JPS5941314A - 変性4―メチル―1―ペンテン重合体の製造方法 - Google Patents

変性4―メチル―1―ペンテン重合体の製造方法

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JPS5941314A
JPS5941314A JP15006082A JP15006082A JPS5941314A JP S5941314 A JPS5941314 A JP S5941314A JP 15006082 A JP15006082 A JP 15006082A JP 15006082 A JP15006082 A JP 15006082A JP S5941314 A JPS5941314 A JP S5941314A
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methyl
pentene
pentene polymer
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polymer
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Riichiro Nagano
長野 理一郎
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な4〜メチル−1−ペンテン重合体の不
飽和カルボン酸またはその酸無水物によるグラフト共重
合変性物に関する。
本発明の新規な変性4−メチル−1−ペンテン重合体は
、4−メチル−1−ペンテン重合体に配合することによ
り押出成形時に優れた滑剤効果を示し、かつその成形体
に優れた印刷特性を付与すると共に、金属その他の基体
ヘラミコートする際に優れた密着特性を付与することが
できる。また、さらには本発明の不飽和カルボン酸また
はその酸無水物グラフト共重合変性4−メチル−1−ペ
ンテン重合゛体をさらに塩′素化して得られる重合体は
種々の有機溶媒への常温における可溶性に優れ、この溶
液を金属等の基体に塗布し、乾燥、焼付けて得られる塗
膜は密着性、塗膜強度、耐熱性、防錆性などに優れた塗
膜特性を示すという特徴を有している。
結晶性の4−メチル−1−ペンテンの単独重合体あるい
は4−メチル−1−ペンテンと他のa−オレフィンとの
共重合体は、−・般に三塩化チタン等のチタン触媒成分
を用いる立体特異性触媒によって製造されている。この
触媒で製造される4−メチル−1−ペンテンの単独また
は共重合体は、常温において多くの溶媒に不溶であり、
したがって溶液型の塗料や接着剤として使用するには多
くの制約を受けねばならない。該単独重合体もしくは共
重合体の分子量分布は広く、またその融点も高い。
例えば重量平均分子量と数平均分子量の比(以下、これ
を分子量分布という)は、多くの場合6以上の値となっ
ている。このような4−メチル−1−ペンテン重合体は
そのままでは滑剤効果、印刷特性、接着性、塗工適性な
どの点で実用に耐えないものである。
本出願人は、4−メチル−1−ペンテン重合体を変性す
るごとなく塗膜形成要素成分として使用する場合の該重
合体の性状について調べた結果、融点、極限粘度〔η〕
、分子量分布がそれぞれ特定の範囲にある4−メチル−
1−ペンテン共重合体が良好な塗膜性能を示すことを先
に見出し、特開昭56−76416号公報にすでに提案
した。これらの4−メチル−1−ペンテン共重合体は未
変性の状態で塗膜形成要素成分として使用する際にはか
なり改善された塗膜性能を示したが、まだ充分ではなく
、−万4−メチルー1−ペンテン重合体に配合しても優
れた滑剤効果は得られないし、また、その組成物の異種
基体に対する接着性やその組成物からなる成形体の印刷
特性またはラミコートのI!特性も充分ではない。また
前記公開公報で提案した4−メチル−1−ペンテン共重
合体の塩素化物を塗膜形成要素成分として使用しても必
ずしも優れた塗膜特性は得られていない。本出願人が前
記公開公報に提案した4−メチル−1−ペンテン重合体
は、立体特異性触媒の存在下に重合して得られる4−メ
チル−1−ペンテン重合体に比較して、極限粘度〔η〕
が小さくなるばかりでなく、分子量分布が狭く、融点が
