JPS6012031B2 - ビリルビンオキシダ−ゼの製造法 - Google Patents

ビリルビンオキシダ−ゼの製造法

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JPS6012031B2
JPS6012031B2 JP56045503A JP4550381A JPS6012031B2 JP S6012031 B2 JPS6012031 B2 JP S6012031B2 JP 56045503 A JP56045503 A JP 56045503A JP 4550381 A JP4550381 A JP 4550381A JP S6012031 B2 JPS6012031 B2 JP S6012031B2
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JP
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bilirubin oxidase
bilirubin
oxidase
producing
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JP56045503A
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憲彰 田中
澤夫 村尾
正明 横江
忠彦 犬飼
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Amano Enzyme Inc
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Amano Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、不完全菌の一種であるミロセシウム属菌を培
養し、培地中にビリルビンオキシダーゼを産生せしめた
後、これを採取するところのビリルビンオキシダーゼの
製造法に関するものである。
従来、ビリルビンに応する酵素としては、ラット、ギー
ニアピッグ等の動物脳中に存在することが知られていた
が、その酵素的性質は明らかにされていない。
又、最近、動物以外にも、きのこの一種であるアグリカ
ス属菌にビリルビンを酸化する作用を有する物質の報告
(侍開昭54一151193)がある。がしかし、この
ものの酵素的性質も全く明示されていない。従って、ビ
リルビン反応酵素の存在は知られているとは云うものの
、酵素の性質等については未知のものであり、国際酵素
分類にも未だ登録されていない状態である。
しかしながら、ビリルビンオキシダーゼは、将来、医学
、診断用試薬等への利用が大いに期待されるものである
。本発明者等は、広く自然界よりビリルビンに反応する
酵素生産菌を求め、鋭意検討した結果、不完全菌のミロ
セシゥム属に属する一菌株がビリルビンを酸化する酵素
生産能を有することを見し、出し、この酵素を精製し、
諸性質を調べることに成功し、はじめてビリルビンオキ
シダーゼを明らかにすることができたものである。
更に、検索を続けたところ、ミロセシウム属の保存菌株
においても、同じ酵素を生産することが分った。本発明
は、これらの知見により完成されたものであり、本発明
者等がスクリーニングして得たピリルピンオキシダーゼ
生産菌はミロセシウム・ベルカリア MT−1で、工業
技術院微生物工業技術研究所にMyrothecium
vermcariaMT−IFERM−P No.59
18として寄託されている。
次に、MMo仇ecjmmvenucariaMT−1
の菌学的性質を示す。■ 形態学的性質 菌糸は、無色〜白色、猪面、隔壁あり、幅1.5〜3.
0〆である。
分生子形成構造は、暗いオリーブ色〜黒緑色の分生子座
上に集る。分生子柄は、子座層から形成され、繰り返し
分岐し、それぞれの分岐部で2〜4本の分枝を生じ、最
後の分枝上にフイアラィドを着生、無色〜白色、隔壁あ
り。フィアラィドは3〜6本が輪生、互いに密着し平行
した層となる。円柱形、11.5−18.0仏×1.5
〜2.0ムである。分生子はフィアロ型分生子、級錘形
、7.0−8.0仏×2.0−3.0山、一端はとがり
、他端は裁断状、とがった先端上に扇形の付属物が認め
られる。子座上に暗いオリーブ色〜黒緑色の粘塊となっ
て集まる。曲 生育状態 ■ 麦芽エキス寒天培地 生育はやや抑制的である。
菌株は無色〜白色、羊毛状である。
