JPS5952515B2 - 固体電解質電池の正極活物質製造法 - Google Patents

固体電解質電池の正極活物質製造法

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JPS5952515B2
JPS5952515B2 JP52069304A JP6930477A JPS5952515B2 JP S5952515 B2 JPS5952515 B2 JP S5952515B2 JP 52069304 A JP52069304 A JP 52069304A JP 6930477 A JP6930477 A JP 6930477A JP S5952515 B2 JPS5952515 B2 JP S5952515B2
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iodide
solid electrolyte
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JPS544322A (en
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正 外「村」
聰 関戸
義人 二宮
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、固体電解質電池の正極活物質の製造法に関す
るもので、化学的に安定で、エネルギー密度が高く、か
つ電池放電時の分極の小さい正極活物質を提供すること
を目的とする。
リチウムを負極活物質とする固体電解質電池は銀あるい
は銅を負極とする固体電解質電池に比べ高イオン導電性
リチウム固体電解質が得られていないため、供給可能な
電流値(以下出力電流値という)は黴JA〜数10μA
程度である。
しかし近年、例えば液晶表示電子ウォッチで約5μA程
度というように電子機器の低消費電流化が進み、低出力
電流であつても高エネルギー密度の電池が要求されるに
および、リチウムを負極とする固体電解質電池は起電力
が銀あるいは銅を負極とする固体電解質電池の0.5〜
2.0Vに比べ、1.5〜3.5Vと高く、高エネルギ
ー密度が可能なため、注目され始めている。リチウム固
体電解質電池の特徴である高エネルギー密度化をさらに
改善することを目指して、電池のもう一方の極である正
極の活物質とし一て下表に示したも’のが主に今までに
提案されている。
これらのなかで、ハロゲン、ポリハロゲン化物は起電力
が高く、高エネルギー密度を得ることが可能であるが、
高腐食性であり正極集電体として、チタン、ジルコニウ
ムのごとき高価でかつ加工性の悪い材料を必要とすると
ともに、化学的に不安定で常温において高腐食性のハロ
ゲン蒸気を発生することから電池用途として経済性およ
び安全性の面から好ましくない。金属酸化物も、起電力
が高く、高エネルギー密度を得ることが可能であるが、
電池放電生成物が不良導体の酸化リチウムであるため、
放電進行に、伴う分極が大きく好ましくない。
金属ハロゲン化物と金属硫化物は、化学的に安定である
とともに正極集電材料も、母金属あるいは母金属よりも
イオン化傾向の小さい金属の使用が可能で、その選択は
経済性、加工性を加味して十分検討できる余地をしてい
る上、電池放電生成物はイオン伝導性のハロゲン化リチ
ウム、硫化リチウムであり放電進行に伴う分極が小さい
利点を有しているが、起電力が1.5〜2.0Vと低く
、リチウム電池の特徴である高エネルギー密度を十分発
揮することができない。以上のように、今まで提案され
ているリチウム固体電解質電池の正極活物質として、安
全性,保存性、放電性能および高エネルギー密度を満足
するものはない。
本発明は、沃化リチウムと沃化1−ブチルピリジンを好
適例とする沃化1−アルキルピリジンの溶融反応物と金
属銅粉と硫化銅の混合物を110℃〜200℃の温度域
で加熱処理することにより、かかる従来の欠点を取り除
き、安全性、放電性能及び高エネルギー密度を満足する
正極活物質を提供するものである。
本発明の活物質は、特に常温で10−4Ω−1(1)−
1程度の高イオン導電性を示す沃化リチウムと沃化1−
アルキルピリジンの溶融反応物を電解質とするリチウム
固体電解質電池に有用である。
以下本発明をその実施例により説明する。第1図は、本
発明の正極活物質の効果を判定するために用たリチウム
固体電解質電池の断面図である。
1は厚み0.3mm、直径10.5mmのステンレス鋼
円板よりなる負極集電体、2は厚み0.4mm、直径1
0.5mmのリチウム負極、3は沃化リチウム含量が8
7.5分率の沃化リチウムと沃化1−ブチルピリジン溶
融化合物より成る厚さ0.5mmのリチウムイオン導電
性固体電解質層、4は正極合剤保持用の樹脂リング、5
は3トン/CIn2の圧力で1.5mmの厚みに成型さ
れた正極合剤である。
6は厚み0.3mmの鋼円板よりなる正極集電体である
特に、鋼円板を選んだのは電池保存中、正極合剤と正極
集電体の反応による性能劣化が起こらない理由による。
7は樹脂性の電池容器、8,9は各々負極、正極端子用
の銅リード線である。
電池の組み立ては、負極集電板1、負極2、電解質層3
、樹脂リング4、正極合剤5、正極集電体6を配置し、
次に上下から5トン/CIn・の圧力で加圧成型した後
、銀ペーストにより銅リード線8,9を負、正極集電極
に接着し、最後に、電池全体をエポキシ樹脂等の絶縁性
樹脂被膜で包み込むことにより行われる。
本発明にしたがう正極活物質は次のようにして製造され
る。
Lll・3H20を大気中200℃で24時間加熱する
ことにより得られた無水沃化リチウムと、沃化1−ブチ
ルピリジンを好適例とする沃化1−アルキルピリジンと
を、無水沃化リチウムが97.5〜70モル分率、最適
には80モル分率であるように混合し、この混合物を大
気中150℃で24時間以上加熱溶融後、溶融物を除湿
したふん囲気で、チタン板上に流した固化する。固形物
を200メツシユ通過100%の粉体に粉砕し、沃化リ
チウムと沃化1−アルキルピリジンの溶融反応物とする
。次にこの溶融反応物1重量部(以下単に部という)に
対して、300メツシュ通過100%の金属銅粉0.1
〜1部(最適には0.2部)、硫化第2銅を好適例とす
る硫化銅2〜4部(最適には3部)を加えた混合物を大
気中110℃〜200℃の温度域で加熱処理後、200
メツシユ通過100%の粉体に粉砕し正極活物質とする
。このようにして得られた正極活物質はリチウム電池の
起電力として、硫化第2銅とリチウムの組み合わせで得
られる論理電圧2.07ボルトより0.38ボルト高い
2.45ボルトを与えるのが特徴である。
なお、硫化第1銅では起電力2.40ボルトを与える。
第2図に本発明に従う正極活物質を有し第1図で示され
る構造の電池Aと、従来から提案されている正極活物質
のうち最も良好であると考えられている金属ハロゲン化
物と金属硫化物のうち、硫化鉛40重量分率、沃化鉛4
0重量分率、鉛粉20重量分率よりなる正極活物質とし
第1図で示される構造の電池Bと、110℃〜200℃
の加熱処理を行わない金属銅0.2部と、硫化第2銅3
部と、沃化リチウムと沃化1−ブチルピリジンの溶融反
応物1部の混合物を正極活物質とした第1図に示す構造
の電池Cについて、20℃で木兜A定電欅放亨時の端子
電圧の経時変化!示す畦起i万は電池八が2.45ボル
ト、電池Bが1.85永ルト、電池Cが2.05ボルト
である。
第2図から明らかなように本発明に従う正極活物質を用
いた電池Aは従来の電池Bより分極が小さく、起電力が
0.6V高いだけ、より高エネルギー密度化が達成され
ている。
なお硫化第1銅と硫化第2銅は起電力が硫化第2銅が0
.05高い他、同一の挙動を示す。また、このような効
果は、単に硫化銅を正極活物質に用いるこそのみにより
達成でき難いことは第2図の電池Aと電池Bの放電曲線
を比較すれば明らかである。すなわち、本発明に従う正
極活物質の加熱処理温度を110℃〜200℃としたの
は起電力2.45Vを示す正極活物質は理由はよくわか
らないが、沃化リチウムと沃化1−アルキルピリジンの
溶融反応物と金属銅と硫化銅の混合物のうち、加熱によ
り該溶融反応物が混合物中で溶解固化した混合物に限ら
れ、また、溶融反応物の融点のうち、沃化リチウムの含
量97.5モル分率でアルキル基がメチル基である溶融
反応物の融点が最も高く110℃であることにより、加
熱処理温度の下限が110℃とされる。
上限は硫化銅の分解温度200℃で規定される。加熱処
理時間は、溶融反応物が完全に融解するまでの時間で、
特に規定はされない。なお沃化1−アルキルビリジンの
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基
、ブチル基を用いうる。
第3図は本発明に従う正極活物質原料の組成のうち、金
属銅の含量を沃化リチウムと沃化1−ブチルピリジンの
溶融反応物1部に対して0〜2.0部の範囲で変化させ
た正極活物質を用いたリチウム電池の20℃における起
電力、内部抵抗を示し、第4図は同電池の20℃におけ
る56KΩ定抵抗負荷の放電曲線を示している。
いずれの結果も硫化第2銅含量が、沃化リチウムと沃化
1−ブチルピリジンの溶融反応物1部に対し、2部、3
部、4部のものについての平均値で示している。なお硫
化第2銅の代わりに硫化第1銅を用いた場合は内部抵抗
は変わらないが、起電力が変わるので、起電力について
は各々のものについて示した。電解質とて用いた沃化リ
チウムと沃化1−アルキルピリジンの溶融反応物のリチ
ウムを両極として得られた分解電圧なアルキル基の種別
によらず3.6ボルトであることから、電池の起電力は
3.6ボルト以下でなければ、電解質の分解が起こり電
池内部抵抗の増大による電池保存性能低下をもたらす。
以上のことから、起電力3.6ボルト以下を与える銅の
添加量は沃化リチウムと沃化1−アルキルピリジンの溶
融反応物1部に対し、0.1部以上必要となる。また、
内部抵抗に関して、銅の添加量が1.0部以上になると
急激な増大が起こり放電時の分極が大となり放電性能が
急激に低下する。この原因については、おそらく沃化リ
チウムと沃化1−アルキルピリジンの溶融反応物に含ま
れる沃化イオンと銅とが正極混合物を加熱処理した際反
応を行い、銅粉の添加量が多い場合高抵抗の沃化銅が大
量に生じ内部抵抗の増大をもたらすのであろうと考えら
れる。第5図は、本発明に従う正極活物質の組成のうち
、硫化第2銅の含量を沃化リチウムと沃化1一ブチルピ
リジンの溶融反応物1部に対してO〜8部の範囲で変化
させや正極活物質を用いたリチウム電池の20℃におけ
る起電力、内部抵抗を示し、第6図は同電池の20℃に
おける56KΩ定抵抗負荷の放電曲線を示している。
いずれの結果も金属銅の含量が沃化リチウムと沃化1−
ブチルピリジンの溶融反応物1部に対し0.2部、0.
6部、0.8部についての平均値を示している。なお起
電力について硫化第2銅の代わりに硫化第1銅を用いた
ものについても示した。硫化銅の含量が2部〜4部の゛
範囲において、内部抵抗が低く、かつ電池放電時の内部
抵抗増杢によ番閉路電圧低下の小さい電池を提供するこ
とができる。硫化銅の含量が少ない場合、正極合剤中で
、硫化銅と金属銅粉とにより形成されていた電子電導・
網が破壊して、正極合剤の電気抵抗が増大し、電池の内
部抵抗増大を招くことから、本発明の効果を有効に発揮
するため金属銅粉の粒度は300メツシユのふるい通過
100%であることが好ましい。
以上のように本発明に従う正極活物質を用いるフことに
より安全性、保存性および放電性能に優れた高エネルギ
ー密度リチウム固体電解質電池を提供することができる
【図面の簡単な説明】
第1図はリチウム固体電解質電池の断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 沃化リチウムと沃化1−アルキルピリジンの溶融反
    応物と、金属銅粉および硫化銅の混合物を110〜20
    0℃の温度域で加熱処理することを特徴とする固体電解
    質電池の正極活物質製造法。 2 前記混合物の組成が沃化リチウムと沃化1−アルキ
    ルピリジンの溶融反応物1重量部に対し、金属銅粉0.
    1〜1.0重量部、硫化銅2〜4重量部である特許請求
    の範囲第1項記載の固体電解質電池の正極活物質製造法
    。 3 沃化1−アルキルピリジンのアルキル基が、n−プ
    チル基である特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    固体電解質電池の正極活物質製造法。 4 硫化銅が硫化第2銅である特許請求の範囲第1〜3
    項のいずれかに記載の固体電解質電池の正極活物質製造
    法。 5 金属銅粉が300メッシュのふるいを通過する粒径
    である特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の固
    体電解質電池の正極活物質製造法。
JP52069304A 1977-06-10 1977-06-10 固体電解質電池の正極活物質製造法 Expired JPS5952515B2 (ja)

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JP5682698B2 (ja) * 2013-12-25 2015-03-11 セイコーエプソン株式会社 リチウムヨウ素電池、医療機器

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