JP2000515463A - ボール及びソケットクロージャー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 体液収集、搬送、貯蔵する容器又は管２０のクロージャー１００である。クロージャー１００は、ボール７０及びソケット５０の装置を有し、ボール７０がソケット５０内で回転して管２０の開口内でボール７０を通して通路７３と整列する。クロージャーを閉じるには、ボール７０から延びたタブすなわち突起７１を押してボール７０を回転させ、通路７３を管の開口と直交するように向ける。クロージャーが閉塞位置にある時は、ボール７０とソケット５０は、液密シールを形成して管２０内の液体が管から漏れ、蒸発、汚染を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】 ボール及びソケットクロージャー発明の分野 本発明は、体液の収集、輸送または貯蔵容器用のクロージャーに関し、さらに 詳しくは、研究所或いはその他の臨床環境で使用される容器を解放可能に閉じる のに使用されるボール及びソケットクロージャーに関する。発明の概要 本発明の１つの観点では、ボール及びソケットを含む容器用クロージャーが提 供される。クロージャーは、試料を収容する容器を解放可能に閉じるために使用 することができる。かかる容器は、研究所或いはその他の臨床環境で使用される 。１つの観点では、ボール及びソケットは、管内にスナップ嵌めされる。本発明 のもう１つの観点では、ボールは、該ボールから延びたタブを有しており、タブ は、約９０度使用者によって押されて、ボールを貫通する通路が管の開口と整合 し、クロージャーを通過して管の内部にアクセスできるようにする位置までソケ ット内のボールを回転させる。タブを９０度反対方向に押すと、クロージャーは 回転し、貯蔵のために蒸発を回避し、後日アクセスし、或いは、再試験すること ができるようにするために通路を閉じて管の開口をシールする。 本発明の他の観点では、標本を収集する方法が本発明のボール及びクロージャ ーを使用して提供される。図面の説明 図１は、閉塞位置にある、管に組み付けられた本発明によるボール及びソケッ トクロージャーの斜視図である。 図２は、開放位置にある、図１に示されたボール及びソケットクロージャーと 管の組立体の斜視図である。 図３は、図１に示されたボール及びソケットクロージャーと管の組立体の３− ３線における断面図である。 図４は、図２に示されたボール及びソケットクロージャーと管の組立体の４− ４線における断面図である。 図５は、図３に示されたボール及びソケットクロージャーと管の組立体の５− ５線における断面図である。 図６は、図５に示されたボール及びソケットクロージャーの拡大断面図である 。詳細な説明 図１は、管２０に組み付けられた本発明によるボール及びソケツトクロージャ ー１００の斜視図であり、クロージャー１００は、閉塞位置にある。管２０は、 開放した頂端２１と、開放した底端２２とを含む。 クロージャー１００は、管２０の開放した頂端２１内に挿入されてスナップ嵌 めされ、クロージャー１００は、２つの部品、すなわち、ボール７０およびソケ ット５０でできている。ボール７０は、該ボールを貫通して延びた通路７３を含 み、通路７３は、管２０にアクセスすることができるようにするために開放した 頂端２１と整合し、或いは、頂端２１へのアクセスを妨げて頂端２１を閉塞する ために、整合しない位置に、すなわち、９０度移動させることができる。タブ７ １がボール７０から延びており、タブ７１は、ソケット５０内のボール７０を第 １の閉塞位置と第２の開放位置との間で回転させるために使用される。タブ７１ が図１に示された位置にあるときには、ボール７０は、通路７３が開放した頂端 ２１と整合せず、それによってクロージャー１００を閉じる第１の閉じた位置に ある。しかしながら、タブ７１が図２に示された位置にあるときには、通路７３ は開放した頂端２１と整合し、クロージャー１００は開放する。もちろん、タブ ２１の使用は、本実施形態においては、単なる例示にすぎず、なぜならば、ボー ル７０を回転させるために、突起、或いはその他の種類のボール７０からの延長 体を使用することができるからである。 上記開示からわかるように、クロージャー１００の開放位置は独特である、と いうのは、このクロージャー１００により、キャップ又はストッパーを取り外し 、或いは、隔壁、ゴムストッパー又は膜を貫通する必要なしに、管内の液体又は 試料にアクセスすることができるからであり、現在入手可能なその他のクロージ ャー１００によっては、キャップ又はストッパーを取り外し、或いは、隔壁、ゴ ムストッパー又は膜を貫通する必要なしに、管内の液体又は試料にアクセスする ことはできないからである。 図３は図１に示すクロージャー１００及び管２０の３−３線における断面図で あり、図４は図２に示すクロージャー１００及び管２０の４−４線における断面 図である。図３及び図４に示すように、ボール７０が一対の環状平坦面７２を有 し、これらの環状平坦面７２は、該環状平坦面７２に対応する、ソケット５０内 の一対の環状平坦面と共に、軸を提供し、この軸を中心にボール７０がソケット ５０内で回転する。ソケット５０はまた、該ソケット５０の下方端から延びる環 状プラグ部分５１を有し、この環状プラグ部分５１は管２０の開放頂端２１に受 け入れられる。プラグ部分５１はまたその外面に環状溝５２を有し、この環状溝 ５２は、開放頂端２１内で管２０の内壁２４に配置された環状突出部２５と共に 、スナップ嵌めを形成する。ボール及びソケットクロージャー１００は、環状プ ラグ部分５１が開放頂端２１に挿入され、環状突出部２５が環状溝５２内に受け 入れられたときに、管２０の開放頂端２１にスナップ嵌めされる。 