JPS5949660B2 - 複合体のAg−SnO系合金電気接点材料 - Google Patents

複合体のAg−SnO系合金電気接点材料

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JPS5949660B2
JPS5949660B2 JP52112735A JP11273577A JPS5949660B2 JP S5949660 B2 JPS5949660 B2 JP S5949660B2 JP 52112735 A JP52112735 A JP 52112735A JP 11273577 A JP11273577 A JP 11273577A JP S5949660 B2 JPS5949660 B2 JP S5949660B2
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昭 柴田
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Chugai Electric Industrial Co Ltd
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Chugai Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は複合体の電気接点材料、更に詳細には、複数
のAg−8nO系合金素材を複合して一体化した新規な
電気接点材料に関するものである。
この発明はか\る電気接点材料の製造方法と、か\る電
気接点材料を用いた複合接点材にも関するものである。
内部酸化法によってつくられるAg−8nO系合金の接
点材料は本願の発明者によって開発され、例えばアメリ
カ合衆国特許第3,933,485号に記述されるとこ
ろである。
このような合金は、内部酸化によって母金属内に析出し
た金属酸化物を有し、すず1.5−10重量%、インジ
ウム0.5−6重量%、0.5重量%以下の微量の鉄属
金属と残部銀からなるものであり、本願の発明に好適に
用いうるものである。
本願の発明者は実験を繰返して、このようなAg−8n
O系合金がその種々の特性においてAg−Ca2系合金
と同等或はそれよシも優れていることを確かめた。
しかし、一方、Ag−8nO系合金は内部酸化時(例え
ば、酸素雰囲気で約700℃で加熱)の外部よりの酸素
の拡散速度がAg−Ca2系合金よりも遅く、はぼ後者
の半分にしかすぎない欠点がある。
従って、比較的に大きな容積或は厚みのAg−8n合金
を内部酸化するには長時間を要し、しかも内部酸化が完
全でない場合も屡々みられることになる。
Ag−8nO系合金にとって固有とも云えるこのような
不都合を解決して、比較的に大きな容積のAg−8nO
i合金接点材料を有利にうろことを目的としてこの発明
はなされたもので、それぞれが比較的に短時間で完全に
内部酸化される程度の容積で例えば薄板、線材、粗粒の
如き形状の複数のAg−8nO合金素材(成分: Ag
−8n1.5〜10%−In0.5〜5%、Ni或はC
o0.5%以下)を圧力下で所望のかさと形状に合成し
て、これを銀の融点、960℃の近傍の温度で加熱して
複合体の電気接点材料をこの発明はえるものである。
上述した複数のAg−8nO合金素材の合成時に、銀、
銅或はそれ等の合金の素材をあわせて合成して熱処理す
れば、後者をベース部材としてAg−8nO合金でクラ
ッドされた比較的大きな容積、或は厚みの複合接点材も
この発明によって容易にえれるものである。
銅をか\る複合接点材のベース部材として利用する場合
は、熱処理は銀と銅の共晶温度、779℃の近傍で行う
ことが好ましい。
このようにして得られた銀、銅或はそれ等の合金のベー
ス部材つきの或はなしのAg−8nO合金の電気接点用
複合体材料は、更に熱間圧延或は押出成形して所望の寸
法の板或は線に加工することも出来る。
このような場合には、前記した熱処理を熱間圧延或は押
出成形と同時に行なうことも出来る。
耐久試験をしてみたところ、この発明によるAg−8n
O合金の複合体になる電気接点は、同様な比較的に大き
な容積を有する場合、従来の如く全体を一体として内部
酸化して得られた同一組成のAg SnO合金接点に比
して、特に接触抵抗において優れていることが確かめら
れた。
これは、比較的に大きな容積のAg−8nO合金を当初
よりその容積で一体として内部酸化して得た場合には、
前述した如くにその内部酸化は不完全となり、その結果
接点の内部に行く程硬度が低くなる反面、接点の消耗に
伴って接点圧は低くなるので接触抵抗は大きくなるため
であり、このような接触抵抗の増大は最終的には接点の
溶着をおこすことになる。
これに反して、この発明になる接点はその全体に亘って
均一な硬度を有するので、上述の如き欠陥を有せず、そ
の寿命のある限り接触抵抗もほぼ均一である。
この発明の基礎となるところを列記してみれば次の通り
である。
(1)上述した組成を有するAg−8nO系合金中の金
属酸化物は700℃以上、銀の融点、960℃以上でも
安定であること。
(2)このAg−8nO合金中に分散して析出された金
属酸化物はAg−Cd0合金の金属酸化物よりも硬く、
しかもその粒度は後者の約1/1oである。
このために、この発明になる複合体接点材を圧延或は押
出し成形しても、その金属酸化物の合金内での分散相に
何等の変化がもたらされないこと。
更に、このように微細で硬い金属酸化物は、合金素材が
圧力下で合成される時に、各素材間の楔の如き役割をし
て素材が互いに滑動するのを防いで素材の洗浄された衝
当面が清浄で活性に保たれること。
このような効果は、この発明の複合体接点材がベース部
材としての銅を合成してつくられる時には、特に顕著で
ある。
(3)合金複合体中に生じた歪みが、圧延或は押出し作
業を銀の融点近くで行えるので、除去出来ること。
まだ、熱間圧延或は押出し成形によって合金中の銀の粒
界を不連続にしうる効果があること。
実施例 1 重量比でAg−8%5%=In 1.7 % Ni
O,3%の合金を厚さ1mの板に圧延した。
この板を幅60閣で長さ300wrLの小さな板に切断
した。
