JPS6012146A - ロ−ラミル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、垂直軸のまわりに回転する粉砕テーブル上に
供給した原料を、粉砕テーブル上面に向かって押圧され
る回転自在の粉砕ローラと、粉砕テーブルとの間で挟圧
破砕するローラミルの改良に係り、特に、振動の減少、
粉砕効率の向上を目的とするローラミルに関するもめで
ある。

セメントクリンカや高炉スラグの粉砕には、従来ボール
ミル等のドラムミルが用いられているが、かかるドラム
ミルは効率が低くランニングコストを押し上げ、非常に
不経済である。

このような点から近年比較的効率の良い上記ローラミル
をセメントクリンカや高炉スラグの粉砕に用いんとする
努力が行われている。

しかし、ローラミルの場合、ドラムミルのようにボール
等の粉砕媒体と原料との衝突、摩砕によって原料の粉砕
を行うものではなく、機台に支承された粉砕テーブルと
粉砕ローラとの間に噛み込んだ原料を、両者の挟圧力に
よって積極的に破砕するものであるから、粉砕ローラ等
に生じた振動は多くの場合機台に伝達される為、ドラム
ミルと較べて振動が大きいことがローラミルをセメント
クリンカ粉砕用に使用する上での障害となっている。

またローラミルはドラムミルに比して粉砕効率が良いこ
とは知られているが、現在のローラミルの効率はかなら
ずしも満足しうるものではなく、かなりの改善の余地が
あるものと考えられる。

上記のようなローラミルにおける振動、とりわけ粉砕ロ
ーラの振動によって発生する振動の原因には、大別して
原料の硬度又はその変化に起因して生じるものと、粉砕
原料の滑りによって粉砕ローラの半径方向に生じる所謂
自励振動とがあり、本発明は後者の自励振動の機械系全
体として低減を目的とするものである。

まず第１図乃至第４図を参照して上記自励振動の生じる
原因について説明する。

第１図は、従来の一般的なローラミルの構造を示す側断
面図であり、図中１は粉砕テーブルで、垂直軸２のまわ
りに図示せぬモータ等の駆動源により積極的に回転駆動
される。

粉砕テーブル１の上戸には、上記垂直軸２を中心とする
環状溝３が形成され、この環状溝３は図に示す如く下方
向に向かって陥没する円弧状の断面形状をなしている。

また粉砕テーブル１の上部には、その外周面４が上記環
状溝３に対向する一組の粉砕ローラ５ａ、５Ｉ、が環状
溝３との間の隙間６を介して環状溝３の方向へ押圧付勢
された状態で取り付けられている。

即ち粉砕ローラｓａ、ｓｂば、本体ケーシング７から粉
砕室８内へ挿入されたローラ軸９ａ、９ｂに回転自在に
支承され、ローラ軸９ａ、９ｂは本体ケーシング７外に
設けた水平軸１０ａ　、１０Ｉ。

に垂直内面において揺動自在に取り付けたアーム１１１
１．１１１．に固着されており、ストッパアーム１２に
螺着したボルト１３の先端がアーム１、．１　ａ（１ｌ
ｂ　）に当接することにより、粉砕ローラ５ａ、５トと
環状溝３との間の隙間６の幅の最小限界が設定されてい
る。

また上記−組のアーム１１ａ、１１１．の各先端部は、
緊張装置１４を介してロッド１５ａ、１５１）によって
連繋されている。

従っ°Ｃ粉砕テーブル１の上面中央部へ供給された原料
は、粉砕テーブル１の円錐状の上面形状及び粉砕テーブ
ル１の回転による遠心力によって外周方向へ、即ぢ環状
溝３内へ移動し、粉砕ローラｓａ、ｓｂと粉砕テーブル
１の間の隙間６に噛み込まれて挟圧破砕される。

但し一方の粉砕ローラ、例えば５ａに噛み込まれる原料
の層厚が厚すぎる場合には、粉砕ローラ５ａは緊張装置
１４の回動付勢力に抗して上方向へ逃げる向きに回動す
るため、その回動力は口・ノド１５ａ、緊張装置１４、
ロッド１５トを介して相手側の粉砕ローラ５トを取り付
けたアーム１１＋。

