JPS60101296A - スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はスクロール流体機械に係り、詳しくは逆転時の
吸入室圧力の異常な上昇を防ぐ構造に関する。

〔発明の背景〕

スクロール流体機械の例として、圧縮機の場合につき、
第１図、第２図により説明する。

旋回スクロール１は鏡板１ａ上に直立したうす巻き状の
ラップ１ｂを有している。また鏡板１ａの背面には旋回
軸受ＩＣと自転防止機構（図示せず）とを有している。

固定スクロール２け旋回スクロールと同様に鏡板２ａ、
」−に直立するうす巻き状のラップ２ｂを有し し２ていると共に、吸込口２Ｃと吐出口２ｄを有しへ ている。

旋回スクロール１と固定スクロール２とは、互にラップ
を内側に向けて組合わされ、旋回スクロール１は固定ス
クロール２とフレーム３とで挾持されている。

旋回スクロール１を旋回運動させると、該旋回スクロー
ル１及び固定スクロール２の鏡板とラップとで形成され
る空間がスクロールの中心に移動するに従ってその容積
を減少し、吸込口２Ｃより吸入したガスを圧縮し、吐出
口２ｄより吐出する。第２図は吸入完了の状態を示し、
このとき旋回スクロール１のラップ１ｂの外側は吸入室
２ｅとなる。

ところで、ガスを圧縮するためには、旋回スクロール１
の旋回方向は一定方向でなければならない。もし旋回方
向を逆にすると、両スクロールの鏡板とラップとで形成
される空間がスクロールの外側に向って移動するに従い
その容積を増大するので、空間内の圧力は外側に移動す
るに従い低下する。

従って、前述の圧縮機においては、旋回スクロールが逆
転可能な状態にある。そこで、一般には旋回スクロール
の逆転を防止するため、吐出口２ｄまたは吸込口２０に
逆流防止機構２ｆを設ける。図示では逆流防止機構２ｆ
を吸込口２Ｃに設けた例を示している。

しかし、この構成の圧縮機において、誤って旋回スクロ
ールを逆転させてしまった場合には、吐出口２ｄより入
ったガスが次々に吸入室２ｅに送られるため、吸入室２
ｅの圧力が異常に上昇する。この結果、旋回スクロール
１０ラツプ１ｂの巻き終シ部１ｄＫは過大な応力が作用
し、当該部分のラップの破損を招く危険性がある。この
現象はガス中に多量の液、油を含む場合に一層顕著とな
る。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、誤って旋回スクロールを逆転させても
、吸入室の圧力が異常に上昇するのを確実に防止し得る
スクロール流体機械を提供することにある。

〔発明の概要〕

この目的を達成するために、本発明のスクロール流体機
械は、旋回スクロールまたは固定スクロールに吸入室と
外部とを連通ずる通路と、該通路を開＋、ｈつする弁装
置とを設け、吸入室内の圧力が異常に上昇したとき前記
弁装置にて通路を開いて、吸入室の流体を外部に放出す
るようにしたことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を第３図、第４図により説明す
る。第３図は本発明スクロール流体機械の一つとして示
した圧縮機の要部縦断面図、第４図は固定スクロールの
背面図を示している。図において、第１図及び第２図と
同一符号のものは同じもの、もしくは相当するものを表
わしている。

固定スクロール２の鏡板２ａには、吸入室２ｅと吐出室
４とを連通ずる通路５と、該油路５を開閉する弁装置６
とが設けられている。前記弁装置６け、弁体７と該弁体
７を固定スクロール２の鏡板２ａに取付けているねじ８
とからなっていて、通常は弁体７が吐出室４と吸入室２
ｅとの圧力差により通路５のシート而に押し付けられて
該通路５を閉塞し、吸入室２ｅ内の圧力が異常に上昇す
ると弁体７が変位して通路５を開くようになっている。

従って、本発明による圧縮機において、誤って旋回スク
ロール１が逆転されて吸入室２ｅ内の圧力が異常に上昇
した場合には、弁装置６の弁体７が通路５を開き、吸入
室２ｅ内のガスは通路５を通って吐出室４へ放出される
ので、吸入室２ｅでの異常な圧力上昇が防止される。こ
の結果、旋回スクロールのラップの巻き終り部に過大な
応力が作用しなくなるので、当該部分のシップが破損す
るようなことにない。

