JPS601084Y2 - 容器の蓋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は容器の蓋に関し、容器内へ収納された内容物
の温度による影響を阻止して反り返り等をなくせるよう
にしたものである。

従来より容器の蓋として中空成形された合成樹脂からな
るものは、容器内へ収納された内容物が冷たい場合或は
熱い場合にそれぞれの温度による影響を受け、収縮或は
膨張を来たして内側或は外側へ反り返ることが多く、特
に蓋形状が矩形の場合はどその反り返りが顕著になるも
のであった。

そのため、容器との嵌合による気密度が失なわ社、内容
物に対しても好ましからざる結果を招来するおそれがあ
った。

寸こで、この考案にあっては、上記の如き蓋の欠点を解
消できるようにしたものであり、その構成としては、中
空成形にて形成され、全体が中空状の矩形をなす合成樹
脂製の外装体には、中空内部に合成樹脂発泡体を注入形
成しており、さらに外装体の下面には長手方向とは直交
する方向に沿う複数のリブを一体に形成してなることを
特徴としている。

次いで、この考案の実施態様について図を参照しながら
以下に例示する。

蓋Ａのうち、１０は全体が中空状の矩形をなす外装体で
あり、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂にて
中空成形されたものであり、この外装体１０の内部には
ポリウレタン発泡体等の合成樹脂発泡体２０を注入形成
しており、１１はその注入口を閉塞しているキャップ等
の閉塞物である。

さらに１２は外装体１０の下面に一体に形成されである
複数のリブであり、適宜間隔をあけて長手方向とは直交
する方向に沿って形成されている。

上記リブ１２については容器（図示せず）の容積内へ出
張ることのないよう外装体内方側へ凹入形成されている
のが好ましく、その形状としては断面角形（第２図参照
）或は断面弧形（第８図参照）のほか、断面波形による
凹凸リブ（第４図参照）からなる場合などを例示できる
。

なお、図示した外装体１０の上面は縁部を除いて中央部
分が浅く凹入形成されているが、実施上は上面全体が平
坦なもの、その他既知の蓋上面形状で自由に実施できる
。

上記のごとき構成のこの考案によると、外装体１０の内
部に合成樹脂発泡体２０を注入形成して充実させている
が、外装体１０は中空成形にて形成されていて、しかも
全体が矩形をなすものであるからどうしても容器内の内
容物が冷たい場合或は熱い場合に温度による影響で内外
へ反り返ろうとするが、上記外装体１０の下面には長手
方向とは直交する方向へ複数のリブ１２を一体に形成し
ているので、上記反り返りの発生も少なく、常に蓋の全
体を反り返りの少ない適正な状態に維持し、容器に対す
る被着状態を良好にし、気密度を損なうおそれも解消さ
れることになる。

従って、この考案によれば冷たい内容物或は熱い内容物
を収納する容器用の蓋として非常に好適品を提供できる
ことになる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施態様を例示するものであり、第１図
は下面を表側に向けた状態の斜視図、第２図は前図■−
■線において下面を下側にした状態の断面図、第３図お
よび第４図は変更例の第２図と同状態における断面図で
ある。 Ａ・・・・・・蓋、１０・・・・・・外装体、１２・・
・・・・複数のリブ、２０・・・・・・合成樹脂発泡体
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 中空成形にて形成され、全体が中空状の矩形をなす
   合成樹脂製の外装体には、中空内部に合成樹脂発泡体を
   注入形成しており、さらに外装体の下面には長手方向と
   は直交する方向に沿う複数のリブを一体に形成してなる
   ことを特徴とする容器の蓋。 ２ リブが断面角形に外装体内方側へ凹入されたものか
   らなる上記実用新案登録請求の範囲第１項記載の容器の
   蓋。 ３ リブが断面弧形に外装体内方側へ凹入されたものか
   らなる上記実用新案登録請求の範囲第１項記載の容器の
   蓋。 ４ リブが断面波形の凹凸リブからなる上記実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の容器の蓋。 ５ 外装体がポリエチレン、ポリプロピレン等にて形成
   されてなる上記実用新案登録請求の範囲第１項記載の容
   器の蓋。 ６ 外装体内部に注入形成した合成樹脂発泡体がポリウ
   レタンからなる上記実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の容器の蓋。