図５及び図６は、図３に示すクロージャー１００及び管２０の５−５線におけ る断面図であり、管２０の環状突出部２５と環状プラグ部５１の環状溝５２との 間のスナップ嵌め構造の細部をより明瞭に示す。更に、図６は、ソケット５０の 内面５４に嵌まり、該内面５４と相互作用して、位置７５に液密シールつくるの に、ボール７０の外面７４をどのように寸法形状化するのかを示す。これによっ て、位置７５での液密シールは、クロージャー１００が図１、図３、図５及び図 ６に示される閉鎖位置にあるときには、管２０内のいかなる液体もボール７０及 びソケット５０を通って、すなわち、これらを通り越して管２０から漏れないよ うにする。更に、クロージャー１００が閉塞位置にあるときには、通路７３は通 路５３及び開放頂端２１に対して垂直であり、これにより、通路７３はまた管２ ０の内部へのアクセスまたは出入りを阻止する。 選択的に、クロージャー１００が図２及び図４に示される開放位置にあるとき には、通路７３は、通路５３及び開放頂端２１に整合され、これにより、管２０ の内部へのアクセスをもたらし、位置７５での液密シールを解放する。 クロージャー１００は、タブ７１を押し、ボール７０を９０度回転させ、これ により、通路７３を通路５３及び開放頂端２１と整合させることによって、図１ に示される閉鎖位置から図２に示す開放位置に容易に移動される。同様に、タブ ７１を反対方向に９０度押したときには、ボール７０が回転されて、通路７３を 通路５３及びクロージャー１００に対して垂直に移動させる。 多くの方法を使用して上述したクロージャーを作ることができるが、最良の方 法は、ボールとソケットとを別々に成形し、次いで、ボールをソケットに組み入 れることである。ソケットは、大径のボールをソケット開口部に押しとおすこと ができるエラストマー状材料で作られる。ソケットを作るのに用いられる材料は ポリエチレン又はTPEでも良く、ボールはスチレンやポリプロピレンのような硬 質材料で作ることができる。最初にボールを成形し、次いで、自動的に別の材料 を上記ボールに成形してソケットを形成する「ツーショットモールディング」法 を用いることも可能である。 上記説明では、本発明の上述した実施形態が、体液収集・搬送・保存容器用の 種々の特徴のクロージャーの単なる例示であることを理解すべきである。これら の特徴のその他の適当な変形、変更及び組み合せを、これらの実施形態において 行うことができ、また、これらの実施形態に用いることができ、上記適当な変形 、変更及び組み合せも本発明の範囲内にある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ソケットと、 開放位置と閉塞位置との間で移動するように前記ソケット内に回転可能に取付 られたボールとを有する容器の開放端部を閉塞するためのクロージャー。 ２．前記ボールがさらに、ボールが開放位置にある時に容器の開放端部と整列し 、ボールが閉塞位置にある時容器の開放位置と整列しない、それ全体に延びた 通路を有する請求項１に記載のクロージャー。 ３．前記ボールがさらにその外面に一対の平坦面を有し、前記ソケットがその外 面に一対の平坦面を有し、それらは一緒になって前記ボールがソケット内で回 転する時の回転軸を形成する請求項１に記載のクロージャー。 ４．前記クロージャーが、ボールを開放位置と閉塞位置の間で回転させる手段を 有する請求項１に記載のクロージャー。 ５．前記ボールを回転させる手段が、ボールを開放位置と閉塞位置の間で回転運 動させるためにボールから延びたタブを有する請求項４に記載のクロージャー 。 ６．前記タブが、ボールを開放位置と閉塞位置の間で回転運動させるために、約 ９０度回転する請求項５に記載のクロージャー。 ７．前記クロージャーが、環状プラグ部を有する容器の開放端部に前記クロージ ャーをスナップ嵌めするための手段を有し、該環状プラグ部は容器の開放端部 に受け入れられるように前記ソケットの下端部から延びている請求項１に記載 のクロージャー。 ８．前記環状プラグ部が、開放端部内の容器の内側壁に配置された環状突起によ ってスナップ嵌合を形成する環状溝を外面に有する請求項７に記載のクロージ ャー。 ９．ボールの外面とソケットの内面が、ボールが閉塞位置にある時、液密シール 塞を形成し、容器内の液体がボールとソケットを通過して容器から漏れること を防ぐ請求項１に記載のクロージャー。 10．標本を収集する方法であって、 被検物から標本をとること 容器に標本を入れこと、容器は開放端部、ソケット、及び開放位置と閉塞位 置の間で移動するようにソケット内に回転運動するように取り付けられたボー ルクロージャーを有する からなる標本を収集する方法。 11．ボールがさらに、ボールが開放位置にある時に容器の開放端部と整列し、ボ ールが閉塞位置にある時容器の開放位置と整列しない、それ全体に延びた通路 を有する請求項１０に記載の方法。 12．前記ボールがさらにその外面に一対の平坦面を有し、前記ソケットがその外 面に一対の平坦面を有し、それらは一緒になって前記ボールがソケット内で回 転する時の回転軸を形成する請求項１０に記載の方法。 13．前記クロージャーが、ボールを開放位置と閉塞位置の間で回転させる、ボー ルから延びたタブを有する請求項１０に記載の方法及び。 14．前記タブが、ボールを開放位置と閉塞位置の間で回転運動させるために、約 ９０度回転する請求項１３に記載の方法。 15．前記クロージャーガ、容器の開放端部にスナップ嵌合される請求項１０に記 載の方法。 16．前記クロージャーが、ソケットから延びた環状プラグ部によってスナップ嵌 合され、容器の開放端部に受け入れられる請求項１５に記載の方法。 17．前記環状プラグ部が、開放端部内の容器の内側壁に配置された環状突起によ ってスナップ嵌合を形成する環状溝を外面に有する請求項１７に記載の方法。 18．ボールの外面とソケットの内面が、ボールが閉塞位置にある時、液密シール を形成する請求項１０に記載の方法。