本実施例では、弁装置としてリード弁を使用した例を示
したが、この弁装置に代えて第５図ないし第１０図に示
すような弁構造を採用してもよい第５図及び第６図の弁
装置は、固定スクロール２の鏡板２ａに通路５よりも口
径の大きい開口８を油路５に連通させて設け、その開口
８の内側に円板状の弁体７ａと止め輪９とを設けた構成
となっていて、血常は弁体７ａが吐出室４と吸入室２ｅ
との圧力差により通路５のシート面に押し付けられ、吸
入室２ｅの圧力が異常に上昇すると弁体７ａが押し上げ
られて吸入室２ｅの圧力を通路５及び開口８を介して吐
出室４へ逃がすようになっている。

第７図の弁装置は、固定スクロール２の鏡板２ａＫ：ｉ
Ｂ３路５よりも口径の大きいシリンダ１０と通路５と直
交して該通路５に連通する通路１１とを設け、そのシリ
ンダ１０の内側にピストン状の弁体７１）と止め輪１２
とを設けた構成となっていて通常は弁体７ｂが圧力差に
゛より通Ｍ５のシート面に押１〜付けられて通路５を閉
塞し、吸入室２ｅの圧力が異常に上昇すると弁体７ｂが
押し上げられて吸入室２ｅの圧力を通路５及び通路１１
を介して吐出室４へ逃がすようになっている。

第８図の弁装置は、第７図に示した弁装置のピストン状
の弁体に代えて、球状の弁体７ｃを使用したものである
。

第９図の弁装置は、第７図に示した弁装置における弁体
７ｂと止め輪１２との間に圧縮ばね１３（ を介在させて、弁体７ｂの通路５のシート面への押し付
けを、圧力差と圧縮ばね１３のばね力とにより行わせる
ようにしたものである。

また第１０図の弁装置も、第８図に示した弁装置におけ
る弁体７Ｃと止め輪１２との間に圧縮はね１３を介在さ
せて、圧力差と圧縮ばね１３のばね力とにより弁体７Ｃ
を通路５のシート面に押し付けるようにしたものである
。

第１１図ないし第１３図は通路及び弁装置を他の位置に
設けた例を示している。

第１１図に示したものは、固定スクロール２における吸
入室２ｅを形成する側壁に通路５と弁装１紅６とを設け
た例である。また第１２図に示したものは、固定スクロ
ール２における吸入室２ｅを形成する側壁下部のフラン
ジ部に通路５と、第９図に示した弁装置とを設けた例で
ある。

第１３図に示したものは、旋回スクロール１における吸
入室２ｅを形成する鏡板１ａに、吸入室２ｅを旋回スク
ロール背面の中間圧力部に連通させる通路５′と弁装置
６とを設けた例である。

