JP3738091B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍サイクルによって室内の空気調和を図る空気調和装置に係り、詳細には、運転開始時間を設定可能な空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷房運転、除湿運転及び暖房運転によって室内の空気調和を図る空気調和機(以下「エアコン」という)は、タイマによって運転開始時間や運転終了時間等を設定することができる。例えば、予め運転開始時間を設定しておけば、エアコンが設置されている室内に入るまでに、その室内を所望の空調状態にすることができる。
【0003】
このようなタイマによる運転開始や運転終了の設定は、一般にリモコンスイッチによって行われており、リモコンスイッチでは、例えば運転開始時間及び空調条件(運転モード、設定温度等)が設定されていると、この運転開始時間に達すると、エアコンへ運転開始信号と共に、運転モードや設定温度を出力する。
【0004】
エアコンは、このリモコンからの運転開始信号等に基づいて運転を開始する。また、リモコンには、室内温度を検出する温度センサが設けられており、設定温度と室内温度を比較して、設定されている運転開始時間に室内を設定温度とするように、予め早めに運転を開始するようになっているものもある。これによって、設定された運転開始時間に、室内が所望の空調状態とすることができる。
【0005】
ところで、タイマの設定によって運転を開始したエアコンを停止させるときには、直接リモコンの停止スイッチを操作して行われるのが一般的となっている。このため、タイマによってエアコンの運転開始時間を設定したのを忘れてしまい、長時間外室したときには、エアコンが運転し続けることになってしまうという問題がある。
【0006】
長時間室内に誰もいない状態でエアコンを運転させることはエネルギーの浪費につながる。また、近年のエアコンは、室内温度と設定温度に基づいて能力を制御することにより、運転コストの低下をはかっているが、不必要にエアコンを運転させることは、運転コストの上昇につながってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、タイマ運転を設定したのを忘れたり空気調和機を運転させているのを忘れたりして長時間外室したときに、空気調和機が不必要に運転し続けるの防止し、省エネルギーと共に運転コストの上昇を抑える空気調和機を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、設定操作された運転条件に応じた操作信号に基づいて運転されて室内の空気調和を図る空気調和機であって、前記操作信号が入力されたか否かを検出する操作検出手段と、運転中であるか否かを検出する運転検出手段と、前記運転検出手段が運転状態を検出しているときに操作検出手段の非検出状態の継続時間を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果が所定時間に達したときに運転を停止させる運転停止手段と、をワイヤレスで空気調和機を遠隔操作する遠隔操作手段に設けていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、ワイヤレスで遠隔操作する遠隔操作手段によって運転状態で最後に操作信号を検出してからの時間を計測手段によって計測する。そして、この計測時間が予め設定している所定時間に達したときに、運転停止手段によって運転が停止するようにしている。
【0010】
一般の空気調和機では、リモコンスイッチ等を用いて運転操作を行うようになっており、また、空気調和機では、リモコンスイッチから送られる信号に基づいて運転/停止を行うものが多い。多く、リモコンスイッチから停止信号を送出するようになっている。
【0011】
ここで、長時間運転条件の設定や変更が行われないときには、空調している室内に誰もいないことが考えられる。特に数時間程度では、運転条件の設定変更が行われないことも考えられるが、半日(12時間)以上では、外気の温度も変化するので、設定温度、風量や風向を変更することが考えられるが、この時間内に何も操作が行われないときには、室内に誰もいないと考えられるので、運転を停止させる。
【0012】
また、タイマ予約等によって運転を開始した場合、空調を開始してからの入室や退室も考えられるが、例えば1日(24時間)以上、何も操作されないときには、室内を空調しているのを忘れてしまっていることが考えられるので、運転を停止させる。