低く、軟化点が低くかつ結晶化度が低いという特徴を有
するものである。
本発明者らは、4−メチル−1−ペンテン重合体に添加
する配合剤の性能および4−メチル−1−ペンテン重合
体からなる塗膜の性能向」二についてさらに詳細に検討
したところ、特定の性状を有する4−メチル−1−ペン
テン重合体を不飽和カルボン酸またはその酸無水物でグ
ラフト共重合変性した物質が4−メチル−1−ペンテン
重合体の滑剤として優れるばかりでなく、それを配合し
た組成物は異種基体に対する接着性に優れ、かつ該組成
物から得られた成形体は印刷特性に優れ、さらにそれか
ら得られたラミコートは密着性に優れていることを見出
し、さらには該不飽和カルボン酸またはその酸無水物の
塩素化物からなる塗膜は優れた塗膜特性を有することを
見出し、本発明に到達した。
本発明を概説すれば、本発明は、4−メチル−1−ペン
テン成分単位(a)が55ないし100重量%および4
−メチル−1−ペンテン以外の炭素原子数が2ないし2
0の範囲にあるα−オレフィン成分単位(b)が0ない
し45重量%の範囲〔ここで(a)と(b)の合計は1
00である〕にある実質上線状の4−メチル−1ペンテ
ン重合体に、不飽和カルボン酸またはその酸無水物成分
単位(Q)がグラフト共重合した変性4−メチル−1−
ペンテン重合体であって、(p、)  該不飽和カルホ
゛ン酸またはその酸無水物成分単位IC)のグラフト割
合が、該4−メチル−1−ペンテン重合体100重量部
に対してo、o o i ないし20重量部の範囲にあ
り、 CB)  デカリン溶媒中で135°Cで測定した極限
粘度〔η〕が0.05ないしIQd#/gの範囲にあり
、(C)  重量平均分子量/数平均分子量で表わした
分子量分布(Mw/Mn)が1ないし乙の範囲にあり、
(D)  示差走査熱量計で測定した融点が150ない
し245°Cの範囲にあり、 (E)  示差走査熱量計法で測定した結晶化度が1な
いし45%の範囲にある ことによって特徴づけられる変性4−メチル−1−ペン
テン重合体、 を発明の要旨とするものである。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体を構成す
る4−メチル−1−ペンテン重合体中の4=メチル−1
−ペンテン成分単位(a)の組成は、55ないし100
重量%の範囲にあることが必要であり、さらには80な
いし100重四火の範囲にあることが好ましい。また、
4−メチル−1−ペンテン以外の構成成分のα−オレフ
ィン成分単位(b)の組成は0ないし45重量%の範囲
にあることが必要であり、さらには0ないし20重量%
の範囲にあることが好ましい。ここで、いずれの場合に
も、(a)と(b)との合計は100である。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体を構成す
る4−メチル−1−ペンテン重合体中の4−メチル−1
−ペンテン以外のα−オレフィン成分単位(b)は炭素
原子数が2ないし20.好ましくは5ないし18の範囲
にあるα−オレフィン成分単位である。
a−オレフィン成分単位として具体的には、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、イソブチン、1−ペンテン、
2−メチル−1−ブテン、6−メチル−1−ブテン、1
−ヘキセン、6−メチル−1−ペンテン、2−メチル−
1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセ
ン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−へキサデセ
ン、1−オクタデセン、1−アイコセンなどの成分単位
を挙げることができる。これらの成分単位は、直接共重
合によって生成したものでもよく、あるいは分解の際に
もともとあった重合単位の一部が切断されて生じたもの
であってもよい。これら4−メチル−1−ペンテン以外
の不飽和炭化水素の成分単位は2種以上存在していても
よい。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体を構成す
る4−メチル−1−ペンテン重合体中の4−メチル−1
