量による摩
耗量を示すグラフ、第6図、第10図、第11図は各別
による磁気テープの一部分の各拡大断面図、 第7図はBCJ’ifの表面粗さによるクロマS/Nの
変化を示すグラフ、 第8図はカーボンブラックの比表面積によるテープ特性
変化を示すグラフ、 第9図はポリカーボネートポリオールポリウレタンと他
の樹脂との配合比によるジッター量の変化を示すグラフ
、 (47) 第12図は高温多湿下での摩擦係数の経時変化を示すグ
ラフ、 第13図は高温多湿下でのジッターの経時変化を示すグ
ラフ である。 なお、図面に用いられている符号において、2−・・−
磁性層 3−−−−−一バックコー)1’!’ (B GM)4
・−−−−−−−オーバーコートN(00層)である。 代理人 弁理士 逢 坂 宏(化1名)(48) 第1図 第2図 T舒斌七 〜! 仁 −オ 安萼ゼ 第7図 ンμ −目 第6図 第10図 第11図 表面粗さRa(ρm) ( 丑 比表面積(m2/g) τへ)区−E 3 11)2堡−が (自引手続補正書 1、事件の表示 昭和58年 特許 願第120697号2、発明の名称 磁気記録媒体 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号名 称 
(127)小西六写真工業株式会社4、代理人 6、補正により増加する発明の数 7、補正の対象 (1) (1)、明細書第30頁下から2行目の「磁性層塗料」
を「磁性層」と訂正します。 第31頁11行目の「バインダー」を「磁性粉」します
。 第31真下から3行目の「(いわゆるロウ)」を削除し
ます。 (4)、同第31頁下から2行目の「結着剤」を「磁性
粉」と訂正します。 (5)、同第32頁8行目の「結合剤」を「磁性粉」と
訂正します。 (6)、同第46頁の表−2中、その1行目の「ジッタ
ー(μm)Jを「ジッター(μsec ) Jと訂正し
ます。 (7)、願書に添付した図面のうち、第F図及び第2図
を別紙の通りに夫々訂正します。 −以 上− (2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、支持体」:に磁性層が設けられている磁気記録媒体
    において、前記磁性層とは反対側の支持体面上のバック
    コート層と、前記磁性層上のオーバーコートiとの少な
    くとも一方が設けられ、前記バックコート層及び/又は
    前記オーバーコート層が、エステル結合を有しないポリ
    カーボネートポリウレタンをバインダーとして含有して
    いることを特徴とする磁気記録媒体。
JP12069783A 1983-07-02 1983-07-02 磁気記録媒体 Pending JPS6013326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12069783A JPS6013326A (ja) 1983-07-02 1983-07-02 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12069783A JPS6013326A (ja) 1983-07-02 1983-07-02 磁気記録媒体

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JPS6013326A true JPS6013326A (ja) 1985-01-23

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JP12069783A Pending JPS6013326A (ja) 1983-07-02 1983-07-02 磁気記録媒体

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JP (1) JPS6013326A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6414721A (en) * 1987-07-08 1989-01-18 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6414721A (en) * 1987-07-08 1989-01-18 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic recording medium

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