に伝達され、その粉砕ローラ５Ｊを環状溝３の方向へ押
し付け、原料の層厚の変化に応じて粉砕ローラ５．．５
．の押圧力が自動的に調整されるように構成されている
。

こうして粉砕ローラ５．．５．によって粉砕された原料
は、粉砕テーブル１の遠心力によって粉砕テーブルｌの
外周部へ移動し、粉砕テーブル１の外周を囲繞する上向
きのノズル１６から流出する上向きの空気流によって噴
き上げられ、粉砕室８の上部に設けた図示せぬ選別装置
によって粒度の選別が行われ、一定精度以下の微粉のみ
が粉砕室８外へ取り出され１．一定精度に達しない粗粉
は再度粉砕テーブルｌの上面へ戻され、粉砕処理される
。

ところで従来のローラミルでは、上記隙間６に入り込ん
だ原料Ｇは粉砕ローラ５と環状溝３との間で挟圧破砕さ
れるものであるから、挟圧時、原料Ｇに粉砕ローラ５を
支承するローラ軸９に直角の方向の押圧力が作用すると
共に、この押圧力に直角の方向の剪断力が作用し、剪断
力によって粉砕ローラ５ａ又は５１．が粉砕された微粉
状の原料上での滑、りを生じる。かかる滑りは原料粉末
の摩擦係数が小さい程頻発し、従って環状溝３内に過粉
砕さ・れた微粉が滞留した場合に著しい振動を生じ、逆
に粒度が比較的粗い粗粉で環状溝３内が満たされている
状態では、振動は生じない。

かかる自動振動は新たな原料の噛み込みと、その粉砕、
の都度化じるものであり、環状溝３に溜った原料の粒度
が細かい程、即ち摩擦係数が小さく、粉砕ローラ５に滑
りが生じやすい場合程発生しやすく、１．極端・な場合
には運転不能に陥る。

ローラミルの場合、原料の粉砕は粉砕ローラ５を正面か
ら見た第２図に示す如く、圧縮が完了したローラ直下の
点１６で行われるのではなく、粉砕テーブル１の進行方
向後方の噛み込み点１７（ローラ中心からβだけ後方の
点）において行われるものであり、粉砕ローラ５を平面
的に見た第３図に示す如く、上記噛み込み点１７におけ
る粉砕テーブル１の回転方向（接線方向）周速Ｆ３に対
して粉砕ローラ５の外周面の回転方向の周速Ｆ４は角度
αの分だけずれており、このずれ角度αに対応して噛み
込み点１７の直下の原料にはＦ５の方向の剪断力が働く
ことになり、この剪断力Ｆ。

によっても原料と粉砕ローラ５との間に滑りを生じ、こ
れが自励振動を増大させていると考えられる。

このように粉砕ローラ５の自励振動の要因は粉砕ローラ
５と環状溝３内の原料粉末との滑りによるもので、これ
は環状溝３の底部ち溜った原料は粒度が細かくなるにつ
れて遠心力の作用が低下し、しかも環状溝３の底部に付
着して環状溝３がら流出せず、ますまず過粉砕を受けて
その粒度が細かくなり、粉砕ローラ５を滑らせるからで
ある。

また従来のローラミルでは、上記し゛たように粉砕原料
が粉砕テーブルの環状溝内に滞留して過粉砕となり、こ
れがローラミルの粉砕効率を低下させる一因となってい
る。

本発明は上記の点に鑑み、粉砕テーブルの環状溝内に滞
留する微粉の環状溝内におけるローラ軸方向の流れを阻
止して環状溝外への排出を促進することにより過粉砕を
防止して自励振動の減少及び粉砕効率の向上を図らんと
するもので、その要旨とする処が、粉砕テーブル上に供
給された原料を、該粉砕テーブルと、粉砕テーブル上面
に向カって押圧された粉砕ローラとの間で挟圧して粉砕
するローラミルにおいて、原料中に多数の鋼球を混入し
た点にあるローラミルを提供するものである。

続いて第４図以下の添付図面を参照して本発明を具体化
した実施例につき説明し、本発明の理解に供する。

ここに第４図は本発明の一実施例に係るローラミルの粉
砕ローラ及び粉砕テーブル部分の側面図、第５図は粉砕
ローラの粉砕部分を正面から見た概略正面図である。尚
第１図乃至第３図に示した構成要素と共通の要素には同
一の符号を使用する。

