JPS5944316B2 - 高純度のソブレロ−ルからのピノ−ルを経る2.6−ジヒドロキシシネオ−ルの工業的合成法 - Google Patents

高純度のソブレロ−ルからのピノ−ルを経る2.6−ジヒドロキシシネオ−ルの工業的合成法

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JPS5944316B2
JPS5944316B2 JP49066122A JP6612274A JPS5944316B2 JP S5944316 B2 JPS5944316 B2 JP S5944316B2 JP 49066122 A JP49066122 A JP 49066122A JP 6612274 A JP6612274 A JP 6612274A JP S5944316 B2 JPS5944316 B2 JP S5944316B2
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sobrerol
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D493/00Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system
    • C07D493/02Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D493/08Bridged systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/16Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/96Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings spiro-condensed with carbocyclic rings or ring systems

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、その薬物一毒物学的性質によつて医薬品分野
で利用することが期待される、高純度のソブレロール誘
導体を高収率で得ることができる合成法に関する。
より詳細に云うと、本発明は、2、6−ジヒドロキシシ
ネオールの工業的製造方法に関するものであり、その製
品は、胆汁分泌促進作用に基く医薬品分野で利用するこ
とができる。
2、6−ジヒドロキシシネオールは、最近構造研究に関
する発表の主題となつている製品である(シュー ・ウ
オリンスキー他によるテトラヘドロン(Tetrahe
dron)27753/651971|1579〜87
頁、及びコツカー他によるジャーナル・オブ・ケミカル
・リサエテイ・パーキンス・トランス(J、ChemS
ocParklnsTrans)1972315/11
971〜80頁)。
そのような研究かられかるのは、この製品は、以前シス
ーピノールグリコールとして言及されていたということ
である。この製品は市販されていない。
また今まで、工業的規模では全く作られていなかつたし
、胆汁分泌促進作用を持つ物質として医薬品分野で利用
することも知られていなかつた。上に引用した文献は、
いくらか小規模の実験室的製造に関するもので、最終産
物の収率及び純度共考慮されておらず、故に医薬品分野
で利用出来るようにするには不適である。
本発明によると、ピノール誘導体のピノールをブロム化
し(2、6−ジブロモシネオーノレ、先にピノールジブ
ロミドとして文献から引用された)、次に得られる2、
6−ジヒドロキシシネオールのアセチル誘導体の加水分
解により作られる。
この合成は次の如くである。巾」瞠′゛′ ピノールをブロム化すると、分子内架橋の並行移動によ
つて、2,6−シネオールのジブロモ誘導体を生じる。
本発明の力法において用いるピノールは95%以上の高
純度のものが好ましい。
出発物質のピノールはソブレロールから得られる。ソブ
レロールからのピノールの製造は、数人の若者によつて
考え出された。最初に案出したのはソブレロ(SObr
erO)であるが、彼は当時まだ利用出来なかつたガス
クロマトグラフイ一分析のような非常に感度のよい分析
法によつてのみチエツク出来るような高い純度でそれを
得ることを、予知しなかつた。
高純度ピノールを得る条件は、本発明の発明者と同一人
によるイギリス特許黒1295580号に記述されてい
る方法によつて、工業的規模で手に入れることの出来る
ような、非常に高純度の゛ノブレロールから出発するこ
とである。先行技術の研究で規定された転換条件下で、