【0013】
このようにワイヤレスのリモコンスイッチ等の遠隔操作手段に切り忘れ防止機能を持たせることにより、室内の空調運転しているが忘れられてしまったり、また、遠隔地に出かけて運転を停止させることができない状態が生じても、所定時間経過することにより、確実に停止されるので、省エネは勿論、誰もいない室内の空調をし続けることにより生じる不経済さを抑えることができる。
【0014】
また、切り忘れ機能を持たせたリモコンスイッチと交換すれば、低コストで簡単に切り忘れ機能を空気調和機に持たせることができる。
【0015】
請求項2に係る発明は、設定操作された運転条件に応じた操作信号に基づいて運転されて室内の空気調和を図る空気調和機であって、前記操作信号が入力されたか否かを検出する操作検出手段と、運転中であるか否かを検出する運転検出手段と、前記運転検出手段が運転状態を検出しているときに操作検出手段の非検出状態の継続時間を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果が所定時間に達したときに運転を停止させる運転停止手段と、予め設定した時刻に空調運転を開始させる予約手段と、を含み、前記計測手段が前記予約手段に基づいて運転を開始したときに作動することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、予約手段によって設定された時刻に運転を開始したときに、切り忘れ防止を行う。タイマ予約して運転を開始したときには、空調される室内に誰もいない可能性が高い。特に、タイマ予約したことを忘れているときには、空気調和機が運転されていること自体に気づかないことになる。このために、タイマ予約したときに、所定時間経過しても運転に関する操作が何も行われないときに、運転を停止させることにより、省エネと共に不必要な空調運転が行われるのを確実に防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施の形態を説明する。
【0018】
図1には本実施の形態に適用した空気調和機(以下「エアコン10」という)が示されている。このエアコン10は、室内ユニット12と室外ユニット14とによって構成されており、遠隔操作手段として設けられているワイヤレスリモコンスイッチ(以下「リモコン120」という)の操作によって運転/停止される。また、エアコン10は、リモコン120で運転モード、設定温度等の運転条件が設定されて操作信号が送出されると、この操作信号を室内ユニット12で受信して操作信号に基づいた運転が行われる。
【0019】
図2には、エアコン10の室内ユニット12と室外ユニット14との間に構成されている冷凍サイクルの概略を示している。室内ユニット12と室外ユニット14の間には、冷媒を循環させる太管の冷媒配管16Aと、細管の冷媒配管16Bが対で設けられており、それぞれの一端が室内ユニット12に設けられている熱交換器18に接続されている。
【0020】
冷媒配管16Aの他端は、室外ユニット14のバルブ20Aに接続されている。このバルブ20Aは、マフラー22Aを介して四方弁24に接続されている。この四方弁24には、それぞれがコンプレッサ26に接続されているアキュムレータ26とマフラー22Bが接続されている。さらに、室外ユニット14には、熱交換器30が設けられている。この熱交換器30は、一方が四方弁24に接続され、他方がキャピラリチューブ32、ストレーナ34、電動膨張弁36、モジュレータ38を介してバルブ20Bに接続されている。このバルブ20Bには、冷媒配管16Bの他端が接続されており、これによって、室内ユニット12と室外ユニット14の間に冷凍サイクルを形成する冷媒の密閉された循環路が構成されている。
【0021】
エアコン10では、四方弁24の切り換えによって、運転モードが冷房モード(ドライモード)と暖房モードに切り換えられる。なお、図2では、矢印で冷房モード(冷房運転)と暖房モード(暖房運転)におけるそれぞれの冷媒の流れを示している。
【0022】
図3には、室内ユニット12の概略断面を示している。この室内ユニット12には、図示しない室内の壁面に取り付けられる取付ベース40の上下(図2の紙面上下)に係止されるケーシング42によって内部が覆われている。このケーシング42内には、中央部にクロスフローファン44が配置されている。熱交換器18は、クロスフローファン44の前面側から上面側に渡って配置されていおり、熱交換器18とケーシング42の前面側から上面側に形成されている吸込み口46との間には、フィルタ48が配置されている。また、ケーシング42の下部には、吹出し口50が形成されている。
