JPS60131336A

JPS60131336A - 車両用座席

Info

Publication number: JPS60131336A
Application number: JP58237874A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Kamijo; 健上條; Kenzo Shimizu; 健三清水; Yasushi Ueno; 裕史上野
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1983-12-19
Filing date: 1983-12-19
Publication date: 1985-07-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）技術分野本発明は、車両用座席、特にシートバックの背面を利用
して子供用座席とすることができる車両用座席、に関す
るものである。

（ロ）従来技術子供用の座席としても使用可能な従来の車両用座席とし
ては、実開昭５８−８７６３１号に示される第１図に示
すようなものがある。座席を構成するシートバックｌの
背面（車両前後方向の後側の面）にシート用板２を回動
可能に取り付け、このシート用板２とシートバックｌと
の間に、股間支持部材３及びベルト４と、側方支持部材
５とを取り付けである０通常はこれらの部材はシートバ
ックｌの背面にたたみ込まれているが、子供用座席の使
用時には図示のように取り出される。しかし、このよう
な従来の車両用座席では、シート用板２がシートバック
１の背面に支持される構造となっていたため、子供用座
席の居住性に問題があった。すなわち、後席乗員との間
にスペースの余裕がなく窮屈であり、また子供の足を乗
せるところがなく安定性が悪く、しかもシート／＜ツク
１が逆傾斜となっているため後方にもたれることができ
ない。後席乗員との間に十分なスペースが確保されない
ということは衝突時、急制動時等に後席乗員と子供とが
接触する可能性があるという問題がある。また、車体の
振動がシートバックｌを介して直接シート用板２に伝達
されるため乗心地も悪くなっていた。更に、シート／丸
ツク１の背面□側に子供が着席することとなるため、運
転者が子供の様子を監視することができなかった。また
、子供の体重がすべてシート用板２を介してシートバッ
ク１に作用することになるため、シート用板２の連結部
及びシートバックｌ自体の強度を十分大きくする必要が
あった。

（ハ）発明の目的本発明は、通常の座席として使用する場合の機能を損う
ことなく、子供用の座席として使用する場合に居住性及
び乗心地が良く、着席した子供が容易に運転者の視界に
入る車両用座席を得ることを目的としている。

に）発明の構成本発明による車両用座席は、シートクッションと、シー
トバックと、シートバックをシートクッションに対して
前後方向に可動に支持するシートバック可動支持機構と
、シートバックをシートクッション後部を含む少なくと
も２個所の位置でシートクッションに対して固定可能な
ロック機構と、シートバックの背面に収納可能であると
共に展開した状態では子供の体を支持する子供用座席を
構成する折り畳み部材と、シートバック背面側に設けら
れたシートベルトと、を有している。

（ホ）実施例以下、本発明の実施例を添付図面の第２〜１３図に基づ
いて説明する。

（第１実施例）第２〜４図に本発明の第１実施例を示す。この車両用座
席は、シートクッション１０及びシートバック１２を有
しており、両者はシートバック可動支持機構１４によっ
て連結されている。シートバック可動支持機構１４は、
シートクッションｌＯと連結されたスライド部材１６と
、シートバック１２と連結されたリクライニング機構１
８の固定アーム１８ａとを連結するリンク部材２０及び
２２によって構成されている。リンク部材２０及び２２
は、それぞれ両端をスライド部材１６及び固定アーム１
８ａとピンによって回転自在に連結されている。ステ４
１部材１６は、車体フロアに固定された案内レール２４
によって水平方向に移動可能に支持されている。これに
よって、シートクッション１０を前後方向所定位置まで
移動させることができる。リクライニング機構１８は、
固定アーム１８ａ及び可動アーム１８ｂを有しており、
可動アーム１８ｂは固定アーム１８ａに対して所望の角
度位置で停止させることができる。可動アーム１８ｂは
シートバック１２の側面下部に固着されている。これに
よってシートバック１２を所望の角度に傾斜させること
ができる。シートクッション１０の側面１０ａには２つ
のストッパ部材２６及び２８、及び２つの固定用ピン３
０及び３２が設けられている。ストッパ部材２８はリン
ク部材２２の回動を規制して第２図に示す状態に停止さ
せることができる。また、後述のように軸方向に移動可
能な固定用ピン３２は、リンク部材２２をストッパ部材
２８との間にはさみ込み、Ｌ記状態にロックすることが
できる。ストッパ部材２６はリンク部材２０の回動を規
制して第３図に示す状態ｊこ停止させることができる。

