JPS5953887B2 - モノ−またはジ−(トリクロルメチル)−ベンゼンの連続的製造方法 - Google Patents

モノ−またはジ−(トリクロルメチル)−ベンゼンの連続的製造方法

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JPS5953887B2
JPS5953887B2 JP51078526A JP7852676A JPS5953887B2 JP S5953887 B2 JPS5953887 B2 JP S5953887B2 JP 51078526 A JP51078526 A JP 51078526A JP 7852676 A JP7852676 A JP 7852676A JP S5953887 B2 JPS5953887 B2 JP S5953887B2
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reactor
mono
reaction
chlorination
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クラウス・シユミーデル
ハインリツヒ・レンツマン
フランツ・ランダウエル
ルードルフ・ラーデルマン
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Hoechst AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
    • C07C17/14Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the side-chain of aromatic compounds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 トルエンをペンゾトリクロライドヘと工業的に塩素化す
るために、一部はバッチ式にそして一部「−は連続式に
実施する若干の方法がすでに提案されている。
しかしながら、これらの方法は種々の欠点を示す。即ち
、大抵反応の終り頃に側鎖に存在する置換されうる水素
原子の含有量がすでに比較的低くなつたときに、塩素の
高すぎる供給によつて、例えば核の塩素化のような望ま
しくない副反応が起る。特にこの最後の相にもはや十分
な遊離基形成剤が存在しないか、または高エネルギー放
射線による照射が不足する場合には、なお熱のみにより
開始される遊離基鎖が形成されうる。好ましくない副反
応を避けるために、不活性ガス、例えば窒素によつて希
釈された塩素を過剰に使用することによつて上記方法の
欠点を滅することもまた試みられたしかしながらこれは
、不活性ガスを用いると廃ガス中に多量の塩素が混入し
、従つて不経済なかつ環境を損なう塩素除去装置に導か
なければならないかまたはドイツ特許公告第2,152
,608号明細書に記載されているように、別の第2の
塩素化装置を一緒に運転しなければならないという欠点
を有する。各種の装置を結合することは、しかし実際上
常に、技術的なまたは経済的な理由から1つの装置を休
止する場合に、他の結合された装置も同様に停止しなけ
ればならないという大きな欠点がある。ドイツ特許公告
第2152608号の方法は、その上副反応のみならず
また意図された主反応もまた不活性ガスによる塩素の希
釈により妨げられるという欠点もまた示す。ドイツ特許
公告第2152608号の第3表に示された結果を、ベ
ンザルクロライド含量の減少(重量%にて)が核VCお
いてそして高度に塩素化された生成物の含量の増加(重
量憾にて)と比較されるように表わすならば、2q1)
以下のペンザルクロライドの含量まで塩素化の際の不活
性ガスの添加は、副反応の抑制に関する利点を全く示さ
ないことが認められる。アルキル芳香族化合物の側鎖の
塩素化、特にベンゼン環のメチル基の完全な塩素化を個
々に考慮するならば、3つの競合する反応、すなわち(
a)メチル基の所望のバークロル化、(b)芳香族壌の
置換および(c)ベンゼン環への塩素の付加に注目しな
ければならない。
前記の反応系において、上記の(c)に挙げられた副反
応は、技術文献に従来実際上無視さねたままであること
が認められるであろう。3つのすべての反応は、種々の
因子によつて影響を受け、そしてこの因子の正確な考慮
によつてのみ、反応の最適の実施を可能にし、そしてそ
のために必要な装置の製作を可能にする。
第1表に6つの塩素化試験の結果が示されており、これ
らの試験においては各種の、しかし比較しうる条件のも
とに、トルエンおよび塩素がバツチ式にベンゾトリクロ
ライドまで反応せしめられた。