分生子形成構造は暗いオリーブ色〜黒緑色の分生子座に
集まる。無色の分泌物が形成される。集落裏面はうす黄
〜うす黄茶色である。■ バレィショ・ドウ糖寒夫培地 生育は速やかである。
菌糸は無色〜白色、羊毛状である。分生子形成構造は、
暗いオリーブ色〜黒緑色の分生子座に集まる。無色の分
泌物が形成される。集落裏面は、うす黄茶〜にぶ黄であ
る。‘C} 生理的性質 ■ 最適生育条件 温度は3000付近がよく、pHは5〜7がよい。
■ 生育の範囲 8030で生育する。
370で生育するが45qoでは生育しない。
pHは35〜9.5で生育する。以上の諸性質から、本
菌株は、有性生殖器官が認められないので、不完全菌類
に分離される。さらに分生子殻(pycnidMm)、
分生子堆(acesvul船)が形成されないので不完
全菌類の中でも線菌類(Hyphomycetes)に
属することが判明した。バ ロ ン〔Barron,G
,L,The,Ce肥ra ofHyphomycet
es from soil , William
&Wilkins,鞠ltimore(1968)〕に
従って検索すると、■フイアロ型分生子を形成する。
■分生子座を形成する。■分生子は紡錘形で隔壁がない
。■分生子は暗いオリーブ色〜黒緑色の粘塊となる等に
よりミロセシウム属(Myrothec;肌m属)に分
類される。種については、ツロツク〔Tulloch,
M.Thegen雌 MMomeci肌m Tode
ex Fry Mycol.PapCM1,No.13
0,1一42(1972)〕に従って検索すると、■剛
毛を形成しない。
■分生子の長さは10山以下である。■分生子表面は、
綿状ではない。■フィアラィド‘ま円柱形である。■先
端が球状の周縁菌糸を形成しない。■分生子は紙錘形で
一端に扇状の付属物をつける。以上の諸性質によって、
本菌株はミロセシウム・ベルカリア(Myrothec
immvermcaria)属するものと同定された。
本発明におけるビリルビンオキシダーゼ生産菌の例示と
しては更に次の菌株があげられる。
Myrothecimm vermcaria IF0
6113Myr。theCi山m VermCaria
IF。6133Myrothecimm vermc
ariaIF06351Myrothecimm ve
rmcaria IFO9056Myrothecim
m cinctmm IFO9950Myrothec
imm roridumIFO9351本発明において
、ビリルビンオキシダーゼ生産菌株を培養する好適な培
地としては、炭素源、窒素源、無機物、その他栄養素を
程よく含有する培地ならば、合成培地、天然培地のいず
れにても使用可能である。
なお本発明のビリルビンオキシダーゼは、銅酵素である
ため、硫酸鋼の添加がより好ましく、例えば5ppmの
添加により約70%も酵素生産の増大が認められる。培
地は液状でも固状でもよいが、通常液体培地を使用する
のが工業的に有利である。
そして液体培地による培養においては、静暦培養法、雌
梓培養法、通気培養法など適宜選択し得るが、大量に培
養するには、深部通気培養によるのが有利である。培養
温度は、20〜3500にて48〜11畑時間培養する
こうして培養液中にビリルビンオキシダーゼが著量生成
する。
そして生産蓄積されたビリルビンオキシダーゼは、次の
ごとき方法で精製される。まず培養液を菌体分離し、0
.8飽和まで硫安を加え、一晩5℃に放置後、沈澱部分
を溶解し、ィン交換水を用い、5℃で十分透折する。透
析終了後、透折内液に活性炭を0.7%量添加し、炉適
する。該炉液のpHを7.4に調整し、さらに活性炭を
0.2%量を添加し、炉遇する。
この炉液を0.棚アンモニア水でpH9.3に調整後、
あらかじめ0.018MNa2C03一NaHC03緩
衝液で平衡化したQAE−Sephdex A一50の
カラムクロマトグラフイーにかけ、ピリルビンオキシダ
ーゼを吸着せしめ、洗浄後、同緩衝液(0〜0.乳M)
でグラジェントに港出し、活性画分を分子量1000の
アミコン膜で脱塩濃縮し、さらに0.09MNa2C0
3−NaHC03緩衝液で平衡化したセフアデックスG
−100のカラムクロマトグラフィーにチャージし、溶
出してくるビリルビンオキシダーゼ活性画分を集め凍結
乾燥を行うことにより精製ビリルビンオキシダーゼを得
る。次に、本発明において得られるピリルビンオキシダ
ーゼの理化学的性質を示す。
‘1} 作用:ビリルビンを分子状酸素の存在下に酸化
し、緑色物質、淡緑色物質を経て淡紫色物質を生成する
