JPH11287500A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH11287500A
JPH11287500A JP10087734A JP8773498A JPH11287500A JP H11287500 A JPH11287500 A JP H11287500A JP 10087734 A JP10087734 A JP 10087734A JP 8773498 A JP8773498 A JP 8773498A JP H11287500 A JPH11287500 A JP H11287500A
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JP
Japan
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temperature
heat exchanger
air
compressor
air conditioner
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JP10087734A
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English (en)
Inventor
Hikari Katsuki
光 香月
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房運転時に保護手段の作動によってコンプ
レッサが停止した時の冷風の吹出しを防止する。 【解決手段】 暖房運転時に熱交換器の温度を検出し、
熱交換器の温度が上昇する時には、温度T1 で微風(L
L)にし、温度T2 (T1 <T2 )に達した後は、設定
風量に基づいた送風を行なう。また、コンプレッサを運
転させようとしているときに、上昇した熱交換器の温度
が温度T3 まで低下した場合、微風にし、さらに温度T
4 (T3 >T4 )まで低下した後は、送風を停止する。
これにより、コンプレッサが停止しているために熱交換
器の温度が低下しても、冷風が吹出されるのを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に係
り、特に、コンプレッサを定速運転する空気調和機に関
する。
【0002】
【従来の技術】室内の空気調和を図る空気調和機(以下
「エアコン」という)は、コンプレッサを一定の回転数
で回転駆動しながら冷媒を循環させる所謂定速形があ
る。また、エアコンには、室内に設置される室内ユニッ
トと室外に設置される室外ユニットに分割された所謂セ
パレート式がある。
【0003】セパレート式の定速形エアコンでは、必要
な運転能力に応じてコンプレッサをオン/オフ制御する
ようになっている。すなわち、室内ユニットに設けてい
るマイコンがコンプレッサへ電力を供給するためのパワ
ーリレーをオン/オフさせることにより、コンプレッサ
を運転/停止させて、冷媒の圧縮及び冷凍サイクル中の
冷媒の循環を制御する。
【0004】一方、エアコンでは、暖房運転を開始した
ときには、室内ユニットの熱交換器の温度が上昇してい
ないので、クロスフローファンを作動させると、冷風が
吹出されてしまう。このような暖房開始時に冷風が吹出
されるのを防止するために、室内ユニットに設けている
熱交換器の温度を測定し、この熱交換器がある程度暖ま
ってから(例えば25℃程度)、まず、クロスフローフ
ァンを低速で回転駆動して微風を吹出す。この後、室内
ユニットの熱交換器の温度が十分に上昇して熱交換器の
温度が所定の温度(例えば35℃)を越えると、設定さ
れた風量での暖房運転を開始する。
【0005】エアコンは、このようにして、熱交換器の
温度上昇に応じて暖房運転開始時の送風量を制御し、熱
交換器の温度が一旦所定の温度を越えた後は、温度変化
に拘わらず設定された風量で温風を吹出しながら暖房運
転を継続するようになっている。これにより、熱交換器
の温度変化により風量ムラが生じるのを防止している。
【0006】ところで、室外ユニットでは、コンプレッ
サの過負荷や外気温度の低下が生じたときには、室内ユ
ニットのマイコンがパワーリレーをオンしていても、コ
ンプレッサを強制的に停止させる保護動作を行なうよう
にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定速形
のエアコンでは、室外ユニットで保護動作のためにコン
プレッサが停止しても、このコンプレッサの停止を室内
ユニットでは検出できない。このため、コンプレッサの
運転が停止した状態でもクロスフローファンが回転し続
ける。これにより、例えば暖房運転時には、熱交換器の
温度が徐々に低下して、室内へ冷風ないし冷風感を生じ
させる空気を吹出してしまうという問題が生じる。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、例えば暖房運転時に室外ユニットが保護動作のた
めにコンプレッサを停止させた時に、室内ユニットから
