JPS60104394A - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術性！？］ 本発明は感熱転写記録媒体に関し、詳しくは、光沢を消
した色素転写像を得ることができる感熱転写記録媒体に
関する。

［従来技術］ 感熱転写記録媒体は従来からサーマルプリンターやサー
マルファクシミリ等によってｆ！ｆ通紙の如き記録シー
ト」−に画像を転写し形成するための記録媒体として使
用されている。この感熱転写記録媒体は、支持体上に、
少なくとも１層の色材層を治しており、色材層としては
、例えば顔料等の色素からなる着色剤と熱溶融性物質と
を含有する層等が知られている。また、支持体としては
、この１−に塗設された色材層から得られる色素転写画
像の良好な再現性を得るため、表面平滑性および寸１ノ
、安定性に優れているフィルム類等が用いられている。

かかる従来の感熱転写記録媒体から得られる色素転写像
（印字像）は、表面が極めて平滑で光沢を有しているた
め、記録を長時間に亘って読む必要かある場合、著しく
目を疲れさせると共に、光諒の具合によっては色素転写
像か兄えない、といフ欠点がある。この点、特開昭５６
−１６４８９１号公報では、色材層中にツヤ消し剤を混
入させることを提案している。しかし、この技術によれ
ば、ツヤ消し剤の混入が色材層に影響を及ぼして高儂度
の色素転写像を得ることが困難になる場合がある、とい
う欠点がみられる。

そこで、禾発明者は、支持体の表面を粗面化してこの粗
面支持体上に色材層を塗設し、該色材層から得られる色
素転写像の表面を粗面化しようと試み、先きに特許出願
した（昭和５８年１１月１０日付昔詐願（Ｄ）発明の名
称：感熱転写記録媒体）。しかるに、支持体には、感熱
転写記録媒体の支持体としては、耐熱性および寸法安定
性のみならず、感熱転写記録媒に関する高転写性等の諸
特性が要求されるので、支持体を粗面化し、この粗面表
面１−に直接色材層を塗設することは、必ずしも好まし
いことではない、ということか判った。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、いわゆる中間層を設けることによって
、光沢のない色素転写像を得ることができるようにした
感熱転写記録媒体を提供することである。

本発明の別の目的は、本明細書の以下の記述によって明
らかになるであろう。

〔発明の要旨］ 木発明者は、鋭意研究を続けた結果、支持体上に感熱転
写性色材層を有する感熱転写記録媒体において、該色材
層と支持体との間に剥離性層が設けられており、該剥離
性層の表面が、光沢度２０％以下、好ましくは１０％以
丁の色素転写像を得られるあらさを有することによって
上記目的が達成されることを見出し、本発明に至った。

［発明の構成］ 以下、本発明について更に詳述する。

Ａ、／ｉ、Ｉ５Ｉの移熱転写記録奴体は支Ｉ−γ体上に
少なくとも未発明の剥離性層および色材層を有しており
、該色材層が本発明の剥離性層上に塗設されている構成
を有している。

本発明の剥離性層はその表面が、光沢度２０％以ト、々
ｒましくは１０％以下の色素転写像を得られるあらさを
有する。ここに光沢度は、対象とする感熱転写記録媒体
をサーマルプリンター（発熱素子富度８ｄｏｔ／ｍｍの
薄膜型ラインサーマルへ・ンドを搭載した高速型プリン
ター。）を用い、へ・ンク試験機による平滑度試験（Ｊ
ＩＳ　Ｐ　８１１９）で３００ｓｅｃ以上の普通紙に記
録（印字）した場合に得られる色素転写像を、ＪＩＳ　
Ｚ　８７４１記載の方法を用いて７５°Ｃの角度で測定
した光沢度を示す。本発明内の光沢度を得るための目安
として、例えば、中心線平均あらさくＲａ）の値が０．
０２５〜０．５０川ｍの表面粗度をもつ剥離層上に色材
層を塗設すればよい。なお、Ｒａが０．５０ｇｍを越え
る場合は転写不良を起して印字にかすれを生じたり高濃
度の色素転写像を得るのが困難になったりする場合があ
る。

本発明の剥離性層は、記録の際にその上の色材層が剥離
され杵通紙のような記録シート上に転写されるように、
即ち、記録時に自らは支持体に接着したままで、色材層
のみをその境界から剥離することが１能な剥離性物質に
よって形成される。

