JPS59204645A - オレフイン系重合体組成物 - Google Patents

オレフイン系重合体組成物

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JPS59204645A
JPS59204645A JP7928283A JP7928283A JPS59204645A JP S59204645 A JPS59204645 A JP S59204645A JP 7928283 A JP7928283 A JP 7928283A JP 7928283 A JP7928283 A JP 7928283A JP S59204645 A JPS59204645 A JP S59204645A
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polymer
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Hirofumi Murakami
村上 博典
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淳一 武田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 α〕 発明の目的 本発明は塗装性、印刷性および接着性のすぐれたオレフ
ィン系重合体組成物に関する。さらにくわしくは、(〜
結晶性プロピレン系重合体、(Il)重合度が2〜20
0のスチレン系重合体、(Qエチレン−酢酸ビニル共重
合体および/またはエチレン−アクリル酸エステル共重
合体ならびに(D)エチレン系重合体からなるオレフィ
ン系重合体組成物に関するものであり、塗装性、印刷性
および接着性が改善されたオレフィン系重合体組成物を
提供することを目的とするものである。
00  発明の背景 オレフィン系重合体(エチレン系重合体、プロピレン系
重合体およびエチレンまたはプロピレンを主成分とする
他のオレフィンとの共重合体)は周知のごとく、広く工
業的に製造ばれ、汎用樹脂として多方面に使用でれてい
る。しかし外から、オレフィン系重合体は分子内に極性
基を有しない、いわゆる非極性、化学的に極めて不活性
な高分子物質であり、でらに結晶性が高く、溶剤類に対
する溶解性も著しく低いため、塗装、印刷または接着な
どの分ツエに用いる場合、それらが非常に乏しい。これ
らの問題点を解決するため、可成り以前から下記のごと
き種々の方法が提案′されてきた。
(a)  オレフィン系重合体重たはその成形物を外部
から表面処理し、物理的または化学的な方法によって変
性する方法〔以下「変性方法」と云う〕。
(l〕)  オレフィン系重合体に他の高分子物質また
は添加剤を添加する方法〔以下「添加方法」と云う〕。
以下、これらの方法について濱らに詳細に説明し、問題
点を記述する。
(1)変性方法 この方法としては、[火焔処理法、オゾン処理法、コロ
ナ放電処理法、プラズマ処理法および紫外線捷たは電子
線照射処理法〔以下「変性方法(a)」と云う〕ならひ
に「クロム酸混液および濃硫酸のごとき鉱酸を用いて処
理する方法およびポリ第1レフインに極性基を含有する
化合物などを用いて架橋剤の存在T1たけ不存在下でグ
ラフト化などの化学処理法」〔以下「変性方法(b)」
と云う〕があげられる。
これらの変性方法により、オレフィン系重合体またはそ
の成形物、の表面に極性基に富んだ化学的に活性なサイ
トを与え、かつ物理的に表面が粗面化される。その結果
、塗装性、印刷性および接着性の向上した効果が得ら−
れると考えられる。
しかしながら、この変性方法(a)を実施するためには
、被処理成形物の形状が著しく限定きれること、烙らに
処理後の放置によって処理効果が著しく経時的に変化す
るばかりでなく、処理による活性化度がかならずしも充
分でない場合が多い。その上、種々の高価な処理装置を
要するため、経済的にも不利があ−るなどの欠点を有す
る。
また、変性方法(b)のうち、鉱酸を用いる処理方法で
は、使用する薬品が公害源となり易く、中和工程、水洗
工程および乾燥工程のごとき繁雑な後処理の工程が必要
となる。さらに、グラフト化などの化学処理法でも、単
量体の塗布、グラフト開始剤のf択、グラフト化の雰囲
気などに細かい配r5.を必要とし、寸だグラフト反応
時間が長く、シたがって連続生産に適さないなどの欠点
を有している。
(2)添加方法 この方法としては、オレフィン系重合体に「ゴム物質お
よび/または竹I性基を含有する樹脂を添加するいわゆ
