JP3071174U - 弾性エラストマーシールを組込んだ試料収集容器用ボール及びソケット蓋 - Google Patents
弾性エラストマーシールを組込んだ試料収集容器用ボール及びソケット蓋Info
- Publication number
- JP3071174U JP3071174U JP2000000838U JP2000000838U JP3071174U JP 3071174 U JP3071174 U JP 3071174U JP 2000000838 U JP2000000838 U JP 2000000838U JP 2000000838 U JP2000000838 U JP 2000000838U JP 3071174 U JP3071174 U JP 3071174U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- lid
- opening
- socket
- collection container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】試料収集容器の開口部を環境からシールするた
めの蓋を提供すること。 【解決手段】蓋には通路が貫設された概略球形のボール
が備えられ、ボールは開いた位置と閉じた位置の間でボ
ールが回転動作できる中心となる軸を備える。蓋は収集
容器の開口部に取付けられたソケットをさらに備え、ソ
ケットにはボールを受入れる内面部が備えられて、この
内面部はボールの軸を受入れる軸支持部を有して、その
中でのボールの回転動作に適合する。ボールの通路は、
ボールが開いた位置にあるときには前記収集管の開口部
と整列され、ボールが閉じた位置にあるときには収集容
器の開口部と整列されない。ソケットは、ボール受入れ
部分を備えるとともに、ボールをボール受入れ部分内に
維持し、かつ、ボールと収集容器の開口部との間の液密
シールを提供するための弾性エラストマーシールを備え
る。
めの蓋を提供すること。 【解決手段】蓋には通路が貫設された概略球形のボール
が備えられ、ボールは開いた位置と閉じた位置の間でボ
ールが回転動作できる中心となる軸を備える。蓋は収集
容器の開口部に取付けられたソケットをさらに備え、ソ
ケットにはボールを受入れる内面部が備えられて、この
内面部はボールの軸を受入れる軸支持部を有して、その
中でのボールの回転動作に適合する。ボールの通路は、
ボールが開いた位置にあるときには前記収集管の開口部
と整列され、ボールが閉じた位置にあるときには収集容
器の開口部と整列されない。ソケットは、ボール受入れ
部分を備えるとともに、ボールをボール受入れ部分内に
維持し、かつ、ボールと収集容器の開口部との間の液密
シールを提供するための弾性エラストマーシールを備え
る。
Description
【0001】
本考案は一般的に容器の蓋に関する。特に、本考案は生物学上の又は生物学上 以外の試料のための試料容器に用いるボール及びソケット蓋に関する。
【0002】
例えば、生物学的な又は生物学的以外の液体や固体又は半固体のような、医学 的な試料は、臨床場面において様々な目的のために日常的に収集され分析されて いる。特に、血液や尿その他のような生物学的な液体は、有底管の形状の試料収 集容器に典型的に収集される。そのような管は、一般的には細長い円筒形の部材 の形態で、一端は開いており、他端は一体的な半球形の部分で永久的に閉じられ ていて、試料を収集及び保存する内面を管は形成している。 生物学的な試料を管内に吸込み及び/又は収集したあとで、試料を入れた管は 分析のために典型的には臨床試験研究施設に搬送される。例えば血液試料は、通 常の化学試験、ホルモン、免疫学的検定法又は特別な化学的試験を受ける。その ような試験を行うため、通常、試料を収集した第1の管から試験及び分析を行う 1又は複数の第2の管へと試料は移され、しばしば2以上の異なる領域で同時に 試験される。移送や分析及び貯蔵の間に汚染や蒸発及びこぼれるのを最小にする ため、管の開口部を蓋で閉じておくことが重要である。
【0003】
試料容器の開口部は、典型的には、弾性キャップ、取外し可能なゴムストッパ 、又はプラスチックフィルムにより移送及び分析の間、シールされる。そのよう な蓋は管の開口部をシールする手段を提供するものの、臨床環境でしばしば要求 されるように汚染を生じさせずに且つ片手だけでは、効率的に取外したり保管し たり交換したりすることはできない。さらに、生物学的な試料を試験するために 分析試験機器を使用するときには、試験機器のプローブを容器中に挿入できるよ うに、開口した容器中に試料を維持することが典型的には必要となる。こうした 必要性のため、手動の又は自動的なアクセスのために容易に且つ繰返して開いた り閉じたりできる蓋を備えることが望ましい。
【0004】 容器に用いる特に有用なタイプの蓋は、ボール及びソケットのタイプの蓋であ る。様々な容器用の数多くのボール及びソケットのタイプの蓋が知られているが 、十分なシールが不可欠となる試料収集容器で用いるのに完全に効果的なものは ない。 従って、容易に且つ繰返して開いたり閉じたりでき、十分なシールを効果的に 提供できる試料収集容器用の蓋を提供することが求められる。 本考案の目的は、試料収集容器のための容易に製造できる蓋を提供することで ある。 本考案のさらなる目的は、容易に且つ繰返して開閉できる蓋を提供することで ある。 本考案のさらに別の目的は、十分なシールを維持しつつ繰返して開閉できる試 料収集容器用の蓋を提供することである。
【0005】
