JPS599702B2 - 外壁パネルの装着構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えばバルコニーの外壁或いはアパート形式
の家屋においてみられる階上の廊下の外壁等に好適する
外壁パネルの装着構造に関する。

バルコニーや階上の廊下等に外壁パネルを装着する場合
、従来、ボルトやナット等の多くの部材を使用し、多く
の工程を経て施工されている。

このため、作業性が極めて悪いうえに、ボルトやナット
等が露出して外観を損なうといった問題を生じている。

本発明は、床フレームや縦軸組等に同一部材を使用する
ことによって経済性の向上を図るとともに、ボルトやナ
ット等の締付け部材を極力排除して部品点数を削減し、
作業性の向上と外観の向上を図った外壁パネルの装着構
造を提供することを目的としている。

以下、本発明の構成を実施例につき図面に沿って説明す
る。

床フレーム１ぱみそ形鋼からなる横梁２・・・を連結し
て組立てられている。

通常この床フレーム１の上にスノコあるいは床パネル等
が載置され、床フレーム１の下に化粧板が貼付けられる
。

取付プレート３は、第２図および第４図に示すように、
前記床フレーム１の前側面１ａに取付けられる後面部３
ａと、該後面部の下端から前方水平方向に延設される水
平部３ｂと、該水平部の先端から立ち上げられた起立部
３Ｃとからなる略Ｌ字形に形成されている。

・水切板４は、第１図および第４図に示すように、その
上端部が前記取付プレート３の起立部３Ｃに嵌合する縦
断面逆Ｕ字形の嵌合凹部４ａに形成され、下端部は適当
に折曲されて床フレーム１の前側面１ａの下部全体を被
覆するように構成されている。

縦軸組５は、第２図Ａ，Ｂおよび第３図に示すように、
２本のみそ形鋼６．７が、開口部６ａｐ７ａを対向させ
るとともに一定間隔を存して立設され、該両みぞ形鋼６
，７の開口部６ａ ，７ａを通って挿入された１枚の平
板８によって、両みぞ形鋼６．７の内部底面６ｂ，７ｂ
同士が連結され、両みそ形鋼６，７の隙間が縦溝９とな
されている。

また、平板８には、上下方向の適当位置に肖り止め用部
材１０．１０が取付けてある。

この当り止め用部材は後述する外壁パネルの後面板の側
端部と当接することにより外壁パネルの姿勢規制を行な
う。

外壁パネル１ ２ｕ、−・−ドボードやアルミ板等で形
成された前面板１３と後面板１４との間に断熱材１５を
充填したサンドインチ機造のものが用いられる。

前面板１３と後面板１４０周縁は断熱材１５の周縁より
も外方に長く延設されて、画板１３．１４間に凹入部１
６が形成されている。

第１図中１７は軸パネルである。

上記各部材を用いた場合の外壁パネルの装着構造は次の
ようになる。

すなわち、床フレーム１の前側面１ａに適当間隔をおい
て取付プレート３の後面部３ａが取付けられる。

この取付プレート３の後面部３ａに縦軸組５の一方のみ
そ形鋼６の後面６ｃが固着される。

この場合、縦軸組５の他方のみぞ形鋼７の下端１ｄが取
付プレート３の起立部３ｃ上に位置するように縦軸組５
が配置される。

次に、取付プレート３の起立部３Ｃに水切板４の嵌合凹
部４ａが嵌合されて、床フレーム１の前側面１ａの下部
全体がこの水切板４によって被覆される。

この状態で、縦軸組５間に外壁パネル１２が装着される
。

すなわち、外壁パネル１２の前面板１３０両側端部１３
ａを縦軸組５の前面７Ｃに沿わせ、かつ、該パネル１２
の後面板１４０両側端部１４ａを縦軸組５の縦溝９に嵌
入させるとともに、外壁パネル１２の下端部は、その前
面板１３下端と後面板１４下端との間に形成された凹入
部１６を、取付プレート３の起立部３Ｃに水切板４の嵌
合凹部４ａを介して嵌合されて外壁パネル１２が装着さ
れるのである。

