JPS597112Y2 - シ−プペンシル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シャープペンシルの芯出し機構の改良に関す
るものである。

従来のノック式芯出機構シャープペンシルにおいて、一
回当りのノックで゛出る芯の繰り出し長さは一定であり
調整が不能である。

その為に筆記圧力に合った芯の折れない繰り出し長さが
選べない、又、芯の硬さにあった芯の折れない繰り出し
長さを選べないという欠点があった。

本案は、この様な欠点を解決する為に考案されたもので
あり、以下図面により説明すると、チャック１は、芯保
持部２の外周にスライドするスリーブ３を有しており、
スリーブ３はバネ４により口金連結体５のチャック締付
面６に密着している。

口金連結体５は、外周部の一部に溝７を有しホルダー８
に螺着されている。

調整体９は、内周部の一部に溝７と摺動する突起１０を
有し、端面に凹凸部１１を形威している。

又、ホルダー８も端面に凹凸部１１′を形成しており、
互いに嵌合する。

口金１２は、所要位置へスリーブ外し面１３を有し、口
金連結体５に螺着されている。

収納筒１４はチャック１の他端に固着されている。

以上が本案の構造であり、その作用を説明すると、スリ
ーブ３がチャック締付面６に密着した状態から、収納筒
１４を作動させると芯１５をチャツキングした状態でチ
ャック１が前進し、スリーブ３がスリーブ外し面１３に
当たりスリーブ３がチャック１より外れる、上記動作に
より芯繰り出し動作を終え、チャック１、スリーブ３は
バネ４により元の位置へもどる、この際、スリーブ３は
チャック締付面６に突き当たりチャック１の外周部にふ
たたび嵌合する。

本案目的の芯繰り出し量の調整は、調整体９を口金１２
をゆるめてから廻す、調整体９を廻すことにより口金連
結体５が廻りチャック締付面６の位置が移動しスリーブ
外し面１３との距離が変わる、従って芯の繰り出し量の
調整が出来る。

凹凸部１１は調整体９を廻した後に容易に廻らないこと
を目的としたものである。

本案の使用法を要約すると、口金１２をゆるめて調整体
９を任意に廻し口金１２をふたたび締め込む。

この様に本案は簡単な動作で工具を使用することなくワ
ンタッチで芯の繰り出し量の調整が可能である。

従って、従来の様に筆記圧力により芯繰り出し長さを変
えたい場合に困ることなく容易に調整が実現出来る。

機構面を考えても従来品に比べて複雑になるということ
もほとんどなくコスト的にもほは゛同等である。

上記したように、本案は多々の利点を所有しており実用
性の高い考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案所要部縦断側面図、第２図は、本考案
所要部斜視図。 １・・・・・・チャック、２・・・・・・芯保持部、３
・・・・・・スリーブ、４・・・・・・バネ、５・・・
・・・口金連結体、６・・・・・・チャック締付面、７
・・・・・・溝、８・・・・・・ホルダー、９・・・・
・・調整体、１０・・・・・・突起、１１．１１’・・
・・・凹凸部、１２・・・・・・口金、１３・・・・・
・スリーブ外し面、１４・・・・・・収納筒、１５・・
・・・・芯。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （イ）チャック１の芯保持部２の外周にスリーブ３を嵌
   合する。 （ロ）チャック１、スリーブ３、バネ４、収納筒１４を
   、チャック締付面６及び、外周部に溝７を設けた口金連
   結体５に組み込む。 （ハ）凹凸部１１と嵌合する凹凸部１１′を端部に設け
   たホルダー８に、口金連結体５を螺着する。 （二）内周部に突起１０を設け、端部に凹凸部１１を設
   けた調整体９を口金連結体５にはめ、さらにその上から
   スリーブ外し面１３を有する口金１２を螺着する。 以上の如く構或された、シャープペンシル。