る樹脂ブレンドによる方法」〔以下「添加方法(a)」
と云う〕および「充填剤(たとえ以下「添加方法(b)
」と云う〕があげられる。
添加方法(、)のうち、オレフィン系重合体にゴム物質
を添加する場合では、一般にゴム物質は団塊状であるた
め、オレフィン系重合体との樹脂ブレンド(混練V)す
るさい、連続混合機(たとえば、押出機)を用いて連続
的に混練りを行なうことがほとんど不可能であるばかり
で力<、得られる混合物の成形物の剛性、硬度および耐
熱性のごとき機械的特性が著しく低下するなどの欠点−
がある。
一方、極性基を含有する樹脂をオレフィン系重合体に添
加する場合には、該樹脂とオレフィン系重合体との相溶
性が一般に劣るため、得られる組成物の成形物の物性(
たとえば、強度、耐衝撃性)が低下するばかりでなく、
極端な場合には、層剥離を生じることもあるなどの欠点
がある。
また、添加方法(b)の場合では、得られる組成物の流
動特性が低下するため、成形加工が困難になるばかりで
なく、たとえ成形物が得られたとしても、耐衝撃性およ
び伸びのごとき機械的特性が低下し、外観などが悪化す
るなどの問題点があり、その利用範囲が制限されるなど
の欠点を有する。
これらのことから、本発明者の一部らは、これらの欠点
を有さす、塗装性、印刷性および接着性のすぐれたオレ
フィン系重合体組成物を得るために石1■々探索した結
果、 (A)  ポリオレフィン(オレフィン系重合体)10
0重量部 (B)0.5〜20.0重量部の重合度が2〜200の
スチレンを主成分とするスチレン系重合体および (C)3.0〜280重世部の酢酸ビニル含有率が5〜
50重量係重量子レン−酢酸ビニル共重合体および/捷
/こはアクリル酸エステルの含有率が5〜40重M’ 
%のエチレン アクリル酸エステル共重合体 からなるポリオレフィン組成物が、 前記のごとき欠点がなく、かつ塗装性、印刷性および接
着性がすぐれていると、!:を見出し、以前に提案した
(特開昭56−98246号)。しかしながら、塗装性
、印刷性および接着性は実用上においてかならずしも満
足すべき組成物ではない。
σ+jl  発明の構成 以上のことから、本発明者らは、これらの欠点を有さす
、塗装性、印刷性および接着性がきわめてすぐれたオレ
フィン系重合体組成物を得るために種々探索した結果、 (4) メルトフローインデックス(JISK−675
8にしたが、温度が230℃および荷重が2.1 a 
Kgの条件で測定、以下(MFTjと云う)が001〜
1007/10分である結晶性プロピレン系重合体 1
00重量部、(I3)  重合度が2〜200のスチレ
ンを主成分とするスチレン系重合体 05〜200重量
部、(C’)  酢酸ビニル含有率が50〜50重量係
で重置部チレン−酢酸ビニル共重合体および7寸たけア
クリル酸エステルの含有率が50〜40重届係であるエ
チレン−アクリル酸エステル共重合体 30〜28..
0重量部、ならひK (D)  密度が0.900〜0.975 t/cdで
あり、かつメルトインデックス(JIS  K−676
0にしたがい、温度が190℃および荷重が2.16 
K9の条件で測定、以下「M、T、Jと云う)が少なく
とも0.11i’710分であるエチレン系重合体 3
.0〜300重量部 からなるオレフィン系重合体組成物が、前記の欠点がな
く、かつ塗装性、印4+1性および接着性が非常に゛す
ぐれていることを見出し、本発明に到達した。
0vl  発明の効果 本発明によって得られる組成物は上記の特性を有するば
かりでなく、かつ下記のごとき効果(特徴)を発揮する
(リ オレフィン系重合体が有しているml衝撃性、剛
性および伸び率のごとき機械的特性の低下がほとんどな
い。
(2)成形件がすぐれており、押出機のごとき連続混練
り機を使用して連続的に混練りすることもできるため、
製造コストが安価にすることもできる。
(3)  オレフィン系重合体とスチレン系重合体なら
びにエチレン−酢酸ビニル共重合体またはエチレン−ア
クリル酸エステル共重合体との相溶性が良好であるため
、成形品の層剥離が生じない。
(4)  前記変性方法(a)のごとく、高価な処理装
置を8俄としない。
(5)  得られる成形物の外観が非常にすぐれている
ばかりでなく、高光沢である。
(6)  機械的強度(たとえば、剛性、剛衝撃性)が
良好である。
本発明如よって得られるオレフィン系重合体組成物は以
」二のごときすぐれた効果(特徴)を発揮するため、塗
装捷たは印刷をれて多方面にわたって租」用することが
