JPH01123790A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH01123790A
JPH01123790A JP62280983A JP28098387A JPH01123790A JP H01123790 A JPH01123790 A JP H01123790A JP 62280983 A JP62280983 A JP 62280983A JP 28098387 A JP28098387 A JP 28098387A JP H01123790 A JPH01123790 A JP H01123790A
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ink
thermal
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誠之 鳥越
Takeshi Hashimoto
健 橋本
Kozo Oka
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱ヘツド、レーザー、フラッシュ光或いは電
気信号を直接通電する等の手段で記録材料を印加信号に
対応して加熱することにより感熱転写を行なう画像記録
材料に関する。
[従来の技術] 熱エネルギーの印加に対応する材料の物理的性質の変化
と化学反応の変化を利用した感熱記録方式については、
古くから幾多の方法が提案されている。なかでもクリス
タルバイオレットラクトン、フルオラン系、スピロピラ
ン系等の無色染料とビスフェノールA等のフェノール化
合物やその伯の有機酸、無機酸との染料発色反応や有機
酸金属塩とフェノール類等の有機還元剤、金属硫化物、
有機キレート剤、有機硫黄化合物との熱反応を利用した
感熱発色記録方式と、熱溶融性、熱昇華性等の熱物性変
化を利用して、インク、色材を紙等の被記録体に転移さ
せる感熱転写記録法が、近年盛んに研究され、改良の努
力がなされている。特に、後者の感熱転写記録方式は普
通紙への記録が可能であること、記録画像の耐光性等安
定性、保存性が良好であること、記録機構が単純なため
信頼性が高いこと等の利点を有するため、プリンター、
ファクシミリ、複写機等への応用が活発でおる。
[発明が解決し、ようとする問題点] しかしながら、染料を熱昇華させる方式の場合は、′a
度をほぼ連続階調で再現可能という利点を有する反面、
記録感度、記録体の保存安定性、記録画像の定着安定性
、耐光性等に問題がある。
また、インクを熱溶融させ紙等に印加信号に対応したイ
ンクを転写記録する方式の場合には、上記問題は低減さ
れるが、通常、低融点の結晶性ワックスを感熱インク層
の結着剤として用いるため、記録体中の熱拡散により解
像力が低下したり、転写、定着画像の強度が弱いといっ
た問題を有する。
また、結晶性ワックス類は、結晶相の光散乱があるため
鮮明なカラー画像を得にくいという欠点を有している。
従って、本発明の目的は解像性の良好な感熱転写記録材
料を提供することにある。
本発明の他の目的は鮮明なカラー再現を可能とする感熱
転写記録材料を提供することにある。
本発明の更に他の目的は記録゛感度、転写、定着性の良
好な感熱転写記録材料を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは鋭意検討の結果、感熱インク材料の主結着
成分を、従来の結晶性ワックス類から非晶質ポリマー及
び離型性物質に変更したものを支持体上に塗布し、更に
この上に主結着成分を従来の結晶性ワックス類から非晶
質ポリマーに変更した感熱インク材料を塗布して感熱イ
ンク層とすることにより、前記本発明の目的を達成しう
ろことを確認し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は支持体とその片面に設けられた感熱
インク層で構成される感熱記録材料において、感熱イン
ク層が複数の感熱インク材料を積層したものであり、複
数の感熱インク材料のうち支持体の直上の感熱インク材
料が非晶質ポリマーおよび離型性物質を主結着成分とし