【0023】
これにより、室内ユニット12では、クロスフローファン44の回転によって、吸込み口46から室内の空気が吸込まれフィルタ48及び熱交換器18を通過した後、吹出し口50から室内へ向けて吹き出される。また、室内ユニット12では、冷凍サイクルの運転によって熱交換器18が冷却または加熱されており、室内から吸込んだ空気は、熱交換器18を通過するときに、熱交換器18によって冷却または加熱され、この空気が室内へ吹き出されることにより室内の空気調和が図られる。
【0024】
吹出し口50内には、左右フラップ52及び上下フラップ54が設けられており、左右フラップ52及び上下フラップ54によって、吹き出される空調風の向きが変えられるようになっている。
【0025】
図4に示されるように、室内ユニット12には、電源基板56、コントロール基板58及びパワーリレー基板60が設けられている。エアコン10を運転するための電力が供給される電源基板56には、モータ電源62、制御回路電源64、シリアル電源66及び駆動回路68が設けられている。また、コントロール基板58には、シリアル回路70、駆動回路72及びマイコン74が設けられている。
【0026】
電源基板56の駆動回路68には、クロスフローファン44を駆動するファンモータ76(例えばDCブラシレスモータ)が接続されており、コントロール基板58に設けられているマイコン74からの制御信号に応じてモータ電源62から駆動電力が供給される。このとき、マイコン74は、駆動回路68からの出力電圧を12V〜36Vの範囲で256ステップで変化させるように制御してファンモータ76の速度制御を行う。
【0027】
コントロール基板58の駆動回路72には、パワーリレー基板60及び上下フラップ54を操作する上下フラップモータ78が接続されている。パワーリレー基板60には、パワーリレー80と温度ヒューズ等が設けられており、マイコン74からの信号によって、パワーリレー80を操作し、室外ユニット14へ電力を供給するための接点80Aを開閉する。エアコン10は、接点80Aが閉じられることにより、室外ユニット14へ電力が供給されて運転される。
【0028】
また、上下フラップモータ78は、マイコン74の制御信号に応じて制御されて、上下フラップ54を操作する。上下フラップ54が、上下方向へスイングされることにより、室内ユニット12の吹出し口50から吹き出される空気の吹出し方向が上下方向へ変えられる。この上下フラップ54の操作は、吹出し風が任意の位置に向けられるように固定できるが、自動モードでは、ランダムに変化するようになっている。
【0029】
このように、エアコン10の室内ユニット12では、クロスフローファン44の回転と、上下フラップ54の操作が制御されることにより、所望の風量及び風向または室内を快適にするために制御された風量及び風向で空調された空気を室内へ吹出すことができるようになっている。
【0030】
シリアル回路70は、マイコン74及び電源回路56のシリアル電源66に接続され、さらに室外ユニット14へ接続されている。マイコン74は、このシリアル回路70を介して室外ユニット14との間でシリアル通信を行い、室外ユニット14の作動を制御するようになっている。
【0031】
また、室内ユニット12には、後述するリモコン120からの操作信号を受信する受信回路及び運転表示用の表示LED等を備えた表示基板82が設けられており、この表示基板82がマイコン74に接続されている。図1に示されるように、表示基板82は表示部82Aがケーシング42の表面に露出されており、リモコン120からの操作信号がこの表示部82Aで受信されて入力される。
【0032】
図4に示されるように、マイコン74には、室内温度を検出する室温センサ84及び熱交換器18のコイル温度を検出する熱交温度センサ86が接続され、さらに、コントロール基板58に設けられているサービスLED及び運転切換スイッチ88が接続されている。なお、後述するリモコン120にも温度センサが設けられており、室内温度は通常は、リモコン120によって計測されて所定のタイミングで送出されてくるようになっている。
【0033】
運転切換スイッチ88は、通常運転とメンテナンス時等に行う試験運転との切換用であると共に、電源スイッチ88Aの接点を開放してエアコン10への運転電力の供給を遮断できるようになっている。通常、この運転切換スイッチ88は、通常運転に設定されている。なお、サービスLEDは、メンテナンス時に点灯操作することにより、サービスマンに自己診断結果を知らせるようになっている。