尚、本発明において、弁装置として、その弁体を圧ｉば
ねのばね力によって通路のシート面へ押し伺ける構成の
ものを使用する場合には、通路を低圧側に開口きせると
とも可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、誤って旋回スク
ロールを逆転させてしまっても、吸入室での異常な圧力
上昇を確実に防止できる。その結果、ラップの巻き終り
部に過大な応力が作用することがないので、ラップの破
損を招く惧れがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスクロール流体機械の一つとして示した
圧縮機の要部縦断面図、第２図は第１図の横断面図、第
３図及び第４図は本発明の一実施例を示していて、第３
図は本発明スクロール流体（講誠の一つとして示し７）
１ｊ縮機の要部縦断面図、第４図は固定スクロールのＷ
面図、第５図ないし第１０図は弁装置の他の例を示し、
第５図は断面図、第６図は同平面図、第７図ないし第１
０図は断面図、第１１図ないし第１３図は通路及び弁装
置の他の配置例を示す断面図である。 １・・・旋回スクロール　１ａ・・・鏡板　１ｂ・・・
ラップ　２・・・固定スクロール　２ａ・・・鏡板２ｂ
・・・ラップ　２Ｃ・・・吸込口　２ｄ・・・吐出口２
ｅ・・・吸入室　２ｆ・・・逆流防止機構　４・・・吐
出室　ｂ・・・通路　６・・・弁装置　７，７ａ１７ｂ
１７Ｇ・・・弁体　１３・・・圧縮ばね。 代理人弁理士　高　橋　明　夫 ｔＣ −ｖｙｚ（ｆｂ ／ｄ　／Ａ 第３Ｍ Δ 枳図 」シフｍ　第乙Δｑ Ｉｒｑｒａ　竿１０出 啓１３閏 ２久 手続補正書（自発） 事件の表示 昭和５８年特許願第　１９５９７４号 発明の名称 スクロール流体機械 補正をする者 ｌＩＭとの洲イ　特許出願人 名　＋ａ：　Ｉｓ　１０１株式会社　日　立　製　作　
所代　理　人 補正の対象　明ｍ書および図面 補正の内容　別紙の通シ 訂正明細書 １、発明の名称　スクロール流体機械 ２、特許請求の範囲 １、鏡板と該鏡板に直立しているうす巻き状のラッＱか
らなる旋回スクロール及び固定スクロールを備え、両ス
クロールを互にラップを内側に向けて組合わせ、各々の
ラップと腕板とにより形成される壁間がスクロールの中
心方向に移動するに従ってその容積を減少し、冷媒ガス
を圧縮し吐出するように、両スクロールを相対運動させ
るスクロール流体機械において、冷媒ガス吸入通路に旋
回スクロールの逆転を防止するための流体逆流防止弁を
設け、前記両スクロールによって形成される冷媒ガス吸
入室と該吸入室以外の空間室とを連通ずる通路を設け、
該通路に前記吸入室内の圧力が異常に上昇したときに作
動して前記吸入室内の圧力を下げる手段を設けたことを
特徴とするスクロール流体機械。 ２、吸入室内の圧力を下げる手段は、吸入室と該吸入室
と連通された空間室内の圧力差によって開閉する弁装置
である特許請求の範囲第１項記載のスクロール、流体機
械。 ３、吸入室以外の空間型は、高圧力室である特許請求の
範囲第１項記載のスクロール流体機械。 ４、吸入室以外の空間室は、吸入圧力と吐出圧力の間の
中間圧力の室である特許請求の範囲第１項記載のスクロ
ール流体機械。 ５、吸入薬以外の空間箪は、低圧力室である特の圧力差
によって閉じられているリード弁であって、固定スクロ
ール部材を貫通して設けた通路の吐出圧力釜側開口端に
設けられている特許請求の範囲第２項記載のスクロール
流体機械。 ７、弁装置は、通常運転時は吸入圧力と吐出圧力の間の
圧力室と吸入室の圧力差によって閉じら扛ているリード
弁であって、旋回スクロール部材を貞通しＣ設け′Ｉヒ
通路の吸入圧力と吐出圧力の間の圧力室側開口端に設け
られている特許請求の範囲 ８、弁装置は、通常運転時は吐出圧力足と吸入室の圧力
差によって閉じられているスライド弁あるいμボニル弁
であって、固定スクロール部材を貫通して設けた通路を
開閉するようＶＣ前記固定スクロール部材に内蔵されて
いる特許請求の範囲第２項記載のスクロール流体機械。 ９、弁装置シま、通常運転時は吐出圧力室と吸入室の圧
力差νよびスプリング力によって閉じられているスライ
ド弁あるいけボール弁であって、固定スクロール部材を
貫通して設けた通路を開閉するように前記固定スクロー
