JPS62202781A

JPS62202781A - 被記録材及びその製造方法

Info

Publication number: JPS62202781A
Application number: JP4591586A
Authority: JP
Inventors: Takashi Akitani; 高志秋谷; Emi Munakata; 棟方　恵美
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1986-03-03
Filing date: 1986-03-03
Publication date: 1987-09-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】た色彩発色性、ドツト形状に優れ、顔料の粉落ちが少な
く、インク吸収性に優れ、しかも適度〔従来の技術〕インクジェット記録方法は、種々の記録液（以下インク
と云う）吐出方式（例えば、静電吸引方式、圧電素子を
用いてインクに機械的振動または変位を与える方式、イ
ンクを加熱して発泡させ、その圧力を利用する方式等）
により、インクの小滴を発生させ、これを飛翔させ、そ
れらの一部若しくは全部を、紙などの記録媒体に付着さ
せて記録を行うものであるが。

騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字の行える記録
方法として注目されている。

インクジェット記録用のインクとしては、安全性、印刷
適性の面から主に水系のものが使用されている。

一方、記録媒体としては、従来１通常の紙が一般的に使
用されてきた。このような紙に液状のインクを用いて記
録を行う場合には、一般にインクが記録媒体上で滲んで
印字がぼけたりしないことが必要であり、またインクが
記録後可及的速やかに乾燥して不意に紙面を汚染しない
ことが望ましい。

即ち、インクジェット記録方式においては、（１）イン
クの記録媒体への吸収が速やかであった場合でも、後で
付着したインクが前に付着したインクと混合したり、イ
ンクドツトを乱したり、流れ出したりしないこと、（２）インク液滴が記録媒体上で拡散し、インクドツト
の径が必要以上に大きくならないこと。

（３）インクドツトの形状が真円に近く、またその周辺
が滑らかであること。

（４）インクドツトの濃度が高く、ドツト周辺のコント
ラストが大きいこと、（６）インクの色が、記録媒体のいかんにより変化しな
いこと、（７）記録媒体の寸法変動（例えば、しわ、のび）が記
録前後で少ないこと、等の諸要求を満足させる必要がある。

また、特に、銀塩写真のような風合いや、ポスト・カー
ドの様な用途での風合いを求めた場合、被記録材の厚み
が重要な要因であり、厚さとして１５０　ｐ−ｍ以上、
好ましくは２００終ｍ以上必要である。

ところで、従来のインクジェット用被記録材では、シリ
カに代表される多孔質顔料を被記録材表面に、内填した
り塗工したりする事によって存在させると、色彩性、イ
ンク吸収性、ドツト形状が向上することが知られている
。しかし、このような内填や塗工では被記録材の厚さと
しては１２０ＩＬｍ以下、坪量としては１００ｇ　／　
ｍ　２以下のものしか実施されておらず、厚さが１５０
ｇｍ以上、坪量が１２０　ｇ　／　ｍ　２以上になるよ
うな被記録材を製造すると、生産性が極めて悪い、コー
ト面が不良となる、カールしやすい、多孔質顔料を塗工
した際基材との密着性が悪く端部から顔料の著しい粉落
ちが発生する、鉛筆、ボールペンでの筆記時に顔料が粉
落ちする、等の欠点が生じ、銀塩写真に見られるような
風合いのある厚手のインクジェット用紙やポスト・カー
ド向けの厚手のインクジェット用紙の製造は実際上、不
可能であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、上記の技術分野において従来技術が解
決しえなかった諸課題を全て満足させることにある。

本発明の目的は、生産性に優れ、粉落ちが発ることにあ
る。又、他の目的としては表裏両面〔問題点を解決する
ための手段〕上記の目的は、以下の本発明によって達成される。

すなわち本発明は、２層以上積層した基材の少なくとも
片側面にインク受容性を付与して成ることを特徴とする
被記録材である。

また本発明は、基材表面にインク受容性を付与する工程
と、該インク受容性を付与された基材を２Ｍ以以上層す
る工程とを含むことを特徴とする被記録材の製造方法で
ある。

さらに本発明は、第１の基材の片側面にインク受容性を
付与する工程と、該基材の他面に第２の基材を積層する
工程とを含むことを特徴とする被記録材の製造方法であ
る。

本発明を更に詳細に説明すると、本発明において好まし
い態様としては、多孔質顔料がその表面に存在する基材
が、他の基材に積層されてなる被記録材である。ここで
多孔質顔料がその表面に存在する基材としては１紙が最
も一般的であるが、合成紙、フィルム、布、等であって
もよい。又、積層される基材としては前記の基材と同じ
であっても、異なっていても良いが一般的には、紙、合
成紙、フィルム、布が挙げられ、さらには、多孔質顔料
がその表面に存在する基材であってもよい。

