JPS5920583Y2 - ヒ−トポンプ式空調機の制御回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はヒートポンプ式空調機の制御回路に関するもの
であって、空調機の暖房運転開始時及びテ゛イアイス時
に、暖房運転時の高圧側に取り付けられた、圧力スイッ
チ又はサーモスタットが設定圧力又は温度に達する迄は
室内ファンの運転を停止する手段によりコールドドラフ
トを防止する制御において、運転開始時及びテ゛イアイ
ス時のみ確実に室内ファンの運転を停止せしめ、通常運
転時は高圧側圧力又は温度がいがようになろうと室内フ
ァンを停止させることなく運転できる制御回路を提供す
るものである。

従来のヒートポンプ式空調機の制御回路は第１図に示す
如くになっている。

第１図において、１は冷房時ファンモータを騒動させる
ための電磁開閉器で、電圧が印加されたときに開路する
常閉型である。

２は室内ファンモータ、３は暖房用ヒータ、４はコンプ
レッサ、５はコンプレッサ４の運転により高圧側圧力お
よび温度が上昇し設定値に達すると閉路する圧力スイッ
チ又はサーモスタット（温度検知器）、６は室温調整用
サーモスタット、７はディアイサ、８は冷暖切換スイッ
チ、９は四方弁、１０は室外ファンモータである。

暖房運転を行なう際は、電磁開閉器１の励磁コイルが励
磁されることにより、その接点は開き、室内ファンモー
タ２とヒータ３には運転開始時は通電されない。

つまり、コンプレッサ４の運転により、やがて高圧側圧
力又は温度が上昇し、圧力スイッチ又はサーモスタツ１
〜５の作動設定値に達すると、この圧力スイッチ又はサ
ーモスタット６が閉路し、室内ファンモータ２とヒータ
３に通電される。

また、テ゛イアイス時には、圧力スイッチ又はサーモス
タット５は低圧側に取付けられていることになり、動作
設定値以下に圧力又は温度が下がるので、室内ファンモ
ータ２とヒータ３に通電されなくなる。

ディアイス復帰後は、前記暖房運転開始と同様の制御が
行なわれる。

しかしながら、暖房運転時は、室温調整用サーモスタッ
ト６が動作する度に、圧縮機４が停示して高圧側圧力又
は温度が下降するため、圧力スイッチ又はサーモスタッ
ト５が動作しく開く）室内ファンモータ２の通電が停止
され、送風がスＩ・ツブしフィーリングが悪く、この点
の改良が望まれていた。

本考案は上記欠点を解消したものであり、以下その一実
施例を図面を用いて説明する。

本考案は上述従来例の第１図におけるブロックＡを第２
図のごとき構成に入れ替えたものであって、第２図にお
いて、ａ、 ｌ）、 ｃはそれぞれ第１図のａ、ｂ。

Ｃに接続され、１，５は前述と同部材、１１はｌ） −
ｃ間に挿入された電磁開閉器で、電圧が印加されたとき
に閉路する常開型であり、その励磁コイルと接点とを直
列に接続し、かつ接点間を圧力スイッチ又はサーモスタ
ット５に並列に接続することにより、電磁開閉器１１の
励磁コイルが励磁され、接点が閉じた後においては、圧
力スイッチ又はサーモスタット５の開閉に関係なく閉回
路が形成されるように設けられている。

かかる構成とすることにより、冷房運転時は、常閉型電
磁開閉器１の閉路により室内ファンモータ２は連続で運
転され、また暖房運転開始時とテ゛イアイス時において
は、圧力スイッチ又はサーモスタット５の作用により、
従来と同様にコールドドラフト防止動作を行ない、しか
も、暖房運転開始後、圧力スイッチ又はサーモスタツ１
−５の閉路によって電磁開閉器１１が動作し、その接点
が閉じることにより電磁開閉器１１は自己保持され、し
たがって、たとえ室温調整用サーモスタット６が動作し
く開き）、コンプレッサ４の運転停止により、圧力が低
下又は温度が低下し圧力スイッチ又はサーモスタット５
が開路となっても、室内ファンモータ２とヒータ３には
通電が持続されて運転休止にはならない。