【0034】
この室内ユニット12は、端子板90のターミナル90A、90B、90Cを介して室外ユニット14に接続されている。
【0035】
一方、図5に示されるように、室外ユニット14には、端子板92が設けられ、この端子板92のターミナル92A、92B、92Cがそれぞれ、室内ユニット12の端子板90のターミナル90A、90B、90Cに接続されている。これにより、室外ユニット14には、室内ユニット12から運転電力が供給されると共に、室内ユニット12との間でシリアル通信が可能となっている。
【0036】
この室外ユニット14には、整流基板94、コントロール基板96が設けられている。コントロール基板96には、マイコン98共に、ノイズフィルタ100A、100B、100C、シリアル回路102及びスイッチング電源104等が設けられている。
【0037】
整流基板94には、ノイズフィルタ100Aを介して供給される電力を整流し、ノイズフィルタ100B、100Cを介して平滑化してスイッチング電源104へ出力する。スイッチング電源104は、マイコン98と共にインバータ回路106に接続されている。これにより、マイコン98から出力される制御信号に応じた周波数の電力をインバータ回路106からコンプレッサモータ108へ出力して、コンプレッサ26を回転駆動させるようになっている。
【0038】
なお、マイコン98は、インバータ回路106から出力される電力の周波数が、オフまたは14Hz以上(上限は運転電流の上限による)の範囲となるように制御しており、これによって、コンプレッサモータ108、すなわちコンプレッサ26の回転数が変えられ、コンプレッサ26の能力(エアコン10の冷暖房能力)が制御される。
【0039】
このコントロール基板96には、四方弁24及び熱交換器30を冷却するための図示しないファンを駆動するファンモータ110、ファンモータコンデンサ110Aが接続されている。また、室外ユニット14には、外気温度を検出する外気温度センサ112、熱交換器30の冷媒コイルの温度を検出するコイル温度センサ114及びコンプレッサ26の温度を検出するコンプレッサ温度センサ116が設けられており、これらがマイコン98に接続されている。
【0040】
マイコン98は、運転モードに応じて四方弁24を切り換えるとと共に、室内ユニット12からの制御信号、外気温度センサ112、コイル温度センサ114及びコンプレッサ温度センサ116の検出結果に基づいて、ファンモータ110のオン/オフ及びコンプレッサモータ108の運転周波数(コンプレッサ26の能力)等を制御するようになっている。
【0041】
図6(A)及び図6(B)には、エアコン10の遠隔操作に用いられるリモコン120の一例を示している。
【0042】
リモコン120は、ケーシング122に矩形状の液晶パネルを用いた表示窓124が設けられている。図6(A)に示されるように、この表示窓124には、運転モード、設定温度、室内温度(室温)、時間に加えて風向、風量等の種々の運転条件が表示可能となっている。図6(B)に示されるように、エアコン10の運転中は、運転モード、設定温度又は室温、現在時間、風向、風量等の設定された運転条件又は運転状態が選択されて表示されるようになっている。
【0043】
図6(A)及び図6(B)に示されるように、ケーシング122の表面には、運転/停止ボタン126、温度設定ボタン128A、128B、1時間タイマ(1Hタイマ)ボタン130及び足もと暖房ボタン132等の主な設定ボタンが設けられている。エアコン10は、運転/停止ボタン126の操作によって運転/停止される。また、表示窓124に表示される設定温度は、温度設定ボタン128Aの操作によって高くなり、温度設定ボタン128Bの操作によって低くなる。
【0044】
なお、1時間タイマボタン130は、エアコン10の運転時間を1時間に設定し、1時間経過するとリモコン120からエアコン10の室内ユニット12へ停止信号が送出されるようになっている。また、足もと暖房ボタン132が操作されることにより、室内ユニット12は、風向を下に向けると共に風量を増加させて、室内の床面の暖房感を高くするようにしている。
【0045】
リモコン12のケーシング122には、スライドカバー134が設けられており、このスライドカバー134のスライド操作によって、種々の操作ボタンを有する操作パネル136が露出されるようになっている。
【0046】
