JPS5950662B2 - γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の製法 - Google Patents
γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の製法Info
- Publication number
- JPS5950662B2 JPS5950662B2 JP6463781A JP6463781A JPS5950662B2 JP S5950662 B2 JPS5950662 B2 JP S5950662B2 JP 6463781 A JP6463781 A JP 6463781A JP 6463781 A JP6463781 A JP 6463781A JP S5950662 B2 JPS5950662 B2 JP S5950662B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amino
- hydroxybutyric acid
- reaction
- acid
- production method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、γ−アミノーβ−ヒドロキシ酪酸の工業的に
有利な製造法に関する。
有利な製造法に関する。
γ−アミノ−ヒドロキシ酪酸(以下GABOBと略す)
は、脳機能代謝調整剤として有用な医薬品であるが、こ
れを製造する方法としては、従来か。
は、脳機能代謝調整剤として有用な医薬品であるが、こ
れを製造する方法としては、従来か。
ら種々の方法が提案されている。例えば、エピクロルヒ
ドリンを原料とし、これに青酸ソーダ、フタルイミドを
反応させ、γ−フタルイミノーβ−ヒドロキシブチロニ
トリルとし、次いで、鉱酸により、加水分解させる方法
(特公昭33−772号、同昭37−17577号、同
昭37一12664号)又エピクロルヒドリンと青酸と
反応させ、γ−クロローβ−ヒドロキシブチロニトリル
を生成させ、次いで、過酸化水素とアルカリとにより、
γ−クロローβ−ヒドロキシ酪酸アミドとし、さらに、
これを加水分解させる方法(特公昭53−13611号
)などあるが、これらは、いずれも、猛毒で、しかも高
価な青酸あるいは、青酸ソーダを使用すること、さらに
、前者は、鉱酸により、γ−フタルイミノーβ−ヒドロ
キシブチロニトリルを加水分解する際、γ−アミノーク
ロトン酸が副生するので、この副生物を除去し、精製す
るためには、多大の労力が必要である。
ドリンを原料とし、これに青酸ソーダ、フタルイミドを
反応させ、γ−フタルイミノーβ−ヒドロキシブチロニ
トリルとし、次いで、鉱酸により、加水分解させる方法
(特公昭33−772号、同昭37−17577号、同
昭37一12664号)又エピクロルヒドリンと青酸と
反応させ、γ−クロローβ−ヒドロキシブチロニトリル
を生成させ、次いで、過酸化水素とアルカリとにより、
γ−クロローβ−ヒドロキシ酪酸アミドとし、さらに、
これを加水分解させる方法(特公昭53−13611号
)などあるが、これらは、いずれも、猛毒で、しかも高
価な青酸あるいは、青酸ソーダを使用すること、さらに
、前者は、鉱酸により、γ−フタルイミノーβ−ヒドロ
キシブチロニトリルを加水分解する際、γ−アミノーク
ロトン酸が副生するので、この副生物を除去し、精製す
るためには、多大の労力が必要である。
また、別の方法として、ビニル酢酸、ビニル酢酸アミド
を原料とし、γ−アミノーβ−ヒドロキシ酪酸アミドを
生成させ、次いで加水分解する方法(特公昭53−13
610号、特開昭49−218号、同昭49−7682
0号、同昭49−80017号)などがあるが、その原
料の入手、安全性、及び収率面で問題があつた。
を原料とし、γ−アミノーβ−ヒドロキシ酪酸アミドを
生成させ、次いで加水分解する方法(特公昭53−13
610号、特開昭49−218号、同昭49−7682
0号、同昭49−80017号)などがあるが、その原
料の入手、安全性、及び収率面で問題があつた。
本発明は、青酸、青酸ソーダを使用せず、しかも工業的
に有利なγ−アミノーβ−ヒドロキシ酪酸の製法につい
ていろいろ研究を行つた結果本発明に到達したものであ
る。
に有利なγ−アミノーβ−ヒドロキシ酪酸の製法につい
ていろいろ研究を行つた結果本発明に到達したものであ
る。
本発明は、4−ヒドロキシー2−ピロリドンを加水分解
することを特徴とする。
することを特徴とする。
以下、さらに本発明について詳しく説明する。
本発明に使用する4−ヒドロキシー2−ピロリドンは、
たとえばγ−クロローβ−ヒドロキシ酪酸エステルとア
ンモニアを反応させる方法により、容易に製造すること
ができ、この反応液から4−ヒドロキシー2−ピロリド
ンを単離してもよいし、又反応液をそのまま使用しても