ル部材に内蔵されてい・るｔ特許請求の範囲第２項記載
のスクロール流体機械。 １０、リード弁が開いたとき該リード弁の開度を制限す
るストソバ−を構成部品を収納するチャンバ内壁とする
。特許請求の範囲第６ｉ記載のスクロール流体機械。 ３、発明の詳細な説明 〔発明の利用分野〕 本発明はスクロール流体機械に係り、詳しくは逆転時の
吸入室圧力の異常な圧力上昇を防ぐ装置に関するもので
ある。 〔発明の背景〕 スクロール型の流体機械は、例えば、密閉容器の中に圧
ＭＷ部と電動機部を収納しており、流体通路は密閉容器
の壁を貫通して外部機器、例えば冷凍装置においては蒸
発器あるいは凝縮機と配管で接続され冷凍サイクルを構
成している。 また、スクロール型の圧縮機部は、固定スクロールとこ
れと噛合う旋回スクロールの主要部から構成されており
、該固定スクロールおよび旋回スクロールのうず巻状の
ラップは、端板上に直立しておりインボリュートあるい
はインボリュートに近い曲線で形成されている。 そして、流体の吸入口は両スクロールの噛合い空間の外
側に近いところに導通されており、吐出口は固定スクロ
ールの中心に近いところに開口されている。旋回スクロ
ールとフレームまたは固定スクロールとの間には旋回ス
クロールの自転を阻止する自転防止部材であるオルダム
リングを設け、旋回スクロールにクランクシャフトを軸
受を介して係合し、このクランクシャフトによって、旋
回スクロール部材を自転することなく旋回運動させて、
両スクロール部材により形成される密閉空間内の流体を
圧縮し、圧縮流体を吐出口に設けた吐出パルプを介して
吐出する。 このように効率よくガスを圧縮し７吐出するためには、
旋回スクロールは適度に固定スクロールに押し付けられ
ていなければならない。 この旋回スクロール押圧力は圧縮室圧力と旋回スクロー
ルの背面にか＼る圧力の差によって得られ、この差圧は
圧縮室と旋回スクロールの背面とを連通ずる細い導通孔
によって得られる。 一方、各軸受、摺動部あるいは圧縮機部への給油は密閉
容器内に溜められている潤滑油を利用して行われる。こ
の潤滑油は、クランク軸内に貫通して設けられた油孔を
介し、中間圧力と高圧力の差圧によって各軸受に給油さ
れた後旋回スクロールの背面に設けられた背圧室に流入
する。背圧室へ流入した潤滑油は運転中に適当量づつ導
通孔を介して圧縮室内へ排出され圧縮ガスに混入して循
環する。このようなものは例えば特開昭５７−７３８８
６号に開示されている。 このスクロール型の圧縮機は、運転の停止により流体が
高圧側から低圧側へ逆流するのを防止するために高圧ガ
ス吐出通路に吐出弁を設けており、運転を停止すると吐
出弁は閉鎖し、圧縮室内は吸入側の低圧圧力とバランス
するが、圧力差によって給油されている潤滑油が導通孔
を通って吸入側へ流出してし甘う。そして、密閉容器内
の油溜内の油量はきわめて少なくな９、圧縮機の再起動
のときに軸受および摺動部への潤滑油量が不足すると、
焼損事故の原因となる。 また、吐出弁が無ければ圧縮室内は高圧圧力によって満
たされるので油が吸入側へ流出することはないが、吐出
圧力と吸入圧力の差圧によって旋回スクロールが逆回転
し、逆転前による騒音発生の原因となる。 したがって、冷凍サイクルの圧力差によって給油を行う
型のスクロール圧縮機では、高圧流体の逆流による旋回
スクロールの逆転防止と同時に潤滑油が低圧側へ流出し
°℃しまりことのないようにすることが重要である。ぞ
して、もう１つの重要なことは、旋回スクロールの逆転
盆防止すりために逆止弁等を設けれはこの問題は解決さ
れるであ部的に異常重圧になる現象に対し、更に考属が
必要である。 もし、圧縮室内が局部的しこ入営高圧になれば、その荷
重が、旋回スクロールのラップ壁面にか＼り過大な荷重
の発止によっでラッパの一部が破損することがある。こ
の現象にガス甲に多量の敢、油を含む場合には一層顕著
となる。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、スクロール圧縮機の運転停止時に重圧
流体の逆諷による旋回スクロールの逆回転と吸入側への
潤滑油の流出を防止すると共に、圧縮室内の圧力が局部
的に異常に上昇するの盆防止する安全装置を設けたスク