上述の及び他の目的を達成するために、本考案は、試料収集容器の開口部を環 境からシールする蓋を提供する。蓋は概略球形のボールを備え、ボールにはボー ルを貫通するように通路が備えられ、ボールはボールを開いた位置と閉じた位置 との間で回転動作できるように軸を有する。通路は、ボールが開いた位置にある ときには収集容器の開口部と整列され、ボールが閉じた位置にあるときには収集 容器の開口部とは整列されない。蓋は、ボールの開いた位置と閉じた位置との間 の回転動作に適応するために、収集容器の開口部に取付け可能なソケットをさら に備える。ソケットは、ボールの回転動作に適応するためのボール受入れ内面部 を有するボール受入れ部分と、ボールの回転動作に際してボールをボール受入れ 部分内に維持し、かつ、ボールと収集容器の開口部との間のシールを提供する弾 性エラストマーシールと、を備える。
【0006】 ソケットは、エラストマーシールを支持するために収集容器の開口部に取付け 可能なボール座部をさらに備えてもよい。ボール座部と弾性エラストマーシール とは別々の要素でもよく、また互いに一体をなしてもよい。好ましくは、弾性エ ラストマーシールはO字形の周辺リングの形態で、ボール座部に収容される。 ボール座部は、収集管の開口部の内面と係合するための垂下する円筒形の部分 を備えてもよい。垂下する円筒形の部分は、収集管と係合するための外側に向け られた環状のリブを備えてもよい。 好ましくは、ボール受入れ部分はボール座部に長手方向に結合され、この結合 がボールが弾性エラストマーシールとシール係合するように促す。ボール受入れ 部分とボール座部とは協同するネジ表面を備えて互いにネジ込み連結されてもよ い。さらに、協同するネジはボール受入れ部分がボール座部からネジ込み連結が 外れるのを防止するためのストッパを備えてもよい。
【0007】 他の実施形態では、弾性エラストマーシールは収集管の開口部の周辺に係合で きる周辺リングを備え、ボール受入れ部分は収集容器の開口部の外面に係合する ための環状のフランジを備える。環状のフランジは収集容器の開口部にかぶせて スナップ嵌めするとよく、または、環状のフランジの内面に雌ネジを備えて、収 集容器の開口部の外面の協同するネジとネジ係合させてもよい。そのようなボー ル受入れ部分と収集容器の外面とのネジ係合は、ボールを弾性エラストマーシー ルにシール係合するように押圧する。さらに、そのような協同するネジは、ボー ル受入れ部分が収集容器からネジ込み連結が外れるのを防止するためのストッパ を備えてもよい。 好ましい実施形態では、ソケットのボール受入れ内面部は、ボールの回転動作 に適合するためにボールの軸を受入れるための軸支持部を備える。ソケットの軸 支持部とボールの軸とは、平行で互いに偏心しているのがよい。好ましくは、ボ ールの軸はボールの対向する表面上に対をなす対向する突起部を備え、ソケット の軸支持部は対をなす対向する陥凹部を有する概略球形の内面部を備え、ボール の対向する突起部がソケットの対向する陥凹部に係合する。さらに、対をなす対 向する突起部は概略円筒形で、対をなす対向する陥凹部は対をなす円筒形のボア を備えて突起部と係合する。代りに、ソケットの対をなす対向する陥凹部は対を なすテーパーの付いた表面を備えてもよく、ボールの対をなす対向する突起部は 対をなす対応する斜面の付いた表面を備えて陥凹部と係合する。
【0008】
本考案を試料収集容器とともに用いられるボール及びソケット蓋として説明す る。本考案の目的のために、試料収集容器の語は、例えば血液の収集及び分析の ための第1の及び第2の試料管のような、生物学的な又は生物学的以外の試料を 収集し、移送し、分析し、又は貯蔵するのに有用ないかなるタイプの容器をも示 すのに用いられる。 本考案は収集容器に用いるボール及びソケット蓋の形態をとり、十分なシール を提供することができ、外部の環境と容器の内容物との間で汚染物が移るのを防 止し又は最小にすることができる。 図1及び図2の実施形態を特に参照すると、蓋10がそれぞれ開いた位置と閉 じた位置とで血液収集管100の上に位置決めされて示されている。蓋10は収 集管100の開口部110で収集管100に相互嵌め合い係合するようになって いる。収集管100は当業者に知られているいかなるタイプの収集管でもよく、 ガラスやより好ましくは適当なプラスチックのようないかなる公知の材料ででき ていてもよい。好ましくは、収集管100は上げ底式の管であって、その上部に は開口部110が備えられ、反対側には開口した底部120が備えられて、開口 部110と底部120との間には円錐状の底部130が配設されている。円錐状 の底部130によって収集管100は少ない体積の液体を保持するための上部チ ャンバ115を備える。かかる構造のため、臨床分析機器から手動の移送ピペッ トや自動の試料プローブを用いたとき、上部チャンバ115中に収容された液体 へのアクセスが容易になる。円錐状の底部130を有することで、収集管に収容 された試料にアクセスするのにこのようなピペットやプローブを収集管100の 全長にわたって挿入することを必要とせずに、標準的なホルダーや分析機器とと もに収集管100を用いることができる。
【0009】 蓋10は、概略球形のソケット40と、蓋10の底部から垂下する円筒状の突 出部47とを備えている。円筒状の突出部47は収集管100の開口部110に 相互嵌合するようになっており、それにより蓋10を収集管100に取付けるた めの手段を提供している。円筒状の突出部47はいかなる公知のやり方で収集管 100に相互嵌め合いするものでもよく、例えば、スナップ嵌め、摩擦嵌め、ネ ジ係合その他がある。このようにして、蓋10は収集管100に液密式にしっか り固定及び取付けられ、所望なら収集管100から容易に取外すことができる。 図3及び図4に示すように、蓋10はソケット40内に嵌合した概略球形のボ ール20を有する。ボール20はそれを貫通する通路21を備える。通路21は 円筒状のボアの形態が好ましく、ボール20の第1の開口部23からボール20 の対向する第2の開口部24へとボール20を貫通している。通路21は、以下 により詳細に説明するように、外部の環境と収集管100の上部チャンバ115 との間のアクセスを可能にするためのボール20を通り抜ける開口を提供する。
