JPS5933943Y2 - 空気調和装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、スーパーマーケット等に設置された冷凍、
冷蔵器機等冷凍機の排熱を利用し、店内即ち室内の温度
および湿度の各条件に応じた冷、暖房および除湿を、自
動的に行なうようにした空気調和装置に関する。

従来、冷凍機を設けた室内には、冷凍機の排熱を利用す
る空調機を用いた空気調和装置が設けられ、これにより
、室内環境の改善が計られている。

しかし、この空気調和装置は、季節による冷暖切換が、
手動切換のみによるため、室内条件、すなわち室内温度
、湿度による制御がなされず、室内に応じた運転が行な
われない欠点がある。

この考案は、前記従来の欠点に留意してなされたもので
あり、つぎにこの考案を、その１実施例を示した図面と
ともに詳細に説明する。

図面において、１は冷凍機用圧縮機、２は入口が圧縮機
１の吐出口に接続された三方弁となる三方電磁弁であり
、通常一方の出口が開、他方の出口が閉になっている。

３は入口側が三方電磁弁２の一方の出口に接続された水
冷式コンデンサ、４は三方電磁弁２の他方の出口とコン
デンサ３の人口側との間に逆止弁４′とともに直列回路
を構成して接続されたリヒートコイル、５は室内を冷暖
房する空調機であり、リヒートコイル４より空調機５に
熱が与えられる。

６は空調機５に内蔵された空調用圧縮機、７は空調用圧
縮機６の運転スイッチであり、運転スイッチＩは操作回
路に接続された運転用リレーコイル８への通電によりオ
ンされる。

９は三方電磁弁２０制御スイツチであり、制御スイッチ
９は操作回路に接続された制御用リレーコイル１０への
通電によりオンされ、これにより三方電磁弁２がオンし
、一方の出口を閉にするとともに他方の出口を開にする
。

また、操作回路を示した第２図において、１１゜１２は
室内に設けられた温度調節器、湿度調節器であり、両調
節器１１，１２の主端子１１Ｃ２１２Ｃが電源１３の両
端に接続され、両調節器ｌＬ１２の主端子１１Ｃ，１２
Ｃにそれぞれ接続された接片１１’、１２’が、室内温
度、湿度の高、低によりそれぞれ−・イ端子１１Ｈ，１
２Ｈ。

ロウ端子１１Ｌ、１２Ｌに接続される。

１４，１５゜１６．１７は両調節器１１．１２間に接続
された第１．第２．第３．第４リレーコイルであり、第
１１Ｊレーコイル１４は・・イ端子１１Ｈ１主端子１２
Ｃ間、第２リレーコイル１５は両ハイ端子１１Ｈ，１２
Ｈ間、第３リレーコイル１６はロウ端子１１Ｌ１ハイ端
子１２Ｈ間、第４リレーコイル１７は両ロウ端子１１Ｌ
、１２Ｌ間にそれぞれ接続されている。

１８，１９，２０，２１は第１゜第２．第３．第４リレ
ーコイル１４，１５，１６゜１７のそれぞれのリレー接
点、２２，２３，２４゜２５は第１．第２．第３．第４
サーモスタツト、２６は補助リレーコイル、２１，２７
は補助リレーコイル２６の補助リレー接点であり、各リ
レー接点１８，１９，２０，２１、各サーモスタット２
２．２３，２４，２５、運転用リレーコイル８、制御用
リレーコイル１０、補助リレーコイル２６および補助リ
レー接点２７．２７は、同図に示すように接続されてい
る。

つぎに、前記実施例の動作について説明する。

冷凍機は通常運転の場合、冷媒が、圧縮機１より三方電
磁弁２を介してコンデンサ３に流入サレ、その後、冷凍
サイクルを循環して再び圧縮機１に戻され、所定の冷凍
運転がなされる。

そして、室内の温度が高く、湿度が低い場合、両調節器
１１．１２の接片１１’、１２’がそれぞれ・・イ端子
１１Ｈ１０つ端子１２Ｌに接続して第１リレーコイル１
４に通電するため、第１リレー接点１８はオンされ、室
内の高温によりオンされた第１サーモスタツト２２によ
り、運転用リレーコイル８は通電され、これにより、運
転スイッチ１がオンして空調機５の圧縮機６を運転させ
、冷房運転を開始する。

そして、この冷房運転は、第１サーモスタツト２２０オ
ン、オフにより制御され、第１サーモスタツト２２が室
内温度を感知してオン、オフすると、圧縮機６の駆動が
オン。

