JPS596899B2 - 電気接点材料 - Google Patents
電気接点材料Info
- Publication number
- JPS596899B2 JPS596899B2 JP54045772A JP4577279A JPS596899B2 JP S596899 B2 JPS596899 B2 JP S596899B2 JP 54045772 A JP54045772 A JP 54045772A JP 4577279 A JP4577279 A JP 4577279A JP S596899 B2 JPS596899 B2 JP S596899B2
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- JP
- Japan
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- powder
- electrical contact
- contact materials
- contact material
- resistance
- Prior art date
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- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は電気接点材料に関するものである。
従来から、Ag−Ni焼結合金からなる電気接点材料(
Ag−Ni系電気接点材料)は、、AgもしくはAg合
金からなる電気接点材料よりも耐溶着性が優れているこ
とが知られている。ところが、一Ag−Ni焼結合金か
らなる電気接点材料は、中ないし大電流域における耐溶
着性、耐消耗性(耐アーク消耗性)に難点があり、また
、初期溶着が発生しやすいという欠点もあつた。しかし
、この電気接点材料は、AgもしくはAg合金からなる
電気接点材料よりも耐溶着性が優れているため、このも
のがもつ上記のような欠点を解消することが強く求めら
れていた。この発明者らは、このような事情に鑑み研究
を重ねた結果、Ag粉末とNi粉末との混合粉末に、高
硬度で熱的安定性の大きいWC(炭化タングステン)粉
末を加え、これを焼結して得られた焼結合金よりなるA
g−Ni−WC系電気接点材料は、上記のようなAg−
Ni系電気接点材料のもつ欠点が殆んどみられないこと
を見いだした。
Ag−Ni系電気接点材料)は、、AgもしくはAg合
金からなる電気接点材料よりも耐溶着性が優れているこ
とが知られている。ところが、一Ag−Ni焼結合金か
らなる電気接点材料は、中ないし大電流域における耐溶
着性、耐消耗性(耐アーク消耗性)に難点があり、また
、初期溶着が発生しやすいという欠点もあつた。しかし
、この電気接点材料は、AgもしくはAg合金からなる
電気接点材料よりも耐溶着性が優れているため、このも
のがもつ上記のような欠点を解消することが強く求めら
れていた。この発明者らは、このような事情に鑑み研究
を重ねた結果、Ag粉末とNi粉末との混合粉末に、高
硬度で熱的安定性の大きいWC(炭化タングステン)粉
末を加え、これを焼結して得られた焼結合金よりなるA
g−Ni−WC系電気接点材料は、上記のようなAg−
Ni系電気接点材料のもつ欠点が殆んどみられないこと
を見いだした。
そして、さらに研究を重なた結果、Ag粉末とNi粉末
とWC粉末の使用量を調節し、焼結合金よりなる電気接
点材料の組成を、Ni10〜15重量%(以下に5と略
す)、WC0.5〜10%、残部Agからなるようにす
ると、この焼結合金よりなる電気接点材料には、上記の
ようなAg−Ni系電気接点材料のもつ欠点が全くみら
れなくなることを見いだしこの発明を完成した。すなわ
ち、この発明は、Ni10〜15%、wC0.5〜10
%、残部Agの焼結合金からなる電気接点材料をその要
旨とするものである。
とWC粉末の使用量を調節し、焼結合金よりなる電気接
点材料の組成を、Ni10〜15重量%(以下に5と略
す)、WC0.5〜10%、残部Agからなるようにす
ると、この焼結合金よりなる電気接点材料には、上記の
ようなAg−Ni系電気接点材料のもつ欠点が全くみら
れなくなることを見いだしこの発明を完成した。すなわ
ち、この発明は、Ni10〜15%、wC0.5〜10
%、残部Agの焼結合金からなる電気接点材料をその要
旨とするものである。
つぎに、この発明を詳しく説明する。
この発明の電気接点材料は、Ni10〜15%、WC0
.5〜10%、残部Agの焼結合金からなるものである
。
.5〜10%、残部Agの焼結合金からなるものである
。
NiおよびWCの含有量が上記のように限定されている
理由は次のとおりである。
理由は次のとおりである。
すなわち、Niが15%を超えると、接点の電導率が低