、その他の感熱インク材料が非晶質ポリマーを主結着成
分とし、少なくとも1つの感熱インク材料が着色剤を含
有することを特徴とする感熱記録材料である。
本発明の感熱記録材料では、支持体の直上の感熱インク
材料の主結着成分を構成する非晶質ポリマーと離型性物
質の重量比は1:99乃至91:1であり、離型性物質
としては融点または軟化点が50’C以上200 ’C
以下のものを使用することが好ましく、また少なくとも
記録紙に接触する感熱インク材料の結着成分である非晶
質ポリマーのガラス転移温度が40°C以上、数平均分
子量が10,000以下のものを使用することが好まし
い。
以下、本発明に係る感熱記録材料の構成を詳細に説明す
る。
従来、感熱インク材料の結着材料として用いられている
ワックス類は、パラフィンワックス、カルナバワックス
、モンタンワックス、ミツロウ、木ロウ、キャンデリラ
ワックスや低分子量ポリエチレン、α−オレフィンオリ
ゴマー及びこれらの共重合体や変性物であり、必要に応
じて、更にスピンドル油等の鉱物油やアマニ油、キリ油
等の植物油、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレー
ト等の可塑剤、オレイン酸、ステアリン酸等の高級脂肪
酸やその金属塩、アミドその他の誘導体を染顔料等と共
に混合分散し、薄層のプラスチックフィルムやコンデン
サ紙上に塗布することによって感熱転写記録材としてい
た。
この様な従来の結着材料であるワックス類は結晶性であ
るため、約50℃から約150℃程度の温度領域に比較
的明瞭な融点を有し、融点以上に加熱した場合、急激に
固相から液相へと変化する。
そして融点より30℃程度高い温度で、約10−2乃至
約10poiseの低粘度液体となる。これに対して、
非晶質ポリマーの場合は、本質的に融点は存在せず、カ
ラス転移温度(T(] )を境いにして徐々に同相から
液相へと変化する。この間の粘度変化は基本的にWLF
式もしくはアンドレード式に従い、通常、TC+より約
50℃高い温度でも、せいぜい103〜10” poi
se程度までしか粘度は低下しない。感熱転写記録の場
合、その転写、定着感度は基本的に結着材料の溶融粘度
や溶融粘弾性に支配されるため、非晶質ポリマーを感熱
インクの結着材料として用いることは感度的に明らかに
不利でおる。
しかしながら1、本発明者らは結着材料として特定の分
子量とT(]を有する非晶質ポリマー及び離型性物質を
用い、更に支持体の直上の層(最下層)として非晶質ポ
リマー及び離型性物質を含む感熱インク層を設けた積層
構造とすることにより、感度を犠牲にすることなく、画
質と画像の安定性を大幅に改善しうろことを見出した。
以下その概要を代表例とともに説明する。
本発明においては、結着材料としてゲルパーミニ−゛ジ
ョンクロマトグラフィー(GPC)法で測定したポリス
チレン換算の数平均分子量が約io、ooo以下、示差
走査熱量(DSC)法で測定したToが約40°C以上
、より好ましくは、数平均分子量が約5,000以下、
T(+が約50℃から80℃の範囲にある非晶質ポリマ
ーもしくはオリゴマーを用いた場合に目的を良好に達成
できる。
T(Iが50℃未満、特に40℃未満の場合は感熱イン
ク材料のブロッキングが起こりやすく、保存時や使用時
の安定性に欠ける。またTgが80℃を越える場合には
、熱安定性は良好であるが、感度が低下するため特殊な
用途の外は実用性に欠ける。T(I+が前記範囲内でお
ってもポリマーの分子量が高い場合には、やはり感度が
低下することが実験的に確認された。これは分子鎖のか
らみ合い等に基づく分子間の凝集力に起因すると推測さ
れ、数平均分子量が約1万以下、特に5 、000以下
の場合に良好な転写、定着性が得られた。重量平均分子
量の設定は、感熱転写記録材料の用途によって変わりう
る。従来のワックス系インクと同様に2値的転写画像を
得たい時には重量平均分子量も約4万以下、より好まし
くは約1万以下とし、分子量分布を狭くすることが望ま
れる。一方、ポリマー鏡開の凝集力、緩和時間の分布を
利用して、濃度階調性や多値転写画像を1qたり、また
