JPS599910Y2 - 通帳用表紙材料 - Google Patents

通帳用表紙材料

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Publication number
JPS599910Y2
JPS599910Y2 JP15756281U JP15756281U JPS599910Y2 JP S599910 Y2 JPS599910 Y2 JP S599910Y2 JP 15756281 U JP15756281 U JP 15756281U JP 15756281 U JP15756281 U JP 15756281U JP S599910 Y2 JPS599910 Y2 JP S599910Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
printing
passbook
silica powder
coating
cloth
Prior art date
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Expired
Application number
JP15756281U
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English (en)
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JPS5862674U (ja
Inventor
憲一 安場
晴行 有本
良憲 林
Original Assignee
東洋クロス株式会社
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Publication date
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  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は通帳用表紙材料、特にワイヤドットマトリッ
クスプリンタによる印字性良好な通帳用表紙材料に関す
る。
近年、銀行等の金融機関における人出金業務のオンライ
ン化に伴って通帳の布クロス製表紙に磁気テープを貼着
したいわゆる磁気通帳が飛躍的に普及している。
この磁気通帳の表紙には、磁気テープ、磁気箔、磁気印
刷などの磁気媒体に対する良好な接着性が要求されると
共に、オフセット印刷適性、筆記適性、箔押し適性、耐
湿熱性、耐汚染性、耐久性などの従来の通帳用表紙とし
ての性能が要求されるが、現在これらの要求性能はほぼ
満足されているとみられる。
しかるに、近来オフィスオートメーション化が急速に進
展し、通帳の表紙に預金者名、口座番号、支店名などの
手書きやスタンプ押捺する代わりに、ワイヤドットマト
リックスプリンタ(以下ドットプリンタと略称する)が
使用されるようになった。
上記のドットプリンタは、印字が速く、正確、簡便、美
観であるのでその使用が拡大されつつある。
ところが従来の磁気通帳の布クロス製表紙に上記ドット
プリンタを使用して印字すると、表紙のインキ吸収性が
悪く、また通帳を送り出すためのローラに印字のインキ
が付着して送り出し中の表紙の他の部分に印字影が転写
され、さらに印字直後に手で触れるとインキ汚れが生じ
、さらにまた乾燥したのちの表紙の印字が砂消しゴムで
こすると消失してしまうなどの問題があることが判明し
た。
この考案は、上記従来の通帳用表紙材料の問題を解消す
るために、磁気通帳用の表紙材料面にさらに、シリカ粉
末を含有する熱可塑性樹脂からなる表面皮膜を設けたも
のである。
以下にこの考案の実施例を図面によって説明すると、基
布1の表裏両面に塗布層2a,2bを設けたものが従来
の布クロスAであり、この考案は表面の塗布層2a上に
熱可塑性樹脂とシリカ粉末の混合物からなる表面皮膜3
を設けたものである。
なお、4は布クロスAの裏面の塗布層2bに貼着された
薄紙であり、この薄紙4面に通帳の記入面の紙が貼着さ
れる。
この考案の特長である表面皮膜は、シリカ粉末を含有し
た熱可塑性樹脂から形或され、熱可塑性樹脂としては、
ポリウレタンおよび塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体の
単独またはこれらの混合物であり、その100%モジュ
ラスは50〜300 kg/cm’、特に70〜200
kg/−の範囲が好ましい。
100%モジュラスが50kg/Cm2未満であると粘
着性となり、耐?性が低下し、また300kl/anを
越えると表面の塗膜割れを生じて好ましくない。
シリカ粉末は、不定形構造でその平均粒径が0.5〜1
5μの範囲である。
シリカ粉末の平均粒径か0.5μ未満の場合はドットプ
リント適性は良いが、表面皮膜塗料の安定性、分散性が
低下し、オフセット印刷時のピック強度が低下する。
これに反し10μを越える場合はドットプリント適性が
低下する。
シリカ粉末には、この考案の目的を阻害しない程度に、
他の無機充填剤を混合してもよい。
たとえば、シリカ粉末にタルク粉末(平均粒径1〜10
μ)をシリカ粉末の50重量%以下混合したものである
上記熱可塑性樹脂とシリカ粉末との混合割合は、熱可塑
性樹脂100重量部に対してシリカ粉末50〜150重
量部であり、シリカ粉末が50重量部未満の場合は上記
ドットプリンタによる印字適性が低下し、また150重
量部を越える場合は表面皮膜の強度、たとえばピック強
度、屈曲強度、耐折強度などが低下して実用的でない。
上記割合の熱可塑性樹脂とシリカ粉末の混合物からなる
表面皮膜を布クロス面に形或するには、上記の混合物を
有機溶剤で溶解分散させるか、またはエマルジョン、サ
スペンジョンとした表面皮膜塗料を製造し、この表面皮
膜塗料を布クロスの表面に塗布したのち乾燥する方法が
好適である。
上記表面皮膜塗料を塗布する方法としては、ロールコー
ティング、ナイフコーティング、コンマドクターコーテ
ィング、スプレイコーティングなどの各方法が適用でき
るが、そのうちロールコーティング法、特にプリントロ
ールコーティング法が好ましい。
プリントロールコーティング法の場合のプリントロール
の表面粗さは60〜200線/25.4mm、特に80
〜150線/25.4mmが好ましい。
なお上記表面皮膜塗料には顔料、染料などの着色剤を添
加してもよい。
なおまた上記表面皮膜塗料を塗布する際に、布クロス表