ロール流体機械を提供することにある。 〔発明の概要〕 本発明は、上記の目的を達成するために、鏡板と該鏡板
に直立しているうす巻き状のラップとからなる旋回スク
ロール及び固定スクロールを備え、両スクロールを互に
ラップを内側に向けて組合わせ、各々のラップと鏡板と
によシ形成される空間がスクロールの中心方向に移動す
るに従ってその容積を減少し、冷媒ガスを圧縮し吐出す
るように、両スクロールを相対運動させるスクロール流
体機械において、冷媒ガス吸入通路に旋回スクロールの
逆転を防止するための流体逆流防止弁を設け、前記両ス
クロールによって形成される冷媒ガス吸入室と該吸入室
以外の空間室とを連通ずる通路を設け、該通路に前記吸
入室内の圧力が異常に上昇したときに作動して前記吸入
室内の圧力を下げる手段ヶ設けたことを特徴とするもの
である。 これにより、吸入室内の圧力が異常に上昇したときは、
通路を開設して吸入室内の流体を他の室へ流出させろこ
とによシ機械の破損を防止するものである。 〔発明の実施例〕 以下、本発明を第１図ないし第４図に示す一実施例によ
り説明する。 １は旋回スクロール部材で、円板状鏡板にうず巻状のラ
ップを直立して形成されており、同様にして形成されて
いる固定スクロール部材２と互に噛合いフレーム３と一
体に形成して圧縮機部を形成している。該圧縮機部は密
閉容器を形成する円筒４内に嵌入して固定されている。 ５はオルダムキーで、オルダムリング６と係合して互に
スライド可能に旋回スクロール１とフレーム３との間の
旋回スクロール１の背面に形成されている背圧室１７内
に設けられている。 ７はクランク軸で、偏心軸部７ａは旋回軸受８を介して
上記旋回スクロール部材１と係合している。９は密閉空
間で、上記旋回スクロール部材１と固定スクロール部材
２のラップの噛合いによって形成される。 そして、該密閉空間９は順次体積を縮小させながら固定
スクロール部材２の中心部に穿孔されている吐出孔１０
と連通ずる。 該吐出孔１０は密閉容器を形成するチャンバ２６によっ
て形成される吐出室１１に吐出される。 １２はバランスウェイトで、上記クランク軸７に固定し
て取付けられている。１３は上側主軸受、１４は下側主
軸受で上記クランク軸７を支承している。１５はモータ
の回転子で、上記クランク軸７の軸端に固定されておシ
、モータ１５の固定子１６はボルト２７によって上記フ
レーム３に取付は固定されている。１８は導通孔で、旋
回スクロール部材１の鏡板を貫通して設けられており、
密閉空間９と背圧室１７を連通している。１９は油孔テ
、クランク軸７を貫通して片端はクランク軸７の下端部
に設けられている給油装置部２８に開口しでおシ、他端
に偏心軸部７ａの端面に開口している。１９ａけ上記油
孔１９と油溝２２と連通する油通路である。 また、２０は他の油孔で、片端は上記クランク軸７の給
油装置部２８に開口しておシ、他端は油通路２０ａを介
して上記の下側主軸受１４に開口している。２１は旋回
軸受８に沿って設けられている油溝である。２３は吸入
管で、片端はチャンバ２６を貫通して例えば蒸発器など
の低圧側機器に接続されておシ、他端は固定スクロール
部材２の鏡板を貫通して設けた孔に挿入されている。該
吸入管２３はチャンバ２６の貫通部を溶接２６ａにて固
着しており、他端の鏡板貫通部は０リング２５によって
シールされ固定されていない。したがって、吸入管２３
には応力の集中がない。 ２９は円形の通路で、軸方向に設けられておシ、該通路
の側面は直径よシ小さい寸法の幅でラップ高さのはソ全
域に渡って開口する開口部３０を形成している。そして
、巻き終り部２４の先端の円弧部に開口し、吸入室４３
と等連している。３＋Ｖｉスプリングで、片端は通路２
９の低部３３に着座し、他端は弁板３２を押上げるよう
に通路２９内に挿入されている。そして、弁板３２のシ
ート面は上記吸入管２３の下端面３４と密着している。 また、固定スクロール部材２のラップの巻き終り部２４
は円弧状に形成され上記通路２９の開口部３０全形成し
やすくしている。３５は密閉容器の）４Ｅ　ｍ　Ｋ　溜
められている潤滑油である。３６は吐出管であり、３７
は電源接続端子である。４０は蒸発器、４１は一脹弁、
４２は凝縮器であり配管４５により直列に接続され冷凍