吹出される空調風によって冷風感を生じさせてしまうの
を防止した空気調和機を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
冷凍サイクル中を循環される冷媒によって室内ユニット
に設けている熱交換器を加熱して、室内を暖房する空気
調和機であって、暖房運転時に熱交換器の温度を検出す
る熱交温度センサと、熱交換器を通過した空気を室内へ
吹出す送風手段と、前記熱交温度センサによって検出し
た熱交換器の温度が低下した時に、熱交換器の温度低下
に合わせて送風手段を制御する送風制御手段と、を含む
ことを特徴とする。
【0010】この発明によれば、暖房開始時の熱交換器
の温度のみでなく、暖房中の熱交換器の温度に基づい
て、送風手段を制御する。これにより、室内ユニットの
熱交換器の温度が低下した時に、冷風が吹出されるのを
防止することができる。
【0011】請求項2に係る発明は、前記送風制御手段
が、前記熱交温度センサによって検出した温度が第1の
所定温度まで下がったときに、最低風量となるように送
風手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の空
気調和機。
【0012】この発明によれば、熱交換器の温度が第1
の所定温度として設定している温度まで下がった時に、
風量を抑える。これにより、コンプレッサが停止して熱
交換器の温度が低下しても、多量の冷風が吹出されるの
を防止できる共に、熱交換器の温度低下も抑えることが
できる。
【0013】請求項3に係る発明は、前記送風制御手段
が暖房開始時に前記熱交換器の温度が予め設定されてい
る温度を一旦越えた後に暖房能力に応じて前記送風手段
を制御するときに、前記第1の所定温度が前記予め設定
されている温度の所定値以下であることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、熱交換器の温度低下に
よって送風量を抑えるときの第1の所定温度と設定温度
の温度差を所定値(例えば10℃)以上となるようにし
ている。この温度差を大きくしておくことにより、むや
みに送風量が抑えられて、逆に暖房感がそがれてしまう
のを防止することができる。
【0015】請求項4に係る発明は、前記送風制御手段
が、前記熱交温度センサによって検出した温度が前記第
1の所定温度より低い第2の所定温度まで下がったとき
に送風手段を停止させることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、停止して熱交換器の温
度が大きく低下して第2の所定温度まで下がったときに
は、送風を停止する。これにより、コンプレッサが停止
するなどしているために、熱交換器の温度が低下した状
態で送風を続けることにより室内温度が低下するのを防
止することができる。
【0017】本発明では、熱交換器の温度上昇に合わせ
て送風量を大きくするのみでなく、熱交換器の温度低下
に応じて送風量を下げる。すなわち、図1に示すよう
に、熱交換器の温度が上昇する時には、温度T1 で微風
(LL)にし、所定の温度として定めている温度T2
(T1 <T2 )に達した後は、設定風量での送風を行な
う。また、熱交換器の温度が第1の所定温度である温度
T3 まで低下したときには、設定風量から微風にし、さ
らに第2の所定温度である温度T4 (T3 >T4 )まで
低下した後は、送風を停止する。このとき、送風量の切
り換えにヒシテリシスを持たせる(T2 >T1 、T3 >
T4 )ことにより、暖房感を損ねることなく冷風が吹出
されるのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0019】図2に示されるように、本実施の形態に適
用した空気調和機(以下「エアコン10」と言う)は、
空調する室内に設置される室内ユニット12と、室外に
設置される室外ユニット14に分けれているセパレート
形となっており、リモコンスイッチ36の操作によって
設定された運転モード、設定温度等の運転条件に基づい
て、室内ユニットが室外ユニットを制御しながら空調運
転を行う。
【0020】図3には、エアコン10の室内ユニット1
2と室外ユニット14との間に構成されている冷凍サイ
クルの概略を示している。室内ユニット12と室外ユニ
ット14の間には、冷媒を循環させる太管の冷媒配管1
6Aと、細管の冷媒配管16Bが対で設けられており、
それぞれの一端が室内ユニット12に設けられている熱
交換器18に接続されている。
【0021】冷媒配管16Aの他端は、室外ユニット1
4のバルブ20Aに接続されている。このバルブ20A
は、マフラー22Aを介して四方弁24に接続されてい
る。この四方弁24には、それぞれがコンプレッサ26
に接続されているアキュムレータ28とマフラー22B
が接続されている。さらに、室外ユニット14には、熱
交換器30が設けられている。この熱交換器30は、一
方が四方弁24に接続され、他方がキャピラリチューブ
32、ストレーナ34、モジュレータ38を介してバル