、多数回の繰返し使用を行なう目的で、転写インク量を
制御する場合は、重量平均分子量を必ずしも小さくする
必要はなく、約4万以上に設定しても良い。
更にまた、分子量分布のパターンは必ずしも単一分子量
ピークを有する形状である必要はなく、複数の分子量ピ
ークを有する分布形状であってもよい。また、架橋、分
岐ポリマー成分を併用してもよい。但し、重量平均分子
量を約1万以上、特に4万以上に設定した場合には感度
的には不利になる。
非晶質ポリマーの化学組成、構造は、勿論、感熱インク
材料の特性に影響を与えるが、その効果は前述の分子量
やT(+程大きくない。分子量とT(]の値が前記規定
範囲にあれば、基本的に本発明の感熱インク材料として
適用することが可能である。
例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレ
ン、2−メチルスチレン、クロルスチレン、ビニル安息
香酸、ビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、アミノスチレ
ン等のスチレン及びその誘導体、置換体の単独重合体や
共重合体、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリ
レート等のメタクリル酸エステル類及びメタクリル酸、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク
リレート、2−エチルへキシルアクリレート等のアクリ
ル酸エステル及びアクリル酸、ブタジェン、イソプレン
等のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエーテル類、
マレイン酸及びマレイン酸エステル類、無水マレイン酸
、ケイ皮酸、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル光重母
体の単独あるいは他の単量体との共重合体を用いること
が出来る。
また、縮合系樹脂としては、フタル酸、無水フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸等の飽和二塩基酸や無水マレイン酸、フマール
酸、イタコン酸、テトラヒドロ無水フタル酸等の不飽和
二塩基酸とエチレングリコール、1,2−プロピレング
リコール、1.6−ヘキサンジオール、ビスフェノール
A1ビスフエノールAプロピレンオキサイド付加物、ビ
スフェノールAエチレンオキサイド付加物等のジオール
類との重縮合で得られるポリエステル樹脂を用いてもよ
い。この場合、更にトリメリット酸、グリセリン、トリ
メチロールプロパン等の三官能化合物を用いて分岐もし
くは架橋ポリエステルとしても良い。
勿論、前記ビニル系樹脂の場合にもジビニルベンゼン等
の多官能単量体を用いて架橋ポリマーとして使用しても
よい。更にまた、ポリカーボネート、ポリアミド、エポ
キシ樹脂、ポリウレタン、シリコーン系樹脂、フッ素系
樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、石油樹脂、水添
石油樹脂、アルキド樹脂、ケトン樹脂、セルロース誘導
体等を用い゛てもよい。これらの非晶質ポリマーもしく
はオリゴマーを共重合体の形で使用する場合、その共重
合体はランダム共重合体の外、使用目的に合わせて、交
互共重合体、グラフト共重合体、ブロック共重合体、相
互貴人型共重合体等の共重合様式を適宜選択して用いる
ことが出来る。また、2種以上のポリマー、オリゴマー
を混合して用いる場合には、溶融混合、溶液混合、■マ
ルジョン混合等の機械的混合の外、ポリマー、オリゴマ
ー成分重合時に、共存重合、多段重合法等で混合しても
よい。
非晶質ポリマーもしくはオリゴマーと共に結着材料成分
として用いられる離型性物質は、示差走査熱量法(DS
C)で測定した融点、もしくは環球法で測定した軟化点
が50℃以上、200 ’C以下、より好ましくは60
℃以上、150℃以下の常温で固体の有機物質もしくは
有機/無機低分子量ポリマーであり、融点もしくは軟化