サイクルを形成している。 第３図、第４図において、固定スクロール２の腕板２ａ
には、吸入管４３と吐出室１１とを連通する通路５０と
、該通路５０を開閉する弁装置６０とが設Ｃづらルでい
る。前記弁装置６０は、弁体７０と該弁体７０を固定ス
クロール２の鏡板２ａに取付けているねじ８０とからな
っていて、通常１ｄ弁体７０が吐出室１１と吸入室４３
との圧力差により通路５０のシート面９０゛に押し付け
られて該通路５０を閉塞し、吸入室４３内の圧力が異常
に上昇すると弁体７０が変位して通路５０を開くよう罠
なっている。構造が簡単であるので取付も容易である。 従って、本発明による圧縮機において、誤って旋回スク
ロール１が逆転されて吸入室４３内の圧力が異常に上昇
した場合には、弁装置６０の弁体７０が通路５０を開き
、吸入室、４３内のガスは通路５０を通って吐出室１１
へ放出されるので、吸入室４３での異常な圧力上昇が防
止される。この結果、旋回スクロールのランプの巻き終
り部に過太な応力が作用しなくなるので、当該部分のラ
ップが破損するようなことはない。 次にその作用を説明する。 第１図に示すスクロール圧縮機の運転状態は停止状態に
なっている。スクロール圧縮機の運転停止中は弁板３２
はスプリング３１によって押上げられ通路を閉じている
。この状態での吸入室４３の圧力は蒸発器４０を含む低
圧側の圧力と等しいか、いくらか高い圧力である。この
ような状態でスクロール圧縮機を駆動すると旋回スクロ
ール部材１はクランク軸７を介してモータにより旋回運
動し、吸入室４３内のガスは圧縮され吐出口１０から吐
出室１１内に吐出される。吸入室４３内のガスが順次密
閉空間９内に封じ込まれていくと、吸入室４３内の圧力
は低下し、逆止弁の弁板３２金境いにした低圧側の吸入
管２３内の圧力より低くなって、この差圧によりスプリ
ング３１によって押上げられていた弁板３２を押下げ通
路を開放する。運転中はこのように充分通路を開いた状
態で順次ガスを吸入する。圧縮されて吐出室１１内に吐
出された活温高圧のガスは油を含んでおシ、通路４４を
通ってモーターが収納されている室に、流入する。モー
ターは回転により発熱し、上記のガス温度より高い温度
となっている。したがって、ガスとの接触により冷却さ
れる。そして、ガスの中に含せれている油は、ガスのモ
ーター等の接触により分離し、密閉容器の底の油溜に溜
まシ、一方、油分の少なくなったガスは吐出管３６を通
って凝縮器４２内に流入し外気等と熱交換をして放熱し
液化する。液化した流体は次に膨張弁４１によって減圧
膨張し、低温低圧のガスとなって蒸発器４０内に流入し
空気等を冷却して冷房作用を行う。冷房作用を終えたガ
スは再び吸入管２３を通ってスクロール圧縮機に吸入さ
れ再び圧縮される。 一方、潤滑油は運転によって生じろ密閉容器内の高圧圧
力と背圧室１７内の中間圧力の差圧によって、給油装置
都２８から潤滑油３５を吸込み、油孔Ｌ９，２０、油通
路＋９８，２０ａを介して上下主軸受１８．１４に給油
し、旋回軸受８に給油される。やがて、各軸受部を潤滑
した油は背圧室１７内に溜るが、密閉空間９と連通して
いる導通孔１８を介して背圧室１７内より圧力の低い密
閉空間９内に導びかれガスと一縮に圧縮され吐出される
。 上記の如き運転過程から圧縮機の運転を停止すると、圧
縮ガスの吐出は止まり、逆に低圧側に逆流しようとすめ
。しかし、運転が停止さしガスの吸込が停止すると同時
に、低圧側の吸入管２３内の圧力と吸入室４３内の圧力
は等しくなるので、スプリング３１が伸長し弁板３２全
押上げ通路を塞ぐ。吸入室４３と吸入管２３内の圧力バ
ランスは運転停止と同時であり、圧縮機の運転が停止し
逆止弁が作動して通路を塞ぐまでの時間は極めて短い。 したがって、圧力の高い流体が吸入室４３内流入しても
低圧仙シへの逆流はなく各圧縮室は短時間で高Ｉドパラ
ンスト７、旋回スクロール部材１は逆回転しない。寸だ
、導通孔１８から密閉空間９内に流入した油はボリュー
ムの小さい吸入室４３内に流込まれ心程糺であるから油
溜内の潤滑油を減らすこともなく、再起動後の給油量も
充分確保される。 しかし、もし、圧縮機への電源接続を誤った１丑で運転
すると、旋回スクロールは逆回転し、逆に吐出口１０か
ら吸込んだガスは吸入室４３内に押し込丑れる。吸入室
４３の吸入側入口には弁板３２が設けであるから、吸入