ブ20Bに接続されている。このバルブ20Bには、冷
媒配管16Bの他端が接続されており、これによって、
室内ユニット12と室外ユニット14の間に冷凍サイク
ルを形成する冷媒の密閉された循環路が構成されてい
る。
【0022】エアコン10では、四方弁24の切り換え
によって、運転モードが冷房モード(ドライモード)と
暖房モードに切り換えられる。なお、図3では、矢印で
冷房モード(冷房運転)と暖房モード(暖房運転)にお
けるそれぞれの冷媒の流れを示している。
【0023】図4には、室内ユニット12の概略断面を
示している。この室内ユニット12には、図示しない室
内の壁面に取り付けられる取付ベース40の上下(図2
の紙面上下)に係止されるケーシング42によって内部
が覆われている。このケーシング42内には、中央部に
クロスフローファン44が配置されている。熱交換器1
8は、クロスフローファン44の前面側から上面側に渡
って配置されていおり、熱交換器18とケーシング42
の前面側から上面側に形成されている吸込み口48との
間には、フィルタ46が配置されている。また、ケーシ
ング42の下部には、吹出し口50が形成されている。
【0024】これにより、室内ユニット12では、クロ
スフローファン44の回転によって、吸込み口48から
室内の空気が吸込まれフィルタ46及び熱交換器18を
通過した後、吹出し口50から室内へ向けて吹き出され
る。この空気は、冷凍サイクル中の熱交換器18を通過
するときに、冷媒との間で熱交換が行われることにより
加熱又は冷却され、吹出し口50から空調風として吹出
され、室内の空気調和が図られる。
【0025】吹出し口50内には、左右フラップ52及
び上下フラップ54が設けられており、左右フラップ5
2及び上下フラップ54によって、吹出し口50から吹
き出される空調風の向きが変えられるようになってい
る。
【0026】なお、図3に示されるように、室外ユニッ
ト14には、冷却ファン56が設けられており、冷房運
転時に熱交換器30の温度が上昇したときに、冷却ファ
ン56によって熱交換器30を冷却し、冷媒の圧縮効率
の低下を防止する。
【0027】図5に示されるように、室内ユニット12
には、制御基板60にマイコン62を備えたコントロー
ル回路64が設けられている。この制御基板60には、
端子66A、66Bを介して交流電力が供給されるよう
になっており、この交流電力が電源トランス68によっ
て変圧された後、ダイオード70によって整流されるこ
とにより、コントロール回路64に所定の直流電圧(例
えばDC24V)が供給される。
【0028】制御基板60には、上下フラップ54の向
きを変更するルーバーモータ72及びクロスフローファ
ン44を駆動するファンモータ74が接続されている。
また、コントロール回路64には、ルーバーモータ72
をオン/オフさせるリレー76A及びファンモータ74
を駆動するリレー76B、76C、76Dが接続されて
いる。
【0029】コントロール回路64のマイコン62は、
リレー76Aをオン/オフしてルーバーモータ72を駆
動することにより、上下フラップ54の向きの変更した
り、上下フラップ54をスイングさせる。また、コント
ロール回路64のマイコン62は、リレー76B〜76
Dのオン/オフを切換えることにより、クロスフローフ
ァン44の運転/停止及び回転数を段階的に制御する。
これにより、クロスフローファン44の回転数がLL
(微風)、L(弱風)、M(中風)及びH(強風)の4
段階に制御される。
【0030】一方、室内ユニット12には、熱交換器1
8の温度を検出する熱交温度センサ78及び吸込み口4
8から吸込まれる空気の温度を室内温度として検出する
室温センサ80が設けられており、熱交温度センサ78
及び室温センサ80がコントロール回路64に接続され
ている。
【0031】また、室内ユニット12には、リモコンス
イッチ36からの操作信号を受信する受信基板82及び
スイッチ基板84を備えた表示部86が設けられてい
る。この表示部86は、スイッチ基板84がコントロー
ル回路64に接続されている。
【0032】図2に示されるように、表示部86は、室
内ユニット12のケーシング42に設けられており、こ
の表示部86へ向けてリモコンスイッチ36を操作する
ことにより、リモコンスイッチ36から赤外線信号とし
て送出される操作信号が受信されてコントロール回路6
4へ入力される。また、スイッチ基板84には、運転切
換スイッチやLED等を用いた種々の表示ランプが設け
られており、運転表示等の表示がなされる(図示省
略)。
【0033】一方、図6に示されるように、室外ユニッ
ト14には、コントロール回路88が設けられている制
御基板90、コンプレッサ26を駆動するコンプレッサ
モータ92、冷却ファン56を回転駆動するファンモー
タ94及び四方弁24の切り換え用のソレノイド96が
設けられている。
【0034】この室外ユニット14には、端子98A、
98Bに室内ユニット12の端子66A、66Bに接続
されることによりコンプレッサモータ92の運転用の交
流電力が供給される。コンプレッサモータ92は、この