点を越えて、急激に低粘性液体となる比較的表面エネル
ギーの低い物質である。融点/軟化点が50℃以下の場
合には保存及び使用時の安定性に欠け、また、融点が2
00℃以上の場合は、通常の感熱記録方式で印加される
熱エネルギーに対しては、はとんど添加効果がなくなっ
てしまう。100〜180℃程度の温度領域で、溶融粘
度が約10poise以下に、より好ましくは約1DO
iSe以下に急激に低下する様な低粘性及び/もしくは
臨界表面張力が約40dyn/cm以下、より好ましく
は約30dVn/cm以下の低表面エネルギーを有する
物質が離型性物質として有効である。
具体的には、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸等の
高級脂肪酸ニステアリン酸亜鉛の如き脂肪酸金属塩類:
脂肪酸エステル類もしくはその部分ケン化物、脂肪酸ア
ミド類等の脂肪1誘導体;高扱アルコール類、多価アル
コール類のエステル等の誘導体;パラフィンワックス、
カルナバワックス、モンタンワックス、ミツロウ、木ロ
ウ、キャンデリラワックス等のワックス類:粘度平均分
子量が約i 、 oooから約io、ooo程度の低分
子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等の
ポリ牙レフイン類、或いはオレフィン、α−オレフィン
類と無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸等の有
機酸、酢酸ビニル等との低分子量共重合体、低分子量酸
化ポリオレフィン、ハロゲン化ポリオレフィン類;ラウ
リルメタクリレート、ステアリルメタクリレート等長鎖
アルキル側鎖を有するメタクリル酸エステル、アクリル
酸エステル、またはパーフロロ基を有するアクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル類の単独もしくはスチレ
ン類等のビニル系重量体との共重合体;ポリジメチルシ
ロキサン、ポリジフェニルシロキサン等の低分子量シリ
コーンレジン及びシリコーン変性有機物質等;更には長
鎖脂肪族基を有するアンモニウム塩、ピリジニウム塩等
のカチオン性界面活性剤、或いは同様に長鎖脂肪族基を
有するアニオン、ノニオン界面活性剤、パーツ0口基稈
面活性剤等から1種以上選択し用いることが出来る。
これら離型性物質は加熱時溶融し、感熱インク材料内部
で、或いは感熱インク材料と支持体との界面において、
その低凝集力及び/もしくは低表面エネルギー効果に基
き、もう一方の結着材料である非晶質ポリマー分子間及
び/もしくは非晶質ポリマーと支持体との界面の過度の
凝集力や接着力を低減させるため記録感度や画質が向上
するものと思われる。
以上の如く、非晶質ポリマー及び離型性物質を結着材料
として用いることで、画質と画像の安定性を改善するこ
とが可能でおるが、本発明者らは複数の感熱インク材料
を支持体上に積層塗布し感熱インク層とすることで、記
録感度や画質、画像安定性を更に改善しうろことを見出
した。
すなわち、離型性物質を多く含有する方が記録感度的に
有利ではめるが離型物質の多くは結晶性材料であるため
過度に加えると、特にカラー再現性を劣化させ、また、
低粘性及び/もしくは低表面エネルギー性でおるため、
紙等の被記録体に対するインクの定着性悪化を招いたり
、画像が広がり解像度を低下させたりするが、非晶質ポ
リマーと離型性物質を結着材料とする感熱インク材料を
支持体上に薄層で塗布し、更にこの上に非晶質ポリマ゛
−を結着材料とする感熱インク材料を塗布し、感熱イン
ク層とすることにより、支持体界面での離型性物質の機
能を活用しつつ;前記、離型性物質を過度に加えた場合
の障害を回避して、記録感度や画質、画像安゛定性に優
れた感熱記録材料を得ることが可能である。一方、離型
性物質含有量が少ないと有効にその機能を発揮しえない
。また、支持体上に離型性物質を結着材料とした感熱イ
ンク材料を塗布し、この上に非晶質ポリマーを結着材料
とした感熱インク材料を塗布した場合には、離型性物質
が低表面エネルギーであるため、支持体と感熱インク材