室４３は密閉空間となり、逆回転によって押し込まれる
ガスによって％：ｌ　ｋ吸込室４３内の圧力は高くなる
。このように吸入室４３内の圧力が異常に高くなると弁
装置６０、弁体７１，７２．７３あるいは７４が作動し
、吸入室４３内の尚圧ガス全吐出呈１１、背圧室１７あ
るいは低圧側に逃し、過大な荷重の発生を防止する。 もし、弁装ｗ６０がないと、吸入室４３と該吸入室に隣
接する￥との圧力差の増大により画室を区画するラップ
壁面に過大な荷重がか＼リラップが破損する。 本実施例では、弁装置ａとしてリード弁を使用した例を
示したが、この弁装置に代えて他の実施例として示す第
５図ないし第１０図に示すような弁構造を採用してもよ
い。 第５図及び第６図の弁装置は、固定スクロール２の鏡板
２ａに通路５１よりも口径の大きい開口８１を通路５１
に連通させて設け、その開口８１の内側に円板状の弁体
Ｙ１と孔９９を有する止め輪１００とを設けた構成とな
っていて、通常は弁体７１が吐出室１１と吸入室４３と
の圧力差により通路５１のシート面５２に押し付けられ
、吸入室４３の圧力が異常に上昇すると弁体７１が押し
上げられて吸入室４３の圧力を通路５１及び開口８１を
介して吐出室１１へ逃がすようになっている。これによ
れば固定スクロール２の鏡板２ａ内に内蔵することがで
き、弁装置の取付スペースが容易に確保できる。 第７図１の弁装置ａけ、固定スクロール２の鏡板２ａに
通路５１よりも口径の大きいシリンダ８２と通路５１と
直交して該通路５１に連通する通路５３とを設け、その
シリンダ８２の内側にピストン状の弁体７２と孔９９を
有する止め輪１０１とを設けた構成となっていて、通常
は弁体７２が圧力差により通路５１のシート面５２に押
し付けられて通路５１を閉塞し、吸入室４３の圧力が異
常に北昇すると弁体７２が押し上げられて吸入室４３の
圧力を通路５１及び通路５３を介して吐出室１１へ逃が
すようになっている。 これによれば弁体７２がピストン状に形成されているの
で弁体のスライドが確実にできる。 第８図の弁装１紅は、第７図に示した弁装置のヒ゛スト
ン状の弁体に代えて、シリンダ８３内にボール状の弁体
７３を使用したもので、差圧により弁体７３をシート面
５４に押付る。 これによれば、弁体の移動は更に容易になり確実となる
。 第９図の弁装置は、第７図に示した弁装置における弁体
７２と孔９９を有する止め輪１０１との間に圧縮はね１
１０を介在させて、弁体７２の通路５１のシート面５２
への押し付けを、圧力差と圧縮ばね１１０のばね力とに
よシ行わせるようにしたものである。 また第１０図の弁装置も、第８図に示した弁装置におけ
る弁体７３と止め輪１０２との間に圧縮ばね１１１を介
在させて、圧力差と圧縮ばね１１１のはね力とによシ弁
体７３を通路５１のシート面５４に押し付けるようにし
たものである。 第１１図ないし第１４図り通路及び弁装置を他の位置に
設けた例全示しでいる。 第１１図に示したものは、固定スクロール２における吸
入室４３を形成する側壁２Ｃに通路５３と弁装置６０と
？設けた例である。これによれば吸入室２ｅへの通路５
３の位置取り範囲が広くなる。筺た第１２図に示したも
のは、固定スクロール２における吸入室４３を形成する
側壁下部のフランジ部２Ｇに通路５３．５５と、シリン
ダ８４全形成し、該シリンダ８４内にピストン状の弁体
７４をスプリング１１２により押し付け、該スプリング
１１２を支える孔１０４を有する止め輪１０３を設けて
いる。これによれば、もし吸入室４３内の底部に液ある
いは油が溜った場合には、通路５３の開口部１６［が低
いので抽出が容易である。 第１３図に示したもの―、旋回スクロール１における吸
入室４３１ｃ形成する鏡板１ａに、吸入室４３を旋回ス
クロール背面の中間圧力部２００に連通させる通路５６
と弁装置６０とを設けた例である。 これによれは通路５６が旋回スクロールの挽板１ａを貫
通して下方に向けて開口しているので、液あるいは油の
抽出は更に速やかに行われる。 第１４図は、リード弁状の弁装置６０を固定スクロール
２の側壁に設けると共に、チャンバ２６の内壁面２６１
と固定スクロール２の側壁面２０１との間隔全せばめて
いる。そして、リード弁６１が点線で示す状態に開いた