本発明の発明者によつて行なわれた、゛ノブレロールか
らピノールへの転換の動力学に関する研究かられかつた
ように、ピノールは常にいくらかの割合のシスーソブレ
ロールと平衡状態にある。
故に、シス一゛ノブレロールがピノールと共に抽出され
、前者は自らが可溶な水で何回も洗浄した後ですら、ま
た蒸溜の段階で徴底的に精溜することによつても、分離
しがたい不純物となることはたやすく起り得ることであ
る。さて、不純物として存在するこのシスーソブレロー
ルは、ピノールをブロム化する間に、2,6−ジヒドロ
キシシネオールから非常に除去し難い不純物となる生成
物を生じる。
もし、よくあるように、数人の著者らの方法、例えば1
960年8月16日に許可されたアメリカ特許煮294
9489号及び1957年12月8日に許可された同特
許煮2815378号こよる力法によつて作られだノブ
レロール中に見られるように、テルペンの性質を持つ不
純物(カルベオール類、カンフオレンアルデヒド類)が
出発ソブレロール中に存在するならば、精製せねばなら
ぬ系はなお一層複雑であり、工業的規模のピノール精製
は非常に困難になる。
たとえば、先行の文献(コツカ一(COcker)、ク
ローレイ(CrOwley)、1972頁)では、得ら
れたピノールは、必ず95%以下の純度しか有していな
い。
一力、本発明の発明者の動力学的研究は、平衡が殆んど
完全にピノール生成の力に移動した至適条件を選び出す
ことを可能にした。
本発明の2,6−ジヒドロキシシネオールは、ピノール
のブロム化によつて2,6−ジプロモシネオールを得、
ついでこれを、2,6−ジヒドロキシシネオールのジア
セチル誘導体に転換し、これを加水分解する各段階を経
る合成法によつても得ることが出来る。
一般に、ピノールの直接ブロム化は、ピノールを溶かし
た酢酸,クロロホルム,四塩化炭素の中で行なわれ得る
同じ溶媒にブロムを溶かし、そこへピノール溶液を00
−10℃で滴下することによつて、反応は行なわれる。
しかし、この場合収率はきわめて低い(60−700/
))。
それに対し本発明では、ブロム化は、問接ブロム化を経
る力法で行なわれる。
この力法では、ピノールをN−プロモサクシニミドまた
はN−ブロモアセタミドの有機ブロム化剤と反応させて
、2,6−ジヒドロキシシネオールを得る。かくて、非
常に純粋な生成物が、直接ブロム化によつて得られるよ
りはるかに高い80−90%と云う収率で得られる。
実際は、ピノールをクロロホルムまたは四塩化炭素に溶
解し、用いるピノール1分子あたりブロム原子2個を与
えるよらな割合で、有機ブロム化剤と反応させる。
反応は還流沸騰により、ブロム反応が見られなくなるま
で行なわれる。反応時間は8−24時間の範囲である。
生成物は熱いうちに濾過して、ブロムを含まない不溶性
のアミドを除去し、ついで結晶化させる。こうして得ら
れる生成物(M.p.94℃)は、98%以上の純度を
有している。
ついで、2,6−・ジプロモシネオールを酢酸ソーダの
酢酸液に溶かして、2,6−ジアセトキシシネオールを
得る。
これは希硫酸による加水分解によつて2,6−ジヒドロ
キシシネオールを与える。加水分解反応は、塩酸,硫酸
,リン酸等の鉱酸またはクエン酸,酒石酸,リンゴ酸,
酢酸,ギ酸等の有機酸を用い、水溶液または水加アルコ
ール溶液中で行なわれる。用いられる酸の濃度は、加水
分解の進行に非常に重要で、0.1%程度の量、場合に
よつては、希望するPHを与えるのに適当な極微量から
、1.02.0程度まで変更することが出来る。
高すぎる濃度は不必要であり、無駄である。反応環境の
PHは5.0−0.5の範囲でよく、好ましくは0.5
−1.5とする。
加水分解の温度は10−125℃位で、云うまでもなく
、あらかじめ選んだ溶媒の種類によつて変える。
反応時間は6−24時間の範囲であるが、加水分解がオ
ートタレーブ中で行なわれる場合は時間程度短くなる。
最終産物を得るために、水溶液を濃縮し、結晶を析出さ
せてもよい。
アルコール蒸溜後、水加アルコール溶液を濃縮し、結晶
化してもよいし、収率をあげるために減圧濃縮した液か
ら生成物を塩析し、エーテル,クロロホルム,メチレン
クロライド等の有機溶媒で抽出し、ついで抽出液から蒸
発乾個または溶媒結晶化によつて回収してもよい。
本発明の方法により、非常に純度の高い中間体を経、つ
いで上述の新しい特殊な手段によつて作られた2,6−
ジヒドロキシシネオールは、ガスクロマトグラフイ一に
よる純度が98%以上と云う今まで達せられたことのな
い値を示し、M.p.は124−125℃である。
この生成物は、水及び有機溶媒に可溶である。
ウオリンスキ一(前出)は、水酸化鉛で処理することに