交流電力によって一定速度でコンプレッサ26を駆動す
る。
【0035】また、コントロール回路88には、ファン
モータ94の駆動用のリレー100A及びソレノイド9
6の駆動用のリレー100Bが設けられ、コンプレッサ
モータ92の駆動用のパワーリレー102が接続されて
いる。コンプレッサモータ92は、パワーリレー102
がオンされて接点102Aが閉じられることにより駆動
され、ファンモータ94は、コントロール回路88によ
りリレー100Aがオンされることにより駆動する。ま
た、ソレノイド96は、リレー100Bのオン/オフに
応じて四方弁24を切り換える。
【0036】この室外ユニット14は、端子104A、
104B、106、108を介して室内ユニット12の
制御基板60に接続されている。図4に示されるよう
に、室内ユニット12には、室外ユニット14の端子1
04A〜108に接続される端子110A、110B、
112、114が設けられており、それぞれが制御基板
60に接続されている。
【0037】端子110A、110Bの間には、直流電
圧(例えばDC24V)が印加されるようになってお
り、これにより、図6に示されるように、室外ユニット
14の制御基板90に室内ユニット12の制御基板60
から作動用の電力が供給される。
【0038】また、図5に示されるように、端子11
2、114のそれぞれは、コントロール回路64に接続
されている。図5に示されるように、端子112は、室
外ユニット14の端子106を介してパワーリレー10
2とコントロール回路88に接続され、端子114は、
端子108を介してリレー100Bとコントロール回路
88に接続されている。
【0039】これにより、室内ユニット12のコントロ
ール回路64によって、室外ユニット14のパワーリレ
ー102及びリレー100Bのオン/オフ、すなわち、
コンプレッサモータ92の運転/停止と四方弁24の切
り換えが制御されると共に、制御状態がコントロール回
路88へ入力される。
【0040】室内ユニット12のマイコン62は、エア
コン10の運転モードに応じてソレノイド96を制御す
ると共に運転能力に応じてコンプレッサモータ92の運
転/停止を制御して、室内ユニット12の吹出し口50
から所望の空調風を吹出して、室内の空調を行なうよう
になっている。
【0041】一方、室外ユニット14には、パワーリレ
ー102の接点102Aとコンプレッサモータ92の間
に、接点116A、116Bが設けられている。この接
点116A、116Bは、コントロール回路88に設け
ている図示しないリレによって開閉される。通常これら
の接点116A、116Bは閉じられてコンプレッサモ
ータ92への通電が可能となっている。コントロール回
路88は、図示しない検出手段によってコンプレッサモ
ータ92の過負荷を検出すると、接点116Aを開放
し、図示しない外気温度センサによって暖房運転時に外
気温度が大きく低下していることを検出したときには接
点116Bを開放する。コンプレッサモータ92は、接
点116A又は接点116Bが開放されることにより、
パワーリレー102がオンしていても駆動が停止し、室
外ユニット14内のコンプレッサ26等の保護が図られ
る。
【0042】なお、コンプレッサモータ92の過負荷検
出及び外気温度の検出は、従来公知の一般的方法を用い
ることができ、本実施の形態では詳細な説明を省略す
る。
【0043】ところで、室内ユニット12に設けている
コントロール回路64のマイコン62は、暖房運転の開
始が指示されることによりコンプレッサ26をオンする
と、まず、熱交換器18の温度を熱交温度センサ78に
よって検出しながら、この検出結果に基づいてクロスフ
ローファン44を制御し、熱交換器18の温度が所定の
温度(例えば35℃)に達すると、この後は、室内温度
と設定温度等に基づいてクロスフローファン44の作動
を制御する。
【0044】一方、マイコン62は、熱交換器18の温
度が低下すると、再度、熱交換器18の温度に応じてク
ロスフローファン44の作動を制御することにより、暖
房運転時に冷風ないし冷風感を生じさせる空気が室内ユ
ニット12から吹出されるのを防止している。
【0045】次に、本実施の形態の作用として、図7に
示すフローチャートを参照しながら、暖房運転時の冷風
の吹出し防止を説明する。なお、以下の説明では、図1
に示されるように、熱交換器18の温度が上昇している
ときは、温度T1 (例えば25℃)でクロスフローファ
ン44の停止から微風(LL)に切り換え、温度T2
(例えば35℃)で微風から設定風量での運転に切り換
える。また、コンプレッサ26の運転を指示しているに
も拘わらず熱交換器18の温度tが低下しているとき
は、温度T3 (例えば25℃、実施の形態では一例とし
t下T2 =T3 )で設定風量の運転から微風での運転に
切り換え、さらに、温度tがT4 (例えば20℃)より
下がったときには、送風を停止する。
【0046】このフローチャートは、リモコンスイッチ
36の操作によってエアコン10が暖房モードに設定さ
れて運転を開始すると実行され、暖房モードでの運転が
