JPH0346955Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はノツクして消ゴムを繰り出せるように
したノツク式消ゴムホルダーに関する。

（従来の技術） ノツク式に消ゴムを繰り出して使用する消ゴム
ホルダーが知られているが、従来のものは使用中
に消ゴムが紙面に擦られると容易に引き出されて
しまつたり、組立が面倒だつたり、太い外径の消
ゴムを使用できない構成のホルダーが多かつた。

（考案の解決課題） 本考案は、そのような実情に鑑み、簡単な構成
で容易に組立でき、使用中に消ゴムが引き出され
ることもなく、太い外径の消ゴムでも使用できる
ようなノツク式消ゴムホルダーを提供しようとす
るものである。

（課題解決手段） 本考案によれば、上記目的を達成するため、外
筒の先端に口金を設け、該外筒内に移動可能に後
方に付勢されたチヤツク体を設け、該チヤツク体
の先端にほぼ一様な内径で収縮可能なチヤツク部
を形成し、該チヤツク部の外面に該チヤツク部の
収縮を制御するリングを嵌着し、上記チヤツク体
をノツクした際該リングを後方へ弾発しチヤツク
部の拡開を援助するようにしたノツク式消ゴムホ
ルダーが提供される。

（実施例） 第１図は本考案の実施例を示す断面図であり、
外筒１の先端には、口金２がねじ着、嵌着等適宜
な手段により取付けられている。該口金２は、先
部に案内径部３を有し、該案内径部には消ゴム４
を挾着するよう内方突起５，５を設けてある。該
内方突起は、図においては対向状態に２ケ所設け
てあるが、適宜数設けたり、環状に形成すること
もできる。

上記外筒内には、消ゴム(4)を収納するチヤツク
体６を移動可能に設けてあり、ばね７により該チ
ヤツク体を後方に付勢している。該チヤツク体６
の先端には、外面にテーパ８を有し、内面がほぼ
一様な内径に形成され、収縮可能にスリツト９を
設けたチヤツク部１０を形成してある。該チヤツ
ク部１０の内径をほぼ一様に形成したことによ
り、消ゴム４は該チヤツク体に挿通可能な最大径
のものを使用することができる。上記チヤツク部
１０の外面には突起１１，１１を２個設けてあ
り、かつリング１２を移動可能に嵌着してある。
該リング１２には、上記突起１１が挿入し係合す
るよう窓１３を設けてある。該窓１３の入口端に
は、上記突起１１のストツパ１４を設けてあり、
該窓の幅は、入口端側が狭く先端方向（口金方
向）に幅広となるように形成してある。このよう
に幅を変化させると、上記チヤツク体６の突起１
１は、上記窓１３の入口側では窓縁に係合してリ
ングの後部を拡げるように作用し、先端側の幅広
部では窓縁から離れてリングの後部を収縮するよ
う作用する。上記突起１１は種々の形状に形成す
ることができ、図においては上記窓１３へ挿入し
易すくするため、端縁を傾斜面とした断面略台形
状に形成してある。

上記リング１２の先端部にはフランジ１５を形
成してあり、リング１２は該フランジ１５が上記
外筒１の内方段部１６と上記口金の段部１７に当
接する範囲で軸方向に移動可能である。

上記チヤツク体６の後端にはキヤツプ１８を嵌
着してある。

本考案の消ゴムホルダーを組立てるには、外筒
１の後端からばね７及びチヤツク体６を差し込
み、該チヤツク体を前進させ先端のチヤツク部１
０を外筒１の先端より突出させ、リング１２を、
窓１３が突起１１に一致するようにしてチヤツク
部１０に嵌着した後、チヤツク体６を後退させ、
口金２を外筒１の先端に取付ければよい。消ゴム
４をチヤツク体６内に入れていない状態では、上
記リング１２のストツパ１４に突起１１が当る位
置まで上記チヤツク体６は後退している。

第１図に示すように、消ゴム４をチヤツク体６
に収納すると、リング１２とばね７によりチヤツ
ク体６はクサビ作用を生じて内方に締めつけら
る。その結果、消ゴム自体の弾性と摩擦によりチ
ヤツク部１０は従来の公知のチヤツクのように把
持のための小径部を設けてなくても、十分に消ゴ
ムを把持することができる。この状態で消ゴムの
先端を紙面に当てて使用すると、消ゴムは上記口
金部分とチヤツク部で確実に支持されているの
で、使用中に引き出されることはない。

消ゴム４をさらに繰り出したり、口金内に収納
するため、上記チヤツク体６をノツクして前進さ
せると、上記リング１２はフランジ１５が口金の
段部１７に当つて前進動が阻止されるが、チヤツ
ク体６がさらに前進すると、突起１１はリング１
２の窓１３の幅広部に対応するから、該リングは
窓縁が収縮する弾性力により後方にはじかれる。
この結果、チヤツク部１０のクサビ作用は急速に
消失し、消ゴム４は口金の内方突起５により前進
位置に保持される。

その後、チヤツク体６を後退させると、第１図
の状態に戻り、消ゴム４は確実に把持される。

（考案の効果） 本考案は以上のように構成され、構成が簡単で
容易に組立でき、使用中に消ゴムが引き出される
こともなく、安心して使用することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は断面
図、第２図はチヤツク体のチヤツク部の半断面
図、第３図はチヤツク体の他側面からの断面図で
ある。 １……外筒、２……口金、６……チヤツク体、
１０……チヤツク部、１２……リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外筒の先端に口金を有し、該口金内に消ゴムを
   挾着するよう内方突起を設け、上記外筒内に移動
   可能に後方に付勢され消ゴムを収納するチヤツク
   体を設け、該チヤツク体の先端に外面にテーパを
   有し内面がほぼ一様な内径で収縮可能なチヤツク
   部を形成し、該チヤツク部の外面に突起を設ける
   と共に該突起が挿入し係合する窓を設けたリング
   を移動可能に嵌着し、該窓の幅を先端方向へ向つ
   て幅広に形成し、上記チヤツク体をノツクした際
   上記突起が窓の幅広部に対応して上記リングを後
   方へ弾発するようにしたことを特徴とするノツク
   式消ゴムホルダー。