JPS594619B2 - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空気調和機の制御装置に関し、特にタイマ運転
の改良に関する。

近年空気調和機を就寝時にタイマ運転する場合室温を設
定温度に制御する第１の空調運転を設定時間なした後、
室温を設定温度より高め（冷房）或いは低目（暖房）Ｋ
制御する第２の空調運転を設定時間なすようにした空気
調和機が開発されている。

しかしながら、斯る空気調和機にあっては第１の空調運
転による第１のタイマ運転と第２の空調運転による第２
のタイマ運転とを単独に行うことができず、例えば小型
の空気調和機を子供の部屋で昼間に使用する際、親がタ
イマセットして使用することがありこういう場合は第２
のタイマ運転は不要であり、第１のタイマ運転のみを望
むことがあったり、就寝時にタイマ運転する場合外気温
条件等により室温がそれ程変化しないことが期待される
時には第１のタイマ運転ま省いて第２のタイマ運転のみ
を望むことがあり、これらの要望に応えることができな
かった。

本発明は斯る顧客の種々要望に応じ得る空気調和機の制
御装置を提供せんとするもので、以下にその一実施例を
図明に従い説明する。

第１図は冷房用空気調和機の運転制御回路を示し、第２
図は同機本体前面に設けられる運転操作部を示す。

ＣＭは常開第１リレ接点Ｒ１１と直列に交流１００■電
源に接続された圧縮機用モータ、ＦＭは常開第１リレ接
点Ｒ１□及び常開第２リレ接点Ｒ２□の並列回路と、風
速を高、中、低の三段階に切換える風速切換スイッチ１
と直列に接続される室内送風機用兼室外送風機用モータ
、２は降圧トランス、３は押釦３ａを一度押すことによ
り閉路を保持し再度押すことにより開路する押釦式の運
転スイッチ、４はセット時接点４１．４２を閉じリセッ
ト時接点４１．４２を開くやすらぎスイッチである。

５は第１タイマスイッチＭ１及び第２タイマスイッチＭ
２とこれらを制御するタイマモータＭとからなるタイマ
で、第４図に示す如くモータＭの回転に応じ第１タイマ
スイッチＭ１及び第２タイマスイッチＭ２は開閉制御さ
れる。

このタイマによるタイマ運転時間は０〜１２時間まで嫡
子５Ａ［より任意に設定可能である。

前記タイマモータＭは常開第４リレ接点Ｒ４３と直列に
トランス２に接続メれる。

ＲＹ３ はやすらぎスイッチ４の接点４１、第１タイマ
スイッチＭ、のａ接点、４リレＲＹ、により制御される
常開第４リレ接点Ｒ４１と直列に接続される第３リレ、
６はやすらぎスイッチ４の接点４２と直列に接続され第
４リレＲＹ、と並列に接続される発光ダイオードよりな
るやすらぎ表示器、７は第３リレＲＹ３により制御され
る常閉第３リレ接点Ｒ３１と直列に接続され第４リレＲ
Ｙ４と並列に接続される発光ダイオードからなるおやす
み表示器、ＲＹ２は常閉第３リレ接点Ｒ３１、第１タイ
マスイッチＭ１のｂ接点と直列に接続され常開第２リレ
接点Ｒ２１を制御する第２リレ、８は第４リレＲＹ４に
より制御される常閉第４リレ接点Ｒ４□と第１タイマス
イッチＭ１ のｂ接点と直列に接続され発光ダイオード
からなる連続表示器、９は第１タイマスイッチＭ１のｂ
接点と直列に接続される電子サーモ・遅延回路である。

この電子サーモ・遅延回路９は第１図口に示す如く、ダ
イオード、コンデンサより々る整流回路１０と、サーモ
回路１１と、遅延回路１２とからなる。

サーモ回路１１は第１トランジスタＴｒ□、第２トラン
ジスタＴｒ２．第３トランジスタＴＲ３ヲ有し、第１ト
ランジスタＴｒｔ のベースニ接続される定抵抗ｒ１ｐ
ｒ２、温度調整用可変抵抗ＶＲ１、定抵抗ｒ３、負特性
感温抵抗素子ＴＨ１抵抗値の小さい定抵抗ｒ４からなる
温度検出回路と定抵抗ｒ、及び可変抵抗■Ｒ２からなる
合成抵抗値が小さい設定温度調整回路とからなり、常開
第３リレ接点Ｒ３２開路時室温が可変抵抗ＶＲ１により
設定される設定温度以上となると第１．第２゜第３トラ
ンジスタＴ ｒｌ ｐ Ｔ ｒ２ ｔ Ｔ ｒ３がそれ
ぞれＯＦＦ、ＯＮ、ＯＮとなり遅延回路１２に電流を供
給し、設定温度以下となるとトランジスタＴ ｒ、 ｊ
Ｔ ｒ２ ｅ Ｔ ｒ３が反転する。