更に、優れた風合いを与える為に本発明の被記録材の厚
さは、好ましくは、１５０４ｍ〜５００ＩＬｍであり、
より好ましくは２００Ｂｍ〜５００　ｇｍである。また
、優れた風合いを与えるために１本発明の被記録材の坪
量は、好ましくは１２０　ｇ　／　ｍ　２〜５００　ｇ
　／　ｍ　２、より好ましくは１５０ｇ／ｍ２〜５００
ｇ／ｍ２である。

本発明に係る基材の積層方法としては、立士積層方法と
して従来公知の方法がいずれも好適に使用可能である０
例えば、でん粉、セルロース、ＰＶＡ、アクリル樹脂、
ラテックス、ＥＶＡ、ブチラール等の接着剤や、ポリエ
チレン、アイオノマー、ＥＶＡ、ナイロン、等のホット
メルト樹脂等を接着層として基材を積層することができ
る。

また、使用される多孔質顔料としては、シリカ、炭酸カ
ルシウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸
化マグネシウム、クレー。

タルク、等が挙げられるが、その中でもとりわけシリカ
が好ましい。

この多孔質顔料を含む塗工層を形成するための塗工液と
しては：デンプン、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム
、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアク
リル酸ソーダ等の水溶性高分子；合成ゴムラテックス等
の合成樹脂ラテックス；ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルクロライド等の有機溶剤可溶性樹脂；更には分散剤
、蛍光染料、ｐＨ調整剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、界
面活性剤、耐水化剤の各種添加剤を挙げることができる
。

塗工液の固形分は約１〜５０重量％になる量が好適であ
り、該塗工液は、公知の手法、例えばロールコータ−法
、プレードコーター法、エアナイフコーター法、ゲート
ロールコータ−法等により１通常１〜７０　ｇ　／　ｍ
　２程度（乾燥塗工量）の量を基材上に塗工する。好ま
しくは２〜５０　ｇ　／　ｍ　２程度（乾燥塗工量）塗
工する。

また、抄紙時に多孔質顔料を内填させることで多孔質顔
料を基材表面に存在させてもよい。

以下、実施例及び比較例に従って本発明を更に詳細に説
明する。但し、文中、部または％とあるのは特に断りの
ない限り重量基準である。

実施例１及び比較例１上記組成物を、サイズ度が１５秒の上質紙（厚さ８０Ｉ
Ｌｍ、坪量７０　ｇ　／　ｍ　２　）に乾燥塗工量２５
　ｇ　／　ｍ　２の割合でブレードコーターにより塗工
し、常法により乾燥させた。

次に、上記の塗工層を設けた基材の裏面に、サイズ度２
０秒の上質紙（厚さ１２０　牌ｍ　、坪量９５ｇ／ｍ２
）をラテックス系接着剤を用いて積層して、第１図に示
す様な、厚さが２２０ＪＬｍ、坪量１９５ｇ／ｍ２の本
発明の被記録材を得た。

比較のために、サイズ度が１５秒の上質紙（厚さ２００
　ＩＬｍ　、坪量１７５ｇ／ｍ２）に上記組成物を乾燥
塗工量２５　ｇ　／　ｍ　２の割合で塗工し、厚さ２２
０終ｍ９坪量２００　ｇ　／　ｍ　２の被記録材を得た
。

実施例２及び比較例２上記組成の塗工液を、サイズ度が３０秒の上質紙（厚さ
９０μｍ、坪量８０　ｇ　／　ｍ　２　）上に乾燥塗工
量１５　ｇ　／　ｍ　２の割合でエアナイフコーターに
より塗工し、常法により乾燥させた。

次に、上記の塗工層を設けた基材の裏面に、合成紙（厚
さ２部０ルｍ９坪量２００　ｇ　／　ｍ　２　）をＥＶ
Ａ系ホットメルトフィルムを用いて積層して、第１図に
示すような、厚さが３００ｇｍ、坪量３０２　ｇ　／　
ｍ　２の本発明の被記録材を得た。

比較のために、上記合成紙に上記組成の塗工液を１５　
ｇ　／　ｍ　２の割合で塗工して被記録材を得た。

実施例３及び比較例３実施例２で上質紙に塗工したのち、塗工面が表裏に表わ
れるように同一物をアクリル系接着剤で貼りあわせて、
第２図に示すような、厚さ２部０ルｍ１坪量１９５ｇ／
ｍ２の本発明の被記録材を得た。

