JPH0791612B2 - 真空しや断器接点用焼結合金 - Google Patents

真空しや断器接点用焼結合金

Info

Publication number
JPH0791612B2
JPH0791612B2 JP60216411A JP21641185A JPH0791612B2 JP H0791612 B2 JPH0791612 B2 JP H0791612B2 JP 60216411 A JP60216411 A JP 60216411A JP 21641185 A JP21641185 A JP 21641185A JP H0791612 B2 JPH0791612 B2 JP H0791612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cobalt
contacts
sintered alloy
vacuum
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60216411A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6277435A (ja
Inventor
薫旦 関口
功 奥富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP60216411A priority Critical patent/JPH0791612B2/ja
Publication of JPS6277435A publication Critical patent/JPS6277435A/ja
Publication of JPH0791612B2 publication Critical patent/JPH0791612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は真空しゃ断器の接点材料として用いられる焼結
合金に関する。
〔発明の技術的背景と問題点〕
真空しゃ断器に用いられる接点には、特にしゃ断特性が
良いこと、さい断電流値が小さいことが重要な特性とし
て要求されている。
このため、このような要求に応えるべく真空しゃ断器用
接点として、焼結合金からなるものが用いられている。
従来、真空しゃ断器用接点を形成するための焼結合金と
して、10重量%以下のコバルトを含有した銀(Ag)−タ
ングステン炭化物(WC)−コバルト(Co)系の合金が用
いられており、また高蒸気圧元素であるテルル(Te)を
含有した銀−コバルト−テルル系の合金が用いられてい
る。
しかしながら、これらの焼結合金はいずれも充分なしゃ
断特性をもたせることができず、特に後者のものは、テ
ルルなどの選択的損失によって電流さい断特性(低サー
ジ特性)と耐電圧特性が低下するという問題が発生して
いる。
〔発明の目的〕
本発明は前記事情に基づいてなされたもので、電流さい
断特性を維持しつつしゃ断特性の向上を図った真空しゃ
断器の向上を図った真空しゃ断器接点用として最適な焼
結合金を提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明の真空しゃ断器接点用焼結合金は、コバルトとタ
ングステン、モリブデン、クロム、チタンおよびこれら
の炭化物からなる耐アーク性成分の1種または複数種
と、銀または/および銅とからなり、コバルトは10重量
%以上で、且つコバルトと耐アーク性成分の合計が35〜
75重量%であることを特徴とするものである。
コバルトは、基地組織において銀または/および銅の粒
子、タングステン、モリブデン、クロム、チタンおよび
これらの炭化物の粒子を粒界で結合する結合剤の役目を
なすものである。コバルトは10〜65重量%の範囲で添加
する。これは耐アーク性成分との相乗作用で、優れた電
流さい断特性としゃ断特性を得るためである。コバルト
粉末の平均粒径は1〜6μmの大きさとする。
タングステン、モリブデン、クロム、チタンおよびこれ
らの炭化物の1種または複数種は、耐アーク性成分とし
て用いられ、特にタングステン炭化物(WC)が実用上好
ましい。これら耐アーク性成分は10〜65重量%の範囲で
添加する。耐アーク性成分の平均粒径は1〜6μmの大
きさとする。
そして、コバルトの添加量と耐アーク性成分の添加量と
の合計を、35〜75重量%とする。これは優れた電流さい
断特性としゃ断特性を得るためである。
銀または/および銅は、接点における高導電性成分とし
て用いるもので、この高導電性成分は、コバルトと耐ア
ーク性成分の残部をなす量で添加される。
しかして、本発明の発明者は、真空しゃ断器の接点に用
いる焼結合金について種々研究を重ねてきた結果、鉄ま
たは/および銅と、コバルトと、耐アーク性成分とを含
有した焼結合金として、コバルトを多量に用いつつ且つ
コバルト量と耐アーク性成分量との合計量を厳しく管理
することにより、優れた低サージ特性および耐電圧特性
を維持しつつしゃ断性能を向上させることができること
を見出した。すなわち、本発明の焼結合金は、コバルト
を10%超える量、耐アーク性成分を10〜65%、コバルト
と耐アーク性成分との合計量を35〜75%の範囲とするこ
とにより、優れた電流さい断特性(低サージ特性)を維
持しつつしゃ断特性の向上を図ったもので、真空しゃ断
器用接点の材料として最適なものである。
本発明の接点材料は次のようにして得られる。たとえば
所定組成の材料粉末に粘結材(パラフィン等)を添加混
合し、100〜400メッシュ程度に調整した原料粉を得、こ
の原料粉を1〜7トン/cm2の圧力で成形し、成形体を非
酸化性雰囲気中1000〜1300℃程度の温度で焼結して、空
隙率50〜80容量%程度の圧粉焼結体を得る。この圧粉焼
結体に、別途用意した耐溶着成分を含む銅又は銀の溶湯
を例えば黒鉛容器中1100〜1300℃で含浸させ、その後、
所定形状に加工して接点とする。
圧粉成形原料中の粘結材の代りに或いはこれとともに、
銅又は/及び銀からなる高導電性材料の一部を用いこれ
と耐アーク性粉末との混合粉末から得た圧粉焼結体に、
耐溶着成分を含む高導電性材料の残部の溶湯を含浸させ
る方法を採ることもできる。
第1図は、本発明の接点材料を適用する真空しゃ断器の
一構成例を示す正断面図であり、第2図はその要部拡大
図である。しゃ断室1は、セラミック等の絶縁材料によ
りほぼ円筒状に形成された絶縁容器2と、この両端に密
閉機構3,3aを介して設けた金属製蓋体4および5とで真
空気密に区画されている。しかして、このしゃ断室1内