オフされ、室内温度に応じた安定な冷房がなされる。

なお、室内を冷房しすぎると、温度調節器１１の接片１
１′がロウ端子１１Ｌに接続するため、室内を必要以上
に冷房することはない。

また、室内温度が高く、湿度が高い場合、第１゜第２サ
ーモスタット２２．２３がオンするとともに、周接片１
１’、１２’はそれぞれ両−・イ端子１１Ｈ，１２Ｈに
接続し、第１．第２リレーコイル１４，１５に通電する
ため、第１．第２リレー接点１８．１９はオンされ、運
転用リレーコイル８が通電されるとともに、補助リレー
コイル２６に通電されて補助リレー接点２７をオンし、
制御用リレーコイル１０に通電するため、運転スイッチ
７がオンされ、空調機５の圧縮機６が駆動して冷房運転
が開始されるとともに、三方電磁弁２の一方の出口を閉
、他方の出口を開にし、圧縮機１からの冷媒を、三方電
磁弁２、リヒートコイル４、逆止弁５、コンデンサ３に
流すリヒート回路を形成し、圧縮機１の熱を吸収したリ
ヒートコイル４が空調機５に熱を与え、これにより除湿
運転が開始される。

なお、必要以上の冷房は第１サーモスタツト２２により
防止されるとともに、必要以上の除湿は第２サーモスタ
ツト２３により防止される。

さらに、室内温度が低い場合、温度調節器１１の接片１
１′はロウ端子１１Ｌに接続し、湿度の高、低により第
３サーモスタツト２４筐たは第４サーモスタツトがオン
するとともに、湿度調節器１２により、第３リレーコイ
ル１６筐たは第４リレーコイル１１に通電され、第３リ
レー接点２０または第４リレー接点２１がオンされるた
め、制御用リレーコイル１０に通電され、三方電磁弁２
の一方の出口を閉じて他方の出口を開き、リヒートコイ
ル４より空調機５に熱が与えられ、室内の暖房が行なわ
れる。

なお、第３サーモスタツト２４と第４サーモスタツト２
５０オン、オフ温度は異なり、第３サーモスタツト２４
は高湿度のときオン、低湿度のときオフ、第４サーモス
タツト２５は低湿度のときオン、高湿度のときオフされ
る。

したがって、室内に、温度調節器１１と湿度調節器１２
とを設け、温湿度の高低時の両調節器１１゜１２の・・
イ、ロウ信号を組合せ、圧縮機６の運転用スイッチＩお
よび制御用スイッチ９の操作をその組合わせにより制御
したことにより、室内の温度、湿度の各条件による区分
判別を自動的に行なうと共に、リヒート回路を作動させ
、室内に適した冷、暖房および除湿運転を自動的に行な
うことができる。

以上のように、この考案の空気調和装置によると、三方
弁の入口に冷凍機用圧縮機の吐出口を接続し、三方弁の
一方の出口を冷凍機用コンデンサの入口側に接続すると
ともに、三方弁の他方の出口とコンデンサの入口側との
間に、室内を冷暖房する空調機に熱を与えるリヒートコ
イルを配設し、空調機に内蔵された圧縮機の運転スイッ
チおよび三方弁の制御スイッチを、温度調節器と湿度調
節器を備えた操作回路に接続し、温度調節器と湿度調節
器とからの信号の組合わせにより、運転スイッチおよび
制御スイッチを駆動し、圧縮機の運転と三方弁の切換と
を制御して冷凍機用圧縮機、三方弁、リヒートコイル冷
凍機用コンデンサからなるリヒート回路を形成すること
により、室内の温度、湿度の状態により、その室内に適
した暖房。

冷房、除湿を自動的に行なうことができ、しかも冷凍機
の排熱をリヒート回路により室内の空気調和に利用でき
るので、冷凍機の能力を伺も損なうことなく、且つ空調
機を軽負荷で運転することができ、最適な室内の空気調
和が図れると同時に・装置自身の運転経費が安価となる
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の空気調和装置の１実施例を示し、第１
図は配管図、第２図は操作回路である。 １・・・・・・冷凍機用圧縮機、２・・・・・・三方電
磁弁、３・・・・・・冷凍機用コンデンサ、４・・・・
・・リヒートコイル、５・・・・・・空調機、６・・・
・・・圧縮機、Ｉ・・・・・・運転スイッチ、９・・・
・・・制御スイッチ、１１・・・・・・温度調節器、１
２・・・・・・湿度調節器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 三方弁の入口に冷凍機用圧縮機の吐出口を接続し、前記
   三方弁の一方の出口を冷凍機用コンデンサの入口側に接
   続するとともに、前記三方弁の他方の出口と前記コンデ
   ンサの入口側との間に、室内を冷暖房する空調機に熱を
   与えるリヒートコイルを配設し、前記空調機に内蔵され
   た圧縮機の運転スイッチおよび前記三方弁の制御スイッ
   チを、温度調節器と湿度調節器を備えた操作回路に接続
   し、前記温度調節器と前記湿度調節器とからの信号の組
   合わせにより、前記運転スイッチおよび前記制御スイッ
   チを駆動し、前記圧縮機の運転と前記三方弁の切換とを
   制御して冷凍機用圧縮機、三方弁、リヒートコイル、冷
   凍機用コンデンサからなるリヒート回路を形成するよう
   にした空気調和装置。