一般に、アルキル芳香族化合物の側鎖の塩素化は、紫外
光によつて接触作用され、また他方ではこの反応の熱的
接触作用もまた可能であることが知られている。
しかしながら、後者は後に述べるような欠点を示す。照
射下の塩素化、例えば紫外光によるそれの場合には、反
応液は目で見たところ常に十分に透明のままであるがそ
れに反して接触的に作用する紫外線照射については、驚
くべきことには比較的短時間の後にすでにかなり不透明
となることが見出された。何となればすでに数ミリメー
トルの浸透深度以内ですでに有効な照射が反応媒質によ
つて実際上完全に吸収されるからである。従来技術によ
るカスケード型に直列に接続された反応器を用いる塩素
化装置にとつては、このことはしかしながら最初の塩素
化の後に続く反応器においては、反応は実際上もはや必
要な程度まで紫外光によつて接触作用をされず、従つて
反応はそこで更に熱的に励起されなければならず、その
際従来技術が示すように最終的に150−200℃の温
度が必要である。しかしながら。このものは更に、例え
ばエネルギーの高い消費量ならびに例えば核塩素化生成
物のような副生成物の生成の増大というような種々の欠
点を有する。(第2表、試験2参照)更に、丁度反応の
最初の塩素化に続く段階において、紫外光による励起が
特に有利でありうることもまた立証された(第1表、試
験5および4参照)。更に、他方では最初の塩素亘、す
なわち通常の昼光ケイ光ランプによる照射によるメチル
ベンゼンからのベンジルクロライドの生成の際に、十分
な接触作用が得られることが発見された(第1表、試験
6参照)。側鎖の塩素化の際の反応温度に関して、例え
ば照射下に−80℃においてすでに塩素とトルエンとの
反応が起ることが知られている(G.BOOk,J●E
ggert,Z●ElektrOcheml●Ang8
●Ph一Ys.Chem.29(1923)、PP.5
2l−527参照)。しかしこのような反応条件は工業
的方法にとつて興味のないものである。何となればこの
場合、放出されたかなりの量の塩素化による反応熱は、
極めて煩雑でかつ経費増を伴なわずには搬出され得ない
からである。更に、塩素化を例えば15.0−200℃
までの比較的高い温度においても実施されうることが知
られている。
しかしながら、そのような高い温度においては、核にお
いて塩素化された副生成物の生成が増大する(第4表、
試験2参照)。寒冷下では核の塩素化は、例えばハロゲ
ン化鉄のような触媒の存在においてのみ、十分速やかに
進行するが、比較的高い温度においては、反応速度は触
媒なしでもすでに十分速やかであり、従つて核の塩素化
は鉄触媒なしでもかなり顕著に進行する。しかしながら
、更に、鉄の接触作用によつて惹起された核の塩素化は
、公知の大規模の工業的方法においても避けられない。
何故ならば、これらは周知のように鉄からの解放を完全
には保証し得ないホウロウ製またはニツケル製の装置に
用いて実施されたからである(第1表、試験1および4
参照)。純ニツケルの鉄含量を0.2重量%までとなし
うることが認められるであろう。側鎖の塩素化のための
この大規模な工業的方法のための装置は、浸漬式紫外線
ランプを備えた大きな反応容器からなる。しかしながら
紫外光に対する反応混合物の透過度は、すでに述ぺたよ
うに比較的高い塩素化度の場合には極めて強く減少する
ので、これらの紫外線ランプは、反応の容積の大部分に
とつて効果のないものとなつている。利用し得ない紫外
線ランプによる側鎖の塩素化の励起の悪い結果として、
望ましくない核の塩素化の増加を示す(第1表、試験6
4および1参照)。何故ならば、供給され●た塩素が十
分急速に望むように反応し得ないで、高い塩素供給が副
反応の出現を促進するからである。
反応器の工作材料からの鉄の痕跡によつて惹起されるこ
れらのすべての欠点は、反応器材料とノ してガラスを
使用した場合には避けられる(表1、試験13および6
参照)。● 核の塩素化のほかに、上記(c)において述ぺたような
、他の副反応としては、例えばクロルシクロヘキサン誘
導体への塩素付加が起ることがあり、;これは高い塩素
濃度および照射によつて促進される。
従つて、この抑制のためには塩素の濃度を側鎖の塩素化
の反応速度に一致させることが重要である。p−クロル
−トルエンの例についての副反応すクなわち側鎖の塩素
化の試験の結果明らかになつたように、3つの競合する
塩素化段階の反応速度Kiは、比較しうる条件のもとに
おいて以下の如く挙動する:反応:p−クロルトルエン
→p−クロルベンジルクロライド=Klp−クロルベン
ジルクロライビ→p−クロルベンザルクロライド=K2 p−クロルベンザルクロライド→p−オロルベンゾトリ