面との間に二液型ポリウレタンなどの接着剤を介在させ
てもよい。
上記表面皮膜塗料の塗布量は固形分付量3〜30g/m
2である。
固形分付量が3 g/m未満では上記ドットプリント適
性が低下し、また30g/m2を越えると磁気媒体に対
する接着性およびオフセット印刷適性などが低下して実
用的でない。
また上記表面皮膜は転写法によって形或してもよい。
この考案の基材となる布クロスAは、従来使用されてい
る磁気通帳の表紙材料である。
たとえば金巾、ローンなどの基布の片面もしくは両面に
、でん粉、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアセタール、ポリアクリル酸エステル、ポノ酢酸ビニ
ル、エチレン・酢酸ビニル共重合体などの天然樹脂およ
び合或樹脂と、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭
酸バリウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸バノウム、酸化アルミニウム、クレー
などの無機充填剤および顔料、油剤、活性剤、耐水硬化
剤などとお混合物からなる塗布層を形或したものであり
、塗布層の固形分付量は通常50〜150g/m2であ
る。
以下にこの考案の実施例を説明する。
実施例 1 60番手綿平織物の両面に、でん粉、ポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニルと炭酸カルシウム、酸化チタンと
の混合物を固形分付量90 g/m”に設け、しかるの
ちカレンダ加工を施し、その裏面に坪量20g/m”の
薄葉紙を貼着した布クロスを使用した。
上記布クロス表面に、ポリウレタン(100%モジュラ
ス120 kg/cmQとシリカ粉末(平均粒径3μ)
との混合物(混合割合100対70)をジメチルホルム
アミドで溶解分散させた表面皮膜塗料(固形分濃度15
重量%)をプリントロール(表面粗さ120線/25.
4 mm)で塗布、乾燥して、表面皮膜の固形分付量1
5 g/ m”の表紙材料を得た。
実施例 2 上記実施例1の布クロス表面に、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体(100%モジュラス200 kg/(1)
・)とシリカ粉末(平均粒径7μ)の混合物(混合割合
100対120)をメチルエチルケトンと酢酸エチルと
の混合溶剤で分散させた表面皮膜塗料(固形分濃度20
重量%)を実施例1と同様に処理して表面皮膜の固形分
付量20 g/m”の表紙材料を得た。
上記実施例1,2と、この考案の規定値を外れた各比較
例との性能を下記表に示す。
上記表の性能の評価は下記のとおりである。
(1) ドットプリント適性 (a)セット性:試料表面にデジタルプリンタDP−2
23 P −26 (ボン電気社製)にて印字した直後
に、該印字面にウレタンゴムローラを転がし、該ゴムロ
ーラからクロス表面の他の部分への印字影の濃度を目視
して、印字影がほとんど認められないものを良、印字影
が認められるものを不可とした。
(b) 砂消し性:上記デジタルプリンタにて印字後
、常温常温下で24時間放置したのち、砂消しゴムを1
0往復させてこすり、印字の濃度変化を目視し、印字が
ほとんど消えないものを良、稍薄く消えるものを可、か
なり薄く消えるものを不可とした。
(2)オフセット印刷適性(表面ピツキング性)試料に
ハマダスターCD900(ハマダスター社製)にて印刷
し、表面ピツキング(剥離)の無いものを○、有るもの
を×で示した。
(3)磁気テープ接着力 JIS−C 2167の電気絶縁用粘着力試験方法に準
拠し、日立マクセル社製磁気テープを使用して剥離速度
200mm/分で試験した。
700g/cm幅以下のものは実用的でない。
(4)耐汚染性 JIS−L1021の試験法で試験し、異常のないもの
を○で示した。
(5)筆記特性 試料表面にボールペン、インキで文字を書き、文字のに
じみ、かすれなどの異常のないものを○で示した。
なおドットプリント適性の不可なものについては、オフ
セット印刷適性以下の性能については試験しなかった。
上記表でわかるように、実施例1,2は表紙材料として
の各性能を満足するが、表面皮膜を設けない比較例1、
シリカ粉末の平均粒径の過大な比較例2、シリカ粉末の
混合割合の過少な比較例4、表面皮膜の固形分付量の過
少な比較例6、シリカ粉末の代わりにクレイ粉末を混合
した比較例7はいずれもドットプリント適性が不可であ
った。
また、シリカ粉末の混合割合の過多な比較例3、表面皮
膜の固形分付量の過多な比較例5、シリカ粉末の平均粒
径の過小な比較例8はいずれもドットプリント適性は悪
くないが、磁気テープ接着力が小さいので実用的でない
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例の垂直断面図である。 A・・・・・・布クロス、2・・・・・・表面皮膜。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)布クロスの表面に、熱可塑性樹脂100重量部に
    対して平均粒径0.5〜15μのシリカ粉末50〜1.
    50重量部を含む混合物からなる表面皮膜を固形分付量
    3〜30g/m”に設けたことを特徴とする通帳用表紙
    材料。
  2. (2)表面皮膜の熱可塑性樹脂がポリウレタンおよび塩
    化ビニル・酢酸ビニル共重合体である実用新案登録請求
    の範囲第(1)項記載の通帳用表紙材料。
JP15756281U 1981-10-21 1981-10-21 通帳用表紙材料 Expired JPS599910Y2 (ja)

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JP15756281U JPS599910Y2 (ja) 1981-10-21 1981-10-21 通帳用表紙材料

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Publication Number Publication Date
JPS5862674U JPS5862674U (ja) 1983-04-27
JPS599910Y2 true JPS599910Y2 (ja) 1984-03-28

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