JPS5949454B2 - ドレンバルブ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は患者に接続された体液採集容器用のドレンバル
ブに関するものである。

此種採集容器は検査分析用の体液、例えば血液や排便液
を得るために排出管を有している。

この排出管には管を挟止して閉管する簡単なりランパー
等が設けられているが、排出管の閉じ方が充分でないと
排出管から細菌が侵入して患者に細菌感染が生じると云
う危険があり、このため手術後の患者の切開部分に採集
容器を接続する場合には特に注意が必要であり、この処
置が面倒である・と云う不利益があった。

更に又この様な従来クランパーは、排出管と別体をなし
ているから、使用に当っては一方の手で排出管を持ちつ
つ他方の手でクランパーを操作しなくてはならず、従っ
て操作手間が面倒であると云う不利益もあった。

本発明の目的はこの様な不利益を解消するべく蝶番機構
によって回動可能に連結された１対の締付部材を片手操
作可能に備えたドレンバルブを提供する事にある。

更に又、従来の排出管には上記クランパーの他に排出管
の管端に帽着するキャップを備えたものもあるが、この
様なキャップは取付は手間が面倒である他、取外し中に
置かれる場所によっては排出管に細菌を耐着さす原因に
なると云う不利益があった。

本発明の他の目的はこの様な不利益を解消するべく、上
記締付部材にキャップ効果をもたせたドレンバルブを提
供する事にある。

本発明の更に他の目的は、上記１対の締付部材に位置規
制手段を設けて、これにより排出管閉成時における上記
締付部材の位置を固定し得るドレンバルブを提供せんと
する事にある。

以下に本発明ドレンバルブを添付図面につき説明する。

まず第１図において示されるドレンバルブ１０は１対の
締付部材１１１１を蝶番機構としての偏心トグル機構に
よって連結した構成で、各締付部材１１１１は夫々の胴
部の対向側に凹部を形成した樋状の形状に作られている
。

上記締付部材１１．１１は第２図乃至第４図に示す如く
、側壁１３１４と、此等側壁１３．１４とに連続する外
壁１６及び側壁の下端に上記凹部を閉じる様に形成され
だ底壁１５とを有しており、上端部側は開放してここか
ら採集容器Ｂに垂下された有弾性の排出管Ｐを挿入する
様に作っである。

この外壁１６の上端部１７は外壁１６に対し外方に傾斜
していて、これにより摘み部が形成されており、又この
上端部１７にはドレンバルブ１０が、第１図の如く開放
状態にある時において、排出管Ｐを挿通する窪み部１８
が形成されている。

上記側壁１３１４と外壁１６とにより形成されている樋
状の四部には上端部１７の近くに位置する様に突出部１
９が形成されており、この突出。

部１９は通常、樋状凹部を横断すると共に側壁１３゜１
４よりは低い壁を形成する様作られている。

上記ドレンバルブ１０には、蝶番機構として、上記１対
の締付部材１１．１１の側壁１３，１４ど外壁１６に凹
設されると共に環状を呈する様連続せしめられた溝２０
と、この溝２０内に嵌着された保持環２１とが設けられ
ており、この保持環２１によシ上記１対の締付部材１１
．１１は、保持環２１を枢支点として上下端を回動し得
る様に蝶番される。

上記保持環２１は連続した円環でも良いし、或は又第２
図に示す如く、１部を欠何した欠円環であっても良いが
、締付部材１１１１の回動を円滑にするため、若干撓む
事が出来る材料を使用して作る事が望ましい。

上記蝶番機構としては、実施例以外の構造のものでも良
いが、この場合でも締付部材１１．．１１の上端部１７
を引寄せる事で下端部を開腔せしめる様に構成する事が
必要である。

上記保持環２１は上記突出部１９より下方に設けられる
と共に、上記上端部１７は、上記締付部材１１が開放状
態になった時において上記突出部１９が上記保持環２１
の下方へ迄回動出来る様に、その内側を外方へ向けて傾
斜した例えは弧状縁に形成しである。

従って上記保持環２１、即ち蝶番機構の枢支点は締付部
材１１．１１が接合して、第３図の如く、排出管Ｐを閉
成した時において突出部１９の下に位置し、又締付部材
１１．，１１が開腔して、第２図の如く、排出管Ｐを開
放した時、突出部１９の上に位置する事になるから、ド
レンバルブ１０の閉成時には排出管１０の弾性復帰力が
締付力として作用すると回持に締付部材１１゜１１の下
端を接近せしめる力としても作用し、又ドレンバルブ開
放時には排出管の弾性が締付部材１１．１１を開腔状態
に維持する発条力として作用する事になり、これによっ
てドレンバルブのスナップ動作が得られると共に締付部
材１１ 、’１１の開閉各位置における姿勢が維持され
る。