−ペンテンの成分単位は、赤外線吸収スペクトルによっ
て求めることができる。たとえば本発明に係る該変性物
の適当な溶剤に対する溶液および4−メチル−1−ペン
テン単独重合体の溶液の赤外線吸収スペクトルをとり、
インブチル基に基づ< 1356c1++ ”付近の極
大吸収帯の吸光度の比率から共重合体の4−メチル−1
−ペンテン成分単位含有M(a)を求めることができ、
その値から該変性物を構成する4−メチル−1−ペンテ
ン以外のα−オレフィン成分単位(b)を求めることが
できる。
本発明の不飽和カルボン酸またはその酸無水物グラフト
共重合変性4−メチル−1−ペンテン重合体は、前記4
−メチル−1−ペンテン重合体Gこ不飽和カルボン酸ま
たはその酸無水物をグラフト共重合したものであり、そ
の基体構造は実質上線状であり、三次元架橋構造を有し
ないことを意味し、このことは有機溶媒たとえばバラキ
シレンに溶解し、ゲル状物が存在しないことによって確
認することができる。
本発明の該変性4−メチル−1−ペンテン重合体を構成
する不飽和カルボン酸またはその酸無水物成分単位(0
)はアクリル酸、メタクリル酸などの不飽和モノカルボ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、アリルコハク酸、メサフン酸、グルタコン酸、ナジ
ック酸、メチルナジック酸、テトラヒドロフタール酸、
メチルへキサヒドロフタル酸などの不飽和ジカルボン酸
、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸
、無水アリルコハク酸、無水グルタコン酸、無水ナジッ
ク酸、無水メチルナジック酸、無水テトラヒドロフター
ル酸、無水メチルテトラヒドロ7タール酸などの不飽和
ジカルボン酸無水物などがあげられ、これらの2成分以
上の混合成分であっても差しつかえない。これらの不飽
和カルボン酸あるいはその酸無水物のうちでは、マI/
イン酸、無水マレイン酸、ナジック酸または無水ナジッ
ク酸を使用することが好ましい。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体を構成ス
る不飽和カルボン酸またはその酸無水物成分単位(Q)
のグラフト割合は前記基剤4−メチル−1−ペンテン重
合体100重量部に対して0.01ないし20重M【部
の範囲にあることが必要であり、ざらには0.05ない
し10重量部の範囲にあることが好ましく、0.1ない
し7重量部の範囲にあることが特に好ましい。該グラフ
ト変性成分(C)のグラフト割合が0.01重量部より
小さいか、または20重量部より大きいと、該不飽和カ
ルボン酸またはその酸無水物をグラフト共重合した変゛
姓4−メチルー1−ペンテン重合体の滑剤効果、該変性
物を含む組成物の異種基体に対する接着性および該組成
物からなる成形体の印刷特性、ラミコートの密着特性な
らびにその塩素化物の塗膜特性は低下する。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体は、その
不飽和カルボン酸またはその酸無水物グラフト共重合変
性物が滑剤効果に優れ、それを含む組成物の異種基体に
対する接着性、および該組成物からなる成形体の印刷特
性、ラミコートの密着特性および塩素化物からなる塗膜
特性に優れた性能を発揮するためには、極限粘度〔η〕
(デカリン溶媒中で135°Cで測定した値)は0゜0
5ないしI Q’a6 / gの範囲にあることが必要
であり、さらに0.08ないし5de/g1 とくに0
.12ないし3an/gの範囲にあることが好ましい。
極限粘度〔η〕が大きくなると、その該変性物の滑剤効
果、該変性物を含む組成物の異種基体に対する接着性や
その組成物よりなる成形体の印刷特性およびラミコート
の密着特性はいずれも低下するようになり、また該変性
物の塩素化物よりなる塗膜特性も低下するようになる。
さらに、極限粘度〔η〕が小さくなりすぎても、前述の
滑剤効果、組成物の接着性、成形体の印刷特性、ラミコ
ートの密着特性および塗膜特性が劣るようになる。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合付の重量平