この小さな板を酸素10気圧の雰囲気中700℃で40
時間内部酸化した。
このようにして内部酸化した小さな板の両面を硝酸5%
水容液で洗浄した。
この小さな板と同寸法の銀の板1板と、前記の小さな板
10板を、銀の板が一番下になるようにして重ねだ。
これ等の板に1$にの荷重をかけて800℃で10分間
加熱して合成した。
このように合成して一体の複合体インゴットにされた板
を800℃で予備加熱して厚み2mmの板に圧延した。
この板を打抜いて6m径の接点を得た。この本発明にな
る接点と同一の寸法と組成と構造を有し一般の内部酸化
でつくられた接点との対比で、この発明の接点の性能を
A・S−T@M接点試験にてテストしたところ次の通り
であった。
電圧:AC200V 電流=5OA 負荷:リアクターPf=0.2 頻度:60回/分 回数:100,000回 接点圧力=100? 本発明接点 従来方法によるもの 溶着回数 78 接触抵抗 2.0mQ 3.5mΩ消耗量
23”f 25q実施例 2 前記した実施例1と同一の組成になる合金を径2mの線
に加工した。
この線を長さ300rtanの短線に切断した。
この短線を700℃で酸素3気圧の雰囲気中で20時間
内部酸化した。
酸で洗った後、これを径50mmの束にして、温度80
0℃で熱間押出し加工して径4簡のワイヤー6本を得た
その後焼鈍を繰返しつつ、これを厚さ0.5閣幅4閣の
テープ状に加工した。
このテープの一面に、同寸法でCu−N1(30%)か
らなるテープを、約850℃で加熱しつつ圧着した。
圧着面ば共晶組織となり、強固な圧着が保証された。
このようにして得られたテープ状のAg−8nO合金の
複合体接点材は、従来の一般的な内部酸化法によるAg
−8nO接点材よシも伸率がよく、連続的に定寸法に切
断しつつ接点台金に溶接出来、旧来のものは抗張力が低
くクラックが生じ易く且つ切断中にひび割れを生じた。
実施例 3 重量比でAg−8n8%−In 3%−Ni O,3%
の合金をつくり溶解した。
これをN2ガスで吹きとばして径0.3〜1.5調の粗
粒をつくった。
これを酸化雰囲気中で700℃で6時間内部酸化した。
酸で洗った後、径6mm厚さ2rrrmの円板にし、底
面に全重量の1./1oの銀粉をしき、3トンで成型し
、900℃で3時間酸素気流中で焼結した。
これを5トンの荷重で再成型した。
試験の結果、旧来の方法になる同様なディスク形接点に
比して、この発明になる上記の接点は30〜50チも低
い接触抵抗を有することが認められた。
前記(1)に述べた通り、この発明で用いられた合金素
材の銀母金中に内部酸化析出した金属酸化物は、銀の融
点の近傍の温度で分解することがない。
従って、かかる合金素材の複数をまとめた複合体を銀の
融点の近傍で熱処理しても、各合金素材中の金属酸化物
には何らの悪影響なしに各合金素材の銀母金が融は合っ
て、その相互の境界がなくなる。
即ち、冶金的に一体にすることができる卓越した効果が
ある。
また、前記(3)で述べた如く、熱間圧延或は押出しに
よって銀結晶粒界を不連続とすることができる。
従って、合金素材中の銀結晶粒界に沿って連続的に偏析
して存在した金属酸化物はその連続を絶たれて他の部分
に移動し、その結果、かかる偏析がなくなって合金素材
中に均一に分散することになり、接点材料として導電性
と耐火性を向上せしめる効果もある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 はぼ同一形状の複数の合金素材を複合しだAg−8
    nO系合金電気接点材料で、該合金素材は互いに冶金的
    に一体をなしかつ該合金素材中の銀の粒界は不連続をな
    し、該合金素材の銀母金中には金属成分ですず1.5〜
    10重量%、インジウム0.5〜6重量%、0.5重量
    %以下の微量の鉄族金属の内部酸化した金属酸化物が析
    出してなる上記の電気接点材料。 2Ag−8nO系合金電気接点材料の製造方法にして、
    はぼ同一形状の大きさで、内部酸化によって析出した金
    属酸化物を銀器金属中に有し、かつ該金属酸化物は金属
    成分ですず1.5〜10重量%、インジウム0.5〜6
    重量%、0.5重量%以下の微量の鉄族金属とからなる
    複数の合金素材で複合体をつくり、かつ該複合体を80
    0℃以上の銀の融点の近傍の温度で熱間圧延或は押出し
    て上記複合体をつくる各合金素材相互間を冶金的に一体
    にすると共に各合金素材中の銀の粒界を不連続とする上
    記の方法。
JP52112735A 1977-06-20 1977-09-21 複合体のAg−SnO系合金電気接点材料 Expired JPS5949660B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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US70791077A 1977-06-20 1977-06-20
US000000707910 1977-06-20

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JP9303686A Division JPS62250135A (ja) 1977-06-20 1986-04-22 複合体のAg−SnO系合金電気接点材料

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JPS547158A JPS547158A (en) 1979-01-19
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JP4947850B2 (ja) * 2001-06-01 2012-06-06 株式会社徳力本店 Ag−酸化物系電気接点材料の製造方法
JP2012102401A (ja) * 2011-11-09 2012-05-31 Tokuriki Honten Co Ltd Ag−酸化物系電気接点材料

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