JPS595155Y2 - 内燃機関の低騒音式クランクプ−リの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関のクランクプーリの取付装置に関し
、特にクランクプーリを介して外部に放散される騒音の
発生を減少したイ氏騒音式クランクプーリの取付装置に
関する。

従来の低騒音式クランクプーリを第１図により概説する
と、第１図において、クランクプーリ１は、クランク軸
と直結する内筒２とその外周に防振材（ゴム）３を介し
て固着され、外周面にプーリ溝をもつ外筒４とから構成
されている。

なお第１図中、５はクラク軸、６は機関のシリンダヘッ
ド、７はピストン、８は主軸受、１０はベルトをそれぞ
れ示すものである。

そしてこの従来例では、内筒２の一部分（図面ではＡ区
間で示しである）および内筒２の端面Ｂは外気に露出し
ているため、これらの露出面から騒音は外気中に放散さ
れるという欠点がある。

本考案は、このような従来例の欠点を解消した低騒音式
クランクプーリの提供を目的とするものであって、本考
案は、機関のクランク軸と直結する内筒とその外周に防
振材を介して固着され、外周面にプーリ溝をもつ外筒か
ら成る低騒音式クランクプーリにおいて、外筒のボス部
の巾を大きくしてこれで内筒の全長を防振材を介して覆
うと共に、内筒の端面開口部を外筒端面に固設されたカ
バーで覆い、前記外筒及びカバーにまり内筒の露出部分
を皆無とした点を特長とするものである。

次に第２図により本考案の実施例を説明する。

第２図において、内筒２の全外周長は防振材３で覆われ
、該防振材３を介して、外筒４がそのボス部で内筒２の
全外周長を覆うように、固定されている。

また内筒２の端面開口部にはこの部分を完全に覆うよう
に、カバー９か゛設けられている。

カバー９は、その周縁部が外筒４の端面に固設され、ま
たカバー９と内筒端面との間には少許の間隙が設けられ
ている。

従って、カバー９は、防振材３を介して内筒２に防振支
持される外筒４と共に、内筒２に防振支持され、また外
筒４と一体となって内筒２を完全に被覆している。

なお、１０は該プーリ１に係合するベルトである。

このように、本考案の低騒音式クランクプーリの取付装
置は、外筒のボス部の巾を大きくしてこれで内筒の全長
を防振材を介して覆うと共に、内筒の端面開口部をカバ
ーで覆うようにしたので、外筒及びカバーで内筒を完全
に被覆してその露出部分を皆無とすることができ、これ
にまり内筒の露出面を介して外部に放散されていた機関
騒音の発生を極力おさえることができる。

しかも、内筒の端面開口部を覆うカバーが外筒端面に固
設されているので、カバーと外筒が一体となって内筒を
完全に被覆すると共に、両者がともに内筒に防振支持さ
れ、更に外筒の質量が大きく振動の防止効果が極めて高
いため、機関騒音の防止効果を一層向上させることがで
きる。

また、外筒のボス部の巾を大きくシ、かつカバーを設け
るだけでよいので、構造が簡単で、取扱いが容易である
。

従って、本考案によれば、低騒音式プーリとして極めて
有効な商品をうろことができ、その実用上の効果は顕著
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の低騒音プーリの取付部の側断面図、第２
図は本考案の低騒音プーリの取付部の側断面図である。 １・・・・・・プーリ、２・・・・・・内筒、３・・・
・・・防振材、４・・・・・・外筒、５・・・・・・ク
ランク軸、６・・・・・・シリンダヘッド、８・・・・
・・主軸受、９・・・・・・カバー、１０・・・・・・
ベルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機関のクランク軸と直結する内筒とその外周に防振材を
   介して固着され、外周面にプーリ溝をもつ外筒から成る
   低騒音式クランクプーリにおいて外筒のボス部の巾を大
   きくしてこれで内筒の全長を防振材を介して覆うと共に
   、内筒の端面開口部を外筒端面に固設されたカバーで覆
   い、前記外筒及びカバーにより内筒の露出部分を皆無と
   した内燃機関の低騒音式クランクプーリの取付装置。