【0010】 通路21の内径は、これを通してプローブをアクセスしたり、液体の流れを可 能にするほどに十分大きくすべきである。しかし、蓋10の全体の外径は大き過 ぎてはならない。例えば、蓋10又はソケット40の外径が標準的な収集管の外 径に比べて著しく大きいとすると、蓋10を組付けた収集管100を在来の試験 機器に適切に適合させ又は機能させることができない。特に、試料の試験に先だ って在来式のカバーを収集容器から取外さねばならない試験環境において、蓋1 0は特に有用である。そのような機器で有用なように収集管は代表的に標準サイ ズと同じである。本考案の蓋10は分析中に蓋10全体を収集管100から取外 す必要なしに用いるとよいので、蓋10を取外さずに標準サイズの試験機器の大 きさに嵌合できることが望ましい。従って、標準の機器で適切に機能するように 、蓋10又はソケット40の外径は約19.05mmより小さいことが好ましい。 このような外径に対し、通路21の内径は約10.5mmが望ましい。他の実施形 態においては、蓋10は、収集管100に結合したときに、貯蔵ラックやカルー セル等のような様々な試験機器内で収集管100を支持できるのに十分な直径で もよい。
【0011】 上述したように、ボール20がソケット40内に取付けられて蓋10を形成す る。ソケット40はボール受入れ部分90と弾性エラストマーシール70とを備 える。ソケット40は、外部の環境に開いたボール受入れ部分90の上部に周辺 開口を形成する第1の開口部43と、収集管100の内部に開いたボール受入れ 部分の底部の第2の開口部44とをさらに備える。第1の開口部43は収集管1 00の内容物を注ぐのを容易にする輪郭注ぎ面を備えてもよい。 ソケット40のボール受入れ部分90は、ボール20の外面部と相互嵌め合い 係合するためのボールを受入れる内面部41を備えてもよい。内面部41はボー ル20の形状と適応する概略半球形の中空の開口を備える。ボール20はソケッ ト40のボール受入れ部分90内に、ボール20の外面部とボール受入れ部分9 0の第1の開口部43の周辺とが接触する関係で取付けられ、第1の開口部43 でボール20とソケット40との間のシール係合を確立する。
【0012】 図3及び図4に示すように、ソケット40は弾性エラストマーシール70を備 え、ボール20、ボール受入れ部分90、及び収集管100の開口部110との 間で係合するように配置される。エラストマーシールは弾性エラストマー材料で 構成され、例えば、ゴム、シリコン、その他でできている。エラストマーシール 70は概略リング形で、上側の概略平坦な環状の表面71と、垂下する円筒形の 部分73とを有する。上側の環状の表面71は、ボール20をシール係合状態に 適応させ、ボール20のソケット40内での回転動作に際してボール20をボー ル受入れ部分90内に維持するための支持表面を提供する。垂下する環状部分7 3はボール20と収集管100の開口部110との間のシールを提供する。 このような実施形態では、ボール受入れ部分90は、蓋10が収集管に取付け られたとき、収集管100の外面部と係合するための環状のフランジ95を備え てもよい。環状のフランジ95は、例えば、スナップ嵌め係合、摩擦嵌め係合、 ネジ係合、その他により収集管100と係合するとよい。そのように環状のフラ ンジ95が収集管100の外面部と係合することで、ボール20がエラストマー シール70にシール係合するのを促す。好ましい実施形態では、環状のフランジ 95はその内面部に雌ネジ92を備え、収集管100の開口部110の外面部上 の協同するネジ112とネジ係合する。さらに、そのような協同するネジは環状 のフランジ95と収集管100との係合が外れるのを防止することができる。そ のような係合が外れるのを防止するための手段は好ましくはストッパである。
【0013】 図5乃至図9は他の実施形態の蓋10を示しており、ソケット40は環状のボ ール座部80をさらに備える。ボール座部80は、ボールと適応する上部部分8 1と、ボール座部80の下側部分に垂下する円筒形部分47とを備え、それによ り、蓋10を収集管100に取付けるための手段を提供する。ボール座部80は 、ソケット40の中での開いた位置と閉じた位置との間の回転を許容するボール 20のための座部を提供する。ボール座部80は、エラストマーシールを形成す るエラストマーOリングをさらに支持する。 ボール受入れ部分90は、例えば、スナップ嵌め、摩擦嵌め、又はネジ係合に よる公知の方法により、ボール座部80に長手方向に結合される。そのような長 手方向の結合は、ボール20がOリング70’とシール係合するのを促す。好ま しくは、ボール受入れ部分90とボール座部80とは協同するネジ表面92と8 2とをそれぞれ備え、互いにネジ結合する。さらに、そのような協同するネジは 、協同するネジ表面92と82との係合が外れるのを防止することができ、ボー ル受入れ部分90とボール座部80とのネジ係合が外れるのを防止する。そのよ うな係合が外れるのを防止するための手段は好ましくはストッパである。