できる。代表的な用途を下記に示す。
(1)  バンパー、バンパーコーナーおよびフロント
グリルのごとき自動車部品 (2)  フェンダ−、レッグシールドおよびサイドカ
バーのごとき二輪車部品 (3)  オーディオ、テレビ、扇風機およびラジオカ
七ソトのどとき家庭電器製品の部品 (4)  へルメソト (5)容器類 (6)  家具類 (7)  日用品雑貨 (8)建材など 凹 発明の詳細な説明 (A)  プロピレン系重合体 本発明において使われるプロピレン系重合体は結晶性で
あり、プロピレン単独重合体ならびにブロビレントエチ
レンおよび/または炭素数が4〜12個のα−オレフィ
ン(たとえば、ブテン−1、ヘキセン−1,4−メチル
ペンテン−1、オクテン)とのランダムまたはブロック
共重合体からえらばれる。それらのプロピレン系重合体
のうち、ランダムおよびブロック共重合体のエチレンお
よびα−オレフィンの共重合割合は通常多くとも25重
量%(好適には、20重量%以下)である。
また、M FIは001〜100 fl / 10分で
あり、001〜50g710分が望寸しく、と9わけ0
1〜50g/10分が好適である。MFTが00tr、
”io分未満のプロピレン系重合体を使用するならば、
組成物を製造するでいに混練することが困難であり、均
一の組成物を得ることが難しい。
か!1lVc、均一の組成物か得られたとしても、成形
物の製造が不可能になることがある。一方、MFTが1
00f71.0分を越えたプロピレン系重合体を使用す
れば、混線性および成形性は良好であるが、その反面す
ぐれた機械的強度を有する組成物を得ることができない
(B)  スチレン系重合体 また、本発明において使用されるスチレン系重合体の重
合度は2〜200であシ、特に5〜100が望ましい。
本発明において用いられるスチレン系重合体は、重合度
が200を越えるスチレン系重合体と比較して低粘度の
ため、オレフィン系重合体組成物を製造するさい、容易
に混合分散し、かつ各種溶剤への溶解性に富むものであ
る。本発明において使われるスチレン系重合体はスチレ
ン単独重合体でもよく、スチレンと他の単量体(共重合
側1合は40モルチ以下)との共重合体でよい。
他の単量体としては、モノオレフィン(炭素数は多くと
も8個)、ジオレフィン(炭素数は多くとも8個)なら
びに(メタ)アクリル酸エステル(炭素数は多くとも8
個)およびアクリロニトリルのごとき極性基含有ビニル
化合物があげられる。
該スチレン系重合体は単独で用いてもよく、二種以上イ
ノ1用してもよい。
((r)  エチレン−酢酸ビニル共重合体ざらVC1
本発明において用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合
体中の酢酸ビニルの含有率は、5〜50重−h¥チであ
り、−に10〜40重量%がUILい。酢酸ビニルの含
有率が5重量%以下のエヂレンー酢酸ビニル共重合体を
使用すれば、改質の効果が満足すべきものではないから
望ましくない。一方、酢酸ビニルの含有率が50重量係
以」二のエチレン−酢酸ビニル共重合体を使った場合、
プロピレン系重合体との相溶性が悪いため、組成物の物
性が低下するのみならず、層剥離などを生じるため好ま
しくない。
(D)  エチレン−アクリル酸エステル共重合体重た
、不発り」において使われるエチレン−アクリル酸エス
テル共重合体中のアクリル酸エステルの含有率に、5〜
40重量係重置部、と9わけ10〜30庫量係が望せし
い。アクリル酸エステルの含有イ3が5重幻チ以下あエ
チレン−アクリル酸エステル共重合体を用いる場合、改
質の効果が満足すべきものではないから好ましくない。
一方、アクリル酸エステルの含有率が40重重置部上の
エチレン−アクリル酸エステル共重合体を使用すると、
プロピレン系重合体との相溶性が悪いため、組成物の物
性が低下するばかりか、層剥離を生じるため望ましくな
い。
該共重合体の単量体であるアクリル酸エステルはアクリ
ル酸と炭素が1〜8個のアルコールから得られるもので
ある。
(匂 エチレン系重合体 さらに、不発明如おいて使用されるエチレン系重合体は
エチレン単独重合体およびエチレンと炭素Vが多くとも
12個のα−オレフィン共重合体からえらばれる。エチ
レン系重合体のうち、エチレンとα−オレフィンとの共
重合体のα−オレフィンの共重合割合は一般には多くと
も20重1%(好適には、15重量−以下)である。ま
た、該α−オレフィンの代表例としては、プロピレン、
ブテン−1、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−1お