比較の為に、厚さ１８０ｐｍ、坪量１６０ｇ／１２の上
質紙の表裏に実施例２と同様に塗工を実施しようとした
が、表面に塗工したのち裏面に塗工しようとしたところ
、塗工時ロール上でコート面にヒビ割れ、剥落が生じコ
ート不良となった。

次に、上記の実施例１〜３、比較例１〜３の被記録材に
対し、下記の４種のインクを用いて、ピエゾ振動子によ
ってインクを吐出させるオンデマンド型インクジェット
記録ヘッド（吐出オリフィス径６０ＪＬｍ、ピエゾ振動
子駆動電圧７０ｖ９周波数２．６　Ｋ　Ｈｚ　）を有す
る記録装置を使用してインクジェット記録を実施した。

ｌ工ｚノ（組成）Ｃ，１，ダイレクトイエロー８６　　２部ジエチレング
リコール　　　　　　　２０部ポリエチレングリコール
＃２００　　１０部水　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　６８部り工２１（組成）Ｃ，１，アシッドレッド３５　　　　２部ジエチレング
リコール　　　　　　　２０部ポリエチレングリコール
＃２００　　１０部水　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　６８部１エヱ！（組成）Ｃ，１，ダイレクトブルー８６　　　２部ジエチレング
リコール　　　　　　　２０部ポリエチレングリコール
＃２００　　１０部水　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　６８部１工ｚノ（組成）Ｃ，１，アシッドブラック２６　　　２部ジエチレング
リコール　　　　　　　２０部ポリエチレングリコール
＃２００　　１０部水　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　６８部実施例および比較例の
被記録材の評価結果を第１表に示した。

第１表における各評価項目の測定は下記の方法に従った
。

（１）インク定着時間は、記録実施後、記録画像に指触
したときに、インクが乾燥して指に付着しなくなる時間
を測定した。

（２）ドツト濃度は、ＪＩＳ　　Ｋ２ＳＯ３を印字マイ
クロドツトに応用してサクラマイクロデンシドメーター
ＰＤＭ−５（小西六写真工業■製）を用いて黒ドツトに
つき測定した。

（３）ドツト形状係数は、画像解析装置を用いてドツト
面積を測定して、そのドツトと等しい面積を持つ円を仮
定し、その円周Ｌ１を計算し、ドツトの周の長さＬ２を
測定し、下記式により算出した。

ドツト形状係数＝ＬＩＸ１００／Ｌ２　（％）（４）顔
料の粉落ちは、Ａ４サイズ１００枚を前述の記録装置で
通紙し、プラテン部での粉落ち量を測定した。Ｏ，１ｇ
以下なら良好。

（５）筆記性は、硬度Ｈの鉛筆で筆記し、粉落ち、判読
性をテストした。粉落ちが著しく、文字が判読できない
ものを不良とした。

（６）生産性は、ニー１・面を目視観察し、コートむら
、ヒビ、剥離を生じているものを不良とした。

（７）カールは、２０℃Ｘ８０％ＲＨで、机上に２４時
間放置後、紙の四隅のうち最も机からせり上がった高さ
を測定した。

〔効果〕

以上の如き未発明の被記録材は、従来の方法によって厚
さが１５０ｐｍ以上のインクジェット記録用被記録材を
製造した場合に生ずる問題点であった生産性の悪さ、コ
ート不良、顔料の粉落ち、カール等が改良され、風合い
があり。

銀塩写真のような手触りとポストカードに使用しうる剛
直性を兼ね備え、しかもドツト形状、記録画像の色彩性
、インク吸収性に優れたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の被記録材を示す断面図である
。１　、１’−−−−−一基材

Claims

【特許請求の範囲】

（１）２層以上積層した基材の少なくとも片側面にイン
ク受容性を付与して成ることを特徴とする被記録材。
（２）該基材が接着層を介して積層されている特許請求
の範囲第１項記載の被記録材。
（３）該被記録材の厚さが１５０〜５００μｍである特
許請求の範囲第１項記載の被記録材。
（４）該被記録材の坪量が１２０〜５００ｇ／ｍ＾２で
ある特許請求の範囲第１項記載の被記録材。
（５）該接着層が接着剤又はホットメルト樹脂からなる
特許請求の範囲第２項記載の被記録材。
（６）基材表面にインク受容性を付与する工程と、該イ
ンク受容性を付与された基材を２層以上積層する工程と
を含むことを特徴とする被記録材の製造方法。
（７）第１の基材の片側面にインク受容性を付与する工
程と、該基材の他面に第２の基材を積層する工程とを含
むことを特徴とする被記録材の製造方法。