【0014】 代りに、図10に示すように、ボール受入れ部分90は、ボール座部80の外 面部上のボール座部クリップ87と相互ロック係合するためのクラスプ97を備 えてもよい。そのような相互ロック係合はボール受入れ部分90とボール座部8 0とが外れるのを防止する。 上述したように、ボール20はソケット内で回転動作できるようにソケット4 0内に相互に嵌め合わされている。ボール20は軸30をさらに備える。軸30 は、以下により詳細に説明するように、軸線のまわりでの開いた位置と閉じた位 置との間のボール20のソケット40内での回転動作を許容する。軸30は、図 7及び図9に最良に示されるように、ボール20の対向する表面上の対をなす対 向する突起部31aと31bとで形成される。対向する突起部31aと31bは 円筒形の突起部でよいが、代りに斜面の付いた表面32aと32bとを備えても よく、以下により詳しく説明するように、ソケット40のテーパーの付いた表面 52aと52bに対応する。代りに、軸30はボール20の対向する表面上の対 をなす対向する陥凹部として形成してもよく、この対向する陥凹部はソケット4 0内の対向する突起部と係合する。
【0015】 内面部41は、ボール20の軸30を受入れるための軸支持部50を備える。 軸支持部50は直径上の対向する側の窪んだ陥凹部51aと51bを備える。そ のような対向する陥凹部51aと51bはボール20の対向する突起部31aと 31bとの相互嵌め合い係合を提供する。さらに、対向する陥凹部51aと51 bはそれぞれテーパーの付いた表面52aと52bを備えてもよく、その中にボ ール20の斜面の付いた表面32aと32bが係合する。このようにボール20 をソケット40内に取付けると、軸30はソケット40の軸支持部50内で軸の まわりでのボール20の回転動作を提供する。上述したボール20が軸30とし て働く対向する陥凹部を備えた他の実施形態では、軸支持部50はそのようなボ ール20の対向する陥凹部と相互嵌め合い係合するための対向する突起部を備え てもよい。
【0016】 ボール20の外面に延びるタブ22のような外部からアクセス可能な回転手段 を備えることにより、ボール20を軸30を中心として手動で回転動作させるこ とができる。タブ22は操作者の手指でボール20をソケット40内で回転動作 させるための突起部を与える。タブ22には、収集管100の内容物を注ぐのに 便利な注ぎ面をその表面に縁どるとよい。 ボール20を軸30を中心に回転させると、ボール20の第1の開口部23が ソケット40の第1の開口部43と整列し、同様にボール20の第2の開口部が ソケット40の第2の開口部44と整列する。このように、外部の環境と収集管 100の上部チャンバ115との間でボール20を貫通する通路21を通じて通 路が確立する。かくして、ボール20を軸30のまわりに回転させると、第1の 開口部23及び43並びに第2の開口部24及び44の整列によって通路21が 収集管100の内部と整列しているときの開いた位置(図6及び図7に示す)と 、第1の開口部23及び43並びに第2の開口部24及び44の整列解除によっ て通路21が収集管100の内部と整列解除にあるときの閉じた位置(図8及び 図9に示す)との間でボール20が動作する。
【0017】 ボール20は、環境と接触する表面27と対向する試料又は液体と接触する表 面29を構成するように、ソケット40内に構成され位置決めされる。蓋10が 閉じ位置にあるとき、環境と接触する表面27は外部環境にさらされ、一方、液 体と接触する表面29は収集管100の内部すなわち上部チャンバ115にさら される。蓋10が開いた位置にあるとき、環境と接触する表面27と液体と接触 する表面29とは、内面部41を形成する、ボール受入れ部分90の半球形の中 空の開口内に位置決めされる。好ましい実施形態では、環境と接触する表面27 はボール20がいつ閉じ位置にあるかを確認するための手段を備える。このよう な確認のための手段は、開いた位置と閉じた位置とを区別するための表示を備え るとよい。例えば、環境と接触する表面27上にマーキング又は印字を備え、又 はボールが閉じた位置にあることを示すカラーコードを備えるとよい。
【0018】 代りに、ボール20がいつ閉じた位置にあるかを確認する手段は、ボール20 が閉じた位置に回転したときに環境と接触する表面27と係合するようにソケッ ト40の内表面41にストップを示す要素を組込んでもよい。例えば、ソケット 40の内表面41にソケット40の第1の開口部43に近接させてディンプル4 2を配置してもよい。ディンプル42はソケット40の内面部41から突出する 小さな突起部を備えるのがよい。以下により詳しく説明するように、ディンプル 42により、ボール20の環境と接触する表面27がディンプル42を乗越えた ときに、ボール20が完全に閉じた位置に回転したことを示す、音と触感による “クリックストップ”のフィードバックが操作者に得られる。代りに、ディンプ ル42は、図17に示すように、ソケット40の内表面41の所定長さに沿って 突起部42aを備えてもよい。このような突起部42aにより、以下に述べるよ うに、操作者はボール20が開いた位置と閉じた位置との両方に完全に回転した ことを示す音と触感による“クリックストップ”のフィードバックが得られる。
【0019】 上述したように、ボール20の軸30は対向する突起部31aと31bで形成 され、ソケット40の軸支持部50は対向する陥凹部51aと51bによって形 成される。蓋10が組立てられたとき、軸30は軸支持部50に受入れられ、す なわち、対向する突起部31aと31bは対向する陥凹部51aと51b内に支 持される。蓋10はボールがソケット40内で軸30のまわりに対称的に回転す るように適合される。代りに、蓋10は、本願と同時に出願され出典を明示する ことによってその開示内容を本願明細書の一部とする米国特許出願第 号( 代理人整理番号第102-253 号)、考案の名称「試料収集容器のボール及びソケッ ト蓋("Ball and Socket Closure for Specimen Collection Container") 」に詳 細に説明されているように、ボール20がソケット40内で軸30のまわりに非 対称に回転するように適合してもよい。ソケット40内でボール20を非対称に 回転させるために、軸30と軸支持部50とは平行で互いに偏心している。その ような非対称な回転は、ボール20とソケット40との間の蓋10の液密シール を改善する。