には、一対の電極棒6,7の互いに対向する端部にそれぞ
れ固定電極8および可動電極9が配設されている。ま
た、上記可動電極9の電極棒7には、ベローズ10が取付
けられ、しゃ断室1内を真空気密に保持しながら、電極
9の往復動により一対の電極8,9の開閉を可能にしてい
る。またこのベローズ10はフード11により覆われ、アー
ク蒸気の被着を防止しており、またしゃ断室1内には更
に円筒状金属容器12が設けられ、絶縁容器2へのアーク
蒸気の被着を防止している。
一方、可動電極9は、その拡大構造を第2図に示すよう
に、導電棒7にロウ材13によって固定されるが、又はか
しめによって圧着接続(図示せず)されており、その上
には可動接点14がロウ材15によって接合されている。ま
た固定電極8の詳細構造(図示せず)も向きが逆となる
のみでほぼ同様であり、これには固定接点14aが設けら
れている。
本発明の接点材料は、上記したような接点14,14aの双方
またはいずれか一方を構成するのに適したものである。
〔発明の実施例〕
WC粉末及びCo及び必要に応じてAgを添加混合して得た10
0〜400メッシュの粒度分布を有する原料粉末を得、この
原料粉末を1〜7トン/cm2の圧力で成形し、成形体を非
酸化性雰囲気中約1200℃の温度で焼結して所望の異なる
空隙率を有する圧粉焼結体を成形することにより、第1
表に組成を示す本発明の実施例1〜10、比較例の1〜7
の17種の接点材料を得た。次いで、これら接点材料か
ら、夫々所定形状の試験片を切り出し、それらの材料に
ついて以下の方法によりさい断電流値、耐電圧値および
しゃ断特性を夫々測定した。
しゃ断特性 直径70mmの接点を有するテスト用モデルバルブを開閉装
置に取付けるとともに、モデルバルブを12kVの回路に接
続してしゃ断試験を行なった。アークの広がりは、前記
のモデルバルブを破壊して、接点表面を目視により観察
したものである。
さい断電流値 直径10mm、厚さ4mmで一方は平面、他方は200mmRの球面
を有する一対の供試接点に400℃のベーキング、放電エ
ージングを行った後、これらに直列に挿入した同軸形シ
ャントの電圧降下をシンクロスコープで観測した。接点
には、L,C,回路を経て44Aの交流を与え、接触圧力10kg
での300回の開閉におけるさい断電流値のばらつき範囲
を表に示す。
耐電圧特性 静耐圧値は、バフ研摩により鏡面研摩したCu針を場極と
し、10-6mmHgの真空中において、両極間のギャップ間の
電圧を徐々に上げ、スパークを発生した時の電圧値を測
定した。表に示すデータは10回の繰返しテストを行なっ
た時のバラツキ値幅を示したものである。
なお、さい断電流値と静耐電圧値の測定結果は第2表
に、しゃ断特性は第3表に夫々示す。
第2表および第3表で示す測定結果によれば、本発明の
実施例のものは、電流さい断特性、耐電圧特性およびし
ゃ断特性が良好であるが、比較例のものは電流さい断特
性、耐電圧特性およびしゃ断特性が不充分である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の真空しゃ断器接点用焼結合
金は、コバルトを多量に用いつつ且つコバルトと耐アー
ク性成分との合計量を一定範囲に規制することにより、
良好な電流さい断特性および耐電圧特性を維持しつつし
ゃ断特性を向上でき、これにより高い信頼性を有する真
空しゃ断器用接点を得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の焼結合金からなる接点を適用する真空
しゃ断器の一構成例を示す正断面図、第2図はその接点
部を拡大して示す説明図。 1……しゃ断室、2……絶縁容器、6,7……電極棒、8
……固定電極。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コバルトと、タングステン、モリブデン、
    クロム、チタンおよびこれらの炭化物からなる耐アーク
    性成分の1種または複数種と、残部種または/および銅
    からなり、前記コバルトは10重量%を超える量、前記耐
    アーク性成分は10〜65重量%で、且つ前記コバルトと前
    記耐アーク性成分の合計が35〜75重量%であることを特
    徴とする真空しゃ断器接点用焼結合金。
  2. 【請求項2】コバルトは10重量%を超え65重量%以下で
    ある特許請求の範囲第1項に記載の真空しゃ断器接点用
    焼結合金。
JP60216411A 1985-09-30 1985-09-30 真空しや断器接点用焼結合金 Expired - Lifetime JPH0791612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60216411A JPH0791612B2 (ja) 1985-09-30 1985-09-30 真空しや断器接点用焼結合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60216411A JPH0791612B2 (ja) 1985-09-30 1985-09-30 真空しや断器接点用焼結合金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6277435A JPS6277435A (ja) 1987-04-09
JPH0791612B2 true JPH0791612B2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=16688136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60216411A Expired - Lifetime JPH0791612B2 (ja) 1985-09-30 1985-09-30 真空しや断器接点用焼結合金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0791612B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220290276A1 (en) * 2019-08-27 2022-09-15 Hitachi Metals, Ltd. WC-Based Cemented Carbide Powder, WC-Based Cemented Carbide Member, and Manufacturing Method for WC-Based Cemented Carbide Member