常開第３リレ接点Ｒ３□閉路時は上記調整回路が定抵抗
ｒ４に直列接続され第１トランジスタＴｒ１のベース電
位を上げ第１トランジスタＴｒ１のＯＮ、ＯＦＦ温度を
約２℃上げる作用をする。

ｒ（ｌｊｒ７ｔｒ３＃ｒ９．ｒｌｏは定抵抗、Ｃはコン
デンサ、ＶＢ２は可変抵抗である。

前記整流回路１０はトランス２より供給される１９Ｖ交
流を直流に整流してサーモ回路１１に供給するものであ
り、遅延回路１２は通電開始後約３秒経過すると常開第
１リレ接点Ｒ１１，Ｒ１□を制御する第１リレＲＹ１を
励磁し、一度給電が停止された後再度給電されても直ち
に第１リレＲＹ１を励磁せず約３分開運れて第１リレＲ
Ｙ１を励磁するもので、整流回路１０、遅延回路１２共
に公知の回路が採用されている。

上述の如く構成された実施例の作用を説明する。

連続運転する場合には、運転スイッチ３を閉じタイマ５
の嫡子５ａを連続位置に設定する。

すると、運転スイッチ３−第１タイマスイッチＭ、のｂ
接点を通して第２リレＲＹ２が励磁されリレ接点Ｒ２１
が閉じ送風機用モータＦＭは切換スイッチ１の切換位置
に応じた速度で回転し送風運転が先ず行われる。

この送風機用モータＦＭの回転は室温変化に関係なく行
われる。

同時に運転スイッチ３−第１タイマスイッチＭ１のｂ接
点を通して電子サーモ・遅延回路９に給電され、室温が
設定温度以上の時第１リレＲＹ１が励磁されリレ接点Ｒ
１１が閉じて圧縮機用モータＣＭが駆動され送風運転［
３秒遅れて冷房運転が開始される。

又、運転スイッチ３−第１タイマスイッチＭ１のｂ接点
−常閉第４リレ接点Ｒ４２を通して連続表示器８に通電
され連続運転されていることを表示する。

室温が設定温度以下になると第１リレＲＹ□が解磁され
圧縮機用モータＣＭが停止し、送風運転となる。

以下室温変化に応じて冷房運転−送風運転が交互に繰り
返えされる。

次に室温を設定温度に制御する空調運転を設定時間行う
おやすみタイマ運転する場合には、運転スイッチ３を閉
じ、やすらぎスイッチ４をリセット状態とし、タイマ５
の嫡子５ａをタイマ運転を要する時間に応じ例えばそれ
を６時間とすると、タイマ５の６の時間目盛りに回動し
て合わせる。

すると、運転スイッチ３−第１タイマスイッチＭ１のｂ
接点を通して第２リレＲＹ２が励磁されリレ接点Ｒ２の
閉路により送風機用モータＦＭが回転し送風運転がなさ
れる。

同時に運転スイッチ３−第１タイマスイッチＭ１のｂ接
点を通して電子サーモ・遅延回路９に給電され室温が設
定値以上の時第１リレＲＹ１が励磁されリレ接点Ｒ１□
が閉じて圧縮機用モータＣＭも駆動され冷房運転がなさ
れ、室温が設定値以下の時は第１ ＋ＪしＲＹｌの励磁
が解かれ圧縮機用モータＣＭが停止し送風運転となる。

その結果室温の変化に応じて冷房運転と送風運転とが交
互に繰り返えされる。

又、第２タイマスイッチＭ２を介して第４リレＲＹ４が
励磁される結果タイマモータＭに通電され運転スイッチ
３−第２タイマスイッチＭ２を通して表示器７に通電さ
れおやすみタイマ運転を表示する。

同時に第４リレ接点Ｒ４３の閉路によりタイマモータＭ
へ通電され、これにより嫡子５ａ及び図示しないカム板
が回転する。

タイマ運転開始から２時間経過して嫡子５ａが４の目盛
を指示すると、第１タイマスイッチＭ１がａ接点に切換
わるが、電子サーモ・遅延回路９には運転スイッチ３．
第４リレＲＹ４の接点Ｒ４１を介して通電が継続され、
設定の６時間が経過すると第２タイマスイッチＭ２が開
略し第４リレＲＹ４が解磁され接点Ｒ４１が開路して電
子サーモ・遅延回路への給電が断たれて第１リレＲＹ１
が解磁されると共に第２リレＲＹ２も解磁されて空調が
全停し、同時にタイマモー４Ｍ、表示器７への通電も断
たれる。

次に上記おやすみタイマ運転に加えて室温を設定温度よ
りも約２℃高めに制御する空調運転を設定時間行うやす
らぎ運転を行う場合には、運転スイッチ３を閉じ、やす
らぎスイッチ４をセットし、タイマ５の嫡子５ａをタイ
マ運転設定時間が所定の時間Ｘ（実施例では４時間）を
超えるように、例えば７の時間目盛に設定する。

