JPS5942023B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS5942023B2
JPS5942023B2 JP9759676A JP9759676A JPS5942023B2 JP S5942023 B2 JPS5942023 B2 JP S5942023B2 JP 9759676 A JP9759676 A JP 9759676A JP 9759676 A JP9759676 A JP 9759676A JP S5942023 B2 JPS5942023 B2 JP S5942023B2
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JP
Japan
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weight
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polycarbonate
resin
resin composition
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Expired
Application number
JP9759676A
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English (en)
Other versions
JPS5323346A (en
Inventor
一夫 岸田
章 長谷川
浩 毛利
一 福永
寛 中西
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は透明性及び成形加工性に優れた樹脂組成物に関
するもので、詳しくは4 ・ 4’−ジオキシジアリー
ルアルカン系ポリカーボネートを主体とする樹脂重合体
と、ビニル系共重合体樹脂を混合することにより、ポリ
カーボネート本来の優れた透明性を保持しかつ成形加工
性に優れた樹脂組成物を提供するものである。
従来ポリカーボネートは透明性、耐熱性及び耐衝撃性に
極めて優れた特性を有し、上記特性の要求される分野に
広範に利用されているが、その一つの欠点として成形加
工時に高い成型温度を必要とする事が挙げられ、この点
を改良する方法が種種提案されている。
例えばAS樹脂(特公昭43−13384号)ABS樹
脂(特公昭38−15225号)等を混合するという方
法があり、いづれもポリカーボネートと比較的均一に混
和し成形加工性も顕著に改善される事が認められるが、
ポリカーボネート樹脂自体の有する透明性は完全に損わ
れて不透明樹脂となる為その使用範囲が大きく限定され
てしまつている。
一方、透明性を保持させる目的でポリカーボネートと屈
折率の近いポリスチレンを混合するという方法も既に提
案されている(特公昭43■6295号)がポリスチレ
ンとの混合においては上記引用例中にも示されている如
く混合するポリスチレンの量が多くなるに従つてその成
型物の透明性はしだいに低下し、その添加量が20%を
越えると、曇価が大きくなり、実質的に透明性樹脂とし
ては到底供しえないものとなる。
かつ又、混合物の軟化温度、機械的強度、衝撃強度及び
溶融粘度等の物性もポリスチレン量が20〜40CAを
境に大きく変化し実際に該混合物を混練成型して透明性
良好な成型物を得るには20%以下が限度である。
本発明者らは上記観点からポリカーボネートの優れた透
明性を保持したまま成型加工性の良好な樹脂組成物を得
べく鋭意検討を重ねた結果本発明に到達したものである
即ち、本発明は4 ・ 4’−ジオキシジアリールアル
カン系ポリカーボネートを80重量%以上含む樹脂重合
体(A4O〜99重量%と芳香族ビニル単量体80〜9
8重量部、1〜8個の炭素原子をアルキル基中に有する
アルキルアクリレート2〜20重量部、これらと共重合
しうる多官能性単量体0〜3重量部及び少くとも1以上
のアリル基を有する単量体0〜1重量部の混合物を重合
して得られる共重合体(11〜60重量%とからなる成
形性及び透明性に優れたポリカーボネート樹脂組成物で
ある。
本発明においては、ポリカーボネートを主体とする樹脂
重合体(A)40〜99重量%に対し、ビニル系共重合
体樹脂(B)1〜60重量%の範囲で使用可能であるが
、好ましくは(4)50〜95重量%に対し(自)5〜
50重量%の範囲である。
上記使用範囲内において本発明の芳香族ビニル単量体8
0〜98重量部と1〜8個の炭素原子を有するアルキル
アクリレート2〜20重量部及び多官能性単量体及び少
くとも1以上のアリル基を有する単量体からなる単量体
混合物を共重合して得られる重合体を混合した時、実に
驚くべきことにポリスチレンを混合するよりもはるかに
透明性にすぐれ、高添加量にわたつても透明性の低下を
ひきおこさず、かつ又成型加工性も非常に良好な樹脂粗
成物が得られる。
本発明の如き効果を生ずる理由としては、ガラス転位温
度の低いアルキルアクリレート成分が共重合されている
為ポリスチレンよりもポリカーボネートに均一に分散し
やすく、かつ、ポリスチレンよりも屈折率がポリカーボ
ネートの屈折率により近くなる為と考えられる。
尚、ビニル系共重合体(B)の混合量を1〜60重量%
と限定したのは101)以下では本発明の一つの特徴で
ある透明性は全くポリカーボネートと変らないが成型加
工性の面でその効果が発現しにくい為であり、又60重
量%以上ではポリカーボネート相が少くなる為、ポリカ
ーボネートの改質効果が薄れ機械的強度、耐衝撃性、軟
化温度等の諸物性が著るしく低下する為である。
本発明に用いられる樹脂重合体(4)とは、4・4′−
ジオキシジアリールアルカン系ポリカーボネートを80
重量%以上含む重合体もしくは重合体混合物であり、該
ポリカーボネートのうち代表的なものは2.2′−(4
.4!−ジヒドロキシージフエニル)−プロパンのカー
ボネートであり、その製造方法としては苛性アルカリ水
溶液及び溶剤の存在下にホスゲンを吹込んで製造するホ
スゲン法、4.4′−ジオキシジアリールプロパンと炭
酸ジエステルを触媒存在下にエステル交換させて製造す
るエステル交換法等がある。
又、該ポリカーボネートと混合しうる重合体としてはポ
リスチレン、スチレン一α−メチルスチレン共重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体等であり、これら
はポリカーボネートの透明性を損わない範囲で添加する
ことができ、その添加量は20重量%以下が好ましい。