とき、その先端６１１がチャンバ２６の内壁面２６１に
接触して弁開度を調節できるように［７ている。 すなわち、内壁面２６１を開度調節のストッパとして機
能させている。 を句、不発明において、弁装置として、その弁体を圧縮
ばねのばね力によって通路の７一ト面へ押し付ける構成
のものを使用する場合には、通路を低圧側に開口させる
ことも可能である。 〔発明の効果〕 本発明は上記の如き構成にしたから、運転を停止したと
きガスの逆流を防止できるので、旋回スクロール部材の
逆回転による騒音の発生がなく、また、潤滑油の低圧側
への流出がないので、潤滑油の不ノｃｖｃよる軸受の焼
損事故を防止できる。 そして、誤って旋回スクロールを逆転させてし捷っても
、吸入室での異常な圧力上昇を確実に防止できる。その
結果、ラップの巻き終シ部に過大ユ な応力が作用する北とがないので、ラップの破損を招く
惧れがなくなる。 ４、図面の？＋ｌｊ単な説明 第１図は、スクロール圧縮機の断面図、第２図ハ、両ス
クロールの噛合い部の平面断面図、第３図は、第１図の
圧縮機の弁装置をリード弁とした要部に断面図、第４図
は、第３図の固定スクロールの背面平面図、第５図から
第１４図は、弁装置の他の実施例の部分断面図で、第５
図は、平板状弁体構造の１１ノ１面図、第６図は、第５
図の平面図、第７図は、ピストン状弁体構造の断面図、
第８図は、ボール弁＋４Ｃ７造の断面図、第９図は、ス
プリングを併用したピストン状弁体構造の断面図、第１
（］図は、スプリングを併用したボール弁構造の断面し
］、第＋　１図は、リード弁會固定スクロールの側壁（
Ｃ設けたものの断面図、第１２図は、スプリングを併用
したピストン状弁本を固定スクロールの椀板部材に内蔵
して設けた断面図、第１３図は、リード弁を背圧室側の
旋回スクロールの鏡板部材に設けた断面図、第１４図は
、リード弁のストツバ−をチャンバ内壁として設けた断
面図である１・・・旋回スクロール部材　２・・・固定
スクロ−ル部材　３・・・フレーム　４・・・円筒　５
・・・オルダムキー　６・・・オルダムリング　７・・
・クランク軸　８・・・旋回軸受　９・・・つ給閉空間
１０・・・吐出孔　１１・・・吐出室　１５・・・モー
タの回転子　１６・・・固定子　１７・・・背圧室１８
・・・導通孔　１９・・・油孔　２０・・・油孔２２・
・・油溝　２３・・・吸入管　２５・・・０リング２９
・・・円形の通路　３０・・・開口部　３１・・・スプ
リング　３２・・・弁１ｍ　４３・・・吸入室６０・・
・弁装置　７ｉ７３，７４・・弁体　８２・・・シリン
ダ　１θし・止め輪　１１０・・・圧縮ばね　２００・
・・中間圧力部。 第２ｍ 矛う酬 １ ＋１−図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、鏡板と該鏡板に直立しているうす巻き状のラップと
   からなる旋回スクロール及び固定スクロールを備え、両
   スクロールを互にラップを内側に向けて組合わせ、各々
   のランプと鏡板とによシ形成される空間がスクロールの
   中心方向に移動するに従ってその容積を減少するように
   、両スクロールを相対運動させると共に、吸込口または
   吐出口に旋回スクロールの逆転を防止するための逆流防
   止機構を設けたスクロール流体機械において、旋回スク
   ロールまたは固定スクロールに吸入室と外部とを連通ず
   る通路と、該通路を開閉する弁装置とを設け、前記弁装
   置は吸入室内の圧力が異常に上昇したとき作動して前記
   通路を開くように構成されていることを特徴とするスク
   ロール流体機械２、特許請求の範囲第１項において、弁
   装置はその弁体が吸入室と外部との圧力差及び／または
   ばねのばね力により通路の７一ト面に押し付けられて該
   通路を閉塞し、吸入室内の圧力が異常に上昇したとき弁
   体が変位してＪｌｉ路を開口する構成となっていること
   を特徴とするスクロール流体機械。 ３、特許請求の範囲第１．追牛たは第２項において、通
   路は、吐出側に開口していることを特徴とするスクロー
   ル流体機械。 ４、特許請求の範囲第１項または第２項において、通路
   は、吸入圧力と吐出圧との中間の圧力部に開口している
   ことを特徴とするスクロール流体機械。