第４図に示したのは、粉砕テーブル１の上面に穿った環
状溝３に向かって押圧される粉砕ローラ２５の外周面２
４が太鼓状に形成されたローラミルであり、ローラ軸９
を含む垂直面で切断した環状溝３の断面形状が下方に向
かって陥没する円弧状をなし、且つ、これに対向する粉
砕ローラ２５の外周面２４の同じ垂直面で切断した断面
形状が円弧をなすローラミルである。。

上記環状溝３内には予め適当な大きさの鋼球Ｂを多数収
容しておく。鋼球Ｂの大きさは環状溝３と粉砕ローラ２
５の外周面２４とめ対向部分に生じる隙間２６の厚さＤ
に等しいか、又はそれより若干大きいか若しくは若干小
さく形成しておく。

また粉砕された原料を吹き上げるためのノズル１６の出
口部には前記鋼球Ｂの外径より小さい内径の通気孔２７
を有するスクリーン２８を取り付け、ノズル１６内への
鋼球βの侵入を防止する。

本発明においては上記したように環状溝３内に多数の鋼
球Ｂを収容し環状溝３′内へ流入する原料と混在させた
ものである。従って原料が第５図に示すように粉砕ロー
ラ２５と環状溝３との間に噛み込まれて行くと、同時に
鋼球Ｂも両者の間に噛み込まれていき、噛み込まれ鋼球
Ｂが環状溝３の底部に付着した微粉の塊を砕き、且つ微
粉を粉砕テーブル１の半径方向外側へ押し出す。

押し出された原料はスクリーン２８から吹き出される空
気流子こ乗って上昇し、比較的粒度の大きい粗粉は第４
図に矢印２ｇで示すように自重によって粉砕テーブル１
の上面に戻り、比較的粒度の細かい微粉は矢印、３０で
示すよに、空気流に乗ってそのまま上昇し、図示せぬ選
別装置による選別作用を受ける。

このように鋼球Ｂが強制的に環状溝３内で転動すること
によって、環状溝３の底部に付着した細粉が粉砕テーブ
ルｌの半径方向外方向へ押し出され、環状溝３円に過粉
砕された微粉が滞留することが無く、環状溝３内の原料
に対して粉砕ローラ′２５が滑って自励振動を生じるよ
うな不都合がない。

上記実施例においては断面円弧状の環状溝３に太鼓状の
粉砕ローラ２５を押圧するローラミルについて述べたが
、本発明の適用されるローラミルは上記の形式に限定さ
れるものではなく、粉砕ローラが円筒状のものや、鼓状
のものなど、種々のローラミルに適用可能である。

本発明は以上述べたように、粉砕テーブル上に供給され
た原料を、該粉砕テーブルと、粉砕テーブル上面に向か
って押圧された粉砕ローラとの間で挟圧して粉砕するロ
ーラミルにおいて、原料中に多数の鋼球を混入したこと
を特徴とするローラミルであるから１．粉砕ローラと粉
砕テーブルの環状溝との間で挟圧粉砕された原料が速や
かに環状溝から排出され、原料の過粉砕がないので粉砕
ローラの滑りによる自励振動が防止され、且つ粉砕効率
が向上するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のローラミルの側断面図、第２図は粉砕状
態を説明するための粉砕ローラの正面図、第３図は同粉
砕ローラの平面図、第４図は本発明の実施例に係るロー
ラミルの粉砕ローラと粉砕テーブルの関係を示す側断面
図、第５図は粉砕ローラの粉砕部分を正面から見た概略
正面図である１・・・粉砕テーブル　３・・・環状溝９
・・・ローラ軸　２４・・・外周面 ２５・・・粉砕ローラ　２６・・・隙間２７・・・通気
孔　２８・・・スクリーンＢ・・・鋼球。 出願人　株式会社　神戸製鋼所 小野田セメント株式会社 代理人　弁理士　本庄武男 第２図 第３図 ＼ ／ ／ 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 粉砕テーブル上に供給された原料を、該粉砕テーブルと
   、粉砕テーブル上面に向かって押圧された粉砕ローラと
   の間で挟圧して粉砕するローラミルにおいて、原料中に
   多数の鋼球を混入したことを特徴とするローラミル。