【0020】 さらに、上述したように、蓋10が開いた位置にあるときに、環境と接触する 表面27と液体と接触する表面29とは、内面部41を形成するソケット40の 球形の中空の開口内に位置する。環境と接触する表面27は好ましくはボール2 0の全体的な球形から窪んでおり、蓋10が閉じた位置にあるときに、環境と接 触する表面27とソケット40の内面部41との間には環状の隙間37が設けら れ、両者は非接触の状態に維持される。この非接触の関係により環境と接触する 表面27と内面部41との間で汚染が生じるのを防止する。 本考案の更に別の実施形態では、蓋10にはソケット40内でボール20が回 転動作するのを防止するロック機構を備えてもよい。例えば、クリップ、ストラ ンド、バンドその他により、搬送及び貯蔵中にボール20を閉じた位置に固定し たり、使用中に開いた位置に固定する。代りに、ボール20のソケット40内で の回転動作は、ボール受入れ部分90とボール座部80との長手方向の結合を通 して行われる。例えば、上述のように、ボール受入れ部分90とボール座部80 との長手方向の結合は、ボール20をエラストマーシール70とシール係合させ るように促す。ボール受入れ部分90とボール座部80とをしっかりと結合する ことにより、ボール20はエラストマーシール70としっかりシール係合するよ うに促され、それによりボール20のソケット40内での回転動作を防止する。 これは、例えば、協同するネジを備えたボール受入れ部分90とボール座部80 とを提供することにより達成でき、このネジを締付けてボール20をエラストマ ーシール70とシール係合するように長手方向に押圧して、ボール20がソケッ ト40内で動いたり、そのような回転動作できるように緩むのを防止する。
【0021】 使用の際には、ソケット40内に取付けられたボール20を備えた蓋10は、 ボール受入れ部分90とボール座部80がしっかりネジ係合してボール20がソ ケット40内で動くのを防止するように、収集管100の開口部110で係合す るように提供される。このネジ係合は、部分的にネジのないボール受入れ部分9 0によりボール座部80からゆるめられて、ボール20のソケット40内での回 転動作を許容する。ボール20のソケット40内での軸30のまわりの回転動作 は蓋10を開いたり閉じたりする。例えば、図2、図8及び図9に示すように蓋 10が閉じた位置にあるときには、環境と接触する表面27はボール受入れ部分 90の第1の開口部43内に配置され外部の環境にさらされる一方、ボール20 の液体と接触する表面29は収集管100の上部チャンバ115にさらされるよ うに配置される。ボール20の外面部はエラストマーシール70とシール係合し て接触し、従って、収集管100内に収容された液体がエラストマーシール70 を越えてボール20とソケット40との間を流れるのを防止する。操作者の手指 がボール20のタブ22と係合して、環境と接触する表面27に向けてタブ22 に押圧力を加える。そのような押圧力はボール20に軸30まわりの力を伝達し 、従って、ボール20をソケット40内で軸30のまわりに回転させる。この回 転動作により液体と接触する表面29がエラストマーシール70と係合し、引続 くボール20の回転動作はエラストマーシール70と液体と接触する表面29と の間の拭取り動作を提供する。従って、液体と接触する表面29上に存在する血 液や他の汚染物は、エラストマーシール70によってその表面から拭取られる。
【0022】 ソケット40内のボール20を完全に回転させるには、タブ22をソケット4 0の第1の開口部43を完全に越えるようにして、タブ22が第1の開口部43 の縁に位置される。この回転中には、ボール20の対向する突起部31a及び3 1bはソケット40の対向する陥凹部51a及び51bと係合している。エラス トマーシール70は弾性的で可撓性があるため、エラストマーシール70はボー ル20の長手方向の動きと共に撓み、それによりエラストマーシール70とボー ル20との間の接触関係を維持し、液密シールを維持する。ボール20のソケッ ト40内での全回転に際しては、液体と接触する表面29はボール受入れ部分9 0の内面部41内に回転して配置される。環境と接触する表面27がボール20 の全体の球形に対して窪んだ性質のために、環境と接触する表面27はソケット 40の内面部41とは非接触の関係で、ボール受入れ部分90内に回転して配置 される。
【0023】 そのようなタブ22をソケット40の第1の開口部43を完全に越えて動かす ことによるボール20のソケット40内での全回転によって蓋10は開いた位置 へと回転する。この開いた位置は、ボール20の第1の開口部23をソケット4 0の第1の開口部43に整列すると共に、ボール20の第2の開口部24をソケ ット40の第2の開口部44と整列し、結果として通路21はボール20を通っ て外部の環境と収集管100の上部チャンバ115との間に延びる。この配置は 通路21を直接通して、プローブを挿入するための、又は上部チャンバ115に 含まれた液体を注ぐための通路を確立する。 このように使用した後で、蓋10を開いたときと逆向きすなわちボール20の 通路21に向けてタブ22を押圧することで、蓋10を閉じた位置に戻すことが できる。そのような押圧力は蓋10を開いたときと同様に、軸30のまわりにボ ール20に力を伝え、ソケット40内のボール20は軸30のまわりを蓋10を 開いたときと逆向きに回転する。この回転動作により液体と接触する表面29は エラストマーシール70を越えて戻され、表面29は収集管100の上部チャン バ115にされされる元の位置になる。