本発明組成物の製造に使用される共重合体(B)を作成
するに当り、用いられる芳香族ビニル単量体としては例
えばスチレン、α−メチルスチレン等であり、特にスチ
レンが好ましい。
又、1〜8個の炭素原子をアルキル基中に有するアルキ
ルアクリレートとしてはメチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレートが使用可能である
多官能性単量体及び少くとも1以上のアリル基を有する
単量体の使用量は各々0〜3重量部、0〜1重量部であ
り、添加しなくても透明性、成型性ともに良好な場合も
あるが、好ましくは各々0.05〜3重量部、0.01
〜1重量部の範囲で添加した方が優れた成果が得られる
多官能性単量体の種類としては、ジビニルベンゼン、ト
リビニルベンゼンの如き、ポリビニルベンゼン、エチレ
ングリコールジメタクリレート、1.3−プチレングリ
コールジメタクリレートの如きアルキレングリコールジ
メタクリレート及びエチレングリコールジアクリレート
、1.3−プチレングリコールジアクリレートの如きア
ルキレングリコールジアクリレートが使用でき、特にジ
ビニルベンゼン、1.3−ブチレンジメタクリレートが
好ましい。
少くとも1以上のアリル基を有する単量体としては共重
合性のα,β一不飽和モノカルボン酸又はジカルボン酸
のアリル、メタリル、クロチルエステルが挙げられ例え
ばアリルアクリレート、アリルメタタリレート、などで
ある。
又この他トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシア
ヌレートも有効である。本発明を実施するに際し、各成
分を混合する方法としては、たとえば溶融状態にある一
方の重合体に他方の重合体をペレツト状又は溶融状態で
添加して均一に混合するか、あるいは両者ともペレツト
状のもの又は粉末状とペレツト状のものとをあらかじめ
混合した後、混合機内で溶融混合してもよい。
本発明による樹脂組成物は必要に応じ公知の滑剤各種の
安定剤を生成物の諸物性に害を与えない範囲で含有させ
てもよい。
以下、実施例をもつて本発明を具体的に説明する。
実施例 1〜8 スチレン95.7部、ブチルアクリレート4.3部より
なる単量体混合物にt−ブチルハイドロパーオキサイド
(TBH)1部を溶解させた。
次にアリルメタクリレート1.0部、ジビニルベンゼン
0.2部を加え、更に分子量調節剤としてnオクチルメ
ルカプタン0.2部を添加した。
この溶液を乳化剤として脂肪酸カリ石けん(ノンサール
TK−1、日産油脂製)10部及びレドツクス開始剤と
してソヂウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SF
S)0.05部、硫酸第一鉄0,0005部、エチレン
ジアミン4酢酸ナトリウム塩0.0015部をイオン交
換水200部に溶解した溶液に加え60℃で2時間反応
させる。得られた重合体エマルジヨンに硫酸を全重合体
量に対して3%量加え、凝集固化を行つた後淵過、水洗
、乾燥して共重合体(3)を製造した。
こうして得られた共重合体(B)をポリカーボネート(
三菱化成製、ノバレツクス7025P)を主成分とする
樹脂重合体(4)と第1表に掲げた如き割合で混合し、
25φベント押出機で混練しペレツトを製造した。次い
でスクリユ一式射出成型機にて試験片を成形し、それぞ
れにつき樹脂特性を測定したところ第1表に示す結果を
得た。
尚、比較例としてポリカーボネート単独の場合及び前記
共重合体(Bを70部混合した場合について諸物性を併
記した。
実施例 9〜16 前記実施例において樹脂重合体(自)の組成を第2表に
掲げた如くした以外は実施例1〜5の場合と全く同様に
樹脂重合体(B)を作成した。
この樹脂重合体(B)を40部とポリカーボネート60
部とを混合して得た樹脂組成物の諸物性を第2表に示し
た。
比較例として樹脂重合体(自)と同様の手法で製造した
ポリスチレンを混合した場合及び、ブチルアクリレート
を25部含む樹脂重合体を混合した場合、並びに多官能
性単量体及び1以上のアリル基を含む単量体を夫々5.
0,3.0部添加した場合も併記した。
実施例 17〜20 前記実施例7において樹脂重合体(B)を構成する組成
を第3表の如くした以外は全く同様に樹脂重合体(ト)
を作成しこの40部をポリカーボネート60部と混合し
て得られた樹脂組成物の流動性、透明性は第3表の如く
であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 4,4′−ジオキシジアリールアルカン系ポリカー
    ボネートを80重量%以上含む樹脂重合体(A)40〜
    99重量%と芳香族ビニル単量体80〜98重量部、1
    〜8個の炭素原子をアルキル基中に有するアルキルアク
    リレート2〜20重量部、これらと共重合しうる多官能
    性単量体0〜3重量部及び少くとも1以上のアリル基を
    有する単量体0〜1重量部の混合物を重合して得られる
    共重合体(B)1〜60重量%とからなる成形性及び透
    明性に優れたポリカーボネート樹脂組成物。
JP9759676A 1976-08-16 1976-08-16 熱可塑性樹脂組成物 Expired JPS5942023B2 (ja)

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JPS5323346A JPS5323346A (en) 1978-03-03
JPS5942023B2 true JPS5942023B2 (ja) 1984-10-12

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ID=14196606

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JPS5720956Y2 (ja) * 1978-02-23 1982-05-06
JPS5628240A (en) * 1979-08-15 1981-03-19 Daicel Chem Ind Ltd Heat-resistant resin composition
JPS60224199A (ja) * 1984-04-20 1985-11-08 Fujitsu Ltd 半導体記憶装置
JPH061406Y2 (ja) * 1985-06-11 1994-01-12 狭山化工株式会社 支持リード付フィルム

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