図6(A)に示されるように、スライドカバー134内に隠蔽されている操作パネル136には、運転モードを自動、暖房、ドライ、冷房、空気清浄、乾燥と順に切り換える運転切換ボタン138、室内ユニット12の吹出し口50から吹出す風量、風向の設定を換える風量ボタン140、風向ボタン142が設けられており、表示窓124にこれらの操作に応じた表示がなされる(例えば図6(B)参照)。また、操作パネル136には、ハイパワーボタン144、おやすみボタン146、省エネのための運転電流の上限(1/2又はアンペア)を設定するための省エネボタン148等が設けられており、エアコン10の運転能力を種々に設定可能となっている。
【0047】
さらに、操作パネル136には、タイマ入りボタン150、タイマ切ボタン152及び時刻設定ボタン154A、154B、予約ボタン156及び取り消しボタン158が設けられている。タイマ入りボタン150及びタイマ切ボタン152のそれぞれは、運転開始時間、運転停止時間の設定用となっており、例えば、タイマ入りボタン150を操作した後、時刻設定ボタン154A、154Bの操作によって表示窓124に表示している予約時刻を進めたり戻したりして、所望の時間を表示させた後、予約ボタン156を操作することによりタイマ予約されるようになっている。なお、取り消しボタン158は、タイマ予約の取り消し用となっている。
【0048】
図7には、リモコン120の機能ブロック図を示しており、リモコン120には、表示窓120の表示を行う表示部160、前記した種々の設定ボタンが設けられている操作部162、室内温度を検出する室温センサ164及び時間計測と共に日付カレンダー及び時刻を表示するための時計機能を備えたタイマ回路166が設けられており、これらがマイコンを備えたリモコン制御部168に接続されている。また、このリモコン制御部168には、室内ユニット12へ操作信号を送出する送信部170が接続されている。
【0049】
リモコン制御部168は、操作部162から入力される操作状態に応じたエアコン10の操作信号を室内ユニット12へ送出すると共に、室温センサ164の検出結果も送出するようになっている。また、リモコン制御部168は、室内ユニット12が運転中であるか否かを確認している。この確認は、例えば、操作信号を送出したときに、室内ユニット12からの受信応答などから確認するようになっている。
【0050】
また、リモコン制御部168では、エアコン10の運転がタイマ予約されたときには、この予約内容を記憶し、予約内容に応じて室内ユニット12へ自動的に運転/停止信号を送出して、エアコン10を運転/停止させるようになっている。
【0051】
ところで、リモコン制御部168では、エアコン10が運転中は、エアコン10のリモコン120による操作がなされたか否かを確認し、継続して操作されなかった非操作時間を計測するようになっている。すなわち、リモコン制御部168では、ケーシング122の表面の温度設定ボタン128A、128Bや操作パネル136内の種々のボタン操作が行われて、操作部162から操作信号が入力される毎に、タイマをリセット/スタートさせて、このタイマによる計測時間tが予め設定した設定時間Tとなると、エアコン10の室内ユニット12へ停止信号を送出して、エアコン10の運転を停止させる所謂「切り忘れ防止機能」を備えている。なお、切り忘れ防止機能によってエアコン10を停止させるための時間は、任意の設定されても良いが、本実施の形態では一例として設定時間Tを25時間に設定している。
【0052】
以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0053】
エアコン10では、リモコン120の操作によって運転モード、設定温度、風向、風量等の運転条件が設定され、これらの運転条件と運転/停止ボタン126の操作に応じた操作信号がリモコン120から送出されると、操作信号に応じて運転を開始する。これによって、エアコン10の室内ユニット12が設けられている室内は、リモコン120の操作に応じた所望の空調状態とされる。
【0054】
また、エアコン10は、空調運転中にリモコン120の運転/停止ボタン126が操作されて、リモコン120から停止を指示する操作信号が入力されることによって、運転を停止する。
【0055】
一方、リモコン120では、タイマ予約によるエアコン10の運転が可能となっている。このタイマ予約は、運転開始時間とと共に、運転モード設定温度、風向及び風量等の運転条件が入力されると、これらの運転条件と共に予約時間を記憶する。この後、タイマ回路166によって予約された時刻となったことを確認すると、自動的に設定されて記憶している運転条件と共に運転開始を指示する操作信号を、室内ユニット12へ向けて送出する。エアコン10の室内ユニット12は、この操作信号を受信すると、操作信号に応じた運転条件で運転を開始する。これによって、自動的に室内を所望の時間に所望の空調状態にすることができる。