上記実施例における、溝２０と保持環２１との組合せ構
造では、ドレンバルブ１０の開放時と閉成時とにおける
締付部材１１，１１の位置が相対的にずれる事がある。

このため特にドレンバルブ１０の閉成時に締付部材１１
．１１の位置を正確に規制して締付部材１１ 、 ｊ、
、、、１が第３図に示す如く直管状に接合する様構成子
多事が望ましい。

この様な位置規制手段とじヤ、実施例では締付部材１１
，１１の上端部１７め内側に相互に結合例えば歯合する
様な位置関係、で複数の突起部２２を設けである。

上記突起部２２は一方の締付部材の側壁１３と他方の締
付部材の側壁１４左に対向状に突設されると共に１対の
締付部材１１．１１の回動時に歯合する様、一方の締付
部材の突起部２２間に形成される間隙２４が他方の締付
部材の突起部２２と位置的に合致する様配設されている
３而してこの様な突起部２２の設計には、公知の歯車に
使用されている技術をその飲料用する事が出来る。

本発明ドレインバルブはこの様なものであるから、まず
１対の締付部材１１１１１を第４図の如く開放せしめて
、これに排出管Ｐをその端部が１対の締付部材１１．１
１内に収まる様にして上方から挿通し、次いで１対の締
付部材１１ 、１１の下端部を片手の親指と丞相とで内
側へ押圧する事によシ、締付部材１１．１１を第３図に
示す如く、相互に接合せしめれば、突出部１９．１９間
で排出管Ｐを挟圧閉管する事が出来ると共に底壁１５に
よって排出管Ｐの端末を閉覆する事が出来る。

排出管Ｐを開く時には、締付部材１１，１１の上端部１
７．１７が形成する外方向きの摘み部を親指と丞相とに
よって内側へ押圧すれば、これにより締付部材１１，１
１の下端部は蝶番機構を枢支点として外方へ回動するか
ら、ドレンバルブ１０は、第４図に示す状態となり、排
出管Ｐは開口して採集容器中の液体を流通排出する事が
出来る様になる。

以上の処において、上記上端部１７を蝶番機構より鋭く
上昇力へ湾曲せしめておけば、前記窪み部１８を省く事
が出来る。

更に又上記実施例の保持環２１はその内面側に第２図に
示す如き突部４３を設けて、ドレンバルブの開閉動作に
制動を加える様にしても良い。

この様にすれば、突部４３による制動力がトグル力より
大きい時に締付部材１１．１１を開放位置と閉成位置と
の中間で停止せしめる事が出来る。

そして又上記締付部材１ｉ、ｉｉの外面には、第２図に
示す如き係止突起２３を設けて、これにより保持環２１
を溝２０内に係着せしめておく様にしても良い。

本発明ドレンバルブは第１図において記号３０で示す如
く、排出管Ｐを挿通する様に構成しても良く、この場合
には第５図乃至第７図に示す如く締付部材１ｊ、１１に
は底壁１５が設けられていない。

この実施例のドレンバルブ３０によれば、排出管Ｐの開
口端が他の容器に接続される様な場合でも片手操作によ
って排出管Ｐの中間部分を開閉する事が出来る。

上記各実施例では締付部材１１，１１の凹部が側壁１３
．１４と外壁１６とで断面口状に形成されているが、と
の凹部の形状は排出管Ｐを挿入出来れば任意に選定して
良く、例えば、１対の締付部材１１．１１が接合時にお
いて排出管Ｐの形状に合せた円筒状空間を形成する様に
各締付部材１１に夫々断面半円状の凹部を形成しても良
い。

上記位置規制手段は、実施例の如く１対の締付部材１１
．１１の上端部１７．１７に相互に歯合する突起部２２
を形成するのが良好であるが、この位置規制手段は、ド
レンバルブの開成時において、１対の締付部材１１．１
１の位置を此等側締付部材１１，１１が正確に接合する
様に規制すれば良いものであるから、場合によっては締
付部材１１．１１の下端部に設けても良い。

本発明ドレンバルブはこの様なものであるから、下記効
果を期待する事が出来る。

特定発明に係るドレンバルブは、蝶番機構を枢支点とし
て締付部材１１．１１が回動し、これによって排出管Ｐ
の開閉が行はれる構成であるから、締付部材１１．１１
を片手操作で回動せしめる事により簡単な手間で排出管
の開放。

閉成を行う事が出来る他、突出部１９が枢支点を中心と
して排出管閉成時には枢支点より上方へ回動移行し、又
排出管開放時には枢支点より下方へ回動移行するから、
前述のように排出管の弾性を利用して確実な開閉動作を
得る事が出来る。