クロライド=K3 これは同じ塩素濃度においては、これらの芳香族反応体
の濃度を同じと仮定すれば、p−クロルトルエンは、p
−クロルベンザルクロライビからp−クロルベンゾトリ
クロライド−の反応よりも42−56倍も速く反応して
、p−クロルベンジルクロライドとなることを意味する
更に、反応速度は有機反応体の濃度に直線的に依存する
ことを考慮に入れるならば、上記のことと共に、主反応
はその終結時において、例えばなお、0.3モル%のベ
ンザルクロライド含量のみがベンゾトリクロライドと共
に反応混合物中に存在する場合に、最初に実際上100
モル%のメチルベンゼン化合物の濃度があつた場合より
も、かなり緩徐でなければならないことが判明する。反
応中の反応性のこの著しい減少は、反応の最初から最後
まで例えば約20q1)だけの塩素濃度の上昇によつて
補償されうるならば、公知の事実、すなわち反応は速や
かに始まるが終了までに緩やかになり、また廃ガス中の
塩素濃度もまた反応終了まで上昇して多大の塩素の損失
を招く結果となりうるという公知の事実はなお依然とし
て残る。従つて、連続的な側鎖の塩素化のためには、例
えば東ドイツ特許第15100号明細書に記載されてい
るような、単独の反応器を使用することは、極めて不利
であると思われるに相違ない。
従つて、すでにかなり以前からカスケード型に配置した
多数の反応器を使用することが推奨された(例えば、米
国特許第3580854号明細書参照)。前記の説明に
基づいて、1つのカスケーピのうちの第1の反応器にお
いてはより低い塩素含量の場合においては最後の反応器
におけるよりもより速やかな反応の進行が行なわれ、ま
たカスケード型方式が強ければ強いほど一定の反応量が
一層経済的に利用されうることもまた理解される。例え
ば、8個の反応器から9個の反応器へ移行する場合の空
一時収量の増大は、1個から2個の反応器へと移行する
場合よりも少ないことはもちろんである。jノ エネルギ一、照射、測定および制御技術についてのみな
らず反応器の数を増加することによつて技術的経費が増
大するので、経済性に関してもまた最適条件を見出すこ
とが必要である。
従つて、従来公知となつた方法の欠点を克服し、そして
同時に生成物の高い品質と共に特に使用された塩素に関
して所望の生成物の収量の向上を可能にする方法を開発
することが必要であつた。
更に、そのような方法を実施するための装置を開発し、
そして必要な反応条件を示すことも必要であつた。この
度、ベンゼン環において1個またはそれ以上のハロゲン
原子によつて置換されたまたは置換されていない、そし
て/またはメチル基において部分的にハロゲン化された
モノ一またはジメチルベンゼンおよび塩素から多段階に
おいて高エネルギー放射線を照射することによつて、場
合によつてはハロゲン化されたモノ一またはジ一(トリ
クロルメチル)−ベンゼンを連続的に製造する方法であ
つて、上記のモノ一またはジメチルベンゼンを、4ない
し14段階、好ましくは6ないし10段階で20ないし
130℃、好ましくは40ないし110℃において塩素
と反応させ、その場合塩素を第2段階およびその後に続
く段階に供給し、その際得られた廃ガスを第1段階に導
き、そして廃ガス中に含有された塩素をそこで新鮮なモ
ノ一またはジメチルベンゼンと反応させることを特徴と
する前記方法が発見された。
その際塩素化の後続する段階例えば第5および後続する
段階からの塩素を次第に多く含有する廃ガスは、第2段
階または第2および第3段階を経て第1段階に供給され
る。塩素化反応に接触作用をなす高エネルギー放射線と
しては、紫外光を使用することが好ましい。
第1段階から得られたこの方法の全体の廃ガスは、1容
量%以下の塩素含量を有する。このことはこの方法で使
用された実際上すべての塩素が意図されたように反応せ
しめられ、その際使用された塩素に関してこの方法の所
望の生成物の高い収量て得られることを意味する。従つ
て本発明による方法は、驚くべき技術的進歩を示すもの
である。その上それは経済性が高くまた環境保全の点か
ら極めて好ま1,く、更に不活性ガスの追加的な使用を
不要にする。本発明による方法は、装置的について種々
のやり方で実施することができ、例えばカスケード型に
直列に接続され、そして個々の段階について浸漬式紫外
線ランプを備えた攪拌機付き反応器を用いて実施するこ
とができる。
しかしながら上記の方法を実施するための装置の一つの
好ましい実施態様は第3図に図示されているように、こ
の方法の段階数に対応する数の特殊な循壊式反応器(こ
れはまたループ式反応器(Schleifenreac
tOr)とも呼ばれる)が直列に接続されたものである
それによれば本発明による循壊式反応器は、結合部3.