（尚、該所定の時間Ｘを表示する為にタイマ５の時間目
盛の外側に表示線Ｘ１を設けている。

）すると、運転開始から３時間は上述のおやすみタイマ
運転がなさね、３時間が経過すると第１タイマスイッチ
Ｍがａ接点に切換わる。

すると運転スイッチ３−第４リレの接点Ｒ４，（リレＲ
Ｙ４の励磁により閉じる）を通して電子す讃モ・遅延回
路９に給電が継続され、同時に第３リレＲＹ がリレ
接点Ｒ４１−タイマスイッチＭ１のａ接点を通して励磁
される第３リレ接点Ｒ３□が閉じサーモ回路１１のオン
−オフ温度が約２℃上昇し室温を設定値よりも約２℃高
めに設定すると同時に、第３リレ接点Ｒ３１が開き第２
リレＲＹ２が解磁されやすらぎタイマ運転が開始される
。

このやすらぎタイマ運転開始当初は設定温度が実質的に
２°Ｃ上昇する為に第１リレＲＹ１が解磁すると共に、
第２リレＲＹ２解磁の為に空調全停状態となるが、室温
上昇に伴い冷房運転−全停が交互に繰り返えされる。

このやすらぎタイマ運転は第２タイマスイッチＭ２が開
くことにより終了する。

こうしたおやすみタイマ運転とやすらぎタイマ運転との
組み合せ運転は第４図のイと口とで示される。

そして運転表示はおやすみタイマ運転時おやすみ表示器
６とやすらぎ表示器７とが点灯し、やすらぎ運転時第３
リレ接点Ｒ３１の開放によりおやすみ表示器７が消灯し
、やすらぎ表示器６のみが点灯する。

次に、やすらぎ運転のみをする場合には、運転スイッチ
３を閉じ、やすらぎスイッチ４をセットしタイマ５の操
作摘子５ａをタイマ運転の設定時間が所定の時間Ｘ以内
となるように時間目盛Ｏ〜４の間に合わせる。

すると上述の室温を２℃高めに制御するやすらぎ運転が
設定時間だけなされる。

この場合やすらぎ表示器６のみが点灯する。

上述の如く、本発明は空調運転をタイマモータＭの第１
、第２のタイマスイッチＭ１９Ｍ２により制御するもゐ
において、室温と設定温度とを比較して空調運転を発停
させるサーモ回路１１と、このサーモ回路への給電路に
設けられタイマ運転設定時間力）らこの所定の時間を差
し引いた時間だけ切換え投入される第１タイマスイッチ
Ｍ１の一力のも接点と、この接点に並設されタイマ運転
設定時間中に投入される第２タイマスイッチＭ２ヲ介し
て通電されるリレＲＹ４の接点Ｒ４１と、とのリレの接
点と第１タイマスイッチＭ１の他方のａ接点と制御スイ
ッチ４の接点４１との直列回路を介して通電されサーモ
回路１１のオンオフ温度を設定変更させるリレＲＹ３と
を備えることにより、タイマ運転設定時間が所定の時間
を越える場合、タイマ運転設定時間から該所定の時間を
差し引いた時間だけ室温を設定塩度に制御する第１の空
調運転をなし、該第１の空調運転径制御スイッチのセッ
ト時は室温を設定温度より高め或いは低めに制御する第
２の空調運転をなし前記制御スイッチのリセット時は第
１の空調運転を継続してなすようにすると共に、タイマ
運転時間設定が所定の時間以内の場合、前記制御スイッ
チのセット時第２の空調運転をリセット時第１の空調運
転をそれぞれなすようにしたものであるから、第１の空
調運転による第１のタイマ運転に続けて第２の空調運転
による第２のタイマ運転を行うタイマ運転と、第１のタ
イマ運転のみの運転と、第２のタイマ運転のみの運転と
を選択的になし得るものであり、顧客の種々のタイマ運
転の要望に応えることができ、使用用途に適合したタイ
マ運転をなし得ると共に、第１のタイマ運転時間を長く
設定できる等効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図イは本廃明−実施例の電気回路図、同図口は同図
イの要部詳細図、第２図は同実施例の操作部の正面図、
第３図は同実施例のタイマスイッチの開閉を表示する図
、第４図は同実施例のタイマスイッチの開閉とこれに対
応する室温変化を示す図である。 ４・・・・・・やすらぎスイッチ（制御スイッチ）、６
・・・・・・タイマ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 空調運転をタイマモータの第１、第２タイマスイツ
   チにより制御するものにおいて、室温ト設定温度とを比
   較して空調運転を発停させるサーモ回路と、このサーモ
   回路の給電路に設けられタイマ運転設定時間からこの所
   定の時間を差し引いた時間だけ切換え投入される第１タ
   イマスイツチの一方の接点と、この接点に並設されタイ
   マ運転設定時間中に投入される第２タイマスイツチを介
   して通電されるリレの接点と、このリレの接点と第１タ
   イマスイツチの他方の接点と制御スイッチの接点との直
   列回路を介して通電され前記サーモ回路のオンオフ温度
   を設定変更させるリレとを備えてなる空気調和機の制御
   装置。