第２発明に係るドレンバルブにおいては、排出管閉成時
に底壁１５が排出管Ｐの端末を閉覆するから、自動的に
排出管Ｐを外部環境から隔離する事が出来る。

第３発明に係るドレンバルブは、排出管閉成時に締付部
材１１，１１が位置規制手段によって固定されるから、
排出管の閉成を確実に維持する事が出来る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明ドレンバルブを取付けた管系の側面図、
第２図は同上バルブの閉成時の状態を示す正面図、第３
図は第２図の３−３線に沿った断面図、第４図は同上バ
ルブの開放時の状態を示す側面図、第５図は本発明バル
ブの他の実施例を示す閉成時の側面図、第６図は同開放
時の正面図、第７図は第６図の状態にあるバルブの側面
図である。 図中Ｂは採集容器、Ｐは排出管、１０，３０はドレンバ
ルブ、１１は締付部材、１３．１４は側壁、１５は底壁
、１６は外壁、１７は上端部、１９は突出部、２０は蝶
番機構の１部としての溝、２１は蝶番機構の１部として
の保持環、２２は位置規制手段としての突起部を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 胴部に凹部を形成して樋状に作られると共に、上端
   部を外方に向は傾斜させて摘み部を形成した１対の締付
   部材と、此等締付部材をその凹部を対向せしめると共に
   上下両端が回動し得る様に枢支連結した蝶番機構とを備
   え、上記１対の締付部材の凹部には夫々上記蝶番機構の
   枢支点に近接すると共に相互に対向する突出部を設け、
   上記１対の締付部材の摘み部を接近せしめる事により下
   方胴部を開腔状に回動して締付部材間に挿通された有弾
   性の排出管を開放する一方、上記１対の締付部材の胴部
   を接合せ圀る事により上記排出管を上記突出部で挟圧閉
   成せｔＪ７．様に構成したドレンバルブにおいて、上記
   突出部を、該突出部が排出管開放時には上記蝶番機構の
   枢支点より下方に回動移行する反面排出管閉成時には上
   記枢支点より上方に回動移行する様に配設した事を特徴
   とするドレンバルブ。 ２ 上記蝶番機構が上記１対の締付部材の外面に連通形
   成された環状の溝と、この溝中に係着された保持環とに
   より構成されている事を特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載のドレンバルブ。 ３ 胴部に凹部を形成して樋状に作られると共に、上端
   部を外方に向は傾斜させて摘み部を形成した１対の締付
   部材と、此等締付部材をその凹部を対向せしめると共に
   上下両端が回動し得る様に枢支連結した蝶番機構とを備
   え、上記１対の締付部材の凹部には夫々上記蝶番機構の
   枢支点に近接すると共に相互に対向する突出部を設け、
   上記１対の締付部材の摘み部を接近せしめる事により下
   方胴部を開腔状に回動して締付部材間に挿通された有弾
   性の排出管を開放する一方、上記１対の締付部材の胴部
   を接合せしめる事により上記排出管を上記突出部で挟圧
   閉成せしめる様に構成し、上記突出部を、該突出部が排
   出管開放時には上記蝶番機構の枢支点より下方に回動移
   行する反面排出管閉成時には上記枢支点より上方に回動
   移行する様に□配設シたドレンバルブにおいて、上記１
   対の締付部材の下端に上記四部を閉じる様に形成した底
   壁を設け、上記排出管を閉成した時に上記１対の締付部
   材の底壁が接合して上記排出管の端末を閉覆する様に構
   成した事を特徴としたドレンバルブ。 ４ 胴部に凹部を形成して樋状に作られると共に、上端
   部を外方に向は傾斜させて摘み部を形成した１対の締付
   部材と、此等締付部材をその凹部を対向せしめると共に
   上下両端が回動し得る様に枢支連結した蝶番機構とを備
   え、上記１対の締付部材の凹部には夫々上記蝶番機構の
   枢支点に近接すると共に相互に対向する突出部を設け、
   上記１対の締付部材の摘み部を接近せしめる事により下
   方胴部を開腔状に回動して締付部材間に挿通された有弾
   性の排出管を開放する一方、上記１対の締付部１ 材の
   胴部を接合せしめる事により上記排出管を上記突出部で
   挟圧閉成せしめる様に構成し、上記突出部を、該突出部
   が排出管開放時には上記蝶番機構の枢支点より下方に回
   動移行する反面排出管閉成時には上記枢支点より上方に
   回動移行する様に配設したドレンバルブにおいて、上記
   １対の締付部材が位置規制手段を有し、この位置規制手
   段は上記１対の締付部材が排出管を閉成した時に、此等
   締付部材を結合して位置を固定する様に構成されている
   事を特徴としたドレンバルブ。 ５ 上記位置規制手段が、上記１対の締付部材の上端部
   内側に相互に歯合する様々位置関係で設けられた複数の
   突起部で構成されている事を特徴とする特許請求の範囲
   第４項記載のドレンバルブ。