このように、外壁パネル１２の前面板１３と後面板１４
とで縦軸組５の前面側のみぞ形鋼７を挾持するとともに
、縦軸組５の両みぞ形鋼６，７で外壁パネル１２の後面
板１４の側端部１４ａを挾持するから、外壁パネル１２
は強固に装着される。

以上説明したように、本発明の装着構造によれば、床フ
レームと縦軸組とを同じみぞ形鋼部材を用いて形成する
ことによハ部材数を少なくして材料の無駄を省き生産コ
ストを低減することができる。

また、外壁パネルの前面板と後面板とで縦軸組の前面側
のみそ形鋼を挾持し、縦軸組の両みそ形鋼で外壁パネル
の後面板の側端部を挾持するから、外壁パネルと縦軸組
の相互挾持によって確実かつ強固な外壁パネルの装着が
行なえる。

縦軸組の前面側に位置するみそ形鋼の下端が取付プレー
トの起立部上に位置するから、外壁パネルを縦軸組に沿
ってその上端から差し込むだけで、外壁パネルの両側端
部と下端部とに形成された凹入部を、縦軸組と取付プレ
ートの起立部および水切板の嵌合凹部に一気に嵌合する
ことができる。

外壁パネルの下端部は、取付プレートの起立部に水切板
の嵌合凹部を介して嵌合支持されており、外壁パネル、
水切板、縦軸組の総てが一枚の取付プレートを弁して床
フレームに取付けられているので、嵌合緩みやガタつき
の発生も少ないものである。

さらに、床フレームに取付けられた取付プレートや縦軸
組に水切板や外壁パネルを嵌め合わせるだけで装着でき
るから、施工の作業性が極めて良く、しかも、ボルトや
ナット等の連結部材が一切不要であるから外観を損なう
ことがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示し、第１図はバルコニー
の概略斜視図、第２図Ａぱ縦軸組の側面図、同図Ｂぱ正
面図、第３図は縦軸組と外壁パネルの平面図、第４図に
要部の縦断面図である。 １・・・床フレーム、３・・・取付プレート、４・・・
水切板、５・・・縦軸組、６，７・・・みそ形鋼、１２
・・・外壁パネル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ みぞ形鋼を連結して組立てられた床フレーム１と、 この床フレームの前側面１ａに取付けられる後面部３ａ
   と該後面部の下端から前方水平方向に延設される水平部
   ３ｂと該水平部の先端から立ち上げられた起立部３Ｃと
   で形成された取付プレート３と、 この取付プレートの起立部３Ｃに嵌合する逆Ｕ字形の嵌
   合凹部４ａを有する水切り板４と、２本のみそ形鋼６，
   ７が、開口部６ａ，７ａを対向させるとともに、一定間
   隔を存して立設され、該両みぞ形鋼の内部底面が開口部
   を通って挿入された１枚の平板８で連結されて、みそ形
   鋼の両側面に縦溝９が形成された縦軸組と、 平板状の断熱材１５を前面板１３と後面板１４とで両側
   から挾着し、該前面板と後面板の周縁が断熱材の周縁よ
   り長く延設されて画板間に凹入部１６が形成された外壁
   パネルとからなり、前記床フレーム１の前側面１ａに適
   当間隔をおいて前記取付プレート３の後面部３ａが取付
   けられ、該取付プレートの後面部３ａに前記縦軸組５の
   一方のみぞ形鋼６の後面６ｃが固着されるとともに、他
   方のみぞ形鋼７の下端７ｄが取付プレート３の起立部３
   ｃ上に位置するように縦軸組５が配置され、また、取付
   プレート３の起立部３Ｃに前記水切板４に形成された嵌
   合凹部４ａが嵌合されて床フレーム１の前側面１ａの下
   部全体がこの水切板４によって被覆され、外壁パネル１
   ２の前面板１３０両側端部１３ａを縦軸組５の前面ＩＣ
   に沿わせ、背面板１４０両側端部１４ａを縦軸組５の縦
   溝９に嵌入さぜるとともに、外壁パネル１２の下端部は
   、その前面板１３下端と後面板１４下端との間に形成さ
   れた凹入部１６を取付けプレート３の起立部３Ｃに、水
   切板４の嵌合凹部４ａを介して嵌合することにより縦軸
   組５間に外壁パネル１２が装着されてなることを特徴と
   する外壁パネルの装着構造。