また、軸方向に移動可能な固定用ピン３０は、リンク部
材２０をストッパ部材２６との間にはさみ込み、上記状
態にロックすることができる。ストッパ部材２６．２８
及び固定用ピン３０．３２がロック機構を構成する。ロ
ック機構の詳細を第４図に示す。シートクッション１０
を構成するフレーム部材ｆｏｂにブラケット７０によっ
て固定用ピン３２が軸方向に移動可能に支持されている
。固定用ピン３２は、フレーム部材１０ｂの後部側に設
けられたグリップ７２とケーブル７４によって連結され
ている。また、固定用ピン３２には、スプリング７６か
ら常に固定用ピン３２をフレーム部材１０ｂの外方に突
出させる向き（ケーブル７４を引張る向き）の力が作用
している。固定用ピン３０も固定用ピン３２と同様の構
成であり、同じケーブル７４によってグリップ７２と連
結されている。従って、グリップ７２によって固定用ピ
ン３０及び３２を同時に操作することができる。シート
バック１２の背面には水平方向断面が略凹状となるよう
にくぼませた凹状部４２が設けられており、これによっ
て側方支持部４４ａ及び４４ｂが形成されている（第３
図参照）。シートバック１２の凹状部４２には、折り畳
み部材である子供用座板７８が設けられている。子供用
座板７８は凹状部４２の下部に布製のヒンジ８０によっ
て水平方向の軸心を中心として回転可能に取り付けられ
ている。子供用座板７８は、側方支持部７８ａ、７８ｂ
、及び脚部７８ｃを有している。シートバック１２及び
子供用座板７８にはそれぞれ対応した位置に接着布（例
えば、「マジックファスナー」（登録商標））８２及び
８４が取り付けられている。凹状部４２の底部にはシー
トベルト４６が取り付けられている。

次にこの実施例の作用について説明する。子供用の座席
として使用しない通常の使用状態においては、シートバ
ック１２は第２図に示すようにシートクッション１０の
後部側に固定される。すなわち、リンク部材２２がスト
ッパ部材２８及び固定用ピン３２によって固定される。

また、子供用座板７８は凹状部４２内に折り畳まれ、接
着布８２及び８４によって固定される。この状態では、
通常の車両用座席とまったく同様に着座することができ
る。また、凹状部４２と子供用座板７８とによって形成
される空間は物入れ（例えば、マガジンラ、ツク）とし
て使用することができる。シートベルト４６もこの空間
に格納される。一方、子供を着座させる場合には、次の
よう、にしてシートバック１２を移動させる。すなわち
、まずグリップ７２を引っ張り、固定用ピン３２を引込
ませてリンク部材２２の拘束状態を解除し、次いでシー
トバック１２をシートクッションｌＯの前部側に押す、
こうすることによって、リンク部材２０及びリンク部材
２２が回転し、第３図に示すようにシートバック１２は
シートクッション１０の前部側へ移動する。この状態で
は、リンク部材２０はストツノく部材２６及び固定用ピ
ン３′０によって固定される０次いで、接着布８２と接
着布８４との接着を解除し、子供用座板７８をヒンジ８
０を支点として回動させることにより１、シートクッシ
ョン１０上の位置に移動させる。この状態で子供用座板
７８上に子供を着座させ、シートベルト４６によって拘
束する。着座した子供の上体は凹状部４２によって形成
される上体支持部によって支持される（子供の背中は凹
状部４２の底部によって支持され、横方向への移動は側
方支持部４４ａ及び４４ｂによって規制される）。また
、子供の腰部は子供用座板７８の側方支持部７８ａ及び
７８ｂによって横方向に支持される。なお、子供用座板
７８の脚部７８ｃは子供用座板７８を適度に傾斜させる
作用をする。従って、子供は安定した状　−態で着座す
ることができる。着座した子供と後席乗員との間には十
分なスペースが確保されるため、子供及び後席乗員の居
住性は良好であり、また衝突時、急制動時等における後
席乗員と子供との接触もなくなり安全性も高い。着席し
た子供は背中を後方」こもだせかけることができ、また
シートクッションｌｏ上に足を乗せることができ、更に
車両の振動もシートクッション１０によって吸収される
ため１通常の座席と同様の乗心地を得ることができる。

また、着席した子供が運転者の視界に入るため容易に子
供を監視することができる。子供用座板７８によって子
供の視点も高くなるため、子供が窓を通して車外を見る
ことができる・。なお、子供が着座しない場合にもシー
トバック１２を前方側に設定すれば、後席に着座した乗
員が足を伸ばしてシートクッション１０をレッグレスト
として使用することができる。また、２ドア車の場合に
は後席への乗降性を向上することができる。