よるジブロマイドからの製造を提案した。しかし、明ら
かなように、そのような反応は、鉛塩による最終産物の
汚染の可能性を有するので、医薬品用には拒否されるべ
きである。同様な理由とコストが高いために、酢酸銀に
よるジアセトキシ化は否定されるはずである。本発明に
よつて得られたジヒドロキシシネオールが、正しくジヒ
ドロキシシネオールであることは、まず1)赤外分光に
よつて確かめられた。
10(F6CHCl3溶液中で得られた2,6−ジヒド
ロキシシネオールの1.R.スペクトルは、次の極大吸
収を示す。
KBr(錠剤)法により、この値ないし率は次のデータ
で確証された。
また、正しくジヒドロキシシネオールであることは、2
)密閉NMR分光によつて確められた。
NMRスペクトルのデータは、本発明に従つて調製され
、ミラノのポリ子クニツクスクールの化学研究所で分析
されたサンプルについて得られたもので、図に示される
(試料液CDCl3)。本発明によつて得られた物質の
有益性について云うと、毒物学的研究では、上述の諸生
成物は非常に近い毒性しか示さないが、一力、薬理学的
試験では胆汁分泌促進作用が見出された。これは、2,
6−ジヒドロキシシネオールの場合特に顕著であつた。
次の表は、2,6,−ジヒドロキシシネオールについて
行なわれた薬物毒物学的研究に関する最も著しいデータ
を示す。
ラツトにおける2,6−ジヒドロキシシネオール及び他
の常用胆汁分泌促進薬の胆汁分泌活性の比較シシネオー
ルは、非経口,経口の両投与のいずれにおいても、ラツ
トで既知市販胆汁分泌促進薬の基本的活性物質であるデ
ヒドロコール酸,イメクロモン,2−α−(1−ヒドロ
キシ−4−フエニルーシクロヘキシルブチル)酸及びジ
ヒドロキシジブチルエーテルの活性よりも、はるかに高
い胆汁分泌活性を示す。
最大投与時でも、この化合物は奉実上無毒である。
2,6−ジヒドロキシシネオールは、胆汁固形分に対し
色素の濃度を増加させ、塩類及びコレステロールの濃度
を底下させる作用を持つている。
故に、これは部分的な希薄胆汁分泌物質と定義出来る。
犬における胆汁分泌活性 この実験には、体重11−14k9の雌雄の雑種犬が用
いられた。
ペンタバルビタール゛ノーダ(35〜/Kg.eV)に
よる通常の麻酔下で犬を正中開腹し、総胆替を取り出し
結紮する。
ゴム製カテーテルを胆のう中に挿入し、そのまま結紮し
、腹側の位置で腹部かOら抜け出すようにする(胆汁は
自由に流下させる)術後3−4日で、実験動物は研究す
る薬剤の胆汁分泌活性を測定するのに用いられる。次の
第4表は、デヒドロコール酸と比較した結果を示す。
動物に対する薬物一毒物学的実験結果は、一連の臨床実
験で確認されている。
本発明をよりよく説明するために、以下に本発明のいく
つかの実験例を記述するが、いずれの場合も、本発明を
制限するものと解釈されるべきではない。
参考例 1: 99%ソブレロールからのピノールの調製純度99(!
)以上のソブレロール1.020kgを50℃の蒸溜水
501に溶かし、ついで蒸溜水で200m1とした27
%HCIO.O5Okgを加えた。
反応は撹拌下24時間で完結した。この反応生成物を室
温まで冷却し、ついで酢酸エチルで抽出、分離した。
無水の硫酸ナトリウム,硫酸マグネシウム,炭酸カリウ
ム等の塩で適当に脱水したこの有機溶液を、真空蒸溜し
て揮発性の溶媒を除去し、得られた粗油を、2つのパツ
クドエレメントからなる高さ80cmのドット型カラム
で精溜した。
得られた製品は、B.p.l83−184℃のピノール
からなつており、収率は理論値の75−80%であつた
。参考例 2: 粗ソブレロールからのピノールの調製 参考例1の99%ソブレロールを粗ソブレロールで置き
換えた他は同一の力法をくりかえし、かくて粗油を得た
この粗油は精溜によつてピノールを与えるが、これは、
たとえ比還流率を変えても、通常の蒸溜法では分離出来
ない不純物質を約4−5%含んでいた。いかなる場合で
も、この力法は時間が著しく延びるので、経済的な見地
から受け入れ難いであろう。参考例 3: 工業的規模での99%ソブレロールからのピノールの調
製純度99%のソブレロール20k9を、適当なイ・ノ
ヴイトリフアイド反応槽中で12001の蒸溜水に溶か
し、ついで、蒸溜水で総計1002に希釈した96%硫
酸約20kgを加えた。
反応物を8時間6『Cに保ち、ついで12時間撹拌して
室温とした。反応物水溶液を3001のクロロホルムで
抽出し、分離した有機溶液は液圧濃縮し、有機溶媒を除
去した。得られた粗油を精溜し、かくて次の性質を有す
るピノールを得た。理論値に対する収率:95% D2
O=0.942ND20=1.4714上述のB.p.