よい。本発明において加水分解は通常酸又は塩基により
行うが、副生物の生成が少く、反応速度が早いことから
塩基の方が好ましい。酸の具体例としては硫酸、塩酸な
どがあげられ、また塩基としては、アルカリ金属又はア
ルカリ土類金属の水酸化物が好ましく、その具体例とし
ては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カ
ルシウムなどがある。又イオン交換樹脂も好適に使用で
きる即ち酸性あるいは強酸性、塩基性あるいは強塩基性
樹脂が使用できる。塩基の反応系中における濃度は、特
に制限はないが、通常50%以下好ましくは5〜30%
程度であり、4−ヒドロキシ−2−ピロリドンに対し1
〜30倍モル好ましくは、5〜15倍モル使用すれば十
分である。
たとえばγ−クロローβ−ヒドロキシ酪酸エステルとア
ンモニアを反応させる方法により、容易に製造すること
ができ、この反応液から4−ヒドロキシー2−ピロリド
ンを単離してもよいし、又反応液をそのまま使用しても
よい。本発明において加水分解は通常酸又は塩基により
行うが、副生物の生成が少く、反応速度が早いことから
塩基の方が好ましい。酸の具体例としては硫酸、塩酸な
どがあげられ、また塩基としては、アルカリ金属又はア
ルカリ土類金属の水酸化物が好ましく、その具体例とし
ては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カ
ルシウムなどがある。又イオン交換樹脂も好適に使用で
きる即ち酸性あるいは強酸性、塩基性あるいは強塩基性
樹脂が使用できる。塩基の反応系中における濃度は、特
に制限はないが、通常50%以下好ましくは5〜30%
程度であり、4−ヒドロキシ−2−ピロリドンに対し1
〜30倍モル好ましくは、5〜15倍モル使用すれば十
分である。
反応温度は、20〜150℃好ましくは、30〜100
℃である。反応時間は、0.25〜7時間である。加水
分解反応後は、イオン交換樹脂、濃縮、晶析等、一般的
手法により、GABOBの純度の高い結晶が収率よく製
造することができる。以下実施例をあけて、本発明をさ
らに詳しく説明する。実施例 1 200ccのフラスコに、4−ヒドロキシ−2−ピロリ
ドン0.1モノレ、カセイソーダ20g(4).5モノ
レ)及び水100ccを加え温度50℃で5時間反応さ
せた。
℃である。反応時間は、0.25〜7時間である。加水
分解反応後は、イオン交換樹脂、濃縮、晶析等、一般的
手法により、GABOBの純度の高い結晶が収率よく製
造することができる。以下実施例をあけて、本発明をさ
らに詳しく説明する。実施例 1 200ccのフラスコに、4−ヒドロキシ−2−ピロリ
ドン0.1モノレ、カセイソーダ20g(4).5モノ
レ)及び水100ccを加え温度50℃で5時間反応さ
せた。
反応後、反応液をアミノ酸分析計で分析したところGA
BOBが、0.094モル生成していた(収率94%)
。又未反応の4−ヒドロキシ−2−ピロリドンは、高速
液体タロマトグラフイ一で分析したところ、0.003
モルであり、反応率は97%であつた。実施例 2 カセイソーダの代りにカセイカリを用いた以外は、実施
例1と同様に行つた。
BOBが、0.094モル生成していた(収率94%)
。又未反応の4−ヒドロキシ−2−ピロリドンは、高速
液体タロマトグラフイ一で分析したところ、0.003
モルであり、反応率は97%であつた。実施例 2 カセイソーダの代りにカセイカリを用いた以外は、実施
例1と同様に行つた。
反応液中にGABOBが0.092モル生成していた。
実施例 3水を50g、反応温度90℃、反応時間1時
間とした以外は実施例1と同様に行つた。
間とした以外は実施例1と同様に行つた。
反応液中にGABOBが0.095モル生成していた。
実施例 4実施例1と同様であるが、カセイソーダの代
りに12Nの塩酸50ccを加え、温度60℃、4時間
反応させ、反応後分析したところGABOBは、0.0
39モル生成していた。
実施例 4実施例1と同様であるが、カセイソーダの代
りに12Nの塩酸50ccを加え、温度60℃、4時間
反応させ、反応後分析したところGABOBは、0.0
39モル生成していた。
実施例 5
実施例1と同様であるが、カセイソーダの代りに強塩基
性樹脂アンバーライトIRA−400を50cc使用し
て、反応を行つた反応後分析したところGABOBが、
0.063モル生成していた。
性樹脂アンバーライトIRA−400を50cc使用し
て、反応を行つた反応後分析したところGABOBが、
0.063モル生成していた。
Claims (1)
- 1 4−ヒドロキシ−2−ピロリドンを加水分解するこ