均分子量/数平均分子量で表わした分子量分布(M W
 /Mn ) ハゲルバーミエーションクロマトグラフ
ィー(apc)により測定される。該低分子量重合体の
分子量分布は1ないしろ、好ましくは2ないし5の範囲
である0GPCによる分子量分布の測定は次の方法に従
って実施した。すなわち、溶媒として0−ジクロロベン
ゼンを用い、溶媒100重量部に対し、ポリマー0.0
4 g (安定剤として2.6−シーjert−ブチル
−p−クレゾールをポリマー100重量部に対し0.0
5 g添加)を加え、溶液としたあと、1μのフィルタ
ーを通してゴミなどの不溶物を除去する。その後、カラ
ム温度135°C1流速LOm#/分に設定したQPC
測定機を用いて測定し、数値比はポリスチレンベースで
換算した。
一般の立体特異性触媒を用いて製造した4−メチル−1
−ペンテン単独重合体もしくは共重合体は、M w /
 tJ nが多くの場合6を越えている。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体の融点は
示差走査熱量計(DSC)によって測定した。
本発明の4−メチル−1−ペンテン重合体の融点は15
0ないし245°C1好ましくはiaoないし238°
Cの範囲である。なお、ここで融点は次のようにして測
定される。すなわち試料を示差走査熱量計(du Po
ut 990型)に仕込み、室温から20°C/min
の速度で昇温し、250 ’Cに達した所で20°C/
minの速度で昇温して一旦25°Cまで下げた後、再
び20°C/minの速度で昇温し、このときの融解ピ
ークから融点を読み取る(多くの場合、複数の融解ピー
クが現われるので、この場合は高融点側の値を採用した
)。このような測定法に基づくとき、立体特異性触媒を
用いて重合して得た通常の4−メチル−1−ペンテンの
単独重合体の融点は240°C近辺であり、また4−メ
チル−1−ペンテン共重合体は、4−メチル−1−ペン
テン含有量がχ重量%のときに、融点が(3x−60)
”C近辺を示すものか多い。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体は、DS
Cに基づく結晶化度が1ないし45%の範囲にあること
が必要であり、さらには2ないし35%の範囲にあるこ
とが好ましい。なお結晶化度は次のような方法によって
測定した。すなわち、前記したDSCによる融点測定時
のチャー1・を用い、測定試料の融解面積C8)と、対
照サンプルであるインジウムの単位量当りの融解エネル
ギー(po)に相当する記録紙上の融解面積(SO)を
比べる。インジウムのpoは既知量であり、−万4−メ
チルー1−ペンテン重合体の結晶部の単位量当りの融解
エネルギー(P)も下記のように既知であるので、測定
試料の結晶化度は次式により求まる。
ここに、Po:27Joul/g(at 156±0.
5℃ンP  : 141.7Joul/g(F、C,F
ran]< etal、Ph11.osophical
  Magazine、4.200(1959)) 該低分子量重合体の結晶化度が小さくなりすぎてもある
いは大きくなりすぎても、該変性物の滑剤特性、該変性
物を含む組成物の接着性、該組成物の成形体の印刷特性
、ラミコートの密着特性および該変性物の塩素化物から
なる塗膜の性能が皿子するようになる。
本発明の該変性4−メチル−1−ペンテン重合体は次の
方法で製造することができる。前記4−メチル−1−ペ
ンテン重合体と前記不飽和カルボン酸またはその酸無水
物とを加熱下に反応させることにより、前記グラフト共
重合反応が起こる。グラフト共重合反応は溶媒の存在下
に溶液状態で実施することも可能であるし、溶融状態で
実施することも可能である。該変性反応はラジカル開始
剤の存在下に実施するのがとくに好ましい。ラジカル開
始剤の使用割合は、前記4−メチル−1−ペンテン重合
体100重量部に対して通常0.01ないし300重量
部、好ましくは0,1ないし200重量部の範囲である
。該変性反応を溶液状態で実施する際の溶媒の使用割合
は、前記4−メチル−1−ペンテン重合体100重量部
に対して通常100ないし100000重量部、好まし
、くは600ないし10000重量部の範囲である。該