収率理論値の9501)参考例 4: 加圧下99%ソブレロールからのガスクロマトグラフイ
一的に純粋なピノールの工業的規模での調製純度99%
の゛ノブレロール20kgを、適当なほうろう引きのオ
ートクレーブ中で、0.2kgのオキサル酸を溶かした
12001の蒸溜水に懸濁した。
オートクレーブを密閉し、 Z時間120一125℃に
保つた。反応物水溶液を、ついで501のメチレンクロ
リドで抽出し、得られた有機溶液を、ついで501のメ
チレンクロリドで抽出し、得られた有機溶液をよく洗浄
し、無水K2CO3上で脱水し、蒸発させた。粗油を精
溜して、理論値二の950t)の収率で、ガスクロマト
グラフイ一的に純粋なピノールを得た。参考例 5: 加圧反応槽を用いる粗ソブレロールからのピノールの調
製・ ,51のステン
レス製オートクレーブ中で、0.2kgの粗゛ノブレロ
ールを29のオキサル酸を溶かした蒸溜水21中に懸濁
した。
操作は参考例3と同様にして行なつた。得られたピノー
ルは純度95%で、分離除去し3難い不純物が存在し、
かつ低収率の故に経済的に分別蒸溜により精製すること
が出来ない。
参考例 6: ピノールの直接ブロム化による2,6−ジプロモシネオ
ールの調製 5参考例1及び3
で記述した方法によつて得られるような純度9801)
のピノール31.39を、2009のクロロホルムに溶
解した。
ブロム化は、169のブロムを1009のクロロホルム
に溶かした液を5℃で滴下することにより行なわれた。
プロ4ム化物は、溶媒の部分的溜去により結晶の形で分
離された。こうして得られた生成物の収率は理論値の約
70%であつた。参考例 7:N−プロモサクシニミド
を用いたブ1Zロム化による2,6−ジプロモシネオー
ルの調製参考例6で用いたのと同じ量のピノール31.
39を、4009の無水四塩化炭素に溶かし、ついで強
い撹拌と還流沸騰を行ないながら、369のN−プロモ
サクシニミドを加え、ブロム反応が見られなくなるまで
これを継続した。
ついで、反応物を熱時濾過してサクシニミドを沈澱分離
し、部分溜去後晶析によつてブロム化物を得た。この生
成物は殆んど理論値通りの収率で得られた。参考例 8
:N−ブロモアセタミドを用いたブロム化による2,6
−ジプロモシネオールの調製31.39のピノールを、
400gの四塩化炭素中で、289のN−ブロモアセタ
ミドと反応させた。方法は参考例7の場合と同様である
が、冷却後アセタミドを分離するために500w11の
エーテルで希釈する点が異なる。反応液を濾過後溶媒を
溜去すると、有機濾過液はジブロモ化合物を与える。収
率は理論値の90%以上であつた。実施例 スターラ一 リブラックス及びコンデンサーを備えたほ
うろう引きの1001容器に、純度99%のピノール5
0.1kgを人れ、3001の四塩化炭素に溶解した。
ついでよく撹拌しながら、N−プロモサクシニミド50
kgを加え、混合物を約1時間還流沸騰下においた。ブ
ロム反応は約8時間後見られなくなつた。
熱反応物を吸引によつて反応槽からフイルタープレスに
移し、サクシニミドを除去した。液を再び同じブロム化
反応槽に入れ、減圧蒸発して液量を斃とした。濃縮され
た反応生成物を、5001容の外部から冷却出来る反応
槽に移し、そこで結晶化を行なつた。
かくて、100kgの殆んど純粋な2,6ジプロモシネ
オールが得られた。M.p.は94℃。次に、バキュー
ムインテークとコンデンサーを備えた密閉型のほうろう
引きボイラーに、2,6−ジプロモシネオール31.3
kg、氷酢酸250kg及び無水酢酸゛ノーダ20kg
を入れた。
この混合物を2時間、80℃で加熱し、その温度に36
時間保ち、2,6−ジヒドロキシシネオールジアセテー
トに完全に転換させた。ついで温度60℃で5011の
減圧にし、90%の回収率で酢酸を溜去した。残つた反