（第２実施例）第５〜１１図に本発明の第２実施例を示す。この第２実
施例は折り畳み部材として前述の第１実施例の子供用座
板に加えて一対の側方支持部材を設けたものである。以
下、主として第１実施例と相違する部分について説明し
、同様の部分については同様の参照符号を４１して説明
を省略する。シートバック１２の凹状部４２には、折り
畳み部材である子供用座板７８′及び側方支持部材８６
及び８８が設けられている６子供用座板７８′は水平方
向の軸心を中心として回転可能に取り付けられており、
また側方支持部材８６及び８８は略垂直方向の軸心を中
心として回転可能に取り付けられている。折り畳み部材
を収納する場合には、子供用座板７８′を凹状部４２内
に畳み込み、次いで側方支持部材８６及び８８を閉じる
。閉じられた側方支持部材８６及び８８は、ボタン付き
のバンド９０によって閉じた状態に保持される。折り畳
み部材を展開する際にはバンド９０を外し、子供用座板
７８′の底に設けられているハンドル９２を手前に引張
ればよい。側方支持部材８６及び８８は、第７〜９図に
示すようにシートバック１２に対して取り付けられてい
る。すなわち、シートバック１２のフレーム９３に固着
されたブラケット９４によって軸９５が支持されており
、この軸９５に側方支持部材８６の心材８６ａが回転可
能に取り付けられている。軸９５には側方支持部材８６
に対して常に折り畳み方向への力を作用するスプリング
９７が設けられている。側方支持部材８８についても上
記と同様の構造としである。子供用座板７８′は、第９
図に示すようにシートバック１２に対して支持されてい
る。シートバック１２のフレーム９３に取り付けられた
ブラケット９８に軸９９が支持されており、この軸９９
に子供用座板７８′の心材７８ａ′が回転可能に支持さ
れている。子供用座板７８′は、第１０及び１１図に示
すような機構によって展開した場合の固定位置が規定さ
れる。すなわち、第１０図に示すように、子供用座板７
８′の心材７８ａ′にはノブ１００ａによって軸方向に
移動可能な固定用軸１００が設けられている。ＩＭ定用
軸１００は、スプリング１０２によって常に第１０図中
で左方向の力を受けている。側方支持部材８６の心材８
６ａにブラケット１０２を介してソケットｌＯ４が取り
付けられている。ソケット１０４には固定用軸１００の
先端部が係合可能としである。

また、第１１図に示すように、子供用座板７８′の心材
７８ａ′の底面側には固定、ピン１２０が取り付けられ
ており、一方、側方支持部材８６の心材８６ａの固定ピ
ン１２０と対応する位置にはソケッｌ−１２２が取り付
けられている。固定ピン１２０はソケット１２２に係合
可能である。従って、固定用軸ｌＯＯがソケット１０４
と係合し且つ固定ピン１２０がソケッ）１２２と係合し
た状態で子供用座板７８′は固定される。固定用軸１０
０のソケ、ト１０４との保合を解除して折り畳みたい場
合には、ノブ１００ａを操作して、固定用軸１００を第
１０図中で右方向へ移動させればよい、なお、固定用軸
ｌＯ０と同様の固定用軸１Ｏ６が子供用座板７８′の対
称位置に設けられている。また、固定ピン１２０及びソ
ケッ）１２２についても同じものが対称位置に設けられ
ている。

子供用の座席として使用しない通常の使用状態において
は、シートバック１２はシートクッション１０の後部側
に固定され、また子供用座板７８′及び側方支持部材８
６及び８８は折り畳まれている。この状態では、通常の
車両用座席と全く同様に着座することができる。一方、
子供を着座させる場合には、シートバック１２をシート
クッション１０の前部側に移動させる。次いで、バンド
９０を外してハンドル９２を手前に引くと、子供用座板
７８′が凹状部４２から離れ、側方支持部材８６及び８
８を押し拡げつつ展開することができる。子供用座板７
８′をほぼ水平となる位置まで回転させると、固定用軸
１０Ｏがスプリング１０２の力によってソケット１０４
にはまり合う。また、同時に固定ピン１２０がソケット
１２２にはまり合う、こうすることによって、子供用座
板７８′の位置決め及び固定が確実に行なわれる。次い
で、子供を着座させ、第６図に示すように、シートベル
ト４６によって拘束すればよい。

この第２実施例においても前述の第１実施例と同様の効
果が得られる。この実施例によれば、側方支持を行なう
側方支持部材８６及び８８を比較的大きくすることがで
きるため、子供の支持を確実に行なうことができる。