料間及び/もしくは積層した感熱インク材料間の接着性
が低下し、使用前に感熱インク層が剥離し脱落する。
支持体に最初に塗布される感熱インク材料中の結着成分
である非晶質ポリマーと離型性物′買の重量比が、約1
:99乃至99:L゛特に好ましくは約10:90乃至
90:10の範囲で用いるときに本発明の感熱記録材料
は最も有効にその狙いを達成しつる。
また、支持体に2番目以降に塗布される感熱インク材料
中に離型性物質を添加して、その機能を活用することも
可能である。
なお、離型性物質と非晶質ポリマー等地のインク材料と
は、混合時、化学結合を生じてもよい。
特に離型性物質の分散性を改善するためには、非晶質ポ
リマー中の活性基と離型性物質の活性基の反応や相互作
用を利用して、分散の安定化をはかることができる。ま
た、離型性物質の存在下で、非晶質ポリマーの単量体を
重合、縮合重合することにより非晶質ポリマーと離型性
物質をグラフトしたり、均一分散させることも有効であ
る。
本発明の感熱記録材料における着色剤としては、カーボ
ンブラック、オイルブラック、黒鉛等の黒色系染顔料:
 C,1,Pigment YeIIow’l 、同3
、同74、同97、同98等のアセト酢酸アリールアミ
ド系モノアゾ黄顔料(ファストイエロー系);C,1,
Pigment Yellowl 2、同13、同14
等のアセト酢酸アリールアミド系ジスアゾ黄顔料;C,
1,’ 5olvent Yellow 19、同77
、同79、C,i、 Disperse Yellow
 164等の黄染料、C,I。
Pigment Red 48、同49:L同53:’
I、同57:L同81、同122、同5等の赤もしくは
紅顔料; C,1,5olvent Red 52、同
58.同8等の赤系染料; C,’ 1. Pigme
nt Blue 15 : 3等銅フタロシアニン及び
その誘導体、変性体等の青系染顔料など;また、有色も
しくは無色の昇華性染料等、従来の印刷インクその伯の
着色用途で周知の染顔料が使用できる。
これら染顔料は単独で用いてもよく、2種以上を混合し
て用いてもよい。勿論、体質顔料や、白色顔料と混合し
、色調を調整してもよい。更にまた、結着材料成分に対
する分散性を改善するため、着色剤表面を界面活性剤、
シランカップリング剤等のカップリング剤、高分子材料
で処理したり、高分子染料や高分子グラフト顔料を用い
てもよい。
本発明の感熱記録材料では、この外、更に帯電制御及び
/もしくは帯電防止剤、導電化剤、酸化防止剤、熱伝導
率向上剤、磁性体、強誘電体、防腐剤、香料、ブロッキ
ング防止剤、補強充填剤、離型剤、発泡剤、昇華性物質
、赤外線吸収剤等を感熱インク材の内部もしくは外部に
添加して用いてもよい。
支持体としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリ
エステル、ポリイミド及びイミド系共重合体、フッ素系
ポリマー、ポリプロピレン等のプラスチックスフィルム
、コンデンサ紙等の薄層シート、フィルム類が都合よく
用いられる。
これらのシート、フィルム、或いはロール類は、その内
部に熱伝導性、熱安定性等を改善する熱特性改質材や離
型剤、帯電防止剤、導電剤、補強剤を添加して用いても
良い。また、熱ヘツド等を用いて記録を行なう場合には
支持体の熱ヘツドと接する側に、耐熱性、走行性等を改
善するため、シリコーン系、フッ素系の化合物、樹脂層
や架橋ポリマー層、金属層、セラミックス層等を設けて
もよい。更に、前記フィルム内添削を外層に添加しても
よい。これら支持体表面は、平滑であっても、或いはま
た凹凸部、溝等を設けてもよい。また、多孔質であって
もよい。
本゛発明の感熱転写記録材料は、非晶質ポリマーもしく
はオリゴマーと離型性物質、着色剤、更に必要に応じて
、前述の各種添加剤を混合した複数の感熱インク材料を
支持体上に積層塗布することにより形成される゛。
感熱インク材料の混合は、結着材料を溶解および/もし
くは安定に分散しうる溶媒及び/もしくは分散媒中で溶
液及び/もしくは分散エマルジョンとし、ボールミル、
サンドミル、アトライター、3本ロール等の混合分散機