応物は、ブロマイドと酢酸を溶かした1001の水で薄
めた。
粗2,6−ジヒドロキシシネオールジアセテートは濾過
によつて得るが、もし精製が希望されるならば結晶化し
てもよい。そのような場合、35kgの生産物が得られ
る。Rr].P.は97−98゜C0しかしこのような
精製は、2,6−ジヒドロキシシネオールを作るのに必
ずしも必要でない。
得られたのり状生成物(約40kg)を、還流装置を備
えたほうろう引き反応槽中で2001の5%H2SO4
溶液と反応させ、10−12時間還流沸騰した。最後に
ン2量にまで蒸発させた後、冷却した反応物を塩析し、
クロロホルムで抽出した。一部蒸発濃縮したクロロホル
ム液から、2,6−ジヒドロキシシネオールは晶析によ
つて分離された。15kgの2,6−ジヒドロキシシネ
オールが得られた。
M.p.は125ドC0本発明の実施の態様及び本明細
書によつて開示されるところは、次の如くである。
(1)特許請求範囲の第1段階において、上述の高純度
のピノールがブロム化されて2,6−ジプロモシネオー
ルとなり、前記第2段階でこれが酢酸゛ノーダ及び酢酸
によつて2,6−ジプロモシネオールジアセテートに転
換し、一力、前記の第3段階において、後者が硫酸等の
鉱酸の希薄液によつて約100℃で次の反応に従つて加
水分解され、得られた反応物は冷却,洗浄,クロロホル
ム抽出され、ジヒドロキシシネオールがクロロホルム溶
液から蒸発及び結晶化によつて分離されること、及びこ
れらの操作が工業的規模で行なわれることを特徴とする
特許請求範囲に示したような2,6−ジヒドロキシシネ
オールの合成法。
2)特許請求範囲で示した加水分解が、オートクレーブ
中でZ時間の間行なわれることを特徴とする特許請求範
囲又は前記(1)項で示した方法。
3)上述の加水分解が、PHO.5−1.5の範囲で行
なわれるのを特徴とする特許請求範囲又は前記(1)項
、(2)項で示した力法。
4)出発物質のピロールをソブレロールから得る反応:
を水溶液中で10−125℃の温度範囲で、大気圧下還
流してまたは加圧下、微量または少量の塩酸,硫酸,リ
ン酸等の間から特に選んだ鉱酸またはギ酸,酢酸,酒石
酸,クエン酸等の間から特に選んだ有機酸の存在下、5
.0−0.1のPH範囲で、3/4−8時間の反応時間
で行い、かくて油相一水相混合物を得、このうち、ピノ
ールを含む油相を石油エーテル及びクロル化した溶媒、
すなわちメチレンクロライド,クロロエチレン,トリク
ロロエチレン等から選び出した溶媒によつて抽出して2
相を分離させ、ついで精溜によつてピノールを分離する
ことにより、非常に高純度のソブレロールから上述の非
常に高純度のピノールを得ることを特徴とする特許請求
範囲で示した方法。
5)反応が0.5−1.5の範囲の好適なPHで行なわ
れることを特徴とする上記(4)項に示した方法。
6)反応が、オートクレーブ中でオキサル酸を用いるこ
とによつて行なわれることを特徴とする上記(4)また
は(5)項に示した力法。
7)クロロホルムと四塩化炭素間から特に選んだ有機溶
媒にピノールを溶解し、これにN−プロモサクシニミド
及びN−ブロモアセタミドの中から特に選んだ有機ブロ
ム化剤を、処理ピノール1分子あたりブロム2原子を与
えるような割八ベ本曽二 0 八Ar出日日 J−l=
十▲J日・1ムなくなるまで還流沸騰により反応させ、
熱いうちに濾過してブロムを含まない不溶性のアミドを
除去し、結晶化を行なうことにより、上記(4)−(6
)項により得られた非常に高純度のピノールから2,6
−ジプロモシネオールが作られること、及びこの操作が
工業的規模で行なわれることを特徴とする前記(1)項
に示した力法。
(8)前記(7)項によつて作られた2,6−ジプロモ
シネオールを無水酢酸ソーダ及び酢酸と反応させ、粗ジ