03お二び3.04によつて互いに結合された反応部3
.01および3.02からなる循環式反応器からなる。
反応部3.01中には浸漬式紫外光ランプ3.05並び
にガス導卿部材3.06が設けられている。塩素化され
るべきモノ一またはジメチルベンゼン化合物また4その
塩素化混合物の反応部3.01への供給は導管3.07
によつて行なわれる。塩素ガスまたは塩素含有廃ガスの
供給は、ガス導入部材3.06と結合された導管3.0
8または3.09を経て行なわれうる。塩素化の際に放
出される反応熱は、熱交換器3.10を介して取出され
る。廃ガスはガス冷却器3,11から反応器を離れ、導
管3.12を経て廃ガス回収管3.13に導かれる。液
体の塩素化混合物の溢流は、導管3.14を経てそれぞ
れ次の反応器またはカスケードの最終の反応器の場合に
は生成物受け器に入る。反応器は弁3.15を経て内容
物を取出される。本発明による反応器内の液体の循環は
、実質的に、上昇する微細に分散された塩素ガスの泡ま
たは廃ガスの泡の形態で行なわれるところのガス導入部
材3.06を経て加えられるガスによつて行なわれる。
反応器の上部においては、ガス冷却器3.11を経て反
応器から出る廃ガスおよび液体の塩素化混合物が分離さ
れ、その際後者は冷却によつて反応器の部分3.02内
を下方へ流れ、それによつて液体の循環が強められる。
更に、この反応器の構造によつて、比較的厚さの薄い塩
素化混合物の層のみが照射源の周囲に形成され、従つて
同時的な乱流が得られると共に、照射による高い接触的
活性化効果が得られるということは極めて有利である。
反応器の構造材料としてはガラスが好ましいが、ホウロ
ウまたはニツケル製の循環式反応器もまた使用されうる
核における塩素化を避けるために、反応器の構造材料と
しては、一般に鉄を含まないかまたは鉄の化合物を少量
でも放出せず、また更に反応条件下に不活性である構造
材料のみが使用できる。
従つて、特に好適な反応器材料は、例えばガラス、ホウ
ロウおよびニツケルである。鉛または合成樹脂でライニ
ングされた反応器もまた使用できる。ベンゼン核におい
てハロゲンによつて置換されたモノ一またはジメチルベ
ンゼンを塩素化する場合には、一般に未置換のモノ一ま
たはジメチルベンゼンの塩素化の場合よりも若干より少
数の反応器が必要とされることが立証された。更に、個
々の反応器への塩素の添加を慎重に行なうことが必要と
されることが明らかになつた。何故ならば、同様な条件
下における塩素化反応器の上記のような特性に一致して
一般にそれぞれ先行する反応器においてそれに後続する
反応器におけるよりもより多量の塩素が反応するからで
ある。従つて、最後の反応器からの廃ガスは、この反応
器にはすでに対応するより少量の塩素量が供給されてい
るにもかかわらず、一般により高い塩素含量を示す。こ
の点に関してカスケードの最後の反応器の廃ガス中の塩
素含量は、約55容量係を超えてはならず、好ましくは
40ないし45容量%とすべきであることが立証された
。反応生成物中に溶解された塩素がそこで期待される反
応率の何倍にもなる場合には、最終の反応器への塩素の
添加は、場合によつては省略することができる。このこ
とは一般に7個またはそれ以上の反応器からなるカスケ
ーピの場合に当てはまる。最後の反応器から出る廃ガス
は、一般に増大した量の塩素を含有するので、まずそれ
をカスケードの第2の反応器または場合によつては第2
および第3の反応器に供給しそこで塩素の部分を新たに
供給された塩素と共に大部分反応させるのが有利である
。第2の反応器から始まるすべての反応器の廃ガスは、
最終的に新鮮な塩素を含まない第1の反応器に導入され
る。この第1の反応器中では、廃ガスの塩素部分は、出
発生成物として使用されたモノ一またはジメチルベンゼ
ン化合物と実際上完全に反応するので、実質的に塩化水
素からなるこの方法の全部の廃ガスは、1容量%以下の
塩素を含有することになる。本発明による塩素化反応が
実施される圧力は、それ自体臨界的なものではない。し
かしながら、大気圧が特に好ましい。それ以上かまたは
それ以下の圧力もまた可能であるが、一般にいかなる利
益をももたらせない。合目的的には、圧力は保たれた温
度において塩素がガス状で存在し、そして反応液の沸点