も過酸化水素を生成しない。
‘2} 基質特異性:ビリルビンおよびビルベルジンを
酸化する。
但しビルベルジンの酸化速度は、ビリルビンの場合に比
して約1/50である。‘3’至薄pH:pH8.の寸
近にある。‘4ー pH安定性:pH5〜10.5では
、3700、6粉ご処理しても95%以上残存活性があ
る。
{5)至適温度:40qo付近にある。
側 温度安定性:0.1M燐酸緩衝液(pH8.0)の
酵素溶液の場合、50q○、15分処理すると90%以
上の残存活性を示す。
700015分では失活する。
(7} 375nmおよび460nm付近に極大吸収が
ない。(8} 等電点:4.11である。(91 分子
量:52000(セフアデツクスG−100のゲルロ過
法による)。
OQ 本酵素は銅を含んでいる。
次に本発明の試験例および実施例を示すが、次に、ここ
に用いたビリルピンオキシダーゼ活性の測定法について
述べる。
EDTA1mMを含む0.2Mトリス−塩酸緩衝液(p
H8.4)250の‘にビリルビン5の9を溶かした液
2.0の‘と酵素標品0.2泌をセルに供し、37q0
で反応させた後、初速度を測定する。
即ち44仇mでの吸光度を光度計で経時的に追っていき
、1分間当り52.の.Dを減少させた場合を5山′の
‘とする。本方法によりビリルビン活性を求めるための
標準曲線を第1図に示す。試験例 1 ミロセシウム・ベルカリアMT−1、FERM−P N
o.5918及びミロセシゥム属に属する保存菌株を用
いてビリルビンオキシダーゼ生産能を調べた。
培地としてグルコース・ジャガイモ培地(ジャガイモ4
00gに水1そを加え煮沸し、冷却後、ガーゼで炉適し
、炉液を1のこメスァップしたものにグリコース1%を
加えpHを5.8に調整して作製)を各100叫を用い
500私の坂口フラスに入れ、各保存菌株を接種し、2
5qoにて各時間培養し、培養液中のビリルビンオキシ
ダーゼ活性を調べた。その結果を表1に示す。表 1 表1の結果より明らかの如く、Myrothecimm
vermcariaMT−I FERM−PNo.59
18以外にもMyrothecium verru
carla IF06113Myrothecjm
m venucarla IF06133My
r。
theCi印m VerruCana IF。
6351MymtheCi山m Ven山Cana
IF。
9056MymtheC;山m r。
idum IF。9531・Myr。theCiumc
inct肌m IFO9950にビリルビンオキシダ−
ゼ生産能があることが判る。実施例 1 Myrothecjum venMariaMT−1、
FERM−PNo.5918を試験例1の記載のグルコ
ース・ジャガイモ培地100の‘を500肌坂口フラス
コに入れたものに接種し、2500で72時間振濠培養
(15比pm)し、得られた種培養物を、あらかじめ1
0そ容量のジャーフアメンターに殺菌した7そのグルコ
ース・ジャガイモ培地及び消泡剤アデカノール0.07
%添加したものの中に接種する(接種量は2%)。
培養温度25午○、櫨拝25仇pm、通気量6そ/mi
nの条件で6観音間培養し、培養終了後、除菌し、培養
炉液3000Mを得る。
このもののビリルビンオキシダーゼ活性は19.肌′の
【であった。実施例 2Mのo仇eciumvenMa
riaIF06133を用いて実施例1と全く同様に処
理し、7その培地よりビリルビンオキシダーゼ活性14
.0u/泌を含む培養液3500の上を得た。
実施例 3 MMotheciumroridumび09531を用
いて、実施例1と全く同様に処理し、7その培地よりピ
リルビンオキシダーゼ活性7.5u/の‘を含む培養液
3300の‘を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のビリルビンオキシダーゼ活性を求め
るための標準曲線を示す。 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ミロセシウム属に属するビリルビンオキシダーゼ生
    産菌を培養し、培地中にビリルビンオキシダーゼを産生
    せしめ、これを採取することを特徴とするビリルビンオ
    キシダーゼの製造法。
JP56045503A 1981-03-30 1981-03-30 ビリルビンオキシダ−ゼの製造法 Expired JPS6012031B2 (ja)

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