で調製することができる。また、溶媒等を特に用いるこ
となく、加熱型3本ロール、加熱加圧ニーダ−、バンバ
リーミキサ−等で溶媒混合してもよい。更にまた、着色
剤、添加剤、離型性物質等の存在下で、結着成分で必る
非晶質ポリマー、オリゴマーを重合して感熱インク材料
としてもよい。
この様にして調製された複数の感熱インク材料は支持体
上にグラビアコーター、ワイヤーバー等を用いて溶液及
び/もしくは溶融コート法で順次塗布及び/または印刷
される。
また、感熱インク材料をスプレィドライ法、粉砕法等で
粉体化し、その後、静電コート法等によって支持体上に
粉体コー、トシてもよい。この場合、粉体コート後、更
に必要に応じて加熱、加圧、溶媒処理等を行ない、感熱
粉体インクを支持体上に定着して用いてもよい。更にま
た、この様な感熱粉体インクを調製する場合は、着色剤
、添加剤、離型性物質等の存在下で、主結着材料でおる
非晶質ポリマーを懸濁重合法、分散重合法等、直接重合
法により重合して粉体インクを調製してもよい。
また、支持体として、熱ヘツドと類似の構造を有する電
熱変換素子や、光熱変換素子を直接用い、その上に感熱
インク層を設けてもよい。
支持体フィルム、シートの厚さ、感熱インク層の厚さは
用途に応じて適宜選択すれば良いが、−般に支持体厚み
は約1μ而から約200μ乳程度のものが使用しやすい
。解像性をあげるには約1μmから約10μ瓦程度が好
ましい。
感熱インク層は各感熱インク材料の乾燥塗布厚を0.1
μm程度から用途により50μ汎程度まで、通常′は約
0.5μmから約20μ瓦程度の範囲に設定するのが使
用しやすい。
また、平面層内に、物性の異なる複数種のインク材を分
割コートしてもよい。
この様にして、形成された感熱記録材料は、熱ヘツド、
レーザー、フラッシュ光、或いは電気信号を直接通電す
る等の手段で、印加信号に対応して加熱され、紙、フィ
ルム等の被記録体に対して、接触状態で、或いは非接触
状態で飛翔させることにより、感熱インク材料が転写記
録される。記録性を向上させるため、加圧、発泡等の機
械力の外、電場、磁場、超音波、溶剤等を併用すること
も可能である。
[実施例] 以下、本発明を実施例により説明するが、勿論本発明は
これらの例により限定されるものではない。なお、以下
の例中、部は特に指定のない限り、重量部を表す。
実施例1 ボールミル中で40時間混練して、下記組成を有する感
熱インク材料(a)〜(h)を作成した。
表1に示す固形分組成の感熱インク  20部トルエン
              80部これにより得られ
た感熱インク材料(a)〜(h)を下記の表2に示す構
成で厚さ6μ肌のポリエステルフィルム上にワイヤーバ
ーコーティングにより順次塗布乾燥し、感熱インク材料
1〜14を作成した。
なお、感熱インク材料の構成は第1図に示すポリエステ
ルフィルム1上に感熱インク層2(第1層)を設けたも
の(N01〜Nα3及びNo、13〜Nα14)、およ
び第2図に示すポリエステフィルムに離型性物質を含有
する感熱インク層3(第1層)と感熱インク層2を積層
したもの(Nα4〜No、 12 )である。
これらの感熱記録材料1〜14の代表的な記録特性を富
士ゼロックス(株)製FXP−6感熱転写プリンターに
より評価した結果を次表3に示す。
尚゛、記録特性の評価は下記の方法により行なった。
記録感度:サーマルヘッド発熱素子サイズ(178履=
125μm)に相当する転写ドッ゛ドを記録するために
要するサー マルヘッド印加エネルギー(−E) ◎:        E < 0.7mJ/dotO:
 0.7mJ/dot < E < 0.9mJ/do
tΔ; 0.9mJ/dot < E < ’l 、1
mJ/dotX : 1.1mJ/dot < E 解像性:漢字のつぶれ方(特に画数の大きいもの) ” 透明性:OHPシートに転写記録したものをスクリーン
に投映した時の色の濁り 定着度:指、及び消しゴでこすった場合のインクの剥離
や転写像周囲の汚れの発生 インク層の強度:記録時に生じる画像部以外の部分のイ
ンクの剥離状態 表で3に示した通り、ワックスを結着剤とした、従来型
(Nα1)は、記録感度において優れるが、画数の大き