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS502365A (ja) * 1973-05-15 1975-01-10
JPS5811754A (ja) * 1981-07-15 1983-01-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 電気接点材料

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6277435A (ja) 1987-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4162160A (en) Electrical contact material and method for making the same
JP2530484B2 (ja) 真空遮断器用接点及びその製造方法
JP2768721B2 (ja) 真空バルブ用接点材料
EP1528581A1 (en) Electrical contact, method of manufacturing the same, electrode for vacuum interrupter, and vacuum circuit breaker
US4547639A (en) Vacuum circuit breaker
JP2766441B2 (ja) 真空バルブ用接点材料
JPH09161628A (ja) 真空バルブ用接点材料及びその製造方法
JPH0791612B2 (ja) 真空しや断器接点用焼結合金
US2818633A (en) Electrical contact
JPH10255603A (ja) 真空バルブ用接点材料
JPH0435545B2 (ja)
US4249944A (en) Method of making electrical contact material
JP2889344B2 (ja) 真空バルブ用接点
JP3790055B2 (ja) 真空バルブ用接点材料
JP2002208335A (ja) 真空バルブ用接点及びその製造方法
JP3443516B2 (ja) 真空バルブ用接点材料の製造方法
JPS62127450A (ja) 真空しや断器接点用焼結合金
JP2777479B2 (ja) 真空遮断器用電極材料及び真空遮断器
JP2904452B2 (ja) 真空バルブ用接点材料
JPH10241511A (ja) 真空遮断器用電極材料及び真空遮断器
JPH0680570B2 (ja) 真空バルブ用接点材料
JPH06103858A (ja) 真空バルブ用接点材料の製造方法
JPH04206122A (ja) 真空バルブ
JPH07123015B2 (ja) 真空遮断器用電極及び真空遮断器
JPH02117033A (ja) 真空インタラプタの電極材料