よびオクテン−1があげられる。このエチレン系重合体
の密度は0900〜0975グ/ ’triであり、特
に0900〜0970f/cdが好ましい。さらに、M
、’1.は01〜1001i’/10分であり、0.1
〜50F’/10分が望ましく、殊に05〜20f71
0分が好適である。M、Iが017710分未満のエチ
レン系重合体を用いると、均一の組成物を得ることが離
しく、たとえ成形物が得られたとしても、該成形物の塗
装性および外観がよくない。
本発明のプロピレン系重合体およびエチレン系重合体は
遷移金属化合物(たとえば、チタン系化合物捷たは担体
(たとえば、マグネシウム化合物、その処理物)に遷移
金属化合物を相持させることによって得られる担体担持
触媒と有機金属化合物(たとえば、有機アルミニウム化
合物とから得られる触媒系(いわゆるチーグラー触媒)
あるいは4’F1体(たとえば、ンリカ)にクロム含有
化合物(たとえば、酸化クロム)などを担持させること
によって得られる触媒系(いわゆるフィリップス)を用
いて単独重合きせることによって得られる。
さらに、エチレン系重合体、エチレンニ酢酸ビニル共重
合体およびエチレン−アクリル酸エステル共M!合体は
ラジカル開始剤(たとえば、有機過酸化物)を用いてエ
チレンを単独重合あるいは共重合きせることによっても
得られる。これらのプロピレン系重合体、エチレン系重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体およびエチレン−
アクリル酸エステル共重合体は、いずれも工業的に生産
され、多方面にわたって利用されているものである。
(巧 組成割合 本発明のプロピレン系重合体100重量部に対するスチ
レン系重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体およびエチレン系重合
体の組成割合は、スチレン系重合体が05〜20.0重
量部であり、10〜200重量部が望ましく、と9わけ
1.0〜15.0型開部が好適である。100重量部の
プロピレン系重合体に対するスチレン系重合体の組成割
合が05重量部未満では、改質の効果がほとんどない。
一方、200重量部を越えると、得られる組成物の耐衝
撃性、伸び率、耐寒性などの物性が低下し、さらに塗装
性、印刷性および接着性についても、増量効果が認めら
れカい。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体および/
捷たはエチレン−アクリル酸共重合体の組成割合は30
〜280重量部であり、5.0〜280重量部が望オし
く、とりわけ50〜25.0重量部が好適である。10
0重量部のプロピレン系重合体に対するエチレン−酢酸
ビニル共重合体および/またはエチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体の組成割合が3.0重量部未満では、改
質の効果がほとんどない。一方、280重量部を越える
と、増量効果がないばかりか、得られる組成物の剛性、
強度および耐熱性が満足すべきものではないために好ま
しくない。さらに、エチレン系重合体の組成割合は30
〜300重量部であり、50〜280重量部が好ましく
、特に50〜250重量部が好適である。100重量部
のプロピレン系重合体に対するエチレン系重合体の組成
割合が3.0重量部未満では、改質の効果がほとんどな
い。一方、300重量部を越えると、得られる組成物の
塗装性、印刷性および接着性について、増量効果が認め
られない。
((2) 混合方法、成形方法、用途など本発明の組成
物を製造するにあたり、プロピレン系重合体、スチレン
系重合体ならびにエチレン−酢酸ビニル共重合体および
/またはエチレン−アクリル酸エステル共重合体および
エチレン系重合体を混合するのみで目的を達成すること
ができるけれども、プロピレン系重合体が有している諸
特性を本質的に損なわない範囲内(通常、プロピレン系
重合体に対して30重量%以下)で他の樹脂やゴム類を
添加することができる。ざらに、必要に応じて、プロピ
レン系重合体に一般に使われている酸素、光または熱に
対する安定剤、難燃化剤、充填剤、補強剤、加工性改良
剤、滑剤、帯電防止剤および顔料のごとき添加剤を添加
してもよいことはもちろんのことである。
また、該組成物を得るには、タンブラ−、リボンブレン
ダーおよびヘンセルミキサーのごとき混合機を使ってト
ライブレンドしてもよく、マタバソ式混練り機(たとえ
ば、バンバリーミキサ−)を用いて混練りすることがで
きるが、前記したごとぐ連続式混合機を使用して連続的
に混練りすることもできる。また、これらの方法を併用
する(たとえば、トライブレンドした後、連続的に混練
りする)ことによってさらに均一に混合することもでき
る。
得られた混合物(組成物)はプロピレン系重合体の諸物
性が本質的に変化しないため、プロピレン系重合体の成
形において一般に用いられている射出成形法、押出成形
法および吹込み成形法を適用することによって所望の成
形物を作成することができる。
本発明の理論的背景はかならずしも明確ではないが、プ
ロピレン系重合体に均一に分散したスチレン系重合体が
、塗料、印刷インキおよび接着剤の溶剤に溶解され、成
形物の表面が物理的に粗面化される。一方、プロピレン
系重合体に均一に分散し、たエチレン−酢酸ビニル共重
合体またはエチレン−アクリル酸エステル共重合体が、
成形物の表面において塗料などの成分と相溶する。一方
、プロピレン系重合体に均一に分散したエチレン系重合
体が成形物の表面に浸透した塗料成分を捕獲する作用と
して働くために相乗的な効果を発揮するものと思われる
。−吻−−一帷千キ亭ミミミミ前記のようにして得られ
る成形物は、塩素化ポリプロピレン、環化ゴム、塩酸ゴ
ムなどを主成分とするポリプロピレン用ブライマーとの
密着性がすぐれ、式らに変性アクリル系塗料などに対し
て良好な密着性を有する。
さらに、該成形物の表面に塗装または印刷されたものは
、自動車部品、家電部品、雑貨類、建材家具、包装材料
、容器類などとし°て広く利用することができる。
■ 実施例および比較例 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
実施例および比較例において、塗膜剥離強度テストは試
片より幅が10■の短冊上の試片を切り出し、その試片
の一端から一部分の塗膜を強引に剥した後、プラスチッ
クの引張試験などで用いられている引張試験機を用いて
引張速度がsown/分、剥離角度が180度および温
度が20℃の条件のもとて塗膜を剥離してその時の強度
を塗膜剥離強度(f/ / 10 ramとした。また
、アイゾツト衝撃強度はA S T M、  ]) −
256にしたがい、ノツチ付で測定した。はらに、曲げ
弾性率はASTMD−790にしたがって測定した。
なお、実施例および比較例において使用した配合成分で
あるプロピレン系重合体、スチレン系重合体、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸−エステ
ル共重合体およびエチレン系重合体の物性を下記に示す
〔(A)  プロピレン系重合体〕
プロピレン系重合体として、密度が0.90 Of/ 
cniであるプロピレンーエチレンプロソク共重合体(
MF T  1.0. Oy 716分、エチレン含有
量69グ/10分、以下「PP(5)」と云う〕および
プロピレン単独重合体CM F I  I C)、、 
F3’? / 10分、以下rPP(B)Jと云う〕を
使用した。
〔(B)  スチレン系重合体〕
スチレン系重合体として、平均重合度が約25のスチレ
ン系重合体〔以下rPs(i)Jと云う〕を使った。
〔(0エチレン−酢酸ビニル共重合体〕エチレンー酢酸
ビニル共重合体として、酢酸ビニル含有率が33重量%
のエチレン−酢酸ビニル共重合体[:M、1.30fI
/10分、以下「]弓vA(1)」と云う〕および酢酸
ビニル含有率が55重量%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体CM、1.15V/lO分、以下「EvA(2)」
と云う〕を用1/17’C0〔(I)  エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体〕エチレン−アクリル酸エス
テル共重合体として、アクリル酸エチルの含有率が18
重侶・チのエチレン−アクリル酸エチル共重合体CM、
1. 6.0f710分、以下「EEA(■)」と云う
〕およびアクリル酸エチルの含有率が50重量%のエチ
レン−アクリル酸エチル共重合体[M、1. 2.51
7’710分、以下rl’flEAQI)Jと云う〕を
使用した。
〔(E)  エチレン系重合体〕 エチレン系重合体として、密度が0.950′?/cd
のエチレン系重合体[:M、i、  1.07710分
、以下rPE(a)Jと云う〕、密度が0.91 s 
V/cniの低密度ポリ°エチレンC’M、1. 2.
0グ/10分、以下[pE(b)Jと云う〕を使った。
実施例 1〜7、比較例 1〜8 重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体またはエチレン
−アクリル酸エステル共重合体およびエチレン系重合体
(それぞれの配合量を第1表に示す)をあらかじめリボ
ンプレンダーを使って10分間トライブレンドを行なっ
た。得られた各混合物をベント伺押出機(径 50膿)
を使用して樹脂温度が230℃において溶融・混練しな
がらぺどノド(組成物)′f:製造した。得られたそれ
ぞれのペレットを5オンス射出成形機を用いて230℃
の樹脂温度において射出成形し、平板状の試片(1!1
0X150.厚さ 2 van )を作成した。
このようにして得られた各試片の片面にホルブレン用ブ
ライマー(円上塗料社製、商品名 ハイプラス 150
)IB)を塗膜剥離テスト用として厚さが5カいし10
ミクロンになるようにスプレーガンを使って成句けた。
つづいて、二液状ウレタン塗料(日本ビーケミカル社製
、商品名 R−264)を塗膜剥離テスト用として厚さ
が35ないし40ミクロンになるようにスプレーガンを
使用して吹付けた。つづいて、90℃の温度において3
0分間加熱乾燥を行なった。ついで、室温において、−
昼夜放置した後、各試料の塗膜剥離強度テストを行なっ
た。それらの結果を第2表に示す。また、前記の各ベレ
ットのMFIならびに各試片の曲げ弾性率およびアイゾ
ツト衝撃強度(ノツチ付)を第2表に示す。
なお、第1表において、組成成分(I)はプロピレン系
重合体を表わし、組成成分(6)はスチレン系重合体を
示す。また、組成成分(至)はエチレン−酢酸ビニル共
重合体またはエチレン−アクリル酸エステル共重合体を
表わし、組成成分(IV)はエチレン系第  2  表
  (その 1 ) 1 ) KS’ ′an/ctn 第  2  表  (その2 ) 1)Kり・cm/cm 重合体を示す。
以上の実施例および比較例の結果から、本発明によって
得られる組成物は、接着性がすぐれており、さらに加工
性および流動性(混線性)が良好であるのみならず、耐
衝撃性および剛性のごとき機械的特性についてもすぐれ
ているため如前記のごとく多方面にわたって利用するこ
とが可能であることは明らかである。
特許出願人 昭和電工株式会社 代 理 人 弁理士 菊地精−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (A)  メルトフローインデックスが001〜100
    ′?/10分である結晶性プロピレン系重合体100重
    9部、 (I3)重合度が2〜200のスチレンを主成分とする
    スチレン系重合体 05〜200重量部、(Q 酢酸ビ
    ニル含有率が50〜50重f!: %であるエチレン−
    酢酸ビニル共重合体および/またけアクリル酸エステル
    の含有率が50〜40 重Q、 %であるエチレン−ア
    クリル酸エステル共重合体 30〜28−0重量部 ならびに (旬 密度が0.900.−0.975 fi’/C2
    dであり、かつメルトインデックスは少なくとも01?
    /10分であるエチレン系重合体 380〜300S@
    部 からなるオレフィン系重合体組成物。
JP7928283A 1983-05-09 1983-05-09 オレフイン系重合体組成物 Granted JPS59204645A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60139573A (ja) * 1983-11-30 1985-07-24 ドクター アロイス スタンキーヴイツツ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクター ハフツング フエンダ
JPS6241239A (ja) * 1985-08-19 1987-02-23 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリオレフイン樹脂組成物
JPS63159457A (ja) * 1986-12-23 1988-07-02 Toyoda Gosei Co Ltd オレフイン系熱可塑性エラストマ−

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JPS56122849A (en) * 1980-03-04 1981-09-26 Showa Denko Kk Polypropylene composition

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