JPS593986Y2 - 環状ランプ用の個装体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は環状ランプ用の個装体に関し、環状ランプの
保護上好適であるとともに簡単に個装できるものを得よ
うとしている。

従来より環状ランプの包装には段ボール紙等よりなる角
形の箱を個装に適した大きさに形成して使用していたが
、包装作業が面倒なほか緩衝性に乏しく、シかも多数を
荷積みする場合非常に嵩高くなり、スペースを多くとる
欠点があるほか、環状ランプが完全な内装状態となるた
め、検品その他の作業も面倒であった。

そこで、この考案は上記した環状ランプの包装に比べ、
はるかに簡素でしかも緩衝性を良好にした個装体を得る
もので、その特徴は、熱可塑性樹脂の発泡シートにて形
成された個装主体には環状ランプを収納できる周溝を形
成し、該周溝の底部を周溝内へ弧状に青天させ、周溝へ
押入された環状ランプの最下部を弾力的に支承できるよ
うなし、上記ランプが収納された個装主体の上面に熱可
塑性樹脂シートにて形成された蓋体を被せ、蓋体の一部
を個装主体と熱融着させ、該個装主体との熱融着個所を
下方へ折曲形威し、蓋体と熱融着される個装主体には、
熱融着部分より外方において、蓋体との対向面側で段差
をつけて薄く形成された非融着個所を形成してなるもの
である。

次いで、この考案の実施態用を図によりながら以下に説
明する。

１は発泡ポリスチレン等の熱可塑性樹脂の発泡シートに
て形成され、外周を角形に形成した個装主体、２は個装
主体１に形成した環状の周溝であり、該周溝２の形状は
後述のごとく蓋体を被せる関係上、環状ランプＡを収納
できるものであればよいことになるが、具体的な形状は
溝入口から溝底へ至る周壁の部分が垂直状或は図のごと
くテーパー状の場合とがあり、前者の場合には環状ラン
プＡの平均管径と略同−ないしは少し小さめの溝幅を有
していて、ランプ押入前には垂直でランプ押入後はラン
プ形状に沿って膨らみ、環状ランプＡを保持し易いもの
がより好ましいものであり、何れの場合も溝深さはラン
プ面と同一もしくは深めに形成されている。

特にこの考案の形態は、周溝２の底部２ａを周溝２内へ
図のごとく青天させて環状ランプＡの最下部を弾力的に
支承できるように形成している。

３は周溝２の内側または外側（図示の場合）に連成した
指挿入用の孔で、周溝２内に押入保持された環状ランプ
Ａの取出しを便利にしている。

４は内周側に形成される円盤部で、この部分にラベル５
等を貼着するか、成形時に凹凸形状（図示せず）を設け
て適宜の表示を施すこともできる。

６は環状ランプＡが収納されである個装主体１に対して
被せた蓋体で、透明な非発泡のポリスチレンシート等の
熱可塑性樹脂シートにて角形に形成されており、周辺の
一部例えば第２図のごとき相対する周辺７，７を個装主
体１と熱融着８させている。

なお個装主体１には熱融着部分より外方に蓋体６との対
向面側で段差をつけて薄く形成された非融着個所９を形
成している。

そして上記した熱融着個所８を下方へ折曲形威しである
。

１０は吊下げ時に使用する孔で、個装主体１および蓋体
６の双方を貫通している。

なお、環状ランプＡとして放電部ａを備えた製品を収納
する場合には周溝２の一部にこれと適合する凹部１１を
形成しており（第１図および第３図参照）、逆に放電部
ａを有さない未完成品の流通段階での取扱いに適するよ
う周溝２の一部に凸部１２を形成して実施することもで
きる（第６図参照）。

上記の個装主体１を形成するための発泡シートとしては
、熱可塑性樹脂に発泡剤を加えて成形されたもので、ポ
リスチレンのほかポリエチレン、ポリプロピレンおよび
これらを主体とするコポリマー等から製造される発泡シ
ートが好適であり、さらにこれらの発泡シートが熱可塑
性樹脂フィルムをラミネートしたものであってもよく、
他方蓋体６は個装主体１と同質のものが熱融着し易く好
都合となる。

上記のごとき構成によるこの考案は、環状ランプＡを個
装主体１の周溝２内に収納させた状態で蓋体６が被せら
れ、その一部を個装主体１と熱融着８させているので、
非常に確実に個装保護されるものである。

しかも上記の蓋体６を透明に実施すれば環状ランプＡの
検品作業、陳列等が行ない易くなる。

また周溝２の底部２ａを周溝内へ弧状に青天させている
ので、周溝２へ押入された環状ランプはその最下部が弾
力的に支承されることになり、極めて緩衝効果が良好と
なる。

さらに個装主体１には熱融着部分より外方に蓋体６との
対向面側で段差をつけて薄く形成された非融着個所９を
形成しており、全体を融着したものに比べ個装主体１か
らの蓋体６の剥離が容易なものとなる。

また熱融着個所８を下方へ折曲形威しているので、この
部分を個装体全体の歪曲に対する補強リブとして機能さ
せ得る。

そして、個装主体１となる発泡シートによって軽量で且
つ周溝底部の弧状の青天の点とも相まって緩衝良好な包
装が環状ランプＡの個装に対し実現でき、多数の荷積み
の場合にも嵩低くなり、スペースを多く要しないで゛す
むことになるもので゛、この考案による包装は従来の環
状ランプ用の包装に比べ、流れ作業による自動化包装に
適し、簡素で安価な個装が可能となる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施態様を示すものであり、第１図は個
装後の平面図、第２図は前図Ｂ−Ｂ線の断面図、第３図
は第１図のＤ−Ｄ線の断面図、第４図は解梱状態の一部
切欠斜視図、第５図は個装主体のみの断面図、第６図は
周溝形状の変更例を示す個装主体の平面図である。 １・・・・・・個装主体、２・・・・・・周溝、２ａ・
・・・・・周溝の底部、４・・・・・・円盤部、６・・
・・・・蓋体、８・・・・・・熱融着個所、Ａ・・・・
・・環状ランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．熱可塑性樹脂の発泡シートにて形成された個装主体
   には環状ランプを収納できる周溝を形成し、該周溝の底
   部を周溝内へ弧状に青天させ、周溝へ押入された環状ラ
   ンプの最下部を弾力的に支承できるようなし、上記ラン
   プが収納された個装主体の上面に熱可塑性樹脂シートに
   て形成された蓋体を被せ、蓋体の一部を個装主体と熱融
   着させ、該個装主体と蓋体との熱融着個所を下方へ折曲
   形威し、蓋体と熱融着される個装主体には、熱融着部分
   より外方において、蓋体との対向面側で段差をつけて薄
   く形成された非融着個所を形成してなることを特徴とす
   る環状ランプ用の個装体。 ２、個装主体が発泡ポリスチレンシートにて、蓋体が透
   明な非発泡ポリスチレンシートにて形成されてなる上記
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の環状ランプ用の個
   装体。