【0056】
ところで、エアコン10のリモコン120には、切り忘れ防止機能が設けられている。図8に示されるフローチャートを参照しながら、切り忘れ防止機能について説明する。なお、このフローチャートは、リモコン120の通常の処理と並行して実行される。
【0057】
このフローチャートでは、最初のステップ200でエアコン10が開始したか否かを確認し、エアコン10が運転を開始すると、ステップ202へ移行して、切り忘れ防止タイマをリセット/スタートさせ、リモコン120の非操作時間tの計測を開始する。
【0058】
次のステップ204では、操作部162に設けている温度設定ボタン128A、128Bや操作パネル136に設けている種々の操作ボタンの操作がなされ、操作部162から操作信号が入力されたか否かの確認を行う。操作部162から操作信号が入力されたと言うことは、空調している室内にいる人がリモコン120を操作したと判断できるので、操作信号が入力されたことを確認する(ステップ204で肯定判定)と、ステップ202へ戻って、再度、切り忘れ防止タイマをリセット/スタートさせ、改めて非操作時間tの計測を開始する。
【0059】
また、ステップ206では、エアコン10が停止したか否かの確認を行う。例えば、前回の操作部162からの操作信号が運転を停止させる信号であったときには、この操作信号をリモコン120から室内ユニット12へ送出されることにより、エアコン10は停止する。エアコン10が停止する(ステップ206で肯定判定)と、ステップ208へ移行して、切り忘れ防止タイマを停止させてこのフローチャートを終了する。
【0060】
ところで、操作部162から操作信号が入力されずに、また、エアコン10が停止していないとき(ステップ204及びステップ206で否定判定されたとき)には、ステップ210へ移行して、切り忘れ防止タイマによって計測している非操作時間tを予め設定されている設定時間T(本実施の形態では一例として25時間)と比較し、非操作時間tが設定時間Tを越えたか否かを判定する。
【0061】
ここで、リモコン120が長時間操作されなかった場合は、室内に誰もいない状態でエアコン10が運転されていると判断される。特に、数時間程度であれば、何の操作もされないことは考えられるが、半日(12時間)以上、まして1日以上エアコン10が運転し続けているのに何の操作もされないときには、室内に誰もいないと判断される。
【0062】
このため、非操作時間tが設定時間Tを越えて、ステップ210で肯定判定されたときには、ステップ212へ移行して、エアコン10の室内ユニット12へ停止を指示する操作信号を出力する。エアコン10の室内ユニット12は、リモコン120から停止を指示する操作信号が入力されると、運転を停止する。
【0063】
このように、エアコン10は誰もいないと思われる室内を所定時間以上空調し続けると停止される。このために、例えば、長期間(1日以上)、室内ユニット12が設置されている室内を空けるときに、エアコン10を消し忘れたり、予約タイマがセットされているのを忘れてしまっても、エアコン10は所定時間(設定時間T)だけ運転すると、自動的に停止する。
【0064】
したがって、設定時間以上、エアコン10が運転し続けることによるエネルギーの浪費は勿論、エアコン10を運転させることによって生じるコストを抑えることができる。
【0065】
なお、エアコン10の切り忘れ防止は、タイマ予約されたときにのみ作動するものであっても良い。タイマ予約されたときには、エアコン10が運転を開始するときに、室内に誰もいない可能性がある。また、タイマ予約したことを忘れているときには、エアコン10が運転されていること自体に気づかないことになり、長時間ないし数日間エアコン10が運転され続けてしまう事態となる可能性が高い。
【0066】
このよう場合に、切り忘れ防止機能によってエアコン10を停止させることは、不必要にエアコン10が運転し続けるのを確実に防止することができ、省エネは勿論、運転され続けることによるランニングコストの上昇を防止することができる。
【0067】