本発明の剥離性層は例えば、エチルセルロース、アセチ
ルセルロースの如きセルロース誘導体、ワックス、ロジ
ンの如き天然樹脂、ポリオレフィン樹脂、ビニル樹脂、
シリコーン樹脂の如き合成樹脂等の単体または混合物を
、溶液状態あるいは溶融状態で支持体上に塗布して形成
することができ、特に、剥離性物質として、フッ素系化
合物、シリコンオイル、ポリプロピレン、ポリエチレン
を用いることが好ましい。

剥離性層に本発明のあらさをもたせる技術は、電気的処
理、物理的処理または化学的処理のいずれであってもよ
く、これらの処理を２以上併用してもよい。具体的には
、（Ｖ支持体」−に塗設された剥離性層を砂目立て処理
、プレス加工処理、プラズマ放射処理または薬品処理す
ること、（リポリメチルメタクリレート樹脂の微粒子（
直径０．１〜１、Ｑｇｍのもの）等からなるマット剤を
剥離性履用塗布液中に含有させておき、該塗布液を支持
体上に塗布すること、伸〉本発明のあらさを有する支持
体上に剥離性層を薄膜（０，０１〜１牌ｌ）に塗設して
支持体」二のあらさが剥離性層の表面あらさとして其現
化されるようにすること（このような支持体のあらさを
得るには、前記■または＋２）の技術を支持体に適用し
てもよいし、支持体製膜時に型付によって粗面化しても
よいし、エンボス加工によってもよく、その方法は問わ
ない。）等を挙げることができる。

本発明の剥離性層は３ｐｍ以下、より好ましくは２ｐｍ
以下、特に好ましくは０．０３〜Ｉｇｍとするのかよい
。

本発明の色材層は少なくとも着色剤および熱溶融性物質
を含有する。

未発明の色材層に含有させる着色剤は、従来公知の色素
の中から適宜選択すればよく、直接染料、酸性染料、ｆ
ＪＩ基性基材染料散染料、油溶染料等の中から選べばよ
い。本発明の色材層に用いる色素としては、熱溶融性物
質と共に転写（移行）可能な色素であればよいので、上
記の他、顔料であってもよい。

本発明の色材層にはｌ又は２以上の熱溶融性物質が含有
される。この熱溶融性物質としては、従来公知の熱溶融
性物質が特別の制限なく使用できる。

本発明に好ましく用いられる熱溶融性物質は、軟化点（
環球法による測定値）又は融点（４ＩＩ木ＭＰＪ−２型
による測定値）が＋　２０　’Ｏ以下のもの、特に好ま
しくは融点が４５〜１２０　’Ｃｉのものである。

本発明に好ましく用いられる熱溶融性物質の具体例とし
ては、例えばパラフィンヮー、クス、マイクロワックス
、ポリエチレンワックス等のパラフィン系ワックス類、
ミツロウ、カルナバワックス、木ロウ等の天然ワックス
類、ヘキストワックス等のエステル系ワンラス類、ステ
アリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、ミリスチン酸、１
．２０−エイコサンニ酸等の高級脂肪酸類、ステアリル
アルコール、パルミチルアルコール等の高級アルコール
類、ステアロアミド、オレオアミド、パルミチロアミド
等の高級アミド類、ブチルステアレーＩ・、エチルパル
ミテート、ミリスチルステアレート等のエステル類等を
挙げることができる。

本発明の色材層および剥離性層には上記成分の他、各種
添加剤が含有せしめられてもよい。

色材層を支持体上に塗設された剥離層の上にソ／ｌ／ベ
ントコーティングまたはホットメルトコ−ティング は当業界において公知であり、これらの技術は本発明に
も用いることができる。例えばその塗布液を、リバース
ロールコータ−法、押出コーター法−、グラビアコータ
ー法やワイヤパー塗布法等、公知の任意の技術を用いて
ンルベントコーティングし、その後溶媒を除去すること
によって１５＃Ｌ．ｍ以下の色材層を塗設することがで
きる。本発明の剥離層の塗設も上記色材層の塗設技術と
同様にして行うことができる。

なお、本発明の感熱転写記録媒体に用いられる基材とし
ての支持体は、耐熱強度を有し、寸法安定性の高い支持
体が望ましい。１耐熱強度としては、サーマルヘッド等
の熱源の加熱温度により軟質化、可塑化しない支持体と
しての強靭さを保持する強度と寸法安定性を必要とする
。材料としては、例えば、普通紙、コンデンサー紙、ラ
ミネート紙、コート紙等の紙類、あるいはポリエステＪ
し、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレンテ
レフタ−レート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ
イミド等の樹脂フィルム類および紙−樹脂フィルム複合
体、アルミ箔等の金属シート等がいずれも好適に使用さ
れる。支持体の厚さは良々ｒな熱伝導性を得る上で通常
約６０ＬＬ１１以下、特に２〜２０ｇｍであるのが好ま
しい。なおまた、本発明の感熱転写記録媒体は、その支
持体裏面側の構成は任意である。