（第３実施例）第１２及び１３図に本発明の第３実施例を示す。この第
３実施例は、第２実施例に対して、子供用座板をシート
クッションｌＯ上に支持する脚部材１１０を４＝Ｊ加し
たものである。すなわち、子供用座板７８″″の底部に
ブラケフ）１１２を介して脚部材１１０を回転可能に取
り付けである。脚部材１１０は折り畳んだ状態では子供
用座板７８〜の底面に密着させておき、子供用座席とし
て展開して使用する場合には第１２図に示すように回転
させる。脚部材１１０は、第１３図に示すように、ブラ
ケット１１２と接触して所定以上回転しないようにしで
ある。この第３実施例の場合には、子供用座板７８′″
上に着座した子供の重量は脚部材１１０を介してシート
クッション１０に対しても支持されることとなり、子供
用座板７８′″が確実に支持されると共に強度的にも有
利となる。

（へ）発明の詳細な説明してきたように、本発明による車両用座席は、シ
ートクッションと、シートバックと、シートバックをシ
ートクッションに対して前後方向に可動に支持するシー
トバック可動支持機構と、シートバックをシートクッシ
ョン後部を含む少なくとも２個所の位置でシートクッシ
ョンに対して固定可能なロック機構（説明した実施例で
はストッパ部材２６．２８及び固定用ピン３０．３２に
よってロック機構が構成される。なお、ロック位置を３
個所以上として子供の体の大きさに応じて停止位置を調
節するようにすることもできる。）と、シートバックの
背面に収納可能であると共に展開した状態では子供の体
を支持する子供用座席を構成する折り畳み部材と、ジー
ドパ、ツク背面側に設けられたシートベルトと、を有し
ているので、大人用の座席として使用する場合には通常
の座席とまったく同様の座り心地を得ることができ、ま
た子供用の座席として使用する場合には子供を安定した
状態で確実に座席に拘束することができ、安全であると
共に乗心地及び居住性が良く、しかも運転者が常に子供
を視界内ｉこ入れて監視することができるという効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従莱の車両用座席を示す図、第２図は本発明の
第１実施例である車両用座席を示す斜視図、第３図は第
２図に示す車両用座席を子供用として使用する場合を示
す斜視図１．第４図はロック機構を示す図、第５図は本
発明のｉ２実施例である車両用座席を示す図、第６図は
第５図に示す車両用座席を子供用に設定した場合を示す
図、第７図は第５図に示す車両用座席を子供用に設定し
た場合の側面図、第８図は側方支持部材を示す図、第９
図は第７図のｌＸ−１Ｘ線に沿う断面図、第１０図は第
７図のｘ−Ｘ線に沿う断面図、第１１図は第７図のＸＩ
−ＸＩ線に沿う断面図、第１２図は本発明の第３実施例
の側面図、第１３図は脚部材の斜視図である。１０・・φシートクッション、１２−・・シートバック
、１４・・Φシートバック可動支持機構、１６・・・ス
ライド部材、１８・Φ・リクライニング機構、２０・φ
魯すツク部材、２２・・・リンク部材、２４・・・案内
レール、２６・・・ストッパ部材、２８・・・ストッパ
部材、３０・・・固定用ピン、３２・・・固定用ピン、
４２・１凹状部、４６−−’−シートベルト、７８゜７
８’　、７８″″ｓｅａ子供用座板、８６．８８−・・
側方支持部材。特許出願人　日　産　自　動　車　株　式　会　社代理
人　弁　理　士　宮　内　利　行第１図第３図Ｌフ第４図第５図２第６図第７図１フ第１３図

Claims

【特許請求の範囲】ｌ、シートクッションと、シートバックと、シートバッ
クをシートクッションに対して前後方向に可動に支持す
るシートバック可動支持機構と、シートバックをシート
クッション後部を含む少なくとも２個所の位置でシート
クッションに対して固定可能なロック機構と、シートバ
ックの背面に収納可能であると共に展開した状態では子
供の体を支持する子供用座席を構成する折り畳み部材と
、シートバック背面側に設けられたシートベルトと、を
有する車両用座席。２、折り畳み部材は、シートバック背面下部に水平方向
の軸心を中心として回動可能に取り付けられた子供用座
板である特許請求の範囲第１項記載の車両用座席。３、折り畳み部材は、シートバック背面下部に水平方向
の軸心を中心として回動可能に取り付けられた子供用座
板と、シートバック背面に略垂直な軸心を中心として回
動可能に取り付けられた一対の側方支持部材とから成る
特許請求の範囲第１項記載の車両用座席。