終了することにより、実行が停止される。
【0047】このフローチャートでは、最初のステップ
200でコンプレッサ26を運転するためにパワーリレ
ー102をオンする信号を出力しているか否かを確認
し、パワーリレー102がオンされているとき(ステッ
プ200で肯定判定)には、ステップ202へ移行し
て、所定のタイミングで熱交換器18の温度tを熱交温
度センサ78によって検出する。
【0048】この後、ステップ204、208では、温
度tを所定の温度T1 、T2 と比較する。温度T1 及び
温度T2 は比較的高めに設定されているので、暖房開始
時の熱交換器18の温度tは、温度T2 より勿論低く、
温度T1 より低いことが多い。この場合、ステップ20
4で肯定判定されて、ステップ208へ移行し、ファン
モータ74を停止させておく。
【0049】一方、室外ユニット14のコンプレッサ2
6(コンプレッサモータ92)が正常に動作していれ
ば、冷凍サイクル中を循環される冷媒によって熱交換器
18の温度は上昇する。これにより、熱交換器18の温
度tが温度T2 には達していないが温度T1 を越える
と、ステップ204で否定判定され、ステップ206で
肯定判定され、ステップ210へ移行する。このステッ
プ210では、クロスフローファン44による送風量が
微風(LL)となるようにファンモータ74が駆動する
ように設定する。
【0050】さらに、熱交換器18の温度tが上昇し、
温度T2 を越える(ステップ204、206で否定判
定)と、ステップ212へ移行し、例えばリモコンスイ
ッチ36によって設定された設定風量となるようにファ
ンモータ74を駆動する。
【0051】これにより、暖房開始時は、熱交換器18
の温度tが温度T1 に達するまでは、ファンモータ74
が停止し、温度T1 を越えて温度T2 に達するまでは風
量が微風(LL)となるようにファンモータ74を駆動
し、熱交換器18の温度tが温度T2 を越えると、初め
てリモコンスイッチ36によって設定された送風量での
空調運転が開始される。
【0052】一方、送風量が設定風量となると、ステッ
プ214へ移行してパワーリレー102をオンするよう
にしているか否かを確認しながら、パワーリレー102
をオンするようにしていれば(ステップ214で肯定判
定)、ステップ216へ移行して熱交換器18の温度t
を検出し、この温度tを所定の温度T3 (本実施の形態
ではT3 =T1 )、T4 と比較する。なお、コンプレッ
サ26がオフ(パワーリレー102がオフ)されている
ときには、例えば、温度センサ80によって適切な室内
温度を検出するための制御等の別に設定している制御ル
ーチンによって、クロスフローファン44の作動が制御
される。
【0053】ここで、温度tが温度T3 以上に保たれて
いれば、ステップ218で否定判定され、設定風量での
送風が継続される。
【0054】これに対して、室内ユニット12のマイコ
ン62がコンプレッサ26を運転するためにパワーリレ
ーをオンさせようとしているにも拘わらず、室外ユニッ
ト14の保護手段が作動してコンプレッサ26の運転が
停止すると、熱交換器18に冷媒が循環されなくなり、
送風を続けることにより熱交換器18の温度tが低下す
る。
【0055】これにより、熱交換器18の温度tが温度
T3 より下がると、ステップ218で肯定判定される。
このとき、温度tが温度T4 以上であれば、ステップ2
20で肯否定判定されてステップ222へ移行し、風量
が微風となるようにファンモータ74の回転数が設定さ
れる。
【0056】すなわち、室内ユニット12では、コンプ
レッサ26を運転させようとしているにも拘わらず、室
外ユニット14でコンプレッサ26(コンプレッサモー
タ92)の運転を停止させていれば、熱交換器18の温
度が下がる。このため、このまま送風を続ければ、熱交
換器18の温度が更に下がると共に室内ユニット12の
吹出し口50から冷風が吹出されてしまう。
【0057】これに対して、クロスフローファン44の
送風量を抑えて運転することにより、熱交換器18の温
度低下を抑えると共に、吹出し口50から暖かくない
(冷風感のある)空調風が吹出されるのを防止すること
ができる。
【0058】一方、送風量を抑えて運転しているにも拘
わらず、熱交換器18の温度が更に下がり、温度T4 以
下となると、ステップ220で肯定判定されてステップ
224へ移行する。このステップ224では、ファンモ
ータ74を停止させ、吹出し口50から冷風が吹出され
るのを防止する。
【0059】このように、一旦上昇した熱交換器18の
温度が暖房の不可能な温度に達すると、送風を停止する
ので、保護手段によってコンプレッサが停止しているの
を直接検出することなく、コンプレッサ26の運転が停
止することにより熱交換器18の温度が低下しても、吹
出し口50から冷風が吹出されてしまうのを確実に防止
することができる。
【0060】また、ファンモータ74を一旦停止させた
時には、ステップ200へ戻って、暖房開始時と同じ処
理を行なうことにより、コンプレッサ26の運転が再開