アセテートから濾別し、熱水溶液から結晶させて精製す
ることにより、2,6−ジヒドロキシシネオールジアセ
テートを得ること、及びこの操作が工業的規模で行なわ
れることを特徴とする前記(7)項に示した力法。(9
)得られる生成物が124−125℃の融点を持ち、純
度が98%以上であることを特徴とする特許請求範囲及
び前記(1)−(3)項のいずれかにより得られる2,
6−ジヒドロキシシネオール。
(代)沸点188−184℃を持ち、純度が98%以上
であることを特徴とする前記(4卜(6)項で示した力
法によつて得られるピノール。O])ガスクロマトグラ
フイ一的に純粋であることを特徴とする前記(6)項に
より、また参考例4に記述したように、オートクレーブ
中でオキサル酸によつて作られるピノール。
(自)融点94℃を持ち、純度が98(f)以上である
ことを特徴とする上記(7)項によつて得られる2,6
−ジプロモシネオール。
(自)明細書の参考例1により作られるピノール。
(自)明細書の参考例3により作られるピノール。(自
)明細書の参考例4により作られるピノール。(自)明
細書の参考例7により、N−プロモサクシニミドによる
ブロム化で作られる2,6−ジプロモシネオール。(自
)明細書の参考例8により、N−ブロモアセタミドによ
るブロム化で作られる2,6−ジプロモシネオール。
(自)明細書の実施例によりN−プロモサタシニミドに
より工業的規模で作られる2,6−ジプロモシネオール
σ9明細書の実施例による2,6−ジプロモシネオール
からの2,6−ジヒドロキシシネオール。
(至)通常の賦形剤の他に1投与あたり100一200
7r9の量の活性物質を含むことを特徴とする胆汁分泌
促進活性を持つ医薬品。Q1)薬物活性物質として2,
6−ジヒドロキシシネオールを含む、前記(至)項に示
したような胆汁分泌促進活性を持つ医薬品。
(支)薬物活性物質として2,6−ジプロモシネオール
を含む、前記(至)項に示したような胆汁分泌促進活性
を持つ医薬品。
(ロ)薬物活性物質としてピノールを含む、前記1項に
示したような胆汁分泌促進活性を持つ医薬品。
(ロ)希望によつて、シロツプ,カプセル,錠剤,ピル
及びバイアル等の医薬品的形状を持つことを特徴とする
前記(至)〜(5)項のいずれにも示したような医薬品
【図面の簡単な説明】
図は本発明の力法で得られた2,6−ジヒドロキシシネ
オールのNMRスペクトルである(測定はCDCl3中
で行なつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1段階において、ピノールをN−ブロモサクシニ
    ミドまたはN−ブロモアセトアミドと反応させて、2,
    6−ジブロモシネオールを得、第2段階において、該2
    ,6−ジブロモシネオールを酢酸のアルカリ金属塩と反
    応させて2,6−ジアセトキシシネオールを得、第3段
    階において、該2,6−ジアセトキシシネオールを酸融
    媒で加水分解することによつて、2,6−ジヒドロキシ
    シネオールを得ることを特徴とする2,6−ジヒドロキ
    シシネオールの合成方法。
JP49066122A 1973-06-12 1974-06-12 高純度のソブレロ−ルからのピノ−ルを経る2.6−ジヒドロキシシネオ−ルの工業的合成法 Expired JPS5944316B2 (ja)

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IT2512773 1973-06-12
IT25127 1973-06-12
IT2120574 1974-04-10
IT21205 1974-04-10

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