JPS5943144Y2 - 車両のグロ−ブボツクス装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両のインストルメントパネルに付設されるグ
ローブボックス装置の改良に関するものである。

車両のインストルメントパネルには小物入れとしてグロ
ーブボックスが付設される。

グローブボックスとして上面を開口し、前後に起倒して
収納体を開閉するようにしたカンガル−タイプのものを
採用した場合、収納体上面とインストルメントパネルの
収納体収納部下壁との間に収納体開閉運動のための隙間
が発生し、この隙間から収納体内に収納した書類の如き
シート状のものがインストルメントパネルの奥側に飛び
出してし１う。

これの対策としてインストルメントパネル側に固定カバ
ーを設け、収納体上面後端迄覆うようにしたものも提案
されるが、製作誤差や組付誤差で固定カバ一端と収納体
後端間に隙間が発生し、この部分から書類等が飛び出す
虞がある。

本考案者等は以上の如き不都合を改善すべく本考案をな
したもので、その目的とするは、カンガル−タイプのグ
ローブボックスをなす収納体の開口部上を覆う如く可動
カバーを設け、該カバーにより開口部上の奥部及びこれ
の後端部との間の隙間を閉塞する如くし、グローブボッ
クスの開閉時や走行に伴う振動での書類のインストルメ
ントパネル奥部への飛び出しを防止し、これの紛失を防
止するようにした主面のインストルメントパネル装置を
提供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図はインストルメントパネルの正面図、第２図は第
１図２−２線の拡大断面図、第３図はグローブボックス
の分解斜視図を示している。

第１図において１はインストルメントパネルで、インス
トルメントパネル１の前面の運転席側には計器類２、こ
れの手前にはステアリングホイール３が付設され、イン
ストルメントパネル１の助手席側の前面の高さ方向中間
部乃至下部にはグローブボックス５が付設され、グロー
ブボックス５はインストルメントパネル１の当該部分に
形成された下向き及び車室内側に開放された空所４内に
収納される。

グローブボックス５はカンガル−タイプで、グローブボ
ックスをなす収納体１１は第２図及び第３図の如く上方
に広口の開口部６を備え、閉じた状態で垂直の後壁７と
、底部８ａから車室内方向に彎曲しつつ上方に延出され
た前壁８と、前・後壁８．７の両側を閉じる側壁９．９
とからなり、壁７．８．９．９の上端は外方に折曲され
て７ランノ部１０が全周を囲繞する如く設けられている
。

グローブボックス５の後壁７の後面両側部には取付部１
２を設け、これ１２をインストルメントパネル１の後面
下部に付設したブラケット１３にピン１４をヒンジとし
て第２図の閉塞状態かう前倒れすることによりグローブ
ボックスを開く如く構成し、前壁８の中央上部にはブツ
シュ式の係止部材１５を設け、これをインストルメント
パネル１の空所４上縁前端に設けたストライカ１６と係
合せしめて収納体１１を第２図の如く閉止保持し、収納
体１１の上面の広口開口部６上方には離間して空所４の
天井をなす仕切壁４ａで塞がれる。

以上の収納体１１の後壁Ｉ上端のフランジ部１０ａを後
方に若干延出し、後端に複数の垂下係止片１７・・・を
折曲形成するとともに、各係止片１７・・・の下の後壁
の外面（後面）７ａに係止突部１８・・・を突設する。

カバー１９は第２図及び第３図の如くで、これの本体２
０は布や合成樹脂シートの如き可撓体よりなり、開口部
６の奥側上を覆うに必要且つ充分の面積を有し、これの
前端には横方向に芯金２１を縫着等で保持し、芯金２１
の一部に逆Ｕ字型の取付部２１ａ・・・を設け、これを
縫着部２０ａの入部２０ｂ・・・から露出し、取付部２
１ａ・・・を仕切壁４ａ後端に突設したボス部４ｂ・・
・にネジ２４・・・で止着する。

本体２０の後端には芯金２２を縫着部２０ｃによシ既述
と同様に縫着し、芯金２２の両端を対称的に内向きに横
Ｕ字型に折曲して係止部２３．２３を設け、係止部２３
．２３を含む縫着部２０ｃを７ランノ部１０ａ後端の係
止片１７・・・内側に挿入し、係止部２３．２３を突部
１８と７ランノ部１０ａ下面の間に係入する。

かくしてカバー１９の後端部は収納体１１の後端部に密
接して取り付けられ、カバー１９は開放部６上の奥側上
に折りたた筐れつつ臨む。

以上において、グローブボックス５の開口部６の奥側上
方及び後端はカバー１９で塞がれ、グローブボックスを
なす収納体１１の開閉に伴うピン１４をヒンジとした揺
動は、カバー１９が可撓体であるため支障なく行われ、
カバー１９により収納体１１の開口部上室側は塞がれる
ことになり、書類等の飛び出しはカバ−１９後部で阻止
され、インストルメントパネル奥への入り込み、紛失は
阻止されることになる。

以上で明らかな如く本考案によれば、カンガル−タイプ
のグローブボックスをなす収納体の開口部上部奥側が可
撓カバー或は摺接しつつ摺動するカバーで塞がれるため
、収納体内の書類が収納体の開口部奥から飛び出すこと
がなく、インストルメントパネルの奥への入り込み、紛
失を防止することができ、以上を可撓カバーの付設、ピ
ン係合する摺動カバーで企図することができ、構造が簡
単である等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はインス
トルメントパネルの正面図、第２図は第１図２−２線拡
大断面図、第３図は分解斜視図である。 １・・・・・・インストルメントパネル ５・・・・・
・グローブボックス、６・・・・・・開口、１１・・・
・・・収納体、１９・・・・・・可動力バー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両のインストルメントパネルと、該インストルメント
   パネルに付設され、上部に広口の開口を備え且つ下部に
   回動支点を有するグローブボックスをなす収納体との間
   に、上記インストルメントパネルの奥側に上縁を取り付
   けられ且つ上記収納体の奥壁背部の上辺に下縁を取り付
   けられた可動カバーを配設し、該可動カバーで上記イン
   ストルメントパネルの奥部と上記収納体の奥部との間に
   形成される隙間を塞ぐように構成したことを特徴とする
   車両のグローブボックス装置。