された時に、熱交換器18の温度tが比較的低いにも拘
わらず、送風量を抑えていないがために、吹出し口から
冷風が吹出されてしまうのを確実に防止することができ
る。
【0061】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するも
のではない。本発明は、任意の構成の空気調和機に適用
可能であるが、室外ユニットでの保護手段の作動によっ
てコンプレッサが停止したことを検出する機構を備えて
いない空気調和機に特に有効である。
【0062】また、本実施の形態に適用した温度T1 、
T2、T3、T4は、室内ユニット12から冷風が吹出
されてしまうことがないように設定すれば、任意の温度
を用いることができる。さらに、本実施の形態では、温
度T1 と温度T3 を同じにしたが、温度T1 と温度T3
は異なる温度であっても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、暖房
開始時のみでなく、暖房運転中に熱交換器の温度が低下
したときには、送風量を制限するか又は、送風を停止す
ることにより冷風が吹出されてしまうのを確実に防止す
ることができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱交温度に対する風量の設段を示
す線図である。
【図2】本実施の形態に適用したエアコンの概略構成図
である。
【図3】本実施の形態に適用したエアコンの冷凍サイク
ルを示す概略構成図である。
【図4】エアコンの室内ユニットの内部構成の一例を示
す概略図である。
【図5】室内ユニットの制御基板を示す概略構成図であ
る。
【図6】室外ユニットの制御基板を示す概略構成図であ
る。
【図7】暖房運転時の冷風防止の一例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 エアコン(空気調和機) 12 室内ユニット 14 室外ユニット 18 熱交換器 26 コンプレッサ 44 クロスフローファン(送風手段) 60 制御基板 62 マイコン(送風制御手段) 64 コントロール回路(送風制御手段) 74 ファンモータ(送風手段) 78 熱交温度センサ 92 コンプレッサモータ 102 パワーリレー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクル中を循環される冷媒によっ
    て室内ユニットに設けている熱交換器を加熱して、室内
    を暖房する空気調和機であって、 暖房運転時に熱交換器の温度を検出する熱交温度センサ
    と、 熱交換器を通過した空気を室内へ吹出す送風手段と、 前記熱交温度センサによって検出した熱交換器の温度が
    低下した時に、熱交換器の温度低下に合わせて送風手段
    を制御する送風制御手段と、 を含むことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記送風制御手段が、前記熱交温度セン
    サによって検出した温度が第1の所定温度まで下がった
    ときに、最低風量となるように送風手段を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記送風制御手段が暖房開始時に前記熱
    交換器の温度が予め設定されている温度を一旦越えた後
    に暖房能力に応じて前記送風手段を制御するときに、前
    記第1の所定温度が前記予め設定されている温度の所定
    値以下であることを特徴とする請求項2に記載の空気調
    和機。
  4. 【請求項4】 前記送風制御手段が、前記熱交温度セン
    サによって検出した温度が前記第1の所定温度より低い
    第2の所定温度まで下がったときに送風手段を停止させ
    ることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記
    載の空気調和機。
JP10087734A 1998-03-30 1998-03-31 空気調和機 Pending JPH11287500A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015222136A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置
WO2017028080A1 (zh) * 2015-08-15 2017-02-23 黄冠明 根据室内温度调节风力时的信息推送方法和空调
WO2017028079A1 (zh) * 2015-08-15 2017-02-23 黄冠明 根据室内温度调节风力的方法和空调

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WO2017028080A1 (zh) * 2015-08-15 2017-02-23 黄冠明 根据室内温度调节风力时的信息推送方法和空调
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