下し、接点の温度上昇が問題になるとともに、溶着回数
の増加が問題となる。他方、、Niは素地たるAgの機
械的強度を向上させ、かっ耐溶着性をも高めるものであ
るから、これの含有量が10%未満になると、接点の変
形や溶着が問題となる。WCはAg素地の耐熱性を高め
、接点全体の硬度を向上させるが、その含有量が0.5
%未満では添加効果がない。他方、10%を超えると、
接点の導電率が低下し、接点の温度上昇が問題になる。
このような電気接点材料は、通常、つぎのようにして製
造される。
下し、接点の温度上昇が問題になるとともに、溶着回数
の増加が問題となる。他方、、Niは素地たるAgの機
械的強度を向上させ、かっ耐溶着性をも高めるものであ
るから、これの含有量が10%未満になると、接点の変
形や溶着が問題となる。WCはAg素地の耐熱性を高め
、接点全体の硬度を向上させるが、その含有量が0.5
%未満では添加効果がない。他方、10%を超えると、
接点の導電率が低下し、接点の温度上昇が問題になる。
このような電気接点材料は、通常、つぎのようにして製
造される。
すなわち、Ag粉末とNi粉末とWC粉末を、Ag75
〜89.5%、Ni10〜15%、WC0.5〜10%
の割合で混合し、これを圧縮成形したのち焼結すること
により製造される。より詳しく説明すると、Ag粉末と
しては、200メッシュ以下の電解Ag粉が用いられ、
Ni粉末としては290メツシユのカーボニルNi粉が
用いられる。WC粉末は、Ag粉末、Ni粉末の粒度よ
りも小さいものであつて粒径が異なる2種類のもの、す
なわち、粒径1μm以下のものと5μm以下のものの2
種類のものが用いられる。WC粉末として、その粒度が
Ag粉末卦よびNi粉末と同程度もしくはそれ以下のも
のを用いると、Ag粉末−Ni粉末−WC粉末の混合体
の焼結後もWC粒子が充分均一に分散するようになるの
である。また.WC粉末として粒径の異なる2種類1の
粉末を併用することにより1緻密な構造の焼結合金が得
られるようになるのである。このようなAg粉末とNi
粉末とWC粉末は、V型混合器により20時間混合され
て混合粉体化され、ついで真空中(10−3T0rr)
において、圧力2〜81.t0n/C!RL2で圧縮成
形されたのち、還元性雰囲気または真空雰囲気に訃いて
4時間焼成されて焼結合金化し、Ag−Ni−WC系電
気接点材料となるのである。このようにして電気接点材
料を製造する場合には、Ag,Ni,WC原料としてそ
れぞれ粉末状のものを用いるため、粉体混合時に混合を
充分に行うだけでWCが均一に分散している焼結合金が
得られるのである。そして.WC粉末は、硬度が大きく
熱的に安定なものであるため、焼結時にAg粉末、Ni
粉末と反応することなく、焼結体中に粉体混合時と同様
に均一に分散するのである。この場合、前記のように、
WC粉末の粒度がAg粉末、Ni粉末の粒度と同等また
はそれ以下のものであれば、焼結によつて殆んど分散状
態が損なわれることはないのである。な卦、WC粉末の
使用量が、あまb多量になると得られる電気接点材料の
抵抗値が高くなることが予想される。しかしながら、1
0#)以下であれば、実用上問題はないのである。この
ようにして製造された電気接点材料は、硬度が大きくて
熱的安定性の大きいWC粒子がAg基地中に均一に分散
されているため、低融点であるAg基地の耐熱性が向上
しているとともに、全体の硬度が向上して訃D..耐溶
着性}よび耐消耗性(耐摩耗性)に富んでいて、初期溶
着の発生もないのである。
〜89.5%、Ni10〜15%、WC0.5〜10%
の割合で混合し、これを圧縮成形したのち焼結すること
により製造される。より詳しく説明すると、Ag粉末と
しては、200メッシュ以下の電解Ag粉が用いられ、
Ni粉末としては290メツシユのカーボニルNi粉が
用いられる。WC粉末は、Ag粉末、Ni粉末の粒度よ
りも小さいものであつて粒径が異なる2種類のもの、す
なわち、粒径1μm以下のものと5μm以下のものの2
種類のものが用いられる。WC粉末として、その粒度が
Ag粉末卦よびNi粉末と同程度もしくはそれ以下のも
のを用いると、Ag粉末−Ni粉末−WC粉末の混合体
の焼結後もWC粒子が充分均一に分散するようになるの
である。また.WC粉末として粒径の異なる2種類1の
粉末を併用することにより1緻密な構造の焼結合金が得
られるようになるのである。このようなAg粉末とNi
粉末とWC粉末は、V型混合器により20時間混合され
て混合粉体化され、ついで真空中(10−3T0rr)
において、圧力2〜81.t0n/C!RL2で圧縮成
形されたのち、還元性雰囲気または真空雰囲気に訃いて
4時間焼成されて焼結合金化し、Ag−Ni−WC系電
気接点材料となるのである。このようにして電気接点材
料を製造する場合には、Ag,Ni,WC原料としてそ