に達することがないように選択すべきである。本発明に
よる塩素化反応を実施するための温度範囲は、20ない
し130℃、好ましくは40ないし110℃である。
本発明による方法のための出返成分としては、例えば次
の化合物が使用されうる:トルエン、クロルトルエン、
p−プロムトルエン、m−フルオルトルエン、24−ジ
クロルト●ルエン、キシレン、5−フルオル−13−ジ
メ●チルベンゼン。
好ましいものはトルエン、p−クロルトルエン、p−キ
シレン、m−キシレンであり、殊に好ましいものはトル
エンおよびp−クロルトルエンである。出発成分として
メチル基がすでに部分的に・・ロゲン化された、例えば
ベンジルクロライドのような、モノ一またはジメチルベ
ンゼンもまた使用されうる。
本発明に従つて製造されたモノ一またはジ一( トリク
ロルメチル)−ベンゼンは、高い収量でしかも極めてす
ぐれた品質をもつて得られる。
そのジクロルメチル基を有する副生成物の含量は最大限
0.3重量%である。最終生成物中には、各種のモノ一
またはジメチルベンゼンと共に、更に他の副生成物約0
.1ないし3重量%の量で生成しうる。すなわち、例え
ばp−クーロルトルエンの塩素化の際に得られる最終生
成物は、99.5#)の純度を有し、また出発成分とし
てトルエンを使用した場合には、最終生成物の純度は9
7#)以上に達する。本発明方露の生成物の高い純度は
、多くの場合に他の費用のかかる精製操作を行なうこと
なく中間生成物として使用することを可能にする。本発
明によつて得られるモノ一およびジ一(トリクロルメチ
ル)−ベンゼンは、例えば濃薬、繊維助剤および染料の
製造用の重要な中間生成物である。本発明を以下の例に
より更に詳細に説明する。
例1水銀蒸気ランプを備えたガラス製の第3図に示す循
環式反応器10個からなる、第1図に示すようなカスケ
ード型の反応器配置において、毎時トルエン3150モ
ルおよび塩素9321モルを連続的に反応させてベンゾ
トリクロライドを製造する。
温度は反応器1において50〜70℃、反応器2ないし
10において85〜95℃である。塩素の添加は導管1
4を経て反応器2〜9において行なわれる。トルエンは
導管11を経て反応器1に供給され、次いで結合導管1
2.1ないし12.9を介して反応器2ないし10をベ
ンゾトリクロライドを生成しながら貫流する。結合導管
18を経て毎時3100モルのベンゾトリクロライドが
粗製の状態で得られる。反応器5〜10からの廃ガスは
、ガス導管13.05〜13.10おトび集合管15を
経て反応器2および3に供給される。反応器2〜4から
の廃ガスは、ガス導管13.02〜13.04および集
合管16を経て反応器1に供給される。ガス導管17か
ら反応器1を離れた廃ガスは、実質的に塩化水素からな
り、実際上塩素ガスを含まない。連続的に得られた粗ベ
ンゾトリクロライドは約98重量%の純度を有する。そ
れは副成分としてベンザルクロライピ0.25重量%お
よびその他の塩素含有副生成物を含有する。連続的塩素
化反応の過程ならびに反応器1ないし10への供給量に
関する細目については、第2表から知ることができる。
第2表において、個々のカスケードの段階についてトル
エンの添加量をMOl/h、塩素添加量をMOICl2
/H,反応器2および3における廃ガス添加量をMOl
HClまたはMOlCl2/h1塩素反応率をMOl/
H,塩素化率を%、そして粗ベンゾトリクロライドの収
量をMOl/hでそれぞれ表わす。%で表わした塩素化
率とは、反応混合物がそれぞれ対応する反応器から出る
際に測定した、ベンゾトリクロライドへの化学量論的反
応に関して、供給されたトルエンが吸収した塩素の割合
の百分率を意味する。例2 水銀蒸気ランプを備えた、ガラス製の第3図に示す6個
の循環式反応器からなる、第2図に示すようなカスケー
ド型の反応器配置において、毎時p−クロルトルエン2
230モルおよび塩素6669モルを連続的に反応させ
てp−クロルベンゾトリクロライドを得る。
温度は反応器1aにおいて70〜80℃そして反応器2
aないし6aにおいて90〜100℃である。塩素の添
加は導管22を介して反応器2aないし6aVC.おい
て行なわれる。p−クロルトルエンは導管19を経て反
応器1aに供給され、次いで結合管20.1ないし20