【0024】 さらに、このように回転動作させると、環境と接触する表面27は元の位置で あるソケット40の第1の開口部43の周囲に戻り、表面27は外部の環境にさ らされる。環境と接触する表面27はボールの全体的な球形に対して窪んでいる ので、そのように回転させるときにもボール受入れ部分90の内面部41に接触 することはない。しかし、環境と接触する表面27が元の位置に戻ると、ボール 20の全体の球形と環境と接触する表面27との間の移行部である環境と接触す る表面27の縁部はディンプル42を乗越えるときに接触する。この接触は操作 者に音と触感による“クリックストップ”のフィードバックを与えて、ソケット 40内のボール20が完全に閉じた位置に回転したことを示す。 さらに、ソケット40内のボール20が完全に回転して閉じた位置になり、ボ ール20の環境と接触する表面27がディンプル42を乗越えると、ソケット4 0の対向する陥凹部51a及び51bの平坦な縁部53は、ボール20の対向す る突起部31a及び31bと摩擦係合する。この係合によりソケット40のボー ル受入れ部分90内でボール20には長手方向に向けてさらなる長手方向の押圧 力が働き、ボール20をエラストマーシール70とボール座部80上にさらに押 圧する。この長手方向の力により、操作者にはさらなる音と触感による“クリッ クストップ”が得られ、ボール20が完全に閉じた位置になったことがわかり、 さらにボール座部80でボール20とソケット40との間の液密シールが確実に 維持される。
【0025】 ボール20とソケット40はそのような目的に有用なあらゆる公知の材料で作 ることができる。好ましくは、ボール20とソケット40とは共に、熱可塑性プ ラスチックで構成される。より好ましくは、ボール20とソケット40とは共に 硬質の材料で構成される。最も好ましくは、ボール20とソケット40とはポリ スチレン又はポリプロピレンから選択された材料で作られる。 ボール20とソケット40は様々な方法で製造することができる。好ましくは 、ボール20とソケット40とは射出成形のような成形手順で別個に製造され、 その後で蓋10を形成するように組立てる。代りに、ボール20とソケット40 とを“デュアルショット”又は“ツーショット”の成形手順を用いて製造しても よく、これによれば、ボール20が初めに成形され、ソケット40はその後でボ ール20をかぶさるように成形される。様々な別の成形法や製造法を利用するこ ともできる。
【0026】
本考案の蓋は従来の蓋や技術に比べて数多くの改良を提供する。特に、本考案 の蓋は収集容器に含まれた液体試料がはね上がるのを最小にする。さらに、収集 容器の内部にアクセスするのに蓋を取外す必要がない。しかも、必要ならば収集 容器から蓋を取外すこともできる。蓋は収集容器にしっかりと取付けられるが、 蓋から取外すことなく容器に対して独立して回転させることもできる。このよう な一体型の蓋を用いれば、容器の開閉を片手で簡単にできるので、収集容器を開 いたままで放置することが少なくなり、汚染の危険が少なく技術者が容易に用い ることができる。 前述した実施形態に様々な改変を施せることは当業者には明らかである。従っ て、特に述べた好ましい実施形態は例示を意図するもので限定を意図しない。考 案の真の範囲は、添付した請求の範囲に示されている。
【図1】本考案による蓋を備えた試料収集組立体を示す
斜視図であって、開いた状態を示している。
斜視図であって、開いた状態を示している。
【図2】本考案による蓋を備えた試料収集組立体を示す
斜視図であって、閉じた状態を示している。
斜視図であって、閉じた状態を示している。
【図3】本考案による蓋を示す分解斜視図である。
【図4】本考案の1の実施形態による蓋を示す横断面図
である。
である。
【図5】本考案の好ましい実施形態による蓋を分解して
示した斜視図である。
示した斜視図である。
【図6】図5の好ましい蓋を開いた状態で示した、図1
の6−6線による横断面図である。
の6−6線による横断面図である。
【図7】図5の好ましい蓋を開いた状態で示した、図6
の7−7線による横断面図である。
の7−7線による横断面図である。
【図8】図5の好ましい蓋を閉じた状態で示した、図2
の8−8線による横断面図である。
の8−8線による横断面図である。
【図9】図5の好ましい蓋を閉じた状態で示した、図8
の9−9線による横断面図である。
の9−9線による横断面図である。
【図10】本考案の他の実施形態による蓋を分解して示
す斜視図である。
す斜視図である。
10 蓋 20 ボール 30 軸 40 ソケット 50 軸支持部 70 弾性エラストマーシール 80 ボール座部 90 ボール受入れ部分 100 収集管 110 開口部 120 底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 35/02 G01N 35/02 B (73)実用新案権者 595117091 1 BECTON DRIVE, FRA NKLIN LAKES, NEW JE RSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA (72)考案者 フォルカー ニアマン アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07424 リトル フォールズ メイン ス トリート 196ビー (72)考案者 ドン カラノ アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07836 フランダース ケネディー ドラ イヴ 5 (72)考案者 スティーヴ サヴィッツ アメリカ合衆国 ニュージャージー州 テ ィーネック アリシア アベニュー 1300 (72)考案者 ロバート ゴットリーブ アメリカ合衆国 ニュージャージー州 07430 マーワー サリー レーン 1