とを特徴とするγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の製法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6463781A JPS5950662B2 (ja) | 1981-04-28 | 1981-04-28 | γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6463781A JPS5950662B2 (ja) | 1981-04-28 | 1981-04-28 | γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57183748A JPS57183748A (en) | 1982-11-12 |
JPS5950662B2 true JPS5950662B2 (ja) | 1984-12-10 |
Family
ID=13263975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6463781A Expired JPS5950662B2 (ja) | 1981-04-28 | 1981-04-28 | γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950662B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4598203B2 (ja) * | 1995-12-01 | 2010-12-15 | ビーティージー・インターナショナル・リミテッド | 脳機能改善剤 |
-
1981
- 1981-04-28 JP JP6463781A patent/JPS5950662B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57183748A (en) | 1982-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3475489A (en) | Method for preparing an aliphatic alpha-amino-carboxylic acid from the corresponding alpha-chlorocarboxylic acid and ammonia | |
JPS5950662B2 (ja) | γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の製法 | |
JPS5829296B2 (ja) | モノメチルヒドラジンの製造方法 | |
US4499028A (en) | Preparation of isethionic acid | |
JPS5945670B2 (ja) | γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の製法 | |
JPH08157447A (ja) | 2−ヒドロキシメチルメルカプト酪酸の製造方法 | |
JP2501852B2 (ja) | S−カルボキシメチル−l−システインの製造法 | |
EP0151651B1 (en) | Process for the preparation of a starting material for the production of phenylalanine | |
JP2915516B2 (ja) | O―メチルイソ尿素硫酸塩の製法 | |
JPS62267253A (ja) | α−アミノ酸の製造方法 | |
JPS6121454B2 (ja) | ||
JPS60218360A (ja) | フエニルアラニンの製造法 | |
JPS61167641A (ja) | フエニルピルビン酸の製造方法 | |
JP2590222B2 (ja) | P−トルエンスルホニル酢酸の製造方法 | |
JPH0437823B2 (ja) | ||
JPH0449547B2 (ja) | ||
JPH0680074B2 (ja) | N―ホルミル―L―α―アスパルチル―L―フェニルアラニンの製法 | |
JPS6034936A (ja) | セリンの製造法 | |
JPS5950661B2 (ja) | γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸の製造法 | |
FI66836C (fi) | Foerfarande foer framstaellning av fast natrium- eller kalium-p-hydroximandelatmonohydrat | |
JPH0224263B2 (ja) | ||
JPS6159629B2 (ja) | ||
JPH0314816B2 (ja) | ||
JPS5822140B2 (ja) | β−クロロアラニンの製造法 | |
JPH11343272A (ja) | α,α−ジアルキル置換アミノ酸アミドの製造方法 |