変性反応の際の温度は通常100ないし250 ’C、
好ましくは110ないし2DO’Cの範囲であり、反応
の際の時間は通常15ないし360分、好ましくは30
ないし300分の範囲である。変性反応に使用する溶剤
としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ト
チカン、テトラデカン、灯油のような脂肪1M 炭化水
素、メチルシクロベンクン、シクロヘギサン、メチルシ
クロヘキサン、シクロオクタン、シクロドデカンのよう
な脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、クメン、エチルトルエン、トリメチルヘ
ンゼン、シメン、ジイソプロピルベンゼンなどの芳香族
炭化水素、クロロベンゼン、プロモヘンゼン、0−ジク
ロロベンゼン、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリク
ロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラクロロエチ
レンのようなハロゲン化炭化水素などを例示することが
できる。これらの中ではとくにアルキル芳香族炭化水素
が好適である。このような溶媒を用いる場合には、反応
生成物中に溶媒が付加している場合が多く、とくにアル
キル芳香族炭化水素を用いた場合にその量が多い。さら
に、該グラフト変性反応を溶融状態で実施する場合には
、前記4−メチル−1−ペンテン重合体、前記不飽和カ
ルボン酸またはその酸無水物および前記ラジカル開始剤
からなる混合物を押出機などを用いて溶融混練すること
により変性反応を起こさせることもできる。
前記グラフト変性反応において使用されるラジカル開始
剤として代表的なものは有機過酸化物であり、さらに具
体的にはアルキルペルオキシド、アリールペルオキシド
、アシルペルオキシド、アロイルペルオキシド、ケトン
ペンオキシド、ペルオキシカーボネート、ベルオキシカ
ルポキシレニト、ヒドロペルオキシド等がある。アルキ
ルペルオキシドとしてはジイソプロピルペルオキシド、
ジーtθrt−ブチルペルオキシド、2.5−ジメチル
−2,5−ジtert−ブチルペルオキシヘキシン−5
など、アリールペルオキシドとしてはジクミルペルオキ
シドなど、アシルペルオキシドとしてはジラウロイルペ
ルオキシドなど、アロイルペルオキシドとしてはジベン
ゾイルペルオキシドなど、ケトンペルオキシドとしては
メチルエチルケトンヒドロペルオキシド、シクロヘキサ
ノンペルオキシドなど、ヒドロペルオキシドとしてはt
θrt−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロベル
オキシドなどを挙げることができる。これらの中では、
ジーtert−ブチルペルオキシド、2.5−ジメチル
−2,5−ジtertプチルペルオギシーヘキシン−3
、ジクミルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシドな
どが好ましい。
本発明の不飽和カルボン酸またはその酸無水物グラフト
共重合変性4−メチル−1−ペンテン重合体は、4−メ
チル−1−ペンテン重合体に配合することにより押出成
形時に優れた滑剤効果が得られ、また該組成物の異種基
体に対する接着性および該組成物から得られる成形体表
面は印刷特性に優れており、さらには該組成物から形成
されたラミフートは基体との密着特性が優れている。4
−メチル−1−ペンテン重合体の押出成形時の滑剤とし
て使用するためには、該変性4−メチル−1−ペンテン
重合体の配合割合は該4−メチル−1−ペンテン重合体
100重量部に対して通常0.1ないし10重量部、好
ましくは0.5ないし5重量部の範囲である。該変性4
−メチル−1−ペンテン重合体を含む組成物を異種基体
、たとえば鋼、アルミニウム、銅、ステンレス、鉛など
の金属、あるいはナイロン、エチレン・酢酸ヒール共重
合体ケン化物、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン
樹脂などの極性プラスチックまたは紙と接着させるため
には、該変性4−メチル−1−ペンテン重合体の配合割
合は該4−メチル−1−ペンテン重合体100ffii
t部に対して0.1ないし50重量部の範囲である。ま
た、該変性4−メチル−1−ペンテン重合体は、4−メ
チル−1−ペンテン重合体に無機充填剤やガラス繊維を
添加する場合のバインダーとしても極めて有用であり、
この場合の該変性4−メチル−1−ペンテン重合体の配
合割合は該4−メチル−1−ペンテン重合体100重量
部に対して0.1ないし50重量部の範囲である。さら
に該変性4−メチル−1−ペンテン重合体を含む組成物
をラミコートして使用するためには、該変性4−メチル
−1−ペンテン重合体の配合割合は該4−メチル−1−
ペンテン重合体100重量部に対して通常1ないし50
重量部、好ましくは2ないし40重量部の範囲である。
さらに、本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体
の塩素化合物は、未変性4−メチル−1−ペンテン重合
体にくらべて種々の有機溶媒に対する溶解性が著しく向
上するようになり、該塩素化物を被膜形成要素として使
用することによって得られる塗膜は密着性、塗膜強度、
耐熱性などの塗膜特性に優れているという特徴を有して
いる0該変性物の塩素化物を調製する際の塩素化の割合
は、塩素化後の塩素化物の塩素含有率の割合が通常5な
いし80TI′i′h1%、好ましくは10ないし70
重量%の範囲に達するまで実施される。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体は、一部
の溶剤に対する溶解性が良好であり、従ってこのような
溶剤に溶解した溶液は、各種基材、例えば金属、ポリオ
レフィン、ガラスなどの被覆剤、無機フィラー、ガラス
繊維などの表面処理剤、接着剤、塗料などに使用するこ
とができる。このような目的に使用される溶剤としては
、四塩化炭素、トリクレン、クロロホルム、クロロベン
ゼンのようなハロゲン化炭化水素、シクロヘキサン、シ
クロヘキセンのような炭化水素などが好適である。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体はまた通
常の4−メチル−1−ペンテン重合体または共重合体と
同様に押出成形、射出成形、中空成形、真空成形などに
よってフィルム、シート、中空ビン、管、各種成形品に
成形して利用することができる。このような種々の用途
において、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、
染料、各種充填剤などを適宜配合することができる。
本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体はまた他
の樹脂やゴムの改質剤として多くの樹脂やゴムに配合し
て用いることもできる。例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン・
プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体な
どとブレンドして使用することができる。
通常の成形法によって得られたこれらの組成物のフィル
ム、シート、チューブ、パイプ、中空ビン等各種成形品
の溶剤による塗装性、接着性、印刷性等を改良すること
もできる。一般に同様の効果が無定形の共重合ゴムをブ
レンドした場合も認められるものの、この場合、ブレン
ド後の組成物の機械的強度や硬度が低下するなどの欠点
を有するが、本発明の共重合体をブレンドした組成物の
場合は、まだ結晶性を有しているためこのような欠点が
ない。
次に、本発明の変性4−メチル−1−ペンテン重合体を
実施例によって具体的に説明する。
実施例1 4−メチル−1−ペンテン単独重合体(極限粘度(η:
) 3.5dd/g、 Mw/Mn 7.3、融点24
D”C。
結晶化度43%)を用い、トルエン溶媒中、145°C
でジクミルペルオキシド触媒により、無水マレイン酸の
グラフト反応を行った。得られた反応物に大過剰のアセ
トンを加えることにより、ポリマーを沈殿、戸数し、沈
殿物をアセトンで繰返し洗浄することにより、無水マレ
イン酸グラフト変性4−メチル−1−ペンテン重合体を
得た。
この変性4−メチル−1−ペンテン重合体の無水マレイ
ン酸のグラフト割合は3.5g/ I Dog −4−
メチル−1−ペンテン重合体であり、〔η〕0.99 
eLl/g 、融点211°C1結晶化度19%、Mw
 /+v+n 2.8であった。
実施例2ないし8および比較例1ないし5表1に示した
4−メチル−1−ペンテン重合体を用い、反応温度およ
び不飽和カルボン酸またはその酸無水物の種類と母、過
醇化物の種類と量を変更するほかは実施例1と同様の方
法で反応を行うことにより、各種変性4−メチル−1−
ペンテン重合体を調製した。結果を表1に示した。
実施例9 実施例1で用いた4−メチル−1−ペンテン単独重合体
100重量部に対し無水マレイン酸0.2重量部および
2.5−ジメチル−2,5−ジーtert−ブチルペル
オキシーヘキシン−6の0.16重量部を加え、良く混
合したのち、窒素雰囲気下260℃に設定した20mm
φの押出機(L/D28)に供給した。
得られたポリマーを一旦窒素雰囲気下p−ギシレンに1
25°Cで溶解させ、室温まで冷却後火星のアセトンと
混合することによりポリマーを沈殿させた。沈殿物を戸
数し、アセトンで繰返し乾燥することにより、無水マレ
イン酸グラフト変性4−メチル−1−ペンテン重合体を
得た。結果を表1に示した。
〔印刷適性評価方法つ 4−メチル−1−ペンテン重合体〔4−メチル−1−ペ
ンテン含量97重量%、1−デセン含量6重111%、
〔η) 2.2 d7?/g )に、前記方法で調製し
たグラフト共重合変性4−メチル−1−ペンテン重合体
を5重量%をブレンドした組成物から作成した射出成形
板に水性インキ〔東洋インキ製造KK製、商品名アクア
キング〕をドクターブレード(1m1l )で塗布した
。水性インキを塗布した際の該成形板上でのインキの親
和性(インキのはじき現象が起こらないかどうか)およ
び乾燥後の塗膜の密着性を基盤目試験で調べた。結果を
表1に示した。なお、該変性4−メチル−1−ペンテン
重合体を添加しなかった場合にはほしき現象が著しく、
印刷不可能であった。
〔ラミフート特性の評価方法〕
4−メチル−1−ペンテン重合体〔4−メチル−1−ペ
ンテン含量97重量%、1−デセン含量3重量%、〔η
) 3.42an/g )に、前記の方法で調製したグ
ラフト共重合変性4−メチル−1−ペンテン重合体10
重量%組成物を溶融し、バーコータ〜でAl板上に膜厚
10oμに塗布し、密着性を基盤目テストで測定した。
また、塗布時の塗工性およびそのブロッキング性につい
ても調べた。なお、該変性4−メチル−1−ペンテン重
合体をブレンドしなかった場合には密着性は5/100
であった。
、/ /

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 4−メチル−1−ペンテン成分−11位(a)
    カ55ないし100重量%、および4−メチル−1−ペ
    ンテン以外の炭素原子数が2ないし20の範囲にあるα
    −副レフィン成分単位(b)が0〜45重量%の範囲〔
    ここで、(a)と(b)の合計は100である〕にある
    実質上線状の4−メチル−1−ペンテン重合体に、不飽
    和カルボン酸またはその酸無水物成分単位(C)がグラ
    フト共重合した変性4−メチル−1−ペンテン重合体で
    あって、(A)  該不飽和カルボン酸またはその酸無
    水物成分単位(C)のグラフト割合が、該4−メチル−
    1−ペンテン重合体100重量部に対して0.01ない
    し20重量部の範囲にあり、(B)  デカリン溶媒中
    で135°Cで測定した極限粘度〔η〕が0.05ない
    し10dl/gの範囲にあり、 (C)  重量平均分子量/数平均分子量で表わした分
    子量分布(Mw/Mn)が1ないし6の範囲にあり、 (D)  示差走査熱量計で測定した融点が150ない
    し245“Cの範囲にあり、 (匍 示差走査熱量計法で測定した結晶化度が1ないし
    45%の範囲、 にあることによって特徴づけられる実質上線状の変性4
    −メチル−1−ペンテン重合体。
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