Claims (23)
- 【請求項1】 試料収集容器の開口部を環境からシール
するための蓋であって、 概略球形のボールを備え、同ボールにはそれを貫通する
通路が備えられ、同ボールは前記ボールを開いた位置と
閉じた位置との間で回転動作させる中心となる軸を備
え、前記ボールが前記開いた位置にあるときには前記通
路は前記収集容器の前記開口部と整列され、前記ボール
が前記閉じた位置にあるときには前記通路は前記収集容
器の前記開口部とは整列されず、 前記開いた位置と前記閉じた位置との間の前記ボールの
前記回転動作に適応するための前記収集管の前記開口部
に取付けることができるソケットを備え、前記ソケット
は、前記ボールの前記回転動作に適応するためのボール
受入れ内面部を有するボール受入れ部分と、ボールの回
転動作に際して前記ボールを前記ボール受入れ部分内に
維持し、かつ、前記ボールと前記収集容器の前記開口部
との間のシールを提供するための弾性エラストマーシー
ルとを備え、 前記ソケットは、きつく結合した位置とゆるく結合した
位置との間で結合するために、前記収集容器に長手方向
に結合し、それによって前記ボールを付勢して前記弾性
エラストマーシールとシール係合させ、前記きつく結合
した位置は、前記ボールの前記ソケット内での回転運動
を防止する、ことを特徴とする蓋。 - 【請求項2】 前記ソケットは前記エラストマーシール
を支持するためのボール座部をさらに備え、前記ボール
座部は前記収集容器の前記開口部に取付けることができ
ることを特徴とする請求項1に記載の蓋。 - 【請求項3】 前記ボール座部と前記弾性エラストマー
シールとは一体であることを特徴とする請求項2に記載
の蓋。 - 【請求項4】 前記ボール座部と前記弾性エラストマー
シールとは別個の要素であることを特徴とする請求項2
に記載の蓋。 - 【請求項5】 前記弾性エラストマーシールは周辺リン
グを備えていることを特徴とする請求項2に記載の蓋。 - 【請求項6】 前記周辺リングはO字形であることを特
徴とする請求項5に記載の蓋。 - 【請求項7】 前記ボール座部は、前記収集容器の前記
開口部の内面部に係合するための垂下する円筒形の部分
を備えていることを特徴とする請求項2に記載の蓋。 - 【請求項8】 前記ボール座部の前記垂下する円筒形の
部分は、前記収集容器の前記開口部の前記内面部に係合
するための外側に向いた環状のリブを備えていることを
特徴とする請求項7に記載の蓋。 - 【請求項9】 前記ボール受入れ部分は前記ボール座部
に長手方向に結合されていることを特徴とする請求項2
に記載の蓋。 - 【請求項10】 前記ボール受入れ部分の前記長手方向
の結合は、前記ボールを前記弾性エラストマーシールと
シール係合するように促すことを特徴とする請求項9に
記載の蓋。 - 【請求項11】 前記ボール受入れ部分と前記ボール座
部とは、前記ボール受入れ部分を前記ボール座部にネジ
込み連結するための協同するネジ表面を備えていること
を特徴とする請求項10に記載の蓋。 - 【請求項12】 前記協同するネジは、前記ボール受入
れ部分が前記ボール座部からネジ込み連結が外れるのを
防止するためのストッパを備えていることを特徴とする
請求項11に記載の蓋。 - 【請求項13】 前記弾性エラストマーシールは前記収
集容器の前記開口部の周辺と係合できる周辺リングを備
え、前記ボール受入れ部分は前記収集容器の前記開口部
の外面部と係合するための環状のフランジを備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の蓋。 - 【請求項14】 前記環状のフランジは、前記収集容器
の前記開口部の前記外面部にかぶせてスナップ嵌めする
ことを特徴とする請求項13に記載の蓋。 - 【請求項15】 前記環状のフランジの内面部と前記収
集容器の前記開口部の前記外面部とは、互いにネジ係合
するための協同するネジを備えていることを特徴とする
請求項13に記載の蓋。 - 【請求項16】 前記ボール受入れ部分と前記収集容器
の前記開口部の前記外面部との前記ネジ係合は、前記ボ
ールを前記弾性エラストマーシールとシール係合するよ
うに押圧することを特徴とする請求項15に記載の蓋。 - 【請求項17】 前記協同するネジは、前記ボール受入
れ部分が前記収集容器からネジ込み連結が外れるのを防
止するためのストッパを備えていることを特徴とする請
求項15に記載の蓋。 - 【請求項18】 前記ソケットの前記ボール受入れ内面
部は、前記ボールの前記軸を受入れて、前記ボールの前
記回転動作に適応するための軸支持部を備えていること
を特徴とする請求項1に記載の蓋。 - 【請求項19】 前記ソケットの前記軸支持部と前記ボ
ールの前記軸とは互いに平行で偏心していることを特徴
とする請求項18に記載の蓋。 - 【請求項20】 前記ボールの前記軸は前記ボールの対
向する表面上にある対をなす対向する突起部を備え、前
記ソケットの前記軸支持部は対をなす対向する陥凹部を
備えた概略球形の内面部を備え、前記ボールの前記対向
する突起部は前記ソケットの前記対向する陥凹部と係合
していることを特徴とする請求項18に記載の蓋。 - 【請求項21】 前記ボールの前記対をなす対向する突
起部は概略円筒形で、前記ソケットの前記対をなす対向
する陥凹部は前記突起部と係合するための対をなす概略
円筒形のボアを備えていることを特徴とする請求項20
に記載の蓋。 - 【請求項22】 前記ソケットの前記対をなす対向する
陥凹部は対をなすテーパーの付いた表面を備え、前記ボ