れぞれ粉末状のものを用いるため、粉体混合時に混合を
充分に行うだけでWCが均一に分散している焼結合金が
得られるのである。そして.WC粉末は、硬度が大きく
熱的に安定なものであるため、焼結時にAg粉末、Ni
粉末と反応することなく、焼結体中に粉体混合時と同様
に均一に分散するのである。この場合、前記のように、
WC粉末の粒度がAg粉末、Ni粉末の粒度と同等また
はそれ以下のものであれば、焼結によつて殆んど分散状
態が損なわれることはないのである。な卦、WC粉末の
使用量が、あまb多量になると得られる電気接点材料の
抵抗値が高くなることが予想される。しかしながら、1
0#)以下であれば、実用上問題はないのである。この
ようにして製造された電気接点材料は、硬度が大きくて
熱的安定性の大きいWC粒子がAg基地中に均一に分散
されているため、低融点であるAg基地の耐熱性が向上
しているとともに、全体の硬度が向上して訃D..耐溶
着性}よび耐消耗性(耐摩耗性)に富んでいて、初期溶
着の発生もないのである。
また、接触抵抗も低いのである。そして、この電気接点
材料は、製造上、内部酸化等の工程を経る必要がないた
め、製造も簡単である。つぎに、実施例について説明す
る。
材料は、製造上、内部酸化等の工程を経る必要がないた
め、製造も簡単である。つぎに、実施例について説明す
る。
実施例1〜5
Ag粉末、Ni粉末およびWC粉末を次表の割合で混合
し、この混合粉体を圧縮成形した。
し、この混合粉体を圧縮成形した。
Claims (1)
- 1 Ni10〜15重量%、WC0.5〜10重量%、
残部Agの焼結合金からなる電気接点材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54045772A JPS596899B2 (ja) | 1979-04-13 | 1979-04-13 | 電気接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54045772A JPS596899B2 (ja) | 1979-04-13 | 1979-04-13 | 電気接点材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55138044A JPS55138044A (en) | 1980-10-28 |
JPS596899B2 true JPS596899B2 (ja) | 1984-02-15 |
Family
ID=12728576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54045772A Expired JPS596899B2 (ja) | 1979-04-13 | 1979-04-13 | 電気接点材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS596899B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5846521A (ja) * | 1981-09-11 | 1983-03-18 | 田中貴金属工業株式会社 | 組み合せ電気接点 |
JPS5880215A (ja) * | 1981-11-09 | 1983-05-14 | 田中貴金属工業株式会社 | 組み合わせ電気接点 |
JPS5887711A (ja) * | 1981-11-19 | 1983-05-25 | 田中貴金属工業株式会社 | 組み合わせ電気接点 |
JPS5887713A (ja) * | 1981-11-19 | 1983-05-25 | 田中貴金属工業株式会社 | 組み合わせ電気接点 |
JPS5887712A (ja) * | 1981-11-19 | 1983-05-25 | 田中貴金属工業株式会社 | 組み合わせ電気接点 |
JPS59159950A (ja) * | 1983-03-03 | 1984-09-10 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | 電気接点材料 |
US5967860A (en) * | 1997-05-23 | 1999-10-19 | General Motors Corporation | Electroplated Ag-Ni-C electrical contacts |
-
1979
- 1979-04-13 JP JP54045772A patent/JPS596899B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55138044A (en) | 1980-10-28 |
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