い漢字では、文字のつぶれを生じ、また転写像を指で強
くこすると転写像の周囲にこすり取られたインクによる
汚れを生じた。一方、非晶質ポリマーのみを結着剤とし
、離型性物質を含有しない場合(Nα2,3)は、転写
像の解像性、透明性、定着性は従来型(NQI)に対し
、大幅に改善されたが、記録感度において、比較的、低
感度でおり、また、非晶質ポリマー中に均一に離型性物
質を含有した場合(Nα13,14>には、非晶質ポリ
マーのみの場合(Nα2,3)に対し、転写感度は改善
されるが、結晶性の離型性物質をインク層内全体に含有
するため、透明性に若干問題を生じた。また、第−層の
結着剤を離型剤のみとした場合(Nα8,11)には、
結着剤が非晶質ポリマーのみの時(Nα2.3)に比べ
、転写感度は改善されたが、インク層の強度に若干の問
題を有し、感熱記録材料の取り扱いに注意を要する場合
があった。
本発明による感熱転写記録材料(Nα4〜7,9)は記
録感度で従来型とほぼ同等であり、更につぶれの°ない
鮮明な印字が得られた。また、転写像の透明性と定着性
は第1層の離型性物質の含有量で若干変化するが、実用
上問題となる点はなく、含有量の最も多いNα7でも、
従来型(Nα1)に比べ格段に優れており゛、含有量増
加による記録感度の改善と合わせて、感熱記録材料の用
途に応じて含有量を選択することができる。
更に非晶質ポリマーの数平均分子IMn及びガラス転移
温度Tg制御の効果がNα4とNα10゜社8とNα1
LNo、9とNα12の関係から確認された。
実施例2 ボールミル中で40時間混練して、下記組成を有する感
熱インク材料(i)〜(j>を作成した。
[感熱インク材料組成] (i)ポリエステル樹脂 Mn 〜2,500.Mw 〜10,000TF〜50
℃          18部青色顔料(C,I、Pi
gment BIuel 5 : 3 ) 2部メチル
エチルケトン        80部(j)スチレン/
ジメチルアミンエチルメタクリレート共重合体    
     7部(実施例1インク(q)と同様のもの)
オレイン酸モノグリセライド     3部トルエン 
            90部これらの感熱インク材
料(i>、(j)から下記の如くして感熱記録材料を作
成し記録特性を評価した。
即ち、まず厚さ3.5μmのポリエステルフィルム上に
感熱インク材料(j>を、乾燥後のインク層厚が0.5
μ瓦となる様ワイヤーバーで塗布し、乾燥して第1層と
して、次いでこの上に第2層として感熱インク材料(i
)を同じく、ワイヤーバーで乾燥後のインク層厚が2.
0μmとなる様塗布し、乾燥して感熱記録材料N015
とした。インク層厚は第1、第2層合わせ2.5μ瓦と
なる様にした。
記録特性評価の結果、従来型(実施例1.感熱記録材料
N01)の約1.1倍のサーマルヘッド印加エネルギー
で、つぶれがなく輪郭が明瞭でこすれ゛等で汚れを生じ
ない強固な印字が得られた。
また、OHPシートに転写したものは、良好な透明性を
有し、これをスクリーンに投映したところ濁りのない鮮
やかな青色の投映像が得られた。
実施例3 アトライターにて混合、分散を行い下記組成を有する感
熱インク材料(k)を作成した。
[感熱インク材料組成] (k)芳香族石油樹脂         8部(T(]
〜50℃) パラフィンワックス(融点二69℃) 2部トルエン 
            90部これにより得た感熱イ
ンク材料(k)を第1層として、厚さ3.5μmのポリ
エステルフィルム上に乾燥厚0.5μmとなる様塗t5
シ、実施例2における感熱インク材料(+>の着色剤を
赤色顔料(C,1,Pioment Red 57 :
 1 ) 、または黄色顔料(C,1,Pigment
 Yellowl 2 >としたものを第2層として乾
燥させた第1層上に乾燥厚3.0μ乳となる様、塗布し
て感熱記録材料Nα16.17とした。
実施例1と同様にして、記録特性を評価したところ、極
めてシャープで解像性の高い透明性の優れた、強固な印
字を得た。
実施例4 実施例2の感熱インク材料(i>(j)から第3図に示
す構成の感熱記録材料を作成した。
即ち、厚さ15μ而、体積抵抗率100Ωctnの導電
性ポリカーボネットフイルム4の片面にアルミニウム5
を厚さ800 Aに真空蒸着した支持体6のアルミニウ
ム面上に感熱インク材料(j>を乾燥後のインク層厚が
、0.5μ瓦となる様ワイヤーバーで塗布し乾燥して第
1層3とし、次いでこの上に第2層2として、感熱イン
ク材料(+>を同じくワイヤーバーで乾燥後のインク層
厚が5.0μmとなる様塗布し、乾燥して感熱記録材料
Nα18とした。
この感熱記録材料Nα18を、試作した通電感熱転写式
プリンターに装着して種々の記録用紙に記録したところ
、平滑性の低いボンド紙、普通紙(上゛貿紙)に対して
も極めて輪郭が明瞭で、こすれ等でインクのはがれを生
じない強固な印字を得た。
丈思■支 離型性物質とポリマーを含有する感熱インク材料を塗布
した第1層(最下層:ベースフィルムに塗15)の厚さ
および離型性物質含有率の記録感度および透明性に対す
る影響を評価した。
評価に用いた感熱記録材料の処方は前記実施例1中で述
べた(a)、(e)お゛よび(q)であるが、インク層
厚に関しては離型性物質を含有する感熱インク材料(a
)および(e)をそれぞれ種々の厚さで塗布して第1層
とし、その後第2層(感熱インク材料(q))を塗布し
て2層合計の乾燥後のインク層厚が3.0μmとなる様
に調整したく第1層の層厚がOのものはqのみを塗布し
たものでおる。)。
第4図(a>に、第1層の厚さと記録感度の関係を示し
、第4図(b)に第1層め厚さと透明性の関係を示す。
離型性物質を含有する感熱インク材料を塗布して第1層
を形成した場合、記録感度は第1層の厚さが1.0μ°
雇程度であれば十分に改善されており、それ以上第1層
を厚くしても記録感度向上の効果はなかった(第4図(
a>参照)。
一方透明性はインク層厚が1.5μ而面度になると急に
悪化したく第4図(b)参照)。
また離型性含有率に対しては、より高い含有率の方が記
録感度改善の効果は大きかったが、逆に透明性が悪化し
やすく、インク層厚と同様の傾向を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の感熱転写用記録材料の構成を示す断面図
、 第2図及び第3図は、各々に本発明の感熱転写用記録材
料の構成を示す断面図である。 第4図(a)および(b)は、第1層として離型性物質
とポリマーを含有する感熱インク材料を塗布した記録材
料の第1層の厚さと記録感度および透明性の関係を示す
グラフでおる。 菌中符号: 1・・・ポリエステルフィルム; 2,3・・・感熱イ
ンク層; 4・・・導電性ポリカーボネートフィルム;
5・・・アルミニウム層二 6・・・支持体。 特許出願人 富士ゼロックス株式会社 代理人 弁理士   大 家 邦 久 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)支持体とその片面に設けられた感熱インク層で構成
    される感熱記録材料において、感熱インク層が複数の感
    熱インク材料を積層したものであり、複数の感熱インク
    材料のうち支持体の直上の感熱インク材料が非晶質ポリ
    マーおよび離型性物質を主結着成分とし、その他の感熱
    インク材料が非晶質ポリマーを主結着成分とし、少なく
    とも1つの感熱インク材料が着色剤を含有することを特
    徴とする感熱記録材料。 2)支持体直上の感熱インク材料の主結着成分を構成す
    る非晶質ポリマーと離型性物質の重量比が1:99乃至
    99:1である特許請求の範囲第1項に記載の感熱記録
    材料。 3)少なくとも記録紙に接触する感熱インク材料の結着
    成分である非晶質ポリマーのガラス転移温度が40℃以
    上、数平均分子量が10,000以下である特許請求の
    範囲の範囲第1項に記載の感熱記録材料。 4)離型性物質の融点または軟化点が50℃以上200
    ℃以下である特許請求の範囲第1項に記載の感熱記録材
    料。
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