ールの前記対をなす対向する突起部は前記陥凹部と係合
するための対をなす対応する斜面の付いた表面を備えて
いることを特徴とする請求項20に記載の蓋。 - 【請求項23】 試料収集容器の開口部を環境からシー
ルするための蓋であって、 概略球形のボールを備え、同ボールにはそれを貫通する
通路が備えられ、同ボールは前記ボールを開いた位置と
閉じた位置との間で回転動作させる中心となる軸を備
え、前記ボールが前記開いた位置にあるときには前記通
路は前記収集容器の前記開口部と整列され、前記ボール
が前記閉じた位置にあるときには前記通路は前記収集容
器の前記開口部とは整列されず、 前記開いた位置と前記閉じた位置との間の前記ボールの
前記回転動作に適応するための前記収集管の前記開口部
に取付けることができるソケットを備え、前記ソケット
は、前記ボールの前記回転動作に適応するためのボール
受入れ内面部を有するボール受入れ部分と、ボールの回
転動作に際して前記ボールを前記ボール受入れ内面部内
で支持するための環状上部表面と、前記ボールと前記収
集容器の前記開放端との間にシールを与えるために、前
記収集容器の前記開放端内を延びる環状垂下部分とを備
えた弾性エラストマーシールと、を有することを特徴と
する蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000000838U JP3071174U (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | 弾性エラストマーシールを組込んだ試料収集容器用ボール及びソケット蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000000838U JP3071174U (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | 弾性エラストマーシールを組込んだ試料収集容器用ボール及びソケット蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3071174U true JP3071174U (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=43204529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000000838U Expired - Lifetime JP3071174U (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | 弾性エラストマーシールを組込んだ試料収集容器用ボール及びソケット蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3071174U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007532868A (ja) * | 2004-04-07 | 2007-11-15 | アジレント・テクノロジーズ・インク | 再封可能な開口を有するカバー |
-
2000
- 2000-02-18 JP JP2000000838U patent/JP3071174U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007532868A (ja) * | 2004-04-07 | 2007-11-15 | アジレント・テクノロジーズ・インク | 再封可能な開口を有するカバー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5919420A (en) | Ball and socket closure for specimen collection container incorporating a resilient elastomeric seal | |
US5972297A (en) | Ball and socket closure for specimen collection container incorporating a septum | |
JP3019213B2 (ja) | 試料収集容器用ボール及びソケット蓋 | |
JP2940618B2 (ja) | 一体型の可撓性シールを組込んだ試料収集容器用ボール及びソケット蓋 | |
US6350415B1 (en) | Ball and socket closure for specimen collection container incorporating a dimple locking mechanism | |
US6161712A (en) | Ball and socket closure | |
EP1066882A2 (en) | Specimen collection assembly with cap | |
JP3071174U (ja) | 弾性エラストマーシールを組込んだ試料収集容器用ボール及びソケット蓋 | |
EP1066881A2 (en) | Specimen collection assembly with cap | |
EP0908237A2 (en) | Ball and socket closure for specimen collection container incorporating a pouring spout | |
US20220355290A1 (en) | Sample collection device and methods of using same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |