JPS5941765Y2 - 電気炊飯器の調圧装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気炊飯器の調圧装置に関するものである。

従来の電気炊飯器においては、内蓋に調圧装置として作
用する調モ筒を固着して、この内蓋を外蓋下面に取付け
る際に、前記朝玉筒を外蓋に形成した蒸気排出孔に挿入
するようにして調圧装置が構成されている。

この場合、調モ筒を内蓋に固着するための構造が複雑化
することとなり、生産性低下の原因となるという問題を
内包していた。

本考案は、上記問題点を解消することを目的とするもの
であり、かかる目的達成のために、二重蓋式の電気炊飯
器において、外蓋適所に蒸気排出孔を形成する一方、内
蓋に飯器内と前記蒸気排出孔とを連通せしめる流通孔を
形成するとともに、前記蒸気排出孔には、蒸気玉によっ
て前記流出孔を開閉すべく作用する調圧弁を上下動自在
に配設した構成を特徴とする。

以下添付の図面を参照して本考案の実施例にかかる電気
炊飯器の調圧装置を説明する。

第１図には、本考案の第１実施例にかかる電気炊飯器の
調圧装置が示されている。

この電気炊飯器は、内部に飯器１を収納すべき炊飯器本
体Ａと該本体Ａの上部開口を覆蓋すべく弧回動自在に枢
着された蓋ユニツｌ−Ｂとによって構成されている。

該蓋ユニットＢは１本体Ａに対して蝶番ピン（図示省略
）で開閉自在に枢着された外蓋２と該外蓋２下面に弾発
的に支持され且つ閉蓋時に飯器１の上部開口を密閉すべ
く作用する内蓋３との二重蓋構造とされている。

前記外蓋１は、板金製の上板４と合成樹脂製の底カバー
５との間に断熱材６を充填して構成されており、その適
所には、蒸気排出孔７が形成されている。

本実施例１こおいては、前記蒸気排出孔７は、底カバー
５に一体突設した円筒部５ａ上端を上板４の開口縁４ａ
に対して環状パツキン８を介して当接し、前記円筒部５
ａ内に、上端に外向きフランジ９ａを有し且つ内外周面
に内ネジ９ｂ及び外ネジ９ｃを有するアルミニウム製の
ネジ筒９を嵌挿し、更に前記外ネジ９ｃにナツト１０を
螺着せしめて該ナツト１０とネジ筒フランジ９ａとの間
に円筒部５ａ、環状パツキン８及び上板開口縁４ａを挟
着せしめて構成されている。

符号１１は後述する調圧弁１２を上下に案内するべくネ
ジ筒９の内ネジ９ｂに螺着されたガイド筒である。

一方、内蓋３には、飯器１内と前記蒸気排出孔７を連通
させる流出孔１３がシールパツキン１４を介在せしめて
形成されている。

このシールパツキン１４は、蓋ユニットＢを閉鎖した時
に、蒸気排出孔７の下端口縁を構成するナツト１０に密
接されるようになっている。

しかして、前記蒸気排出孔γ内には、飯器１内の蒸気正
によって上下動して前記流出孔１３を開閉すべく作用す
る調圧弁１２が上下動自在に遊嵌配設されている。

該調圧弁１２は、前記流出孔１３の上端口縁に着座する
弁部１２ａと該弁部１２ａ上に立設されて蒸気排出孔７
外に突出する弁軸部１２ｂとから構成されている。

しかして、この調圧弁１２は、炊飯中において飯器１内
の圧力が所定値をこえると蒸気の圧力によって鎖線図示
の如く上動して流出孔１３を開放し、該流出孔１３及び
蒸気排出孔７を経て蒸気Ｓが放出され、その後、飯器１
内が所定正に戻ると下動して流出孔１３を閉塞するよう
に作用する。

この調圧弁１２が開閉作動することによって、飯器１内
が炊飯に適した一定の圧力に保持されることとなる。

第２図には、本考案の第２実施例が示されており、この
場合、第１実施例における調圧弁１２の弁部１２ａの外
周縁に蒸気の流通を促進するための逃し通路１５．１５
が形成されている。

その他の構成及び作用は第１実施例のものと同様なので
、その説明を省略する。

第３図には、本考案の第３実施例が示されている。

この場合、調圧弁１２の弁部１２ａの外径と蒸気排出孔
７の内径とを略同−となし、且つ弁軸部１２ｂ内に蒸気
逃し通路１６を形威し、更に弁軸部１２ｂには調圧弁１
２の上動ストロークにおいて蒸気排出孔７の外方に向っ
て開放される窓穴１７．１７を形成している。

即ち、この調圧弁１２は、飯器１内が所定圧以上になる
と、鎖線図示の如く上動して窓穴１７．１７を開放し、
飯器１内の蒸気を流出孔１３、蒸気逃し通路１６及び窓
穴１７．１７を径て外部へ放出するように作用する。

続いて本考案の電気炊飯器の調モ装置の効果を述べる。

本考案によれば、二重型式電気炊飯器において、外蓋２
適所に蒸気排出孔Ｔを形成する一方、内蓋３に飯器１内
と前記蒸気排出孔７とを連通せしめる流出孔１３を形成
するとともに、前記蒸気排出孔７内に、蒸気圧によって
前記流出孔１３を開閉すべく作用する調圧弁１２を上下
動自在に配設した構成なので、従来例のように内蓋３へ
の取付構造が不要となり、構造の簡略（［＝及び生産性
の向上を計り得るという実用的な効果がある。

又、内蓋３の流出孔１３を調圧弁１２が着座とすること
ができるので、構造の一層の簡略化を計り得る利点もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、それぞれ本考案の第１ないし第
３実施例にかかる電気炊飯器の調正装置帽斬面図である
。 Ａ・・・・・・炊飯器本体、Ｂ・・・・・・蓋ユニット
、１・・・・・・飯器、２・・・・・・外蓋、３・・・
・・・内蓋、７・・・・・・蒸気排出ＪＬ１２・・・・
・・調圧弁、１３・・・・・・流出孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に飯器１を収容した炊飯器本体Ａに対して、外蓋２
   と該外蓋２下面に取付けた飯器密開閉用の内蓋３とから
   なる蓋ユニットＢを開閉自在に枢着した電気炊飯器にお
   いて、前記外蓋２適所に蒸気排出孔７を形成する一方、
   前記内蓋３には前記飯器１内と前記蒸気排出孔γとを連
   通せしめる流出孔１３を形成するとともに、前記蒸気排
   出孔７には、蒸気玉によって前記流出孔１３を開閉すべ
   く作用する調圧弁１２を上下動自在に配設■〜たことを
   特徴とする電気炊飯器の脚上装置。