〔発明の効果］ 本発明によれば、支持体上に感熱転写性色材層を有する
感熱転写記録媒体において、該色材層と支持体との間に
剥離性層が設けられており、該剥離性層の表面が、光沢
度２０％以下の色素転写像を得られるあらさを有するの
で頭足した本発明の目的を達成でき、長時間に亘って読
んでも目を疲れさせないし、かつ支持体に特別の制限（
条件）を加えることなく、光沢のない色素転写像を得る
ことか可能である。

なお、支持体を粗面化する技術が特開昭５５−５５８８
７号および同５８ー１６８８９号各公報等に開示されて
いるが、これらの発明は、色材層との接着性を向上させ
る技術であって、本発明における剥離性層の粗面化技術
とは、その技術思想を全く異にするものである。即ち、
前者の公報に記載の発明は多数回記録（印字）を目的と
した技術であり、後者の公報に記載の発明は解像力の向
１、を目的とした技術であり、光沢のない色素転写像を
得ることを目的とする未発明とは技術的基盤が相異なる
ものである。

［実施例］ 以下実施例を挙げるが、未発明の実施態様がこれらに限
定されることはない。なお、以下に用いる「部」とは「
重量部」を示す。

実施例　ｌ 厚さ６μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム支持
体の一方の表面に研磨材を使用して凹凸を形成し、粗面
（Ｒａ＝　０．３０ｐｎ＋）化した。この粗面１；にシ
リコンオイル（商品名ＫＦ９Ｂ信越化学社製）の剥離性
層を膜厚的０．１ｇｍで塗設した。さらに剥離性層上に
、カルナバワックス３０部、パラフィンワックス４０部
、低分子量ポリエチレン（分子量４００）１５部、カー
ボンブラック１５部からなる色材層を乾燥膜厚３．０ｕ
Ｌｔｓになるように塗設して、未発明の感熱転写記録媒
体試料■を得た。

一方、比較のため、上記試料■において、粗面化しない
支持体上に剥離性層を設けたことのみ異ならせ、比較の
感熱転写記録媒体試料（りを得た。

この試料中およびくりを高感度のサーマルプリンター（
発熱素子密度８ｄｏｔ／ＩＩ＋ｉの薄膜型ラインサーマ
ルヘッドを搭載した試作機）を用いて普通紙上に印字し
た。その結果、試料■を用いた場合、光沢がない鮮明で
かつ耐改ざん性および保存性にすぐれた色素転写像が得
られた。この色素転写像をＪＩＳ　Ｚ　８７４１記載の
方法を用いて７５℃の角度で光沢度を測定したところ６
．８％であった。一方、上記試料（シ）の場合、光沢の
ある見にくい印字像しか得られなかった。実施例１と同
じ測定方法を用いて光４パ度をＪｌｌｌ定したところ２
５％であった。

実施例　２ 厚さ６Ｗｍのポリエチレンテレフタレートフィルム支持
体上にポリビニルビチラール樹脂８０部およびシリコン
変性ワックス（商品名Ｘ−２２−８００信越化学社製）
２０部からなる剥離性層を厚さ　ｌｐｍで塗設した。こ
の表面に凹凸型を押し当てて、粗面（Ｒａ−０，２２ｐ
Ｌｍ）化加工を行った。次いで、このＬに、試料Φと同
じ組成の色材層を３ｐｍの厚さに塗設して、未発明の感
熱転写記録媒体試料■を？［ｔた。

一方、比較のため、剥離性層表面を粗面化しなかったこ
と以外は試料（ネ）と同じにして比較の感熱転写記録媒
体試料■を得た。

この試料（ネ）および（Φを用いて実施例１と同じにし
て記録を行った。その結果、未発明の感熱転写記録媒体
試料■を用いたときは光沢がなくて見易い色素転写像が
記録されたのに対して、試料〈４）を用いたときは表面
にツヤがあって見苦しい色素転写像しか得られなかった
。

特許出卯大　小西六写真工業株式会社 代　理　人　弁理士　坂　口　信　昭 （ほか１名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 支持体上に感熱転写性色材層を有する感熱転写記録媒体
   において、該色材層と支持体との間に剥離性層が設けら
   れており、該剥離性層の表面が、光沢度２０％以下の色
   素転写像を得られるあらさを有することを特徴とする感
   熱転写記録媒体。