.5を介してp−クロルベンゾトリクロライドを生成し
ながら反応器2aないし6aを貫流する。結合管21を
経て毎時p−クロルベンゾトリクロライド2225モル
が粗製状態で得られる。反応器2a〜6aからの廃気ガ
スは、ガス導管23.2〜23.6および集合導管24
を経て反応器1aに供給される。ガス導管25から反応
器1aを離れた廃ガスは、実質的に塩化水素からなり、
実際上塩素ガスを含まない。連続的に得られた粗p−ク
ロルベンゾトリクロライドは、99.5重量%以上の純
度を有する。それは副成としてp−クロルベンザルクロ
ライド0.2重量%およびその他の塩素含有副生成物0
.25重量%を含有する。連続的塩素化反応の経過なら
びに反応器1a〜6aへの供給量に関する細目は、第3
表から知ることができる。第3表において、個々のカス
ケードの段階について、p−クロルトルエンの添加量を
MOl/h、塩素の添加量をMOlCl2/h、塩素化
率を%(この定義については例1における説明を参照の
こと)、そして粗p−クロルベンゾトリクロライドの収
量をMOl/hでそれぞれ表わす。図画の簡単な説明 W,l図および第2図は、それぞれ例1および例2にお
いて使用されたカスケード型の反応器配置を示す工程系
統図であり、第3図は本発明による方法を実施するため
の循壌式反応器の概略説明図である。
上記各図において、主要な部分を示せば次のとおりであ
る。1〜10・・・・・・反応器、12.1〜12.9
・・・・・・結合導管、13●02〜13.10・・・
・・・ガス導管、1a〜6a・・・・・・反応器、20
.1〜20.5・・・・・・結合導管23.2〜23.
6・・・・・・ガス導管、3.01.3.02・・・・
・・反応器部分、3.03,3.04・・・・・・結合
部、3.05・・・・・・浸漬式紫外線ランプ、3.0
6・・・・・・ガス導入部材、3.07〜3.09・・
・・・・導管、3.10・・・・・・熱交換器、3.1
1・・・・・・ガス冷却器、3.12・・・・・・導管
、3.13・・・・・・廃ガス集合管、3.14・・・
・・・導管、3.15・・・・・・弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ベンゼン環において1個またはそれ以上のハロゲン
    原子によつて置換されまたは置換されていない、そして
    /またはメチル基において部分的にハロゲン化されたモ
    ノ−またはジメチルベンゼンおよび塩素から多段階にお
    いて高エネルギー放射線を照射することによつて、場合
    によつてはハロゲン化されたモノ−またはジ−(トリク
    ロルメチル)ベンゼンを連続的に製造するに当り、上記
    のモノ−またはジメチルベンゼンを4ないし14段階、
    好ましくは6ないし10段階で20ないし130℃、好
    ましくは40ないし110℃において塩素と反応させ、
    その場合塩素を第2およびそれに後続する段階に供給し
    、その際生じた廃ガスを第1段階に導き、そしてこの廃
    ガス中に含有された塩素をそこで新鮮なモノ−またはジ
    メチルベンゼンと反応させることを特徴とする、上記モ
    ノ−またはジ−(トリクロルメチル)−ベンゼンの連続
    的製造方法。 2 塩素化の最終段階からの廃ガスを第2段階または第
    2および第3段階を経て第1段階に供給する、特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3 反応をカスケード型の反応器配列において実施し、
    その際段階の数が反応器の数に対応している、特許請求
    の範囲第1項または第2項のいずれかに記載の方法。 4 反応器として循環式反応器を使用する、特許請求の
    範囲第3項記載の方法。 5 ガラスからなる循環式反応器を使用する、特許請求
    の範囲第3項または第4項のいずれかに記載の方法。 6 反応混合物を紫外光の放射に被ばくさせる、特許請
    求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の方法。
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