JPS5953048B2 - 炊飯器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炊飯器に関し、炊飯量に応じて電力を自動的に
制御する炊飯器を提供しようとするものである。

一般にご飯を炊く場合、洗米後、米に充分吸水させる必
要がある。

すなわち、火力が強すぎると米の表面だけが炊け、逆に
火力が弱いと全体として火の通らないご飯を炊く欠点が
ある。

しかし、従来の炊飯器として、最初だけ火力を強くし、
ご飯の温度が９５℃前後に達すると火力を弱くするもの
が見られるが炊飯量に関係なく、火力が変化するにすぎ
ず、炊飯量に応じた適切な火力でご飯を炊く炊飯器が望
まれていた。

本発明は上記要望に鑑みなされたもので、以下に本発明
の実施例について添付図面を参照して説明する。

図において、１は本体であり、底部にて下枠１０にカシ
メ結合されている。

２は発熱体であり、上面に鍋３が載置され、この鍋３に
調理物を入れて調理が行われる。

４は保護枠であり、上部にて、把手が一体成型された上
枠により本体１と連結されている。

この保護枠４の底部に発熱体２が取付けられている。

６は本体断熱材である。７はサーモスイッチであり、ス
イッチレバー８を通じて完成接点９を開閉する。

１１は完成制御ユニットで訃うイアツク、トランジスタ
、コンデンサ、ダイオード、抵抗等がプリント基板に組
込まれている。

１２は完成制御ユニット１１を遮熱板１４に取付ける絶
縁碍子、１３は完成制御ユニット１１と遮熱板１４の絶
縁距離を確保するための絶縁板である。

１５は鍋３の温度、すなわち、調理物の温度を感知する
ための鍋温度検出用素子、例えばサーミスタ、１６は発
熱体２の異常温度上昇を防止するための保安用センサで
、発熱体２に接した保護枠４の底面に取付けられている
。

１７はスイッチレバー８を取付けるための表示板で゛あ
る。

２８は調理物に焦げ目を付けることを選択する切替えス
イッチである。

１８は外蓋であり、中蓋１９と蓋枠２０により外被が構
成されている。

２５は蓋断熱材、２１は蓋取め用ボス、２２は蓋ツマミ
、２３は蓋ツマミ台、２４は内蓋２６と中蓋１９の間に
取付けられたバッキングゴムであり、内蓋２６を鍋３の
上縁に外蓋１８の重みも加えて密着良く載置するための
機能を果たす。

２７は裏板で、脚２８が取付けられるとともに完成制御
ユニット１１を覆っている。

２７は保温用発熱体であり、保護枠４の上縁近くに巻か
れている。

次に上記構成における動作について第２図を参照して説
明する。

鍋３に米と水を入れ、鍋３を発熱体２に載置し、内蓋２
６、外蓋１８をセットする。

スイッチレバー８を下方に押圧し、サーモスイッチ７を
上方に押し上げ、完成接点板９の接点を閉じ炊飯を開始
する（第２図ａ点）。

この炊飯初期（第２図ａ−１））においては米の吸水が
行われる。

この後鍋温度が上昇するが、温度ｔ１から温度ｔ２まで
の一定温度幅Δｔを通過する時間ΔＳを鍋温度検出用素
子１５の抵抗値変化により完成制御ユニット１１に組み
込まれたＩＣ５が捕え、この後の炊き上げ電力を決定し
、炊飯量に応じた電力で炊き上げる。

なお、第２図中すからＣまでは一定電力、例えば全電力
で加熱する。

炊飯量判定後、一定時間を経過すると、ご飯の吸水がほ
ぼ完了したｄ点に達し、大の通った後のカニ孔が見られ
る。

カニ孔ができると、沸騰維持に要する電力は炊き上げ電
力はど必要とせず、炊き上げ電力の６０〜９０％とし、
沸騰時間を長く維持させることができ、ご飯のα化が進
み、おいしいふっくらとしたご飯ができる。

この際の電力は時間ΔＳによりＩＣ５で計算される電力
である。

水がご飯に充分吸水され、鍋底温度が上昇し、ｅ点に達
するとサーモスイッチ７が感知、作動し、スイッチレバ
ー８を介して完成接点板９の接点を開き、発熱体２によ
る加熱を停止し、炊飯が完了する。

なお、追い炊きを実施する場合には、鍋温度が一定温度
ｆ点まで低下すると、トライアックＡを導通し発熱体２
に電流が流れ、一定温度ｇ点まで温度上昇させて焦げ目
を付け、香しいおいしいご飯にすることができる。

この後１５分間程度蒸らしを行なっておいしいご飯を食
べれるようになる。

以後はトライアックＡが遮断状態となり、発熱体２、保
温用発熱体２７、トライアックＢの直列回路となって１
〜ライアツクＢの断続により保温制御がなされる。

次に本実施例の具体回路構成について第３図を参照して
説明する。

この第３図においてミイは電力制御部であり、発熱体２
、保温用発熱体２７、トライアックＡ、 Ｂにより構
成されている。

口は電源回路部であり、交流電圧を直流電圧に変換し、
電子回路の電源となっている。

ハは電源零相検出回路であり、電源波形の零点でゲート
電流をトライアックＡに送り、雑音が出ないようにして
いる。

二は電源電圧検出回路、ホはＩＣ４のタイマー回路用の
発振周波数決定回路である。

へは温度検出回路である。

トは電力制御素子駆動回路であり、ＩＣ４よりの信号に
よりトライアックＡ。

Ｂを駆動し、発熱体２および保温用発熱体２７への通電
制御行っている。

チは表示回路で、炊飯、追炊き、蒸らし、保温の各工程
がＬＥＤ素子の点滅により表示される。

りは炊飯スイッチ遅延回路でサーモスイッチ７が開放動
作後、ＩＣ４に信号を送り、追炊き時の電力を一定にさ
せるものである。

上記構成において、鍋温度検出用素子１５の抵抗値変化
をあらかじめＩＣ４にプログラミングすることにより、
ＩＣ４が電源周波数をカウントして時間を読み取り、炊
き上げ後、発熱体２の電力を必要電力にするため、沸騰
維持が良く保たれるのでご飯のα化が促進され、おいし
いご飯を炊くことができる。

以上の説明から明らかなように、本発明によれば炊飯量
に応じて炊き上げ電力を決定するとともに、一定時間後
の電力を６０〜９０％にして炊飯を行うので沸騰維持時
間が長く、ご飯のα化が促進され、おいしいご飯を炊く
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図、第２
図は同炊飯器の温度特性図、第３図は同炊飯器の電気回
路図である。 ２・・・・・・発熱体、３・・・・・・鍋、Ａ、 Ｂ
・・・・・・トライアック、へ・・・・・・温度検出回
路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 米のα澱粉変化温度以前の鍋の温度変化を鍋温度検
   出用素子で検出し、この検出用素子が検出した温度が一
   定温度幅を通過する時間をマイクロコンピュータでカウ
   ントし、あらかじめプログラミングされた数式に基づい
   て炊き上げ電力を決定し、一定時間後の電力を６０〜９
   ０％にして炊飯を行うことを特徴とする炊飯器。