また、切り忘れ防止のための設定時間Tは、任意に設定できるものであっても良い。また、切り忘れ防止のための設定時間Tは、リモコン120の運転/停止ボタン126が直接操作されて運転を開始したときと、タイマ予約によって運転を開始したときと、で別々に設定されていても良い。例えば、タイマ予約によって運転を開始したときの設定時間Tを25時間に対して、運転/停止ボタン126を直接操作され得ることによって運転を開始したときには、半分程度の12時間とするようにしても良い。
【0068】
なお、本実施の形態では、リモコン120に消し忘れ防止機能を持たせたが、室内ユニット12のマイコン74に消し忘れ防止機能を持たせてもよい。この場合、表示基板82に設けている受信回路に、リモコン120から操作部162のボタン操作に応じた操作信号が入力される毎に、切り忘れ防止タイマをリセット/スタートさせるようにすれば良い。
【0069】
また、本実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明は、室内の空気調和を図る全ての空気調和機に適用することができる。また、切り忘れ防止のための設定時間は、空気調和機が空気調和を図る室内の用途に応じて任意に定められるものであっても良い。
【0070】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明では、予め設定されている時間の間に運転条件等の設定や変更がなされないときには、空調を行う室内に誰もいないと判断して運転を停止させるので、誰もいない室内で無意味に長時間運転され続けることがなく、省エネと共に、空気調和機を運転させることによって生じるコストの上昇を抑えることができる。特にタイマ予約されているときには、室内の空調が行われていること事態に気づかないことになってしまうが、このような場合においても確実に空気調和機の運転が停止されるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したエアコンの冷凍サイクルを示す概略図である。
【図3】室内ユニットを示す概略断面図である。
【図4】室内ユニットの回路構成の概略を示すブロック図である。
【図5】室外ユニットの回路構成の概略を示すブロック図である。
【図6】(A)及び(B)はそれぞれリモコンを示す平面図であり、(A)はスライドカバーを開いた状態を示し、(B)はスライドカバーを閉じた状態を示すと共にエアコンの運転中の表示窓の表示の一例を示している。
【図7】リモコンの一例を示す機能ブロック図である。
【図8】切り忘れ防止の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 エアコン(空気調和機)
12 室内ユニット
14 室外ユニット
18 熱交換器
26 コンプレッサ
30 熱交換器
74 マイコン
120 リモコン(遠隔操作手段)
126 運転/停止ボタン
128A、128B 温度設定ボタン
136 操作パネル
150 タイマ入りボタン(予約手段)
154A、154B 時刻設定ボタン(予約手段)
162 操作部(操作検出手段)
166 タイマ回路(計測手段、予約手段))
168 リモコン制御部(運転検出手段、操作検出手段、運転停止手段、予約手段)
170 送信部(運転停止手段)
Claims (2)
- 設定操作された運転条件に応じた操作信号に基づいて運転されて室内の空気調和を図る空気調和機であって、
前記操作信号が入力されたか否かを検出する操作検出手段と、
運転中であるか否かを検出する運転検出手段と、
前記運転検出手段が運転状態を検出しているときに操作検出手段の非検出状態の継続時間を計測する計測手段と、
前記計測手段の計測結果が所定時間に達したときに運転を停止させる運転停止手段と、
をワイヤレスで空気調和機を遠隔操作する遠隔操作手段に設けていることを特徴とする空気調和機。 - 設定操作された運転条件に応じた操作信号に基づいて運転されて室内の空気調和を図る空気調和機であって、
前記操作信号が入力されたか否かを検出する操作検出手段と、
運転中であるか否かを検出する運転検出手段と、
前記運転検出手段が運転状態を検出しているときに操作検出手段の非検出状態の継続時間を計測する計測手段と、
前記計測手段の計測結果が所定時間に達したときに運転を停止させる運転停止手段と、
予め設定した時刻に空調運転を開始させる予約手段と、
を含み、前記計測手段が前記予約手段に基づいて運転を開始したときに作動することを特徴とする空気調和機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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