JPS5811596Y2 - 筆記具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は筆記具、特に、軸筒もしくはキャップにクリッ
プを取付けた筆記具の改良に関する。

従来の筆記具、特に、シャープペンシル、ボールペン、
サインペン等の軸筒もしくはキャップにクリップを備え
た筆記具において、クリップは軸筒もしくはキャップに
固定されて取付けられているか、もしくは、クリップが
軸筒もしくはキャップに脱着可能に取付けられている。

クリップが軸筒もしくはキャップに固定されて取付けら
れている場合、筆記中に軸筒が回転した際にクリップが
筆記具の把持にとって支障となることがある。

一方、クリップが軸筒もしくはキャップに脱着可能に取
付けられている場合には、クリップを軸筒もしくはキャ
ップから取外せば筆記中に筆記具の把持に支障となるこ
とはないが、その都度のクリップの脱着は面倒であるし
、クリップが紛失し易くなる欠点がある。

本考案はこれらの欠点を解梢するために、軸筒もしくは
キャップにクリップを回転可能に取付けそのために生ず
るクリップの挟持力の低下を軸筒もしくはキャップに環
状の溝を設けて、旅情にクリップ先端の上部を嵌合状態
にて係合して補うようにしたものである。

以下、図面を参照して本考案の一実施例について説明す
ると、１は軸筒、２は軸筒１の上部に形成した小径部、
３は小径部２の上部に形成した抜は止めリングである。

小径部２は軸筒１と一体に形成されるのが一般的である
が、別途に形成されることもある。

抜は止めリング３は、軸筒１が金属製で、かつ、小径部
２と共に軸筒１上部の切削加工によって同時形成される
ような場合を除き、通常は軸筒１及び小径部２とは別途
に形成される。

そこで、抜は止めリング３は軸筒１又は小径部２にカシ
メ、螺着、接着その他適宜の手段で固定的に取付けられ
るのが通常である。

４はクリップで基部４ａを前記小径部２に嵌着するため
にリング状もしくはＣ字状に形成すると共に、先端を軸
筒１方向に突出させて上部４ｂを形成しである。

しかして、クリップ４はその基部４ａを軸筒１の小径部
２に回転自在に嵌着し、その先端の上部４ｂを軸筒１の
下部外周面に形成した環状溝５に嵌合状態にて係合しで
ある。

以上に説明したところから明らかなように、本考案によ
れば、軸筒もしくはキャップに取付けられたクリップが
手指等に当るとわずかな力で回転するので筆記の妨げと
ならず筆記性にすぐれた筆記具の提供が可能となるばか
りでなく、クリップを烏口転性としたことによるクリッ
プの挾持力の低下の虞れも、クリップ先端の上部を軸筒
もしくはキャップの環状溝に嵌合状態にて係合すること
により回避され、クリップに充分な挟持力を期待できる
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す一部の切欠した正面図で
ある。 １・・・・・・軸筒、２・・・・・・小径部、３・・・
・・・抜は止めリング、４・・・・・・クリップ、４ａ
・・・・・・クリップ基部、４ｂ・・・・・・クツツブ
玉部、５・・・・・・環状溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軸筒もしくは軸筒に套嵌されるキャップの上部に小径部
   を形成し、前記小径部の上部に抜く止めリングを形成し
   、軸筒もしくはキャップの前記小径部より下部適位置の
   外周面には環状溝を形成し、リング状もしくはＣ字状に
   形成したクリップの基部を前記小径部に回転自在に嵌着
   すると共に、クリップ先端の上部を前記環状溝に嵌合状
   態にて係合したことを特徴とする筆記具。