なお、上述のごとく、ディアイス時にはディアイサ７の
接点が開き、室内ファンモータ２は運転を停止するので
コールドトラフ１〜防止となり、この時、電磁開閉器１
１の接点は開となり、圧力スイッチ又はサーモスタツ１
へ５の接点も開となり、テ゛イアイス復帰後の次の暖房
運転開始に備える。

したがって、冷暖房運転可能な既存の電気回路において
サーモスタット５と並列に自己保持機能を有する常開型
電磁開閉器を接続するのみであるため、回路への組込み
が容易であり、安価にして製作でき、しかも暖房運転時
において室内温度調整サーモスタット６の動作のたびに
室内ファンモータ２による送風を断続することがなく、
あわせて室内ファンモータ２により常時暖房用ヒータ３
の温風が送り出されるため、連続して暖房が行え、快適
さの向上がはかれる。

上記実施例より明らかなように、本考案におけるヒート
ポンプ式空調機の制御回路は、室内ファンモータおよび
暖房用ヒータからなる並列回路に、設定値以上になった
ら閉路する圧力検知器または温度検知器とテ゛イアイサ
からなる直列回路を直列に接続し、この直列回路を電源
に接続し、さらに電圧が印加されたとき開路する常閉型
電磁開閉器と、電圧が印加されたときに閉路する常開型
電磁開閉器を設け、前記常閉型電磁開閉器の接点を前記
圧力検知器または温度検知器の接点と並列に接続し、ま
た常閉型電磁開閉器の励磁コイルを前記電源の一端とデ
ィアイス時に接続し、さらに常開型電磁開閉器の接点を
前記圧力検知器または温度検知器の接点と並列に接続し
、また常開型電磁開閉器の励磁コイルを電源の一端と接
点間に接続し、さらに室温調節用サーモスタットと圧縮
機からなる直列回路を、前記常閉型電磁開閉器とディア
イサの直列回路と並列に接続したもので、常開型の電磁
開閉器と、圧力検知器または温度検知器により、圧力検
知器または温度検知器が一旦閉回路を形成した後は、常
開型の電磁開閉器が自己保持して室内ファンモータおよ
び暖房用ヒータを連続通電するため、暖房運転開始時お
よび除霜運転後は、前記圧力検知器または温度検知器に
よって冷風の吹出しがそれぞれ防止でき、また室温調節
のために圧縮機が停止し、前記圧力検知器または温度検
知器が開回路を形成しても、前記常開型の電磁開閉器に
よって室内ファンモータおよび暖房用ヒータの閉回路が
形成されているため、連続して暖房が行え、しかも圧力
検知器の接点と並列に電磁開閉器の接点を接続する構造
であるため、既存の回路への組込みが容易であり、安価
に作成でき、また冷房運転時は、常閉型の電磁開閉器に
よって室内ファンモータを連続運転するため、何ら支障
が生じないなど、多大の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のヒートポンプ式電気調和機における暖房
運転時の制御回路図、第２図は本考案の一実施例を示す
制御回路の非通電時における要部回路図である。 １・・・・・・電磁開閉器（常閉型）、２・・・・・・
室内ファンモータ、３・・・・・・暖房用ヒータ、４・
・・・・・コンプレッサ、５・・・・・・圧力スイッチ
又はサーモスタツ１へ（温度検知器）、６・・・・・・
室温調整用サーモスタツ１〜．７・・・・・・テ゛イア
イサ、１１・・・・・・電磁開閉器（常開型）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内ファンモータおよび暖房用ヒータからなる並列回路
   に、設定値以上になったら閉路する圧力検知器または温
   度検知器とディアイサからなる直列回路を直列に接続し
   、この直列回路を電源に接続し、さらに電圧が印加され
   たとき開路する常閉型電磁開閉器と、電圧が印加された
   ときに閉路する常開型電磁開閉器を設け、前記常閉型電
   磁開閉器の接点を前記圧力検知器または温度検知器の接
   点と並列に接続し、また常閉型電磁開閉器の励磁コイル
   を前記電源の一端とテ゛イアイサ間に接続し、さらに常
   開型電磁開閉器の接点を前記圧力検知器または温度検知
   器の接点と並列に接続し、また常開型電磁開閉器の励磁
   コイルを電源の一端と接点間に接続し、さらに室温調節
   用サーモスタットと圧縮機からなる直列回路を、前記常
   閉型電磁開閉器とテ゛イアイサの直列回